〈レムリア紀の銀河人〉
人間王国の創造主マニュアルによれば、最初期の人類に教える言語の種類は二つ、一つは簡素な26音文字であり、もう一つは重厚な57音文字です。1000億回ものビックバン再生を繰り返して来た伝統ある人間王国には、大宇宙の創造作業など恒例の行事、その全ての行程がマニュアル化されていました。霊長類の能力を他の動物と大きく引き離して伸ばしてやる為には、内容積を増やした霊長類専用の位相を与える必要があって、その位相に王国秘伝の「ヒト遺伝子情報」を転写すれば、取り敢えず人間は誕生して来ます。しかし言葉や文字を教えない限りは文明を築く事は出来ません。創造主が人間に伝授する標準言語は「前期型生命用(前座)」と「後期型生命用(本命)」の二種類が用意されていました。ちなみに簡素な26音文字の民族の発育は非常に早く、いち早く文明を開花させて自立完成する所が魅力なのですが、基盤言語が簡素であると、築き上げる精神境涯まで簡素化してしまう傾向が強い事が最大の短所と言えます。一方、重厚な57音文字の民族は平均的に発育が悪く、なかなか自立完成してくれないのが悩みの種(大人にならない)、しかし時折とんでも無い逸材が育つ所が魅力な点です。この様な傾向から、人間王国では本命の成長を誘因する前期型(陰)の言語生命と、本命の後期型(陽)の言語生命という二種類の民族を創り出すのが恒例となっていました。
創造主が行なう最初期の人類への言語誘導は、人間王国の標準原型意識体のコピーを、人間の位相内の意識記憶を初期化して転写するという方法で行なわれます。言語記憶を有したその標準原型意識とは26音言語タイプが一つと、もう一つが57音言語タイプという二つの人間意識です。これらは人間専用の言語意識ですが、その他には大宇宙の全天体に意識入力をする標準共通意識という特殊な言語タイプがあります。これは所謂天体専用であり、人間の神とは異なる天体神の言語なのですが、同時に天体から誕生して来る龍神意識の言語でもあります。ビッグバン開闢の後、創造主が最初にする作業は天体と天体を結ぶ連絡回線の接続であり、その回線を介して天体に意識が注入され、また作業呪文が均等に打ち込まれます。その後に龍神を造る作業が行なわれます。また人間用の標準原型意識は一つの惑星の数十万単位の人間に入力するもので、彼等が生まれて来た子供達に言葉や文字を教えて行く訳です。セザナによれば、天の川銀河系では26音言語タイプを最初に16箇所の惑星に、また後から57音言語タイプを6箇所の惑星人類に入れているとの事でした。これらの民族が宇宙に飛び出し、他惑星に言語教育や技術教育を施して行く事になります。
今から約3000万年前、セザナは早期型の民族生産に一斉に取り掛かり、霊界の位相改良作業やヒト遺伝子転写作業を始めました。これらの作業は文明を先行させる26音言語民族を造るのが目的でした。そして今から1500万年前、セザナは今度は本命の57音言語民族を造る目的で、再び一斉作業に取り掛かりました。第二弾の人間創造作業です。ちなみに天の川銀河系では320個の惑星が前半の26音言語民族、残りの21個(地球を除く)が後半の57音言語民族でした。また26音言語も57音言語も、文字そのものは何でも構わないのですが、重要なのは音種であり、全ての宇宙音階を奏でられるのが57音言語なのです。26音言語は特に「ガギグゲゴ、ザジズゼゾ」と言った濁音系を正確に発音できない事から、呪文発声には向かないとされて来ました。呪文を発音出来なければ創造主には成れないからです。セザナ自身が喋っている言語は前宇宙の言語(今世での神語となる)、無論それも57音言語ですが、人間王国にはもう一つの57音言語が存在しており、それが天体神や龍神が喋る所の「龍語」でした(濁音が多いのが特徴)。57音言語と比較すると、26音言語は濁音が少なく非常に綺麗で軽快な美しい言語と言えます。
これは余談ですが、人間王国の57音標準言語は結局21箇所の惑星に伝えられましたが、地球の龍神島にもコップ座のケウエグ語を介して伝えらて来ました。しかし、ケウエグ語は文字まで標準言語と殆ど一緒であった事から、日本語の完成に拘るセザナは過去の宇宙人文字を嫌悪し、またユダヤの因縁を悉く消し去ろうとしていました。龍神島に入植した民族は特殊な使命を持った神選民族、その子孫(子供達)は皆ここ龍神島で誕生しており、過去の経緯は全て忘却してもらって、生粋の日本人として神々が長年掛けて用意して来た大切な日本言語を喋って頂く、それがセザナの思惑だったのです。なぜならば、この龍神島から創造主(自分)の跡継ぎが誕生して来るからであり(龍神島民族で無ければソロジン後継者には決して成れない)、それこそ宇宙人類の総決算であって、その最終結論かつその本懐こそが次世の宇宙を奏でる創造主を育てるという使命だったのです。その様な意味で、捨てた過去の遺物(亡霊)を拾い上げる様な楢崎皐月氏のケウエグ語(カタカムナ文字)の解読はセザナを立腹させてしまい、彼の死後は長野県の自宅の言語資料まで放電玉で焼き払ったという経緯があります。何も知らない人間のくせに「余計な真似をするな」という創造主からの警告だったのです。
さて、銀河レムリア紀(プレアデス連合とカシオペア連合が誕生する以前までの期間: 地球歴で48万年以上前の年代)に文明を興隆させて、創造主から「銀河広域指定民族」という役職地位を勝ち取った民族は、年代順に琴座α星のベガ星人(第三惑星)、牛飼座α星のアークツールス星人(第三惑星)、鶴座のテゲエオ星人(恒星グリーゼ832の事: 第四惑星)、三角座γ星のクスエ星人(第四惑星)、ケンタウルス座γ星のムリファイン星人(第三惑星)という五つの民族でした。これらの民族はいずれも26音言語の大猿系民族であり、皆聖地(地球)まで言語誘導の目的で訪れています。当然これらの五部族は最初期に標準原型意識体を注入された民族でした。彼等はやがて周辺の星々に言語誘導と技術伝授を行なって歩き、ベガ星人は周辺の四つの星に、アークツールス星人は二つの星に、またテゲエオ星人は六つの星に、クスエ星人は四つの星に、ムリファイン星人は八つの星にもたらしました。最初期(51万年前)のベガ星人とアークツールス星人は武器として核爆弾を装備し原子力発電を行なっていましたが、後世(49万年前)のテゲエオ星人やクスエ星人やムリファイン星人は武器として分子破砕砲を装備し水分子発電器の技術を持っていました。それは原子力の恐さを如実に身に染みて味わった後世の民族が核には頼らない方法を編み出した結果でした。
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