〈地球民族の起源〉                       

 創造主(セザナ)が大宇宙人類の生産に取り掛かったのが、今から約3000万年前ぐらいのつい最近の話です。ビックバン再生で今世の宇宙が誕生したのは今から約100億年前、これは光速度を基準とした数理推測による宇宙膨張比率よりも、実際の宇宙の力学的な拡散速度はずっと早く、宇宙はとっくの昔に膨張行程が終了して今は安定期に入っているという話です(膨張していない)。大宇宙空間内には既に14個の小宇宙対が100億年前には形成されており、またその内部では銀河団や銀河系が数多く誕生しています。我々が住む天の川銀河系の太陽系も惑星系も86億年前には誕生しており(渦巻形状)、以後20億年間の歳月を掛けて重水素ガスを圧縮し渦巻の中心点には中心物体(コア)が造られて来ました。コアの創造行程が終了した後の「コアの崩壊行程」から本格的な物質生産が始まり、惑星系内の表層マントルが冷えて地殻が形成され、系内に発生した星間物質を取り込んだ後から、生命の創造行程が始まります。地球の場合は今から50億年前には海洋の中に菌類が発生しており、原始海洋は菌類の宝庫となっていました。創造主が最初に龍神を創り出すのが天体の渦磁場が形成された直後(85億年前)、またその龍神達が惑星に生命霊界を築く作業に取り掛かるのは、コアの表層マントルが冷えた直後(約65億年前)からです。
 
 物理条件が最適に整った水の惑星では、担当創造主や龍神が別に生命霊界を設置しなくても、人間王国伝統の各種の生命創造呪文があらかじめ仕込まれており、海洋の中では自動的に菌類が発生し植物と昆虫までの生物が誕生して来る様に造られています。無論、条件が整わない天体には誕生して来ませんが、しかし魚類などのセキツイ動物に関しては人為的に造られた生命霊界の中でしか育まれない生物であって、特に高等動物に関してはコアの進化成長と呼応させて生物進化を誘導して創り出すものです。つまり菌類(単細胞生物)ー魚類ー両生類ー爬虫類ー鳥類ー哺乳類ー霊長類という進化行程を歩ませて、人間生命まで造り上げる訳です。それは女性の胎内の受精卵が生物進化と同様な段階行程を経て人間の赤ちゃんを造り出すのと一緒、魚類から直接霊長類を誕生させる事は出来ません。では地球の場合を例に上げて復習しますと、今から100億年前に宇宙が開闢し、地球龍神は渦磁場形成された直後の85億年前頃には造られていました。最初の地殻が形成されて生命霊界が設置されたのが63億年前、深い海洋の中で菌類が育成され始めたのが55億年前、海中で植物や微生物が誕生し始めたのが45億年前、そして今から20億年前に月スピンが停止し、それから進化の嵐が始まって最初の原始魚類が18億年前には誕生していました。海の底から山脈が海面に顔を突き出したのは22億年前の話でした。
 
 創造主が人間を造る作業を始めるのは、哺乳類から霊長類が分派して六系統種の猿(神語ではブエデと言う)が出揃って、地表に猿の時代が訪れてからの話です。これは別に地球だけの話ではありませんが、猿属(ブエデ属)はその派生の関係から北半球型と南半球型の二種類に分かれており(DNAが違う)、地球の場合も「アフリカ・イブ(北半球)」と「オーストラリア・イブ(南半球)」の二種類に大きく分割されます。原種が二種類に分かれていても、基本的に猿属に変わりは無いのですが、優化した「アフリカ・イブ」だけが六系統種に更に分派して行きます。神々の資料に基づけば、体の進化の順番はヌイウ・ブエデ属(オラウータンやナマケモノ)、ヌオナ・ブエデ属(テナガザル)、フォル・ブエデ属(ゴリラ)、ブイア・ブエデ属(チンパンジー)、ラニイ・ブエデ属(ヒヒやドリル)、ネーウ・ブエデ属(オナガザル)という順番だと言われています。地球の場合は今から560万年前には猿の時代が到来した事から(世界中の大陸に猿が移動した)、創造主が生命霊界の位相拡張とそれぞれの位相内に「ヒト遺伝子転写(人間に成る為の磁気情報転写のことでDNAとは無関係)」を始めました。ヒト遺伝子を注入された猿属は急激に体毛が抜けて地肌が現れ(ホモハビリス時代)、二足歩行を行い知能を発達させて(ホモエレクトス時代)、部族的な社会生活を行い始めます(ホモサピエンス時代)。無論、ヒト遺伝子を転写されなかった猿はそのまま動物の猿として残っています。
 
 こうした猿属に対する「ヒト遺伝子転写」は惑星によって早い遅いはありますが、約3000万年前から1500万年前頃に掛けて大宇宙全体の猿属に対して行なわれましたが、聖地地球だけが一番最後の560万年前に施行された事になります。つまり地球人は良く言えば「若い生命」なのですが、悪く表現すれば人間歴が浅く幾分智慧遅れぎみだという事でしょうか。ちなみに琴座のベガ星人は3000万年前にはヒト遺伝子を転写されており、ここが大宇宙人類の中でも一番人間化作業が早かった事になります。しかし、形状や外観は人間らしくなっても、言語を話せないならただの動物、一昔前のアメリカの先住民や、南米やオースラリアの先住民や、アフリカの先住民を考えても、何万年の時が経過した所で文明を築くことは出来ません。創造主にして見れば、ヒト遺伝子を注入した所で言語遺伝子を注入しない限りはただの動物(猿)と遜色が無く、真の人間生命になる為には徹底した教育体制を築かなければ、まともな人類を育成させる事は至難の技なのです。地球人を銀河文明人の一員にする為に、過去に一体どれ程の神界のエネルギーが注ぎ込まれて来たのか、先ずそれを知って頂きたい事と、まるで一人の力で大きく成って来た様な自惚れた考え方は捨て去る事でしょうか。この世には人間だけが存在しているのでは無く、神も仏も創造主も悪魔も実在しているのですから。
 
 地球の人類学者や考古学者がお粗末な計器で年代を測定し人類の歴史を纏めていますが、余りにも真実とは遠く隔たっており、この世界にもオリオン・ヒューマノイドの魔手が伸びていた事に驚かされます。スフインクスは6万年前(アリニラム星人の建造物)、ピラミッドは4万年前(ベテルギウス星人の建築物)なのですが、放射性元素の半減期などから割り出すのでは無く、岩石内の鉱物結晶の磁気記憶を見れば年代特定など簡単に分かる筈です。それが出来ないならば神々に直接聞いた方が早いし、また地球磁場圏にはピラミッド建設現場の磁気記憶が画像として残っているのです。それだけでは無く、生物進化の歴史まで何十億年間分もの歴史が全て画像記憶として刻まれています。我々はそれを見て報告しているのですが、地球人の一学説と比較されて真偽を判断されるのは些か不愉快な気分でしょうか。これは批判などせずに黙って耳を傾けなさいと言う意味ですね。どこかの女性議員ではありませんが、「このハゲー」とは言いませんが「ちがうだろう」と言いたい気分です。それと上記の六種類のブエデ属ですが、宇宙の全ての人間がこの6種類に当て嵌まる事から、見た目の外観上から明白に猿種の根本的な違いが分かります。これは純粋に骨格や体の造りや生理の違いであり、意識や心とは無関係な事です。
 
 さて、世界各地に移動した「アフリカ・イブ」は、環境に順応してその形態を変化させて行きますが、背丈の差異や体色の差異は主に生息地の「緯度の違い(物理的背景)」に拠るもので、北方圏に近づけば近づく程、身長が伸びて大型に成って行き、体色の方もメラニン色素が分散して白く成って行きます。皮膚の色や身体骨格の相違は人種の違いでは無く、生息していた場所の物理環境の違いだと言う事でしょうか。創造主が位相切り替えを行う頃(560万年前)には、既に「アフリカ・イブ」は南北のアメリカ大陸を除く世界各地に散らばって生息していました。当時の「アフリカ・イブ」の総人口は約80万人、また「オーストラリア・イブ」の総人口は約20万人でした。ヒト遺伝子の転写後は前者は爆発的に人口数を増やして行きますが、後者は500万年が経過してもたったの40万人程度、彼等は2000年前までオーストラリア大陸から外に出ることはついぞありませんでした。地球種の猿属はこの二つしかありませんが、地球には他星からの猿も運び込まれており、異星の大猿(身長4m)を最初に運び入れたのはベテルギウス星人であり、今から3万年前に肉体改良をしてから、エジプトや中東地区に労働力の補充目的で、ヒューマノイド猿(300体)を運び入れました。この猿は天秤座のグリーゼ581番星から連れて来たものです。また同じ頃に、祭壇座のセーノ星からも身長の平均が約2m20cm程度のヒューマノイド猿の導入(600体)も計っており、これらの大猿の骨が度々発掘されていますが、もともと地球種では無い為に混同しない様にして頂きたいと思います。
 
 地球にまともな人間を創る為には、ヒト遺伝子を転写して位相容積の多い霊長類位相と接続したぐらいでは、高等な人類はは育ちません。言語移植は勿論のこと、先ず霊界を充実させて、人間を管理する神々を造る作業から取り組まなければ、まともな文明社会を導くことが出来ないのです。言語移植の方は民族の中に神ヒューマノイドを潜入させる手法で行われますが、太陽霊界や地球霊界の充実を先行させなければ、守護霊による人格誘導も、死んだ人間の霊魂体管理も、また成仏選定作業も、あるいは誕生管理の方も、一切の業務が何も出来ません。そこで神々を最初に造る作業から始まるのですが、無論「地球」には神に成れる様な存在がまだ出現しておらず、他星から大量の人間を地球に招き入れて、神に昇格する為の訓練を積ませます。その舞台となったのが、南アメリカのアンデス山脈です。総延長が2万kmにも及ぶ「アンデス回廊」とは、人間及び霊魂体の修行道路であり、何年間も歩かせて機根を整えさせます。人間世界で言えば、聖地巡礼(例えば八十八箇所巡り)と一緒でしょうか。地球に派遣されて神に成った民族は、全員がプレアデス出身でした。アンデス回廊と四つの宮殿(コロンビアのティアラデントロ遺跡とサンアグスティン遺跡、ペルーのチャビン・デ・ワンタル遺跡、ボリビアのティワナク遺跡)は今から45万年前には建設されていました。
 
 そもそも南北の両アメリカ大陸とは死んだ人間の霊魂体を収納する「死者の里」であり、そこは侵入禁止の神々の里であって、そこに住む人間(インディアン)とは墓守に他ならなく、36万年前にロシアや中国の北方圏で暮らす原始人を神々がアメリカ大陸に特別に招き入れたものです。彼等は神々の誘導に従い凍り付いたアラスカ半島を渡ってアメリカ大陸に渡って来ました。以後、南北アメリカ大陸は封印され、原始人の一切の侵入は拒否されました。北欧のバイキングが船で渡っても聖地守備隊の円盤が飛んで来て焼き殺されましたし、また反対にインディアンが船で脱出を試みても焼き殺されると言う、アメリカ大陸は長い期間に渡って人跡未踏の地になっていました。今から400年前にヨーロッパの人口の増加を鑑みて、セザナ神が「死者の里」を解放する様に神々に指令を出すのですが、それまでは動物以外は誰も近づけなかった大陸です。コロンブス自身も神々ヒューマノイド、神々はアメリカ大陸に人間が近づいても「大丈夫」である事を彼を介して人類に伝えたのでした。西欧人がアメリカ大陸に渡って驚いた事は、各所に存在する神々の史跡でした。そこは霊魂体を教育する為の施設だったのです。インディアンは神々の命令通りに何十万年間もその遺跡と死者の里を守り続けて来ました。
 
 ちなみに今から3000年前の話ですが、南北アメリカ大陸に広がる死者の里を充実させる為に、セザナは現在のプレアデス連合(プサ長官)に、住民の聖地造り(死者の里造り)の為に大規模な出動を要請します(円盤2000機と20万人の霊魂体労働者)。その建設期間は実に2000年間にも及び、1000年前のつい最近まで作業が続いていました。ここに住む住民は木彫りやレンガ積みはするものの、まともな建築物(神殿)を建てる能力が無かったからです。初期に完成したのが、ペルーのパチャカマ遺跡(死者の里)で、次がマチュピチュ遺跡(霊魂体の修行場)、後は古い順番にサクサイワマン遺跡、オジャンタイタンボ遺跡、ナスカの地上絵(お遊び)、イースター島のモアイ像(島自体が死者の里)、メキシコのチチェン・イッツァ遺跡、ティオテワカン遺跡、アリゾナの北米遺跡(軍事機密地区なのでオープンにしていない)など、その他様々有ります。死者の里とその関連修行場が大半ですが、これらの場所は原則的に人間が住み着いても駄目だし、また見学しても駄目という決まりになっていました。死者の里の建設に関して言えば、プレアデスの様に岩石を加工して建物(ピラミッド)や宮殿や街を造る正式な方法も在るし、アリニラムの様に山ごとピラミッド状に削って結界場とする方法も在るし、またベテルギウスの様に巨石を集めて地下に物理結界を造るという方法も在ります。

 地球人に対する宇宙人言語の移植は、今から50万年前から始まりましたが、レムリア紀(五大言語)の移植は適当な言語が無かった為に、散発的に行った実験的な性格のものでした。セザナはお目当ての民族であるプレアデスが文明を構築するのを待っていたのです。また移植が大幅に遅れた57音言語ですが、この言語民族の文明発達も待っていました。プレアデス要員が整ってから、地球では本格的な言語移植作業(言語居留区を造る)が開始されますが、セザナはウクライナの中央草原に住む民族のみにターゲットを絞ります。正確な領域はウクライナからロシアに跨る地域で、黒海とカスピ海に挟まれた領域(グルジア・アゼルバイジャン・アルメニア)を含んだ地域がプレアデス言語圏でした。彼等(アーリア人)はこの地区に閉じ込められて、外に出る事は許されず、また逆にこの地域に他部族が侵入しない様に境界線には神々の厳戒体制が敷かれていました。神々の許可無く越境を試みた者は、敵も味方も容赦なくズザネ弾攻撃もしくは火の玉攻撃を受けて殺されました。まさに「アーリア人居留区」なる物が実在していました。秘密のベールに包まれたアーリア人居留区の総人口は、民族移動直前には実に2200万人にも達していました。彼等は何と46万年間もこの居留区に閉じ込められており、その期間は人間に成るべく徹底した教育が施されて来ました。

 この様な言語教育を目的とした「民族居留区」は、アーリア人居留区だけではありません。現在のポーランドからベラルーシに掛けての領域と、その北部のバルト三国(リトアニア・ラトビア・エストニア)に掛けての一帯には、57音言語を話す「ドーリア人居留区」が存在していました。コップ座にはセザナが57音言語を移植した太陽系が二個在って、一つは日本国の基礎言語と係わる「ケウエグ星」、もう一つはドーリア民族の言語移植に係わった「クウイエ星」です。同じコップ座でも文字が全く異なるので両者を混同する事は出来ません。セザナは当初、26音文字のプレアデス言語(陰の前座言語)と、57音文字のクウイエ言語(陽の本命言語)という二種類の言語を用いて、地球人の言語教育に臨むつもりでしたが、57音言語の発育が極端に遅れてしまった事から、定着間もない不完全な状態で「クウイエ言語」の導入に踏み切ってしまいました。今から約21万年前、セザナはアーリア人居留区の北部に「ドーリア人居留区」を造って、クウイエ・ヒューマノイドの移植を開始し、57音文字の教育に臨みました。しかし、血縁障害の関係から両民族の交配を余儀なくされ、言語混合が起こってしまいました。重い57音言語の簡素化が進行してしまった事から、セザナは他星から新たな57音言語の導入を画策せざるを得ませんでした。ドーリア民族の移動前の総人口は320万人に達していました。

 言語にしても文化にしても、プレアデス基盤が余りに堅いと、有意義に暮らそうとする気風が強くなり、心の進化成長の速度が極端に鈍って、中途半端な完成率で終わってしまいます。これは陰言語の宿命みたいものであり、セザナは神々の思惑とは異なり、どうしても陽言語の注入を計らなければ成りませんでした。そもそも天の川銀河系の大半を支配するブレアデス連合の勢力が余りにも強過ぎたのです。そこで57音文字を使用するオリオンの強国であった「アリニラム星人」を煽動して、プレアデスの一律支配を崩す作戦に打って出ました。それが今から12万年前に起こった銀河史に残る「プレアデス・アリニラム戦争」ですが、それを契機に地球にも「アリニラム言語」の移植が開始されました。当然、プレアデスの神々は面白くありませんが、そんな銀河時代に突入してしまった訳ですから、創造主の思惑に服従する以外に手がありません。アリニラム言語の移植場所は三箇所、一つはエジプトのナイル川沿いの領域、もう一つはカザフスタンの南東部領域、最後の一つはモンゴル平原の中央部領域の三種でした。また、セザナは侵入禁止の聖域であった龍神島にアリニラムの霊魂体巫女の居住を許可し、創造主の勅令が銀河系のアリニラム軍に直通する様にしました。これは今から12万年前の話です。

 こうして、地球には五箇所の言語居留地(移植地)が出来て、これらはその他の未開民族と交わらない様にそれぞれ厳重に隔離されました。さて、居留区に拘束された文明人も居ますが、その他の未開民族も住んでおり、彼等も徐々に人口を増やして、エジプトを除くアフリカ大陸一帯や、ヨーロッパ一帯や、中東、インド、ロシア、中国、東南アジア一帯に広がりを見せていました。その中の特にロシアや中国北部に生息していた未開人の一派が、凍り付いたシベリアからアラスカを経由してアメリカ大陸へと移動した事になります。これらの居留区外の未開人達はいずれも言語(言葉や文字)を持たない種族ですが、中にはレムリア紀に言語移植を受けた五大宇宙言語を話す比較的優秀な一派も居て、琴座(リラ)のベガ語一派はパキスタンやインドの一部に、また鶴座のテゲエオ語一派はハンガリーの一部に、三角座のクスエ語一派は中国の一部(雲南省)に、牛飼座のアークツールス語の一派はアフガニスタンの一部に、ケンタウルス座のムリファイン語の一派はチベットの一部に住んでいました。これらの文明人の影響を受けた未開人が、幾分かは自然を分析する能力を持っていました。では、地球に移植された宇宙言語は全部で8種類かと言えば、実はセザナが実験的に2種類の言語移植を行っており、実際には全部で10種類(+1)の宇宙言語が移植された事になります。(+1)とは日本人の母源語であるコップ座のケウエグ語の事です。

 今から約10万年前、ロシアの日本海沿岸部に生息する民族と、中国の東シナ海沿岸部(江蘇省)に生息する民族に対して、セザナは二種類の宇宙言語(いずれも57音言語)を実験的に移植します。その理由はアリニラム文字(カタカムナ文字)が神語の原型に極めて近く、応用発展がまるで感じられ無かったからです。セザナは将来の龍神島民族の基盤を成す57音文字の理想を追求していました。もしかしたら、10万年の間にこれらの民族が成長し、龍神島民族に成長するかも知れなかったからです。ロシア沿岸部の民族には「子狐座のニヒヌイ言語」、また中国沿岸部の民族には「オリオン座のベラトリクス言語」を移植して民族の成長を観察していました。言語遺跡としては前者が樺太のノヴォセロヴォ遺跡から、また後者は対馬の仁田遺跡から発見されていますが、これらは「神代文字」として現在でも研究されています。結局、僅か10万年間では成長がおぼつかなく、これらの民族は龍神島民族には抜擢されませんでした。やはりプレアデス系文化を基盤に長期間に渡って育てて来た民族では無い限り、精神面や文化面の能力が欠落しており、言語の性能の問題ではありませんでした(これらの民族はセザナ管理であり神々管轄では無かった)。

 ところで、神々が受け持っていた五箇所の「言語居留地」では、民族単位で隔離してはいるものの、個々の生命の輪廻転生はこれらの五箇所内で回転させていました。要するに、高度な文明人を造り出す為には「厚歴アカシック」が必要であり、言語の問題よりも人間としての経験値の方が優先すべき問題でした。その基盤が出来ていれば、言語注入は後からでも良いからです。さて、いよいよ龍神島民族を選抜し、日本国までその肉体を移動させる時期が煮詰まって来ていました。長い期間、隔離して来た五つの「言語居留地」を段階的に解放して、民族の優劣を判断する時期が迫っていました。今から6000年前、セザナは「アーリア人居留地」の2/3を解放しました。彼等は原住民を蹴散らして一挙に南下し、ヨーロッパの地中海沿岸部や、アナトリア半島や、メソポタミアに進出して行きました。その移動から約1000年後に残りの1/3を解放し、彼等は主にインドに進出して行きました。無論、アリニラム居留地の三箇所はまだ封印されていて、アーリア人は侵入できません。アーリア人の定着が落ち着いてから、セザナは残りの57音言語の民族居留地の中から龍神島民族を選抜します。先ずドーリアが落選し、モンゴルとカザフスタンも落選した事から、結局エジプト居留地が選抜されました。

 エジプト居留地には、その昔(約4万年前)、銀河の支配者となった霊魂体ベテルギウス星人が居住しており、特にギザは「銀河ファラオー」が支配する土壌でした。その影響のせいか、人々の機根が他の居留地と比較すると桁違いに発達していました。エジプト人は五種の部族に別れており、その中でも一番虐(しいた)げられていた「ユダ族」をセザナが選定しました。しかし、生身の人間がそう簡単に神々の言う通りに動く訳が無く、結局、モーゼ自身もヒューマノイドに切り替えられ、彼に追従して紅海を渡った8万人の民衆も、その大半がシナイ半島に定着する始末、結局セザナは3000名をコップ座のケウエグ・ヒューマノイドに切り替えて、その肉体を龍神島まで運びました。ケウエグ・ヒューマノイドは意識注入だけで、地球人アカシック履歴はそのまま残しました。こうして龍神島の定着民族が決定した事から、神々は先ずドーリア人居留地を開放し、続いてエジプト居留地を開放した後、その1000年後にはモンゴル居留地とカザフスタン居留地を開放します。龍神島以外は、あっと言う間に民族の覇権争いが起こって、栄枯盛衰を繰り返して行くことになります。セザナに取って、後は世界の文化興隆を見定めながら、龍神島民族の教化の為に、何を吸収して行くかの問題だけでした。

 中国の雲南省に移植した三角座のクスエ語(26音文字)を喋る一派が、遙かなる大昔から甲骨文字の原型を造り上げていました。モンゴル居留地を開放して以来、その一派が四川省や雲南省にも進出して、アリニラム文字を甲骨化して重厚な「漢字」を発展させて行きました。また別な一派が山西省や河北省に進出し、中国の全土が彼等の新天地となり、モンゴル居留地は空となって、その後そこには未開人(現在のモンゴル人)が住み着きます。また遼寧省に進出した一派がアリニラム文字からカナ文字を創作していました。漢字は秦の時代に徐福の一行が日本国にもたらしましたが、カナ文字の方は遅れて遼寧省から朝鮮経由で3世紀頃には日本国に伝えられていました。これは別に地球だけの話ではありませんが、水の惑星には必ず太平洋(腹側)とおぼしき大海原が口を開いており、その左側の大陸の東端には必ず火山島である「龍神島」が存在します。左スピンの関係上、文明の流れと言うものは、原則的に西から東に向かって伝搬し、まるで吹き溜まりの様に龍神島には世界各地の文化が自動的に集まって来る様な構図になっています。悪い文化も良い文化も同時に入って来ることから、何を捨てて何を吸収するのかが、龍神島民族の難しい所です。ここはあらゆる文化を吸収して統一哲理を創作する為の神聖な「土壌」なのです。

 

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