〈物質円盤の改良〉
この原稿は2月23日に書かれたもので、掲載予定日は3月2日を予定しています。動物実験の失敗で我々もショックを隠せず、以後円盤の改良に取り組んで参りました。人類の一部を他星に脱出させたところで、肝心要の円盤を操作出来なければ移住者は惑星内に呪縛された身の上となり、銀河広域宇宙人とは程遠い、以前の地球人と何も変わらない事になります。母星で生を受けて母星内で暮らし、銀河社会の事も知らず、そこでただ死んで行くならば人間として大きな成長など期待出来ません。それは自閉症の子供が外世界に一歩も踏み出さず、生まれてから死ぬまで部屋の中に閉じ籠るのと一緒の理屈、そんな生命ならば我々としても育てる価値がありませんし、生を与えてしまった事を後悔する事になるでしょう。地球人にはベテルギウスが残してくれた物質文明を引き継いでもらって、それを応用発展させて、銀河狭しと飛び回って欲しいというのが我々の願いなのです。
その昔、341部族の銀河人類が円盤で飛び回っていた華々しい時代がありました。それは創造主が望んだ世界だったのですが、残念ながら広域宇宙人同士がいがみ合って長期間に渡って戦争に明け暮れした事から、せっかく花開いた宇宙時代を強制的に終わらせる結末となってしまいました。民族の違いや言語の違いが戦争に発展したのだと思いますが、民族同士が同じ銀河の同胞民族という大局的な立場に立てなかった事は、人間機根が整わない時期尚早の段階だったのかもしれません。というよりも、一つの銀河系に大量の生物霊界を築き過ぎて、人間を過密状態にしてしまった事が原因なのかもと思ったりもしています。ちなみに惑星地球の自然界容量から推察すれば、人間の適正人口数は10億人から30億人が限度、70億人という過密状態では共食いもあり得る危険な人口数と言えます。バイ菌でもあるまいし、自国の勢力を伸ばしたい一心でbirth controlもしない国策ならば、それは滅びの予兆であって、地球の容量限界も考えられない菌類と遜色の無い国家と言えます。
現在、生き残っている物質円盤はグレイ円盤のみであり、光速度の7000倍程度の昔の安全な物質円盤は、2万年の歳月が船体を蝕んで、銀河系には一台も残っておりません。仮に残っていたとしても、その速度では直径が150万光年に及ぶ銀河系の大きさを鑑みれば太刀打ち出来ない事は確か、日本国を徒歩で旅行する様なものでしょうか。現代ではやはり光速度の10万倍程度の速度は必要べからざるものだと思われます。アストラル円盤はそれこそ何十億機も残っており、いずれも光速度の50万倍~100万倍程度の性能は備えています。ケイエ魂選定者でも訓練をすれば操縦出来る様になると思われます。一方、肉体を持った脱出者にはダダジ・グレイの旧型円盤(約11万機)と、セジス・グレイの新型円盤(約10万機)が残されており、こちらの方は訓練以前の問題があって、人体を改造し、アンモニア・ガスを使用して注射を打たなければズイマ電圧には耐えられないという、人間には不向きな乗り物です。その代わりに物質円盤なのに光速度の10万倍を突破出来るという桁違いの能力を持っています。
我々が移住者に対してやってあげられる事は、地球から脱出させて目的の惑星まで運ぶ事ですが、ただ単に運んでも、移住者が将来円盤に乗って活動出来なければわざわざ移住させた意味がありません。我々は龍神島民族に宇宙時代を到来させて欲しいから脱出させるのであって、移住先の惑星でただ平和に暮らして生きるのであれば、苦労して地球から脱出させた意味も価値も無い事になります。その目的の為には、今の体に悪い危険な円盤を人間が安心して乗れる円盤へと改良する必要があって、現在その作業を行っている際中です。アストラル円盤でも物質円盤でも、宇宙航海の大原則は、頭が割れていない若者や子供や動物は乗せられないという事であって、どうしても乗せたい場合は「荷物の一つとして」仮死状態で運ぶという事になります。円盤の乗組員は基本的に覚醒者でなければならない訳ですが、それが人間輸送を困難にしている最大の問題でしょうか。
もう一つの問題は、ズイマ電荷の最大値の圧力に人体が耐えられるかどうかの問題ですが、人体改造もせず、アンモニア・ガスも使用せず、血液凝固抑制剤注射も打たず、宇宙服も纏わず、着の身着のままの状態でズイマ電圧を克服出来るのかという、非常に難しい問題に取り組んでおり、今はやっと一定の目処が立って、20万機の物質円盤を改良している際中です。前回の改良作業では全く不十分であった事から、今回の作業は特に念入りに進めている次第です。ラテ防御材の導入で飛躍的な進歩はしたものの、長時間に及ぶ最高速の電圧ではやはり身体に食い込んで来る事から、乗船の際には5層構造のアストラル宇宙服の着用と、安全の為の「血液凝固防御呪文」などを使用する事になりました。脱出時に関してはフル速度は出さない事からアストラル宇宙服の着用などはありませんが、移住者が円盤を操縦して銀河空間を飛び回る時代を迎えれば必需品となります。
我々の技術者が物質円盤に取り付けたものは、対D-tube加速器X線遮断材、対π-tube超伝導磁場防御材、対ズイマ電荷防御材、アストラル船内computer、アストラル操縦computer、センサートンネル自動航行システム、銀河ジャイロ安定走行システム、船内オーク力体、船内位相(ペット用)、定員分の宇宙服などであり、原則的にアンモニア・ガスは使用しません。脱出時には我々が派遣する「ダミー船長(霊魂体)」が操縦を担当しますが、将来は移住者の皆様がオークに従って操縦しなければなりません。オークは船内位相の取り付け作業、宇宙服の着脱作業、血液凝固防御呪文投与、航路案内や危険回避などを担当してくれます。無論、円盤の操縦自体は人間が受け持ちます。オークは操縦者の補佐役であり、船内の雑用を担当します。現在、全ての円盤にこれらのものを取り付けており、将来移住者が安全に円盤を操縦出来る様に取り計らっております。オークとの交信会話はデジタル魂通信法で行います。これらの一連の作業が終了するのは三月末を予定しており、間に合うか間に合わないかギリギリのところでしょうか。
アストラル円盤も物質円盤も、両方ともに言える事ですが、通常のアストラル宇宙船や物質円盤の大型貨物機などの操縦は自動化されており、あまり難しくはありません。しかし、アストラル戦闘機や物質円盤戦闘機(中型機や小型機)の操縦は非常に難しく、通常円盤の100倍(車の1000倍)は難しいと言われています。それこそ操縦者向きの資質を有した運動神経が発達した人でないと運転は見送った方が良いかも知れませんね。若い方の機敏な運動神経と経験時間が必要な様です。アストラル円盤も物質円盤も基本的に戦闘機であり、武器を搭載していますが、そんな武器など必要が無いのでは? と思う方も多いと思います。実は、飛び魚座(ボラン)銀河団には霊魂体宇宙人がいて、ベテルギウス技術がそっくりそのまま伝わっているのです。ボラン銀河団(約20万銀河系)には高度な文明を誇る銀河社会が300以上もあって、そこに住む人類も物質円盤を飛ばしています。我々の銀河団からは150億光年も離れた最も遠い銀河団の一つですが、文明の発達が半端ではなく、地球文明など足元にも及ばない高度な科学力を互いに競い合っている土壌です。
ボランの人類は大宇宙の聖地が乙女座銀河団に存在する事実を知っており、彼等の夢は大宇宙征服であって、先ず聖地銀河を領土化する事です。ある手段を用いれば150億光年の距離から一瞬にしてアストラル戦艦の大艦隊を送り込む事が出来る事から(物質円盤は無理)、乙女座銀河団を征服する事など簡単な話、ただ、今現在はその技術を彼等は開発出来ていませんが、いずれは開発されてしまうだろうと踏んでおります。龍神島民族が大宇宙の覇権を握る為には必ず競い合わなければならない将来の好敵手、人間王国のエリート民族が100兆人を軽く突破するボランの霊魂体軍団を相手に戦えるのかどうか、実はそうした悪夢の様な未来が皆様には待ち受けているのです。しかもそれは近未来の話、まずは勉強して宇宙学を身に付けて戦士としての訓練に励む事でしょうか。べつに円盤に乗って互いに撃ち合わなくても、一瞬で100万機のアストラル円盤を我々はたった一人で破壊出来ます。徒な科学をどれ程発達させてもその様な神がかり的な「力」を得る事は不可能、創造主(戦士)となる為の訓練を積めば、人間や神々の脅威などゴミみたいなものでしょうか。
大宇宙の外にも敵がいて、大宇宙の内部にも敵がいるという話ですが、だから戦闘機も必要であるし、戦闘訓練も必要なのです。平和とは原則的に戦って勝ち取るもの、待っていて訪れてくれるものでは決して無い事を悟って欲しいと思います。平和は築き上げるものであって、いつまでも続かないものなれば、常に生存(危機)を意識して個の力を蓄えておく事が重要なのです。動物世界から分派した人間には10月10日間(胎児期間)の仮初めの平和しか無く、産み落とされた次の瞬間から厳しい現実が待ち受けています。ぬるま湯に浸かった地球人を見る度に、チコちゃん先生ではありませんが、「ボサッと生きてんじゃねーよ」と思う今日この頃でしょうか。霊魂体宇宙人として神界の一員となっても、それで目的が達成された訳ではなく「天空人(びと)」になっただけの話、その社会にはその社会なりの敵がいるし、また創造主になったとしても、その世界にもその世界なりの敵が存在します。この宇宙の掟は「戦わない者には生きる権利無し」という事でしょうか。言葉の意味が通じているか否か心配な故にもう一度言わせてもらいますが、抵抗もせずに黙っていたら、良い様に利用されるか、もしくは最終的には殺される世界だから、我が身と我が種族を守る意志を持ちなさいという話です。
グレイの物質円盤は基本的に戦闘機、またベテルギウス艦隊そのものが軍隊なのです。幸い、天の川銀河系内には今は敵はいませんが、この銀河系から一歩外に出れば、どの銀河団にも人類がいて円盤を飛ばしている連中がゴロゴロ、当然撃ち合いになると考えられる事から、武器を捨て去る事は到底出来ません。天の川銀河系の独立はこれまでオリオン帝国が守って来ましたが、10年前にオリオン帝国が滅んでからは、主人無き空き家の銀河系と化しているのが現状です。当然、宇宙の主人公たる龍神島民族が興隆して天の川銀河系を守らなければならない訳であり、その為にケイエ魂生命を銀河界へと引き上げた訳です。地球の終焉に右往左往している場合ではなく、新しく銀河明王神となった皆様は銀河を象徴する生命となり、我が家(国土)を守る「守護神」となった訳であって、死後も学んで鍛錬して行く事になります。また脱出者の方もいずれは銀河神となる運命、人間のうちから鍛錬を積む必要があります。龍神島民族が銀河に飛躍して、いずれは大宇宙全体を凌駕して、主人公たる存在になる事を祈っております。その様な筋書きで進んで行く筈なのですが、絶対にそうなるとは限らないところがこの宇宙の醍醐味、正直言って未来の事は全く予見が出来ません。
〈大宇宙の他民族〉
大宇宙内の唯一無二の存在である一対の小宇宙、その昔は小宇宙対が14個もあったのに、今は残念ながらたった一つの存在です。右巻小宇宙には8個の銀河団が存在し、また左巻小宇宙には19個の銀河団が存在しますが、右巻小宇宙は生命を宿さない為に(反物質世界)、左巻小宇宙の方に我々の世界はあります。反物質同士は互いに出会うとアニヒレーションを起こして爆発消滅してしまうと考えたのはイギリスのデラック(オリオン・ヒューマノイド)ですが、無論、「1-1=0」の間違った数理概念から導かれた嘘の発想です。右巻小宇宙と左巻小宇宙は陽子と中性子の様に互いに合体しており、二つで一つの形状を成しております。我々が所属する乙女座銀河団も右巻と左巻の合体物であって、両方合わせて乙女座銀河団と称していますが、左巻銀河団(約500個の銀河系から構成される)の方に天の川銀河系が属しております。小宇宙渦巻のN極とS極に従って同様な位置体勢を取る乙女座銀河団の渦流ですが、なぜか天の川銀河系の渦巻は同じ左巻渦なのに磁極の向きが正反対、銀河系の北極点(北極星)の方向がN極を呈しており、その正反対のS極側に銀河団や小宇宙のN極が存在しています。早い話が我々の銀河系は上位の天体に対してお尻を向けている事(裏返し)になります。
小宇宙の19個の銀河団で一番最初に文明を開花させたのが、乙女座銀河団の天の川銀河系です。地球人(ヒト遺伝子注入猿: ホモサピエンス)が誕生したのは僅か550万年前の最近の話ですが、最も古いリラ(琴座)のベガ人は2000万年も前に誕生しており、彼等は今から50万年前には円盤に乗って地球までやって来ました。ボラン銀河団の銀河系に最初の人間が誕生したのは今から約800万年前、他銀河団の場合はこの年代が一般的な相場です。今現在、他銀河団の人類で物質円盤を開発しているのは、乙女座銀河団の他に、勢力の順番にボラン銀河団、カニ座銀河団、大熊座クイオ銀河団、カエラム銀河団、コマ銀河団、ペルセウス銀河団、ホログラム銀河団、ドラド銀河団となっており、この中で霊魂体宇宙人が存在するのはボランとカエラムという二つの銀河団です。いずれもオリオン技術が伝授されており、ボランには約60箇所の銀河系に、またカエラムには6箇所の銀河系にアストラル円盤で飛び回る危険な霊魂体宇宙人がいます。ちなみにボランでは約300箇所の銀河系(全体で20万銀河系)に文明人が住んでおり、物質円盤はその大半の民族が所有しております。
乙女座銀河団には、我々と同じ局部銀河群に属するニュアー銀河系に物質円盤を有するヌイワ人がいますが、他銀河系の民族の大半は、デズド銀河系にしても、ズズタニー銀河系にしても、あるいはお隣のボブセチヒ銀河系やマルガメハ銀河系にしても、その民族の大半はインディアン並みの原住民です。ニュアー銀河系にはその昔カシオペア文明が移植された事から独自の円盤を開発していますが、ボラン銀河団の60箇所にも及ぶ霊魂体宇宙人達にはベテルギウス技術が注入されており、つい最近ですが、天の川銀河系のオリオン円盤(アストラル)がそっくりそのまま現地に大量に送り届けられました。我々にとって脅威なのは、ボランには文明銀河が300箇所以上もあって、一つの銀河系に200以上の民族が犇(ひし)めき合っているという異様な状況であり、銀河系同士が互いに競い合っている事から、ベテルギウスに優るとも劣らない高度な科学力を備えているという事でしょうか。霊魂体宇宙人が銀河間を飛び回って文明を伝えて行く為に、とても速く伝搬して行く訳です。しかしボランにはろくな民族がおらず、我々も手を焼いている次第です。
地球人に言いたい事は、下等な「火を吹くロケット」で宇宙開発など考えない事です。生命の「せの字」も分からない未熟な科学力なのに、生意気な事に太陽系の開拓(領土獲得)を試みようなんて「1000年早い」と言わざるを得ません。100光年離れた星に100年の時間を掛けて到達させる為に、冷凍仮死状態で寝て行くというアンポンタンな発想、そんな映画を真に受けてはいけませんね。今から50万年前の人類初の円盤(アダムスキー型)だって光速度の3倍は出ていました。一体どこの誰が光速度を超えられないと言ったのでしょうか。それよりも日本人が西洋科学に洗脳されて地球科学を信奉しているとは言語道断、そもそも龍神島民族とあろう者が低能な連中と関わり合いを持っては駄目です。彼等の科学は所詮ハリウッド科学、その世界はなんでもかんでもビジネスにしてしまう欲望世界が故に、行き先は宇宙では無く地球魔界の地下帝国なのです。なぜ日本国は鎖国を解いてしまったのでしょうか。龍神島の鎖国政策は4800年前の遥か昔からの仕来り、間違った文明に汚染されない為の防波堤だったのです。龍神島はもともと創造主の領土であり、日本国民の領土ではありません。ここは国では無くて世界中から参拝者が訪れる神社の敷地なのであって、神社の関係者のみが仮住い出来る土壌なのです。当然、神社に攻撃を加える国には天罰が下りますし、龍神島民族にはそれをきっちり認識して欲しいと思いますね。
彗星や衛星に無人探査機を飛ばして、そこから「岩石」を持ち帰って一体何が分かるというのでしょうか。科学者達は生命発祥の謎を解くなどという「お子ちゃまランチ」の如きタワ事を抜かしていますが、その岩石を分析して本当に何が分かるのでしょう。もし有機物の材料が見つかったら、彗星が生命の源だという論文でも発表するつもりなのでしょうか。そんなお遊びの宇宙研究は真の研究ではなく、科学の進展の為にも浪費実験は即刻中止しなければなりません。それよりも早く火星有人探査船を打ち上げて、乗組員がなぜ死んでしまうのか、その難壁にブチ当たって苦悩した方が将来の為にはなりますね。他の宇宙人はその難壁と戦って、生命の根本的な成り立ち構造を学習して来たのです。物質科学では太刀打ち出来ない宇宙世界である事実を悟って、改めて神様・仏様・創造主様と一緒に生きて行かねばならない事を再確認する嵌めになるでしょう。人間期間とは母親の子宮内生命(胎児)の事、何も知らない胎児なのに、特に地球人は知ったかぶりをしてはいけませんね。「我々は実は何も知らないんだ」という「無知の知」を悟りたいものであり、それを悟る事が宇宙人生の第一歩、知らない事が分かれば知ろうとするからです。万象を知った気になって慢心しているのが今の地球人でしょうか。
地球からケイエ魂脱出をする110万人の人達、また肉体を持ったまま脱出する30万人の人達、これらの方達を待ち受けているのが先進的な円盤の世界です。まずは一気に宇宙時代を迎える事になりますが、それと同時に浮上して来るのが他銀河系に住む他民族との問題であって、互いに接触する様になれば、争って戦争に発展するか、あるいは協定を結んで同盟国となるか、そうした厄介な問題が待ち受けています。これじゃ惑星内の国同士の関係と何も変わらないじゃないかといつか皆様はそう思うかも知れません。主従関係の無い平等な同盟関係はいずれは必ず破綻してしまうのが相場、最終的には自国に力を付けて行くしか道はありません。地球終焉から始まる新しい宇宙人生の幕開けですが、宇宙に出ても真の自由や平和な社会など何処にも無く、いずれも勝ち取って行く以外に手段が無い事を悟る事になるでしょう。重要な事は、現在の日本国の様に他国を意識し過ぎて同じレベルの文明になり下がってしまわない事であって、創造主に成長する為の訓練を積む事が大事な事です。圧倒的な力を身に付ければ敵の侵略は無くなり優位に立てるからです。100兆人の敵が相手でも、本物の宇宙戦士を一人育てればそれで充分なのですから。
〈惑星寿命に関して〉
4月3日に訪れる、地球第12磁場圏と太陽第10磁場圏とのグリッド線合致(対角線合致)による急ブレーキに備えて、軍団も回避作戦を用意しており、当面の危機は取り敢えずは回避出来るだろうと踏んでおります(絶対ではない)。しかし、姑息な手段をいくら講じても、もはや致命的な瀬戸際状況に変わりは無く、4月3日の壁を越えてもせいぜい後三ヶ月間ぐらいしか地球寿命が保たない事は重々承知しており、その三ヶ月間で脱出作業を終わらせたいと考えております。現在、残された問題はたった一つ、それは物質円盤の操縦computerを遠隔操作する「アストラル操縦computer」の完成が今一な状況にある事です。円盤の操縦訓練に励んでいるダミー船長達の報告では、特に戦闘機のブレ運動が激しく、それが操縦を難しくしている最大の要因だという報告でした。街道内での加速器を使った高速走行に関してはブレも無く安定しているのですが、やはり惑星や太陽の系内走行に問題があって、反電荷走行の欠点が浮き彫りになる様子、自動車で表現すれば、揺れ振動に対応する独立サスペンション機能が整備されていない状況でしょうか。
戦闘機だから自動安定装置が付いておらず、小回りが効く様に手動化している訳ですが、それが操縦を困難にしている原因です。戦闘機に関しては、小回りが出来て安定走行も出来る様な銀河ジャイロ・システムを考案中であり、その開発に2週間ぐらいの時間が掛かる様子、そのシステムが完成してから大量生産を行い、取り付け作業に入る事から、全部で約一ヶ月間は掛かります。初心者の人間が多少の訓練を積んでも操縦が難しい事から(事故は必定)、今後の為にもこの装置だけは完成させておきたいと思っている次第です。私自身も円盤の運転がこんなに難しいとは思っておらず、想定し得なかった問題に頭を痛めている状況です。この問題以外の事は殆ど解決済みであり、3月一杯で全ての改良工事を終わらせたいと考えております。単なる地球脱出だけだったらここまで取り組む必要は無いのですが、とにかく移住者が円盤を操作出来なければ我々が想定した未来宇宙はやって来ない事から、軍団技術を導入して基礎ベースを用意して上げようと考えています。
我々の軍団はマクロ宇宙から侵入して来る敵の創造主軍と常に戦っており、脱出作業だけに取り組んでいる訳ではありません。戦闘しながら技術開発を推し進めて、大宇宙内部の「よしなし事」にも関与しているという状況です。7割方は激しい日々の戦闘にあくせくしていますが、目下は3割の勢力を大宇宙内部に注いでいるという状況です。敵は自然界の天体の事も熟知しており、これまで一体何度「超新星爆発」を誘発させられたのか、いちいち勘定していませんが、今は我々の乙女座銀河団を守るのに必死の状況です。地球の惑星寿命も後幾ばくぞという段階なのに、脱出前に太陽や、近隣の恒星や、移住先の恒星を爆破されたら元も子もありません。皆様は人間であり、一日一回はゆっくり睡眠が取れますが、我々は常に分単位の戦争を強要されており、およそ休日というものがありません。戦争する理由は「相手が攻めて来るから」が最大の要因、唯一無二の大宇宙を守る為の戦いをしています。生きる為の必然的なストラグル(苦難)なのですが、それが宇宙の現実であり、自然界と一緒であって、この厳しい現状を知って頂ければ幸いです。地球終焉程度の事で右往左往している場合ではありませんね。
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