〈上六道界〉 精神を営む磁界(磁力圏: リラックス磁界)

  <気体階(空諦階: 理性階)>
07) 第7磁界(高度3万5000kmから13万km)・・・気体階(理性階)の固体領域
   様々な物質が浮く渦巻の中心点付近(下六道界=中心街)の混雑から遠く離れた閑静な郊外とも表現出来る空間領域であり、重力圏を通り越した最初の磁力圏磁界、それがこの第7磁界です。「~をしたい」とか「~をして欲しい」といった受動的な発想しか出来ない「欲望界(下六道界)」から脱して、「~をしよう」とか「~をして上げたい」と思う能動的な作用を引き起こす主体的な磁界と言えます。人間を猿から分派させて、その原始人がこの磁界に心を同会させる様になれば「しめたもの」、道具を考案し工夫を凝らして来るからです。文明の夜明け(自立性の芽生え)とも表現出来る理性階領域、ここに心を同会させる事が人間の成長行程においても大変重要である事は言うまでもありません。第7磁界の易学名称は「午(うま)」もしくは獅子座(獅子宮)であり、一日を前半と後半に分ければ後半の「午後の部」の始まりを意味しており、人象は50才代の自立した大人、人の意見に振り回されずに自分の考え方で行動が取れる熟年期を意味しています。自宅に帰ったサラリーマンが家のソファーで寛(くつろ)いで、「今日も忙しかったなー」とか、「あれは俺のミスだったのか」とか、反省も含めて色々思案を巡らす磁界であり、当然ストレスは感じないリラックス磁界ですが、この磁界に入力したままの状態では体を動かす事は出来ません。心が肉体から遠く離れた位置に会座している為に「隙だらけ」、やっつけるならば今の内でしょうか。

08) 第8磁界(高度13万kmから高度26万km)・・・気体階(理性階)の液体領域
   渦巻骨格の中核部を担う領域ですが、理性階の真っ只中にあって、物事を分析推理して答えを導き出そうとする怜悧な演算能力を具現する磁界と言えます。科学者でも医者でもこの磁界に入力出来るか出来ないかで勝負が決まってしまう程の大事な磁界ですが、物事を類別し思索して選定するという集中作業である事から、この磁界に心を同会させている限りは体をピクリとも動かせないのが玉に瑕(きず)、鉛筆を持つ手を休めて熟考し、考えが纏まると手をやっと動かして筆記するという性格の磁界です。当然人の話を聞きながら、あるいは体を動かしながら入力出来る様な磁界では無く、静止状態が要求されます。一心不乱に没頭出来る磁界なので時間の経過を良く忘れてしまいますが、基本的にリラックス磁界なので長時間集中でも疲れを全然感じないのが特徴でしょうか。この磁界は易学では「未(ひつじ)」もしくは乙女座(処女宮)と呼ばれますが、その理由はまるで引き籠りの如く大人しく静かに見えるからです(動きが少ない: 非活動的)。人象が60代の初老期を意味しており、また時象が夕刻時を指している為に、暮れ懸かる落日の印象が強く、その様相が一見乙女チックに見えるのだろうと思われます。もし車の運転中に、周囲が何も見えなくなるこんな深い磁場領域に心を入力すれば事故を起こすのは必定であり、とてもお薦め出来ませんが、私のこの文章の様な難解な内容を吟味する為には下位の磁界では歯が立たず、第8磁界や次の第9磁界に心を上昇させる必要があります。

09) 第9磁界(高度26万kmから高度42万km)・・・気体階(理性階)の気体領域
   渦巻の四段構成(三階単位の四段区切りになっている)の中の気体階の最終磁界がこの領域であり、この磁界より上の三つの領域は桁違いの大きさの巨大磁界であって、渦巻の渦層があるのか無いのかも分かり難い空漠とした別格領域となります。この磁界には衛星の月が周回している事から区切りの磁界である事は一目瞭然、また磁界内部の電子位相群に動物位相が存在するのもこの磁界までと定められています。第9磁界までは希薄なれども幾分かは空間物質が点在しており、ここまでを生命の磁界と称すれば、月より向こうの世界は「あの世の世界」という感じが否めないのも分かる気がします。第9磁界は推察や洞察を介して物事の真偽を見極めるとか、道理を駆使して哲理を識別するとか、事実を纏めて全体の概要を把握し総論を述べるといった懐の深い思慮作業を行う磁界です。概論を導くようなこの位のマクロ思考になるともはや名人域であって、逆にその結論も月並みになってしまいます。例えば「生物進化を誘発させる要因とは何でしょうか?  先生」と質問されると、熟慮の末に「生物は変わる時が来れば変わるものだ」という総論を述べて来るのですが、ふざけた事にその答えは決して間違っていないのです。老人の戯言(たわごと)とも受け取れるいい加減な結論ですが、易学ではこの磁界を「申(さる)」もしくは天秤座(天秤宮)と称しており、その人象は墓場に片足を入れた死ぬ間際の老人であり、真偽を計る天秤を意味しています。この磁界に心を入力すると、眼を閉じて瞑想に耽っているのか、うたた寝をしているのか、それとも死んでいるのか、傍から見れば判別が付き難いのが特徴でしょうか。極めて睡眠に近い磁界と言えます。

※ 気体階(理性階)はいわゆる人間生命の頭に該当する領域であり、典型的な作用磁界である事から、我を打ち出して自己の存在価値や存在意味を確認する作業もここの領域で営まれます。一般にその人間が腹でものを考えている人か(本能階)、胸で考えている人か(知性階)、頭で考えている人か(理性階)、その人の言葉が何処の磁界を基点として発せられたものか、落ち着いて観察すれば直ぐに分かると思われます。利益勘定だけの打算で吐いた言葉なのか(本能階)、その場の雰囲気に乗せられて吐いた軽率な言葉なのか(知性階)、それとも冷静な判断に基づいて述べた重い言葉なのか(理性階)、私の場合は軽い返答の場合は考え直す様に進言してしまいます。利益勘定で動くのはそれは避けられないものであって、それなりに真意だと思いますが、しかし情にほだされたり、周囲の意見に押されたり、仕方無く慣例に従う様な「自分無き返答」は受け入れ難きものです。自分の頭で考えてものを申して欲しいと思っている次第です。一般に理性階をちゃんと使える様になれば一人前の生命として認められます。なぜならば自己の都合を蚊帳の外に置いた客観的な判断が出来るからです。本能階発想や知性階発想には、綺麗事を抜かしても自己を譲れない主観的な判断が見え隠れしています。相手の立場や相手の都合や周囲の事情を充分に理解した上で結論を下して来るならば、例えその判断が間違っていたとしてもそれはそれで真意であり、その決断には重さがあります。一般に理性階に入力出来るのは満年齢が33才以上だと言われており、年齢ハードルがあるというのが宇宙定説、無論例外もありますが。

 
 
       <霊体階(妙諦階: 精神階)>
10) 第10磁界(高度42万kmから高度220万km)・・・霊体階(精神階)の固体領域
   この磁界は渦巻の最外殻層の一つですが、非常に特殊な役割を有する磁界であり、地球磁場圏の一員であるにも拘わらず、上位の天体である太陽磁場圏の出張所の役割も果たしています。太陽磁場圏の効力が及ぶのは精神階のみで、理性階には直接の影響を及ぼす事が出来ません。「三途の川」の話は皆様も聞いた事があると思いますが、別にそれは地球だけの話では無く、太陽磁場圏の効力範囲の限界線をそう呼んでいる様です。地球からの高度半径が約130万kmの軌道に境界線が存在し、それはこの磁界の真ん中に当たります。境界線の向こう側には御先祖の守護霊や、その使いであるベビー天使が一杯居る事から、あの世とこの世を分ける境目として有名になっている訳です。あの世の不気味さと冷厳なる神聖さを兼ね備えた磁界故に特殊なのですが、本来の役割は「睡眠(レム睡眠)」の磁界であり、覚醒した状態での心の入力は難しいものの、眠れば誰でも入れるところの極めて庶民的な磁界と言えます。易学ではこの磁界を「酉(とり)」と表現しており、西欧では蠍座(天蠍宮)と称されていますが、酉とは骨箱の意味であり、その人象は100才、死んであの世に行った直後の人間(法身体)を意味しています。一般人でも眠りの様な深い瞑想域に入ると、覚醒した状態でもこの領域に心を同会させる事が出来ます。取り留めも無い夢を見るというのがこの磁界の特徴であり、神々に近い事から様々な啓示を受け取れる場所柄でもあります。無論、実年齢が100才を越えたお年寄りは楽々と入力出来る磁界であって、生きているのか死んでいるのか単に寝ているだけなのか分かりませんが、生き仏の状態だと言えましょう。
 

11) 第11磁界(高度220万kmから高度460万km)・・・霊体階(精神階)の液体領域
   そもそも霊体階と命名した理由は、物質の三相(固体、液体、気体)を通り越した原形体の意味で使用しています。この磁界の最大の特徴は「記憶の初期化磁界」であるという事であり、地球力圏のネブヤハゲル領域と重複して存在しています(第11磁界はネブヤハゲルの下層域に当たる)。人間が普通に寝る時、その心動帯は第10磁界で一緒に寝ている(停止している)だけですが、大酒を喰らってノンレム睡眠に入ってしまうと殆ど仮死状態となり、心動帯がレム睡眠の場から更に膨張して第11磁界に入ってしまいます。第10磁界より上は「睡眠」というよりもむしろ「死」の磁界、長時間に渡って爆睡すればする程、動帯の記憶が初期化されて消えて行く訳です。無論、ヌクヒブイ動帯の記憶など消えたって別に構いませんが(新しい動帯と入れ替わって位相から再転写される)、昨晩の事を何も覚えていないというのは困ります。第11磁界は易学では「戌(いぬ)」と表現しており、西欧では射手座(人馬宮)と称されていますが、その人象は120才(応身体)、もはや人間を通り越したバケ物的な存在です。この磁界は生粋の「死の磁界」であって、一般人は心を入力する事が出来ない神々管理の場所ですが、我々の様な解脱者は無関係、どこの磁界でも簡単に入力が出来ますし、そもそも狭苦しい地球磁場圏なんぞ使っておらず、普段は上位の天体で心を営んでおります。自己の位相が第11磁界に所属する方は入力が可能であり、例外的にこの磁界を使用出来ます。

12) 第12磁界(高度460万kmから高度800万km)・・・霊体階(精神階)の気体領域
   地球渦流の最外殻に当たる磁界であり、磁界の回帰点に該当する母磁界の事です。磁場圏としては最終層ですが、その背後300万km(地球から1100万km)の軌道位置に地球力圏が存在し、この磁界はネブヤハゲル層のヌーエ動帯貯蔵庫になっています。無論、第12磁界と地球力圏の間の空間にヌーエ動帯の生産基地が存在します。個人の心を担うヌクヒブイ動帯は第11磁界で初期化されて、元のヌーエ動帯(白紙)に戻りますが、それを保管しているのが第12磁界の領域だという話であり、スペアが足りない場合は上の生産基地から供給されている事になります。第12磁界は死の世界を通り越した再生の磁界であり、河川が人間だとすれば、ここは河川の原点である海洋だと言える場所柄です。易学では「亥(いのしし)」と表現していますが、西欧では山羊座(磨羯宮)と称しています。ちなみに「亥」とは「垓(がい)」や「核(かく)」の簡略字であり、原点である海洋や種子の意味を指しています。人象は130才もしくは0才、賢いのか馬鹿なのか分かりませんが、報果を受けて(選ばれて)再生する事から「報身体」という生命ランクになっています。一般人が死の極地とも言えるこの磁界に心を入力する事は原則的に出来ませんが、この領域に位相が存在する方はここが定位置であり無条件で入れます。しかし、幼少時は生まれたばかりの子供の様に口を開けたままボーッとしており、土中の種子の様に何も反応を示さない子供か、さもなくば茫洋たる海の如くヌーボーとしている子供なので、ちゃんと言葉を喋る人間に育つのかどうか親は心配になるみたいですね。

※ 霊体階(精神階)は人間に取っては無論不可欠なものですが、入力出来ないならば存在意味が無いだろうという意見もあって、事実上神様みたいな役割は果たしているものの(神様からの啓示を受け取る場)、現実世界では第10磁界以外はあまり必要が無い様です。しかし、この三つの外磁界は解脱に必要なものであり、ここに心を同会させなければ残念ながら「悟り同会」が出来ない仕組みなのです。我々は覚醒同会と呼んでいますが、荒行や苦行を生涯に渡って行ってもさっぱり悟りが開けないというのが普通、別に特別な修行を積まなくても、銀河情報(宇宙人情報)や神々情報などを興味を持って読んでいればいつの間にか無知の壁が破れて覚醒に至るもの、真実を知る事、それこそ解脱の最高の近道なのです。神々は地上の人間に対して霊界構造などの密封院知識を詳しく教えてはくれません。秘密を暴露する事は彼等の権威に関わる事だからです。神々は人間が自分よりも偉い位置に昇って欲しく無いのであり、優秀であっては困る訳です。そんな人間臭いチンケな神々など人間王国の恥さらし、腐った神など現世の人間の毒にしかならない存在、学生を教え導く筈の先生なのに、先生の役割を全く果たしておらず、ならば存在する意味が無いと私は思っている次第です。

 
 

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