〈生きる事の意味(その2)〉

 高等な生命体を創る為には高等な「器」を用意しなければなりません。空の上の意識体をわざわざ地上の生物と連結させる理由は「個の意識」を持たせる為であり、空の上から下界を見下ろせる帰納的(集中的)な目線と、逆に地上から空を仰ぎ見る演繹的(拡散的)な目線の両方を移植するのが目的でした。そうしないと物事を客観的に分析し得る知能が発達しないからです。鏡の中の自己の姿を見て、自分が太っている方なのか、それとも痩せっぽっちの方なのか、物と物を比較し得る能力を持たせる事によって「個の意識」は発達していくものです。心回路を使用する自律生命体(生物意識)にとって、一番大事なのが「個の意識」を発現させる事であり、全体の中に於ける自己を意識させる事が、生き物を創る上で最も重要な作業となります。マクロ宇宙の創造主達は天体の渦磁場環境下に於いて自然界が植物や昆虫を創造する様を観察し、自律生命体のその物理的なメカニズムを研究して、宇宙で一番賢い高等生物を産み出すという最難関の課題に取り組んでいました。私自身(ケイエ=スイ)も18個の大宇宙を抱える六員結晶宇宙の研究室長(工場長)であり、最高生命体を創り出すという宇宙規模の命題に長い年月を費やしてきました。

 惑星の自然霊界が地上の生物に対して送り出す昆虫ズザネ管や植物ズザネ管や微生物ズザネ管や菌類ズザネ管ですが、これらの中では昆虫ズザネ管と微生物ズザネ管(ミミズやゴカイなどの環形動物)が形成するオーラ球のみに心回路の焦点(オーブ核)が与えられています。自然霊界とは主に地表の第二磁場圏(地上高度約2km〜地下10km)を舞台に展開されている自然位相であり、上から順番に、昆虫意識層、植物意識層、微生物意識層、菌類意識層という四階層を構成しており、そこから地表に向かって無数のズザネ管やタボ線が繰り出されています。自然霊界の最大の特徴は、この四つの意識層に分かれているだけで、意識層自体が個々の生物単位(小部屋)に分かれていないことです(全体意識)。また、昆虫や微生物は原始的な全体意識なのに、個々の生命単位にはオーブ核が配当されており、植物や菌類とは異なり、力場の心動帯をキャッチして心活動(学習判断)を行う事が出来ます。マクロ宇宙の創造主達は昆虫や微生物が利用している心回路の焦点に注目し、惑星の十二磁場圏に動物霊界(個別位相群)を作り、また高性能オーブ核を配当させる事によって、つまり、動物達に「個の意識」と「個の心」を持たせる事によって、進化誘導の末に高等動物を創り出す事に成功したのでした。

 一つの渦巻天体を物理的な目で見渡せば、渦磁場の12テトラ骨格の内部に12磁場圏が存在し、その赤道部には12層の気の渦流が回転している姿が基本的な天体骨格ですが、真ん中の第6磁場圏(第6力場圏)の内部には「ヒール骨格(18面体ヒール)」が存在しており、特に水の惑星ではこの力学ヒールが水を介して生物世界に大きな作用を及ぼします。テトラ骨格の内部は力気(バイゾン)で満たされ、また磁場圏内部も磁気(バイオン)で満たされ、更にヒール骨格の内部もヒール蒸気(ヒール・バイゾン)で満たされる事になりますが、これらはいずれも創造主が用意した物ではなく、自然界が行う「技」であって、創造主はただ気の粒(psy粒子)を圧縮してビッグバン爆発を起こしただけの話に過ぎません。たった一つの材料(気の粒)を圧縮爆発させただけなのに、四つの素粒子が誕生し(重水素ガス)、それらが渦巻の中心点に重力圧縮を受けて「D-重合体(星のコア)」が形成され、またそれらの分裂崩壊によって「100種」の元素が誕生し、更にそれらの元素の化学結合によって無機や有機の分子体が生産され、生物の体が形成されてきます。まるで嘘の様な話ですが、物の形状が崩れ去ると、万物はあまねく気の粒に戻ってしまう理由から、万物の本源は気の粒、そして万象を奏でているのは渦巻という場(vortex field)になります。

 水の惑星が生物を宿す理由は、ヒール・バイゾンが液体の水に作用を及ぼすからであり、海中に溶け込んだヒール球(細胞大の水被膜)が有機成分を集めて細胞膜形成を誘導するからです。始めに何かの原型が無ければ、球形の細胞膜が自然に形成される訳も無く、形成された細胞膜が各種の有機成分を取り込んで細胞内器官が発達してきます。そうして原始海洋は菌類のスープと化して、その無量大数の単細胞を集めて多細胞生物が誕生してきます。今回は細胞進化の話には触れませんが、ここから先は創造主の誘導によって生物進化が始まり、主にセキツイ動物の進化誘導が繰り広げられます。さて、話を元に戻しますと、魚類も含めてセキツイ動物は皆、創造主が作った人工霊界(電子位相)と接合しており、それらの動物の魂体には高性能オーブ核が配当されています。魚類一匹一匹が空の上の位相と接合されており、更に魚の頭部魂オーブ核と心動帯が接合されており、魚は知能を有していて、魚なりに学習も出来れば判断も出来て、成長している訳です。ただ、大きな問題は「大脳アンテナ」の発達度であって、魚類から目的の霊長類まで進化させるのが大変な作業となります。実は生物進化とは惑星の成長と密接に絡んで起こるものであって、段階を踏まずして、魚類から一足飛びに霊長類は決して誕生してこないからです。

 自転をする運動体の回転寿命は陰陽原理から「八段階」に区分され、その運動原理は仏法では「八正道」と称されています。九星気学で用いられる「魔法陣(九星版図)」を思い出して欲しいのですが、真ん中の五黄中宮を除いて八個(宮)の回転段階があります。八正道とは素粒子スピンも、原子核スピンも、駒の回転も、地球の自転も、その回転馬力の段階的な推移を表現したもので、この八段階区分と生物進化が密接に関係している事から、生物進化の八段階とも表現されています。詳しい原理説明に関しては生命論の上級講座で教えてくれますが、ここでは時代別の進化の流れを説明したいと思います。渦巻の求核回転時は重力場が強烈で、生物の創造作業は不可能な状態ですが、回転が落ち着いて海洋が形成される段階になると「ヒール」が活動する時代が訪れます。このヒールの時代が生物進化の最初の第一段階です。次に菌類の時代が訪れて、海洋は夥しい数の単細胞の時代を迎えます。これが生物進化の第二段階です。次にその単細胞生物が集合して多細胞生物を形成しますが、その完成形が魚類であり、魚類の時代が第三段階となります。次はその魚類から爬虫類が分派して全盛期を迎えます。これが進化の第四段階です。

 爬虫類から分派したのが鳥類であり、地球の回転力が半減して(重力が下降する)、腕と心臓を発達させた鳥類がその全盛期を迎えます。これが進化の第五段階です。その鳥類から分派したのが哺乳類(四つ足の獣類)であって、卵生から胎生に切り替わり、安定的な繁殖の結果、その全盛期を迎えます。それが進化の第六段階です。また、その哺乳類から分派したのが霊長類であって、知能を発達させて全盛期を迎えます。それが進化の第七段階です。その猿から心を発達させた人間が誕生し、その全盛期を迎えます。これが最終段階の第八段階であり、惑星の運動が終了に至るという筋書きです。この宇宙の如何なる惑星の生物でもこの進化パターンは一緒であり、そもそも最終段階の人間が誕生した頃には惑星の寿命も尽きるのが一般的な相場です。逆説的に考えれば、人間を誕生させる為に生物進化が起こってきたとも考えられるのであって、人間こそ生物の象徴的な存在と言える訳です。ところで、生物の優劣に関しては原始海洋のヒール細胞時代で既に決定しており、獲得したDNA鎖の長短で定まります。長いDNAを獲得したヒール細胞はタンパク質を大量に作れる為に進化の荒波に対応出来ますが、短いDNAを獲得したヒール細胞はタンパク質の種類を作れず、進化に対応出来ない事になります。

 単細胞時代の海洋には無量大数の菌類が生息していますが、細胞内部を覗いてみると、獲得したDNA鎖は一様ではなく皆バラバラ、長い物も短い物も混じっているのが実状です。当然、短いDNA鎖を持った細胞は進化の頭打ちとなり、単細胞生物止まりの種もいれば、魚類まで進化出来る種もいれば、また哺乳類まで進化出来る種もいます。もし、犬のポチのDNAがあなたのDNAと一緒の長さだったら、ポチは犬では非ず、ポチはあなたと一緒の人間をやっていた筈です。人間はあらゆる生物を進化の行程から振り落として生物界の玉座に君臨してきました。そして人間はあらゆる生物を殺して食べてきたのです。「俺は菜食主義者だ、肉など食べていない」と言っても、米は稲の受精卵であり、パンは小麦の受精卵なのです。つまり、殺生しなければ人間は誰だって生きていけない訳であり、綺麗事を抜かしても、罪を犯さないと肉体の命を保持する事は出来ないのが現実なのです。人間に成りたくても成れなかった植物は、「私をどうぞ食べて下さいな」と自身の体を提供しており、人間に自己の未来を託して犠牲になっているのです。一人の人間が25歳まで生きるのに一体どれ程の犠牲を強いてきたのでしょうか。

 そんな罪深い人間生命だからこそ、親から譲り受けたその大切な体を、今まで犠牲にしてきた生物の為にも、最後の最後まで生かし続けて生命の本懐を遂げて頂きたいと願っております。理由はどうであれ、自殺など言語道断の話、あらゆる生物を殺生した挙げ句の果てに、借り物である自身の体まで殺してしまうのは「大罪」以外の何物でもありません。天地の合体物である人間生命とは複合的な生命であって、肉体の命もあれば魂体の命もあって、あなたの心が死にたいと願っても、肉体や魂体はあくまでも死にたくないのが本音です。機械的な肉体や魂体に罪があるとは思い難く、憎むべきは未成長な自己の心(精神)の方であって、年端も行かないその幼い頭で「生きる意味」など模索するから自殺を選択してしまいがちです。物事や事象に対してあらゆる角度から客観的に分析出来る優れた能力を獲得した人間生命、だが、その能力を本当に開花させる為には大量の知識が必要であり、また長い人間経験値が必要となります。若者の未熟さが引き起こす突発的な痛ましい犯罪は止めようもありませんが、せめて生命論教育が施されておればと思う今日この頃でしょうか。

 私は長い間、動物から進化させて人間を創る業務に携わってきました。無論、人間の長所も短所も知り尽くしていますが、慈(いつく)しみを持って人間を本当に愛せる様になったのは、反逆罪で逮捕された私を、人間達がポリープ創造主と戦って救い出してくれた時からです。召喚刑を免れた私は、その時点から「この子達と一緒に生きる」事を決意し、人間達と一緒にポリープ創造主達と戦ってきました。今はポリープ創造主世界を一掃して、遥か上のマクロ宇宙と戦っていますが、その信頼関係は「母と子の絆」であり、今は子供達が宇宙の戦いにも参加してくれています。私にとって戦いは仕事であり、一粒種の大宇宙をずっとこの手で守ってきましたが、戦う理由は人類を生存させる為であり、また、人類の未来を切り開く戦いをしています。勝敗の行方は分かりませんが、やらねばやられてしまう気の抜けない戦闘である事から、目下は戦闘員を募集中です。世界情勢は人間同士が戦っている状況ですが、外宇宙の現状を知らないからそんな悠長な内部争いをしているのだと思います。「おい、戦う相手を間違ってるぞ」と私は言いたいのですが、地球人は一体いつになったら真実に目覚めてくれるのでしょうか。

 生物の肉体進化は人間生命の完成を持って終了しましたが、心の進化行程は今現在も続いており、世界人類はその途上段階にあります。これは人間生命そのものに優劣の進化が起こって格差が生じてくるという話であり、人類が劣化組と優化組に大きく分かれていくという話です。無論、これはブルーカラーとホワイトカラーの格差とは異なる話であって、最終的には「言語遺伝子」の差として現れます。これから数億年後に訪れる小宇宙の最終段階に於いての話ですが、26音文字言語民族と57音文字言語民族の決定的な差が表面化してきて、最終的に生き延びるのは57音文字民族だけとなってしまいます。言語差が肉体の優劣と直接関係してくるという渦巻宇宙の最終段階、過去世の宇宙に於いても、最終的に必ず生き残るのは57音文字民族であると相場が定まっているのです。心の発達差がいずれは肉体にも影響してくる訳ですが、龍神島民族(聖地民族)だけが特別な言語(コップ座のケウエウ語)を喋っている理由はここにあります。龍神島民族の一員として日本国に誕生しただけでもあなたは幸運なのであって、あたわったその命を大切にして生きて欲しいと思います。

 

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