〈陽化惑星の終焉〉

 ビックバン開闢(かいびゃく)で誕生する運動宇宙は運動が終われば、その命を失うのが物の道理、この世の万物万象には「始まり」と「終わり」が必ず存在しています。アストラルの創造主世界は物質世界よりも寿命が長い事から、運動宇宙を何度も開闢させられますが、でも理屈は基本的に一緒、如何なる物にも終わりが訪れるものです。早い遅いの多少の違いがあっても、宇宙の絶対原理は変えようもありません。運動宇宙が誕生し次の宇宙が誕生するまでの期間は再生行程を含めて約180億年間、小宇宙渦流が回転している実質的な時間は約150億年間であり、既に100億才を突破した宇宙の現状を考えれば、残りの期間は1/3の行程を残すのみです。まだ50億年も時間が残っているのに地球寿命はなぜ短いのと思う方も多いと思われますが、星の運命も人間のそれと同じであって、平均寿命を必ずしも全うできる訳ではありません。本来は後5〜6億年は続く筈だった地球がオリオンの「核反応推進機」でコア寿命を縮められてしまいました。

 

 「水の惑星」の陽化(老化の意味)が極まって「死の星」と変じて行く一般的な終わり方は、地球と同じ水の惑星だった「金星」を見てもらえば、その最終形態が分かります。金星は地球の姉妹星であり、コアが誕生する渦巻だけの状態の時から両星は磁束の糸で結ばれていて、金星は太陽軌道面に対して約180度倒立した状態で互いに公転運動を行って来ました。同じ左巻渦でも両者が絆で結ばれる為には片方が反転して極の向きを変える必要があり、分子結合の様な形式を取るのが普通です。左巻渦なのに極を反転させている為に右に自転している様に見えるだけの話、しかし金星は既に渦磁場を解いており、その自転周期の243日とは公転周期(225日)とほぼ一緒、これは自転していない意味になります。衛星の月の渦磁場が消滅したのが今から約20億年前、金星が渦磁場を失ったのは今から約15億年前の話です。地球に生物が誕生したのを見届ける様に金星は命を失って「死の星」と変じました。金星の地核の中心点には直径が2kmほどの小さなコア芯が残っており、そのコアの極性と地球磁場圏がまだ磁束を介して繋がっている事から、姉妹星の関係性(運動均衡)は以前として続いています。

 

 しかし、星に取って自転力と重力を生み出してくれる渦磁場こそ命、スピンを停止する事が陽化が極まった状態であり、つまり死んだという意味に成ります。今から15億年前、渦磁場の消滅と同時に重力を失った金星は地殻が割れてマントルが吹き出し、地表の岩盤が全て溶解し、海はマントルに呑み込まれて蒸発し、誕生時の姿(燃え盛るマントルの海)に戻ってしまいました。現在はそのマントル表層が冷えて固まり薄皮(厚さ1km程度)が張っているだけの状態です。表面温度は460度、地熱の温度は1000度にも達しており、マントルが吹き出して川の様にながれている場所は600箇所にも上ります。金星の大気は硫化ガスを含んだ二酸化炭素が主成分ですが、重力の消滅と共に大気圏が浮き上がり、地表付近の大気圧は零、大気層は地表から300km以上の上空に存在しています。大気層の厚さは約4000kmに渡り、地表から900km上空には硫化ガスの層が存在し濃硫酸が霧状に漂っています。金星の大気は低層部が高温なのに対して上層部がマイナス180度にも達する為に、温度差による激しい気流(スーパーローテーション)が発生しています(大気に重力付加が無いので気流が異常に早い)。渦磁場が消滅したのになぜ大気層が存在するのかと言えば、コア磁場が生きており、大気はその圏内に捕獲されている状態です。

 

 地球人は金星に探査機を何度も送り出して計測機器を金星表面まで降ろしているのですが、そのデータ解析を数理で割り出している為に、大気圧が90気圧だとか、表面重力値が0.8という間違った推測値を出しています。金星表面は月面と一緒、ほぼ真空であって、ムーンサルトが出来る程の重力しかありません。一体どういう計測をしているんだと思ってしまいますね。渦磁場が大気を圧縮して地上に押し付けてくれているから、その圧力値を地球では1気圧と定めているのです。渦磁場が存在しない惑星の大気はコア磁場が捕獲しているに過ぎず、そもそも大気濃度と大気圧は別物なのです。もし地球が渦磁場を失ったらそれは圧縮力(磁場重力)を失うと言う事であり、気圧が零、海の水圧も零、になると言う意味なのです。渦磁場が消滅した次の瞬間には大気圏が急激に膨張し、海が持ち上がり、地殻岩盤が割れてマントルが一斉に吹き出して来るのです。もっと具体的に言えば、吸う空気が一瞬で無くなり、気圧を失った生物の体はザクロに様に破裂して、何もかもがマントルの海に呑み込まれてしまうと言う話でしょうか。それが水の惑星の平均的な終わり方なのです。

 

 金星は「水の惑星」では在ったものの、もともと衛星は無く、生物が誕生し得る物理条件の星ではありませんでした。と言うよりも姉妹星である事から最初から優劣が定められており、金星が劣化した分地球が優化したのであって、月と同様に地球の犠牲に成った星だと言えましょう。月も金星も今は死の星であり、彼等が犠牲に成ってくれたお陰で地球は過分なる生命を誕生させて華やかな繁栄を誇れる事が出来たのです。宵の明星を仰ぐ度に、あるいは満月を見る度に、人間は星々に対して感謝の意を表さなければなりませんね。無論、母星の太陽に関しては人間の直接の母親ですから、それがいつまでも太陽光を注いでくれると思わない事です。美貌と若さは一瞬間の煌めき、人間同様に星も年を取るのです。この宇宙は有限なる世界、何にでも限界があって、必ず終わりがやって来ます。しかし、星の一生と人間の一生は別物、人間の場合は世代交代をして長く存続させる事が出来ます。星の終わりが人類の終わりとは限らず、人間は星から外に出て天体環境を変える事も出来るのです。

 

 地球の終焉を肌身で経験する方も居れば、きっと空の上から地球の終わりを見届ける方も居る事でしょう。渦磁場は渦巻の外層から中心に向かって解けて行く為に、中心部の回転が正常な状態でも突然重力が減退して、大気圏と地球コアそのものが膨張を開始します。ある朝息苦しく目覚めると大気が薄い事に気が付くのですが、窓の外を見れば街の通りを歩いている人達がバタバタと倒れていく光景を目にする事になります。酸欠状態は地球全土に広がり、次に目にする光景は死体の膨張と破裂です。1m四方10トンという気圧の中で我々は生を営んでおり、気圧が無くなれば地表は宇宙空間と一緒、宇宙船の窓から頭を出せば頭が爆発するのと一緒の理屈となります。人間の体と同様に天体のコアそのものが急激膨張を起す為に、猛烈な大地震や大津波に見舞われて地殻岩盤が割れて地表にマントルが一斉に吹き出して来ます。山も大地も都市も海も最後は皆マントルに呑みほされてしまい、地表には足で立てる場所が何も無くなるのです。そんな地獄絵図の光景が訪れる前に宇宙船で脱出しなければ、生命を存続させる事は出来ません。

 

 銀河史を見れば、母星の終焉を迎えて星の運命と共に全人類が死んでしまった星も幾つかは有りましたが、大抵の人類は宇宙に逃れており、神々や創造主達は人類の脱出に手を貸して来ました。しかし、地球の場合は聖地であるが故にそれが禁止されており、聖地の惑星民族に関しては死後脱出させるのが伝統的な慣例となっていました(墓守民族は墓と死ぬ)。その為の準備もなされて来たのですが、我々はそうしたつまらない伝統は取り止めにして、転生者(言語誘導者)とは別に他星で生きながられる脱出者を選定する事になりました。いちいち死んでもらう理由がどこにも無いからです。創造主言語を喋る優秀な民族なのに、殺すなんてもったない話であって、またグレイの物質円盤もある事から、我々は龍神島民族を脱出させる為に地球に降りて来ました。本来ならば自力で宇宙船を建造しなければ成らないのですが、そんな時間的な余裕が無い状況故に、今回は特例措置となりました。でも、肝心要の物質円盤の運転操作は出来る様になったものの超伝導磁場対策(健康対策)に若干の問題が在って、荷物は運べる様になりましたが、まだ生身の人間を乗船させられない状況です。だから今の所はこの話は確定的なものではありません。

 

 万物万象は粒子の運動から成り立っており、如何なる物にも運動寿命があって、宇宙の星々にも寿命がある事を地球人類は頭に叩き込まなければ成りませんね。人間は物を思考し判断できる訳ですから、日常生活に翻弄されてあくせくしている様では、刻々と迫りつつある重大な危機にも気が付きません。皆様は知らないかも知れませんが、我々は何度も地球渦流に気の粒を注入し渦磁場を支えて来たばかりか、希薄になる度に他星から空気を注入し地球の生物環境を支えて来ました。でも、それも限界線に近づいており、これ以上の寿命延長が出来ない所までついに来てしまいました。別に肉体を失っても自己の意識が消滅する訳ではありませんが(死は永遠の終わりでは無い)、あたわったその肉体とは地球から頂いた貴方自身の宝物、自分を乗せる自家用車と一緒の物なれば、もっと大事にしなければなりませんね。宇宙の壮大な意図に基づいて人間は創られており、皆様はまだ成長途上の生命体、成長の為に生かされて来た事に気づいて、「俺は自分の力で生きて来た」という自惚れ屋(愚か者)には成らない様にして欲しいと思います。
 
 

〈卑弥呼転生〉

 地球から約86億光年の距離を隔てた鳳凰座(フェニックス)銀河団の一つの銀河系(普賢銀河系)に、地球と良く似た星があって、創造主(セザナ神)は地球滅後に龍神島民族の一部を、この星に住む原始人に対して「現行意識転生」を行うべく下準備をしていました。実は竜座(ドラコ)銀河団にも転生先を用意しており、その星の名前は「大和(やまと)」と言います。惑星「卑弥呼」には約2億人の原始人が住んでいますが、惑星「大和」には僅か3000名の原始人しか居ません。どちらの星の人類も「プレアデス優化遺伝子」を注入された美しい容貌を備えた民族(卑弥呼はコーカス系白人種)なのですが、でも中身はただの猿、「ウーウー」とか「アーアー」としか喋る事が出来ません。セザナ神は特別な民族の為にこれらの惑星を用意させていました。地球から脱出させて生身の体をブメデジに搬送する対象者は、若い独身男女とか、小さな子供を抱える若夫婦とか、あるいは特殊技能を持った人達が対象ですが、それは極一部の人間だけであって、大多数の日本人は死後に言語誘導者として卑弥呼に送り込まれます。地球は例外ですが、基本的に一惑星一言語の法則に基づいて、卑弥呼には創造主言語である日本語を根付かせる予定です。

 

 転生対象は日本人のみですが、26音言語の外国人の場合は一度輪廻初期化されてから、優秀な生命は後世で日本語を喋る両親に元に誕生させる予定であり、召還してしまう訳ではありません。転生者が4000万人であると、新しく誕生して来る新生命の種の備蓄は約30億人ほど必要である事から(位相の360年会座)、地球人の多くの者が輪廻転生の対象となる予定です。当然、今世の人生次第で輪廻生命から外されて召還されてしまう方も居ますが、それは致し方も無い話、社会に対応できない生命は整理されて当然です。地球の滅後は地球人の半分以上が召還対象者となるでしょう。我々は人間王国軍の創造主、86億光年の距離など0.2秒も掛かりません。地球生物の全てが死んでくれれば、地球霊界をまるごと卑弥呼まで運ぶ時間がたった1秒も掛からないのです。こんな話を聞くとベテルギウス科学を引き継いで光速円盤に乗って移動する世界に居る事自体が馬鹿らしく思えるかも知れませんが、創造主世界は成長すれば皆様だって来られる世界故に修行と研鑽に磨きを掛けて欲しいと思います。

 

 卑弥呼の原始人がある日突然に日本人と入れ替わり、地球では78才だった高齢のお婆さんが、24才のうら若き女性の肉体で目覚める訳ですから、ビックリすると思いますね。生命型(血液型)の関係上、知り合い同士を家族に入れるなんて事は出来ず、どの部族に入力されるのか、それは分かりません。とにかく卑弥呼人類の1/5に日本人が入ることは確か、多分いずれは言葉を話せるグループだけが集まって国を建設して行くだろうと思います。我々としては100円ライター1本とて地球の物資を鳳凰座まで運んでやる事は出来ませんが、卑弥呼の惑星神として医療団を設置しており(既に用意している)、日本語で治療を依頼すれば誰でも体を治してくれます。足から骨が飛び出す様な大怪我を負っても大丈夫、あっと言う間に治してくれます。配置されているのは創造主軍団の医療団である事から、人類のどの医者よりも優れた医療技術を備えています。アストラル医療道具ですが、緊急救命ブースも、透析装置も、人工心臓も、人工ホルモンも、人工角膜も、人工脳細胞も何でも揃えております。無論、ブメデジにも同じ医療団が設置されています。転生者は軍団神から惑星全体の様子や他民族の動向を教えてもらいながら、全滅しない様に神を利用し、神と一緒に歩んで欲しいと思います。尚、軍団の共有言語は日本語であり、英語は通じません。

 

 卑弥呼での転生作業は基本的にヒューマノイド加工と一緒であり、原始人が寝ている間に作業が行われます。生命型がマッチする同じ性別の対象者に移住者のズザネ管とタボ線をかまして(完全憑依の状態: 地球人用の人造魂もセットする)、暫くの期間はそのままで原始人の生活を霊体の目で観察してもらい、ある程度の生活様式が呑み込めた次点から、意識の交換作業が行われます。原始人の位相の窓をオープンにしただけで、位相内のバイオンは位相から抜け出ますが、地上の体内に入っているバイオンは「バイオン吸入器」で吸い上げてから外に放出されます。それから原始人のタボ線を引き上げて、ゆっくりとズザネ管を引き抜きます。この時、一瞬間だけが原始人の心臓が停止しますが、次の瞬間からは地球人のズザネ管から伝わる自律神経電流で動き始めます。それから地球人の位相バイオンを原始人の身体に送り込んで、更に専用魂の切り替え作業を施し、完全に肉体の主人を切り替えてしまいます。こうして始めて地球人と原始人の交換がなされた事になります。原始人の位相に付随するズザネ管やタボ線、あるいは生活記憶も人生記憶も位相の撤去と同時に無くなってしまう事から、地球人には地球人の記憶しか有りません(憑依していた時分の記憶はある)。

 

 こうした生命加工術はこれまでは龍神や神々や創造主が行って来ましたが、軍団にも専門家が居て「超伝導場プルトウ(冥土の案内人)」が皆様の生命加工を担当します。プルトウは日本人全員のアカシック記憶を分析しており、また今世の記憶査察も行わせていて、大宇宙内の人類は誰でも良く知っています。ちなみにプルトウは言葉を話しますが純粋な機械生命です。今年の11月に地球霊界の引っ越し作業の一環として、魔界のチオ神ならびに地上の準チオ神達の召還作業が行われ、地球人から魔界の色が消え失せて綺麗に浄化されました。一時は40垓も居た魔界神ですが、残りの2000億人を今回処分した事になります。家々や人間や木々に取り憑いた呪縛霊の姿が一掃されて地球は随分綺麗に成りましたよ。特に中東地区は人間の人口数よりも呪縛霊の数が5倍もいると言う物凄さ、腐り切った地球の神々を無垢な原住民が住む卑弥呼には連れて行く事が出来ない故に、完全に消えてもらう事になりした。地球霊界は丸ごと卑弥呼へ引っ越しますが、一方脱出者の位相はブメデジ霊界に新たに新設する事になります。地球霊界の掃除はしたものの、人間の中には悪魔の如き邪悪な生命が一杯居ることから、地球滅後は一人一人が吟味されて総人口の半分近くは処分されるものと思われます。

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