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〈流転(運動)の段階推移〉

 万物万象の運動は全て単位サイクルの連続反復からなりたっており、単なる直線運動ですら特定の周期を刻んでいます。
起動原点(零点)から始まる陽化運動は必ず回帰原点(180度点)に至る一方的な運動を行なっています。回帰原点とは陽が100%の、陰陽混合状態が終了する段階のことです。回帰原点とは生命の収納段階(帰納段階)と呼べるもので、実体もしくは実作用を呈する実相行程(表の行程)の終わりを意味する区節点です。陽化行程はこの回帰原点で終了しますが、生命行程はそれで終わる訳ではありません。表の行程の次には裏の行程が訪れて生命は輪廻していきます。これは輪廻(回転)の説明のように思えますが、直進運動も波形運動も回転運動と原理的には同じで、これらは直進運動が元々備える性質なのです。輪廻とは単に回転や循環を表しているのではなく、反復や往復を意味しているのです。

 輪廻運動を簡単に言えば、陰陽―陰陽―陰陽―陰陽という連続反復の意味ですが、一つの「陰~陽」の段階推移の中にも小周期が存在し、またそれを一単位とした連続単位の中にも大周期が存在しており、さらにその大周期を一単位とした更に巨大な連続単位も存在しています。その周期を現す単位標識が0~9に至る数字なのです。西洋人の創作した数字には固有の意味はありません。しかし、東洋の数字(十干や十界)には固有の意味が存在し、それぞれの役割が説明されています。
ここで下の図を見てください。ABCの三つの図は直進運動と波動運動と円運動を数字で表現した図です。数字は必ず1から始まり、5で央分に至って、10の回帰点で一区節を迎えて終了し、それを繰り返し(輪廻)て行きます。11とは十位の段階の1の意味であり、また101とは百位の段階の1の意味であり、35という数字は第三段階(三十位)の第5番目という意味になります。これらの数字は「十区点九段階」の生命推移を表現したもので「陰~陽」あるいは「陽~陰」に至る生命流転の段階別の“具現の様相”を示したものです。この区点標識を十干(数字)と称し、また区点間の実質の九行程を九如是(九星)と称しています。従って、これらは生物の生長運動のみでなく、万物の運動そのものの推移にも当てはまります。

 

 

(図A 直進運動)

 

 図Aは直進運動図で、微妙な強弱を波型で表現していますが、1~9の因子は全て零基線より上の実作用を呈していますので、波の運動とは根本的に異なります。この運動図は直流の電流線や重力線あるいは直進運動を行なう全ての物体に共通するもので、微妙な強弱の連鎖がその特徴です。

 

 

(図B 波動運動)

 

 図Bは波形運動図で、零基線を上下する運動であり、実作用と虚作用が交互に連鎖する運動となります。この運動図は海の波や光や音や地震波など、あるいは交流の電流線などの媒介物の振動運動ですが、その特徴は回転と良く似た円周期を持つことと、虚作用には実効力が無いために、中抜けの運動(飛び飛び)であるという点です。

 

(図C 回転運動)

 

 図Cは回転運動を表した輪廻図ですが、波動運動の実相部と虚相部を合体させて、循環させたような運動であり、原理的には同じ周期運動と言えます。

 

次回へ続く

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