〈心作用のメカニズム〉

 机の上に置かれた一輪挿しのバラの花を見て、「あれ、庭のバラを女房が飾ってくれたんだ」と思うまでの一連の行程について分析をしてみたいと思います。高等動物は「意識作用(陰)」と「心作用(陽)」という相異なる2種類の精神作用を備えており、物を認知して思考するといった高等な精神活動が出来ます。しかし、認知と思考は一箇所で同時に行われているものではなく、物を認知する場所と物を考える場所が全然違うばかりか、いずれも大脳で行われている技ではないとなると、「エー」という驚きの声が上がると思います。「我」という意識記憶が保管されている場所は空の上の「生命位相」であり、そこが所謂「認知作用」が行われている場所柄です。肉体の五感を介して画像情報は常に位相に送信されている状況ですが、目に止まるという事は位相(我)が認知したという事であり、そこにバラの花が置かれているという事実に改めて気付いた事になります。車の運転に於いては、外の映像を眼で見ているつもりでも認知しない限りは見ていない事と一緒だとよく警察から注意されますが、物質世界で暮らす以上、先ず重要なのが「認知」という作用でしょうか。ボーッとした状態(無意識状態)で時計を眺めても、時間を認知(意識)しない限り何時何分なのか分からないという事態に陥ります。
 
 位相で行われる認知作用の次には、認知した物や事柄に関連する思考が始まります。「お、バラの花だ、これは昨晩の夫婦喧嘩の和解のメッセージなのか」とか、「庭で枯れ落ちるのがもったいないので一輪挿しにしたなー」とか、「あれ、今日は我々の結婚記念日だったかな」とか、「これは奥様の今晩一発やりましょうのサインなのか」とか、様々な想いを巡らすものです。気が付いて欲しい事は、人間が思考や分析や物思いしている最中は、その期間は体の運動を静止させているという事であり、体を動かしている状態(運動している状態)では、認知作用は出来るものの、思考する事が原則的に出来ないのが一般的な相場です。実は、肉体を操作する行為と思考を巡らす行為はいずれも「心作用」が行うものであり、片方を使えばもう片方がお留守になるのは当たり前の話、二つ同時に行う事は原則的に出来ません。その様な意味では、人間は位相で認知して心で考えて行動する生き物であって、人間の人間たる価値とは、他の動物と比較してより高尚で高度な心作用を営める事だと言っても構わないでしょう。
 
 本日の生命論の勉強は、マクロ宇宙の創造主世界に於いて、宇宙最高峰の生命体と称される「天体の渦磁場生命」に関して、それが何故に優秀なのか、そもそも渦磁場とは何であるのか、天体と密接に絡んだ心のメカニズムについて知見を述べていこうと思います。生命体には機械生命と自律生命という2種類のタイプが存在する事は承知の通り、身近な例を挙げれば、結核菌などの外細菌は自律生命体であり、それに対して、ウイルスやウイロイドや生物の体細胞の大半は機械生命体の範疇に属するものです。機械生命とは自主的な運動を起こす事が出来ず、母体の命令や環境因子(自然界要素)によって生命作用を行う生命の事です(個の意識は有している)。それに対して、自律生命体とは個の意識作用と心作用の両方を兼ね備えている事です。心作用を営めるという事は、自主的な自律運動が出来るという意味であり、何かの運動器官を必ず備えている事になります。宇宙が望んだのは自律生命体の誕生であり、物理的に言い換えれば、磁気系(物質系)の要素と力気系の要素の両方を兼ね備えた生命体を誕生させる事が究極の命題だった訳です。
 
 天体の渦磁場を考えてみましょう。それは一見、気の粒の渦巻が回転しているだけの姿ですが、自然界原理に即して、力学的なテトラ骨格の内部に複数の渦層が同心球状に渦磁場を形成している構成です。渦磁場の中には磁気が発生し、それらはやがて「バイオン」と成り、また力場の中にも力気が誕生してきて、それらはやがて「バイゾン」を形成していきます。バイオンもバイゾンも記憶する当体であり、創造主はそこに自己の意識を吹き込んで最初に天体生命を創り出します。それが1個の天体渦巻が1個の自律生命体へと変貌を遂げた瞬間と言えます。人間生命を作り出す以前(ポリープ創造主時代)、開闢させた宇宙渦を集積回路の一つとして機械の様に扱っていた時代があり、またその頃には龍神生命体も作られていました。ある時、ミクロの天体(水の惑星)に小さな細胞体(物質生命)が自然発生した事に気付いて、その生命体を育てて高等生命まで進化させる研究が始まりました。つまり、渦磁場生命に生命位相と心機能を持たせて自律生命体へと進化させる研究が始まった訳です。人間生命の創造起源と言えばその辺りの事でしょうか。
 
 渦磁場の最大の特徴は、それ自体が集積回路構造を呈している事であり、物事を分析する能力を元々備えているばかりか、物を記憶する能力もあらかじめ備わっている事です。ポリープ創造主達は、磁場の位相運動や力場のネブヤハゲル運動を解析して、天体が有する能力を渦磁場生命が利用出来る様に、数百兆年にも及ぶ長い時間を掛けて、様々な工夫や改良を凝らして特殊な霊界構造を作り上げてきたのです。勿論、人間の基本形状はポリープ十二磁界の親玉(ツエボ)が首に掛けていた「人間文様体ブローチ」に端を発しており、そのブローチの内部のガリバー世界に住む「イブ」の遺伝子(ヒール)を引き継いでいるのがミニチュア人間だからです。また、360年周期の輪廻周期を考え出したのも彼等でした。人間王国はポリープ創造主が作った霊界構造をそのまま利用してきたに過ぎず、基本的な霊界骨格に自分達のオリジナリティは一つもありません。生物霊界は改良の余地が無い程パーフェクトな物だったからです。
 
 マクロ宇宙の創造主世界が膨大な手間暇を掛けてやっと創造した人間生命(本懐物=心を使える生命)なのに、渦磁場が有する本能が災いしたのか、人間は危険な生命だと決め付けてその能力を封印し、ポリープの餌にしてしまいました。だがそれは自律生命体の育て方を間違えただけの話、心を使う生命体は「愛」が無ければ育たないのであって、渦磁場の原始本能に横たわる「母性」こそ人間が唯一無条件で反応する物なのです。さて、生物の生物たる由縁は心回路を使用出来る事です。では、ポリープ創造主達は一体どうやって天体力場を改良し、心動帯を生産する仕組みや、心動帯と霊界位相の転写作業や、あるいは心動帯を地上から操作する機能を人間生命に取り付けたのでしょうか。心のメカニズムに関して、今一度深く掘り下げてみたいと思います。
 
 
 
 上図は「頭部魂オーブ核」と、その頭部魂が形成する「大脳12アンテナ」と、また天体力場の12階層の構造図ですが、先ず誕生した新生児に対して、魂体(オーラ球)やオーブ核や大脳12アンテナといった純粋なアストラル物質が「なぜ」配当されるのかと言えば、それは個々の肉体に対してアストラル装置を配給してくれる何者かがいるからであり、その正体とは惑星力場であって、天体そのものが一つの巨大生命体に他ならなく、我が子の誕生に際して生きる為に必要な道具を配当してくれているのです。承知の様に、生物にとって産みの母親だけが母親では非ず、地上の生物は皆地球の子供であって、母なる地球から命をもらって生きている事を忘れてはいけないと思います。創造主が造った霊界位相と言っても、それは天体磁場圏を改良した物に過ぎず、こと生物創造に関しては自然界創造主の力を全面的に借りているに過ぎません。それを今一度頭に叩き込んで、地球に対する認識を改めて頂きたいと思います。
 
 赤ちゃんを誕生の時から追ってみたいと思います。誕生した瞬間に赤ちゃんの体には生命位相のズザネ管(生命コード)と14本のタボ線(基線)が入力され、体には位相電流が流れて身体の臓器が一斉に稼働を始めます。その時点から魂体形成が始まり、約1ヶ月間で頭部魂と腹部魂が形成されます。そして、頭部魂と腹部魂が形成されると、その中心点にはそれぞれに力学球(オーブ核)が形成されます。頭部魂にオーブ核が形成されると、それを焦点とした大脳12アンテナの形成が始まりますが、肉体運動を司る内側の6本は満1歳頃までには完成するものの、外側の6本は成長に合わせて形成されて行く為に、12本の完全形成は満16歳前後というのが一般的な様です。一方、オーラ球の全体完成は大脳12アンテナよりも早く、約4ヶ月間で大人と同等サイズの魂体が形成されます。魂体記憶は魂体が完全に形成されないと記憶が不能であり、人間は誰でも生後満4ヶ月間ぐらいから魂体記憶が行われている事になります。遺伝子ヒールに関しては誕生する以前から既に持ち合わせており、肉体の成長と共にヒールも増産されていきます。また、魂体を包み込む三角力体や通信管に関しては、これらは神々や創造主が満22歳頃に設置する後付けの物です。ちなみに、動物には三角力体や通信管は取り付けておりません。
 
 
 天体の渦磁場そのものが一つの生き物であるという事実、それは生命の神秘と言えますが、実はポリープ創造主達は天体を物理的に改良したというよりも、天体に意識を吹き込んで天体自身に様々な機能を学習させて、新たな能力を色々と開発してきたのです。当然、ビッグ・バン開闢したばかりの原始天体(渦磁場や力場)には元々そんな能力は備わっていないのですが、一連の操作を行うと天体に新機能が誕生してくるシステムをポリープ創造主達は長い時間を掛けて考案してきました。しかし、天体の原始本能には母性がある事は確か、それは素粒子や原子も一緒であって、小さな天体でも大きい天体でも基本的な原理は何も変わりません。地球は生物を孕み、子供達を産み育ててきた事は確かです。そして、今は死に際の彼女が、「お願いだから早くここから出て行って」という母親の悲痛な叫び声が私には聞こえてくるのです。少々、おセンチな話になりましたが、母親の死と子供の死が同時であったら、それは親不孝以外の何物でもありませんね。如何なる手段を講じても必ず生き延びて欲しいと願うのが母親であり、それは我々創造主世界も一緒でしょうか。
 
 さて、本論の心作用のメカニズムですが、心回路のヌクヒブイ動帯は地上の生物の頭部魂オーブ核と直結されており、大脳12アンテナの目線(神経)移動と、力場の12階層の動帯移動は互いに同期されています。つまり、地上の人間が目線を下げたり上げたりする行為や、また神経を緊張させたり緩和させたりする行為や、あるいは心を集中させたり解放させたりする行為が、空の上の心動帯の同会位置を示している訳であり、地上に於ける大脳12アンテナの操作は天体力場のヌクヒブイ動帯を操作している事と一緒の意味を持つという話なのです。紛らわしい事は、「大脳12アンテナ」とは大脳の中に存在する物ではなく、生体アストラルの頭部魂の方に存在する物である事です。この話は大脳生理学とは無縁であって、人間生命のアストラル骨格に関連する事柄であり、認知作業には物質の大脳が深く関係してくるものの、心作業に関しては魂体(オーラ球)と密接に関連しており、物質(肉体)は一切関係が無い事になります。認知作用は磁気系(物質系)の仕事、心作用とは力気系の仕事であると理解して頂きたいと思います。
 
 天体力場の12階層とは、早い話が精神(心)の器(うつわ)容量の段階差を現すものであり、真ん中の第6層より下位の領域は基本的に肉体を操作する為の領域(下六道階)です。それに対して、第7層より上位の領域は基本的に精神(心)を営む領域であり、物を思考し判断する高尚な領域(上六道階)です。下六道階は「知性階(感情階)」と「本能階」に区分され、また上六道階は「理性階」と「精神階」に区分されています。力場の12階層と磁場の12小磁界は同位置に存在しますが、基本的には別物であり、片方は磁気圏の区分け、もう片方は力気圏の区分けです。前者が静的(固定的)なものであるのに対して、後者は動的なもので、無数の回路動帯が激しく動いている運動場と言えます。人間が運動したり、あるいは学習したりする場合は、空の上に在る自己の心端子(ヌクヒブイ動帯のこと)を地上付近まで降ろしてくる(動帯を収縮させる)必要があります。その場合は、心の目線を下げると、つまり大脳12アンテナの中央部(眉間の中心部)に神経を集中させると、いつの間にかヌクヒブイ動帯が収縮して、地上付近までその高度を下げてきます。当然、半径800万kmにも及ぶ心動帯を固体地球(半径12000km)の近くまで収縮させてくる訳ですから、そのストレスは半端なものではありません。
 
 それに対して、眉間に集中させた力を解いてやると、次の瞬間にはヌクヒブイ動帯の緊張が緩んで急激に膨張していきます。動帯が力場階層の第6層を越えると、そこはリラックス領域であり、楽チンな開放感を味わう事が出来ます。リラックスついでに動帯を更に緩和して上方へ押し上げてやると、そこはもう睡眠領域であって、昼間から眠ってしまう結果となります。寝顔に眉間の皺が無い様に、物事に集中すると眉間に皺を寄せるのが普通の状態でしょうか。これは眉間の中央部に存在するオーブ核が地球の象徴に他ならなく、また大脳12アンテナに象徴されるのが地球力場の12階層であって、両者が同期されて同一運動を奏でている訳です。日常生活に於いて、人間は常に集中と緩和を秒単位で行っており、集中が長く続けばその分ストレスが高じてくる事は確か、適度にリラックス(息抜き)する瞬間術を身に付けないと、緊張感を長く保持する事が出来ません。また、逆にリラックスし過ぎて緊張感が無さ過ぎるのも如何なものかと思います。
 
 
  人間は大脳(眼)を介して天体渦磁場の生命位相で物を認知し、また頭部魂を介して天体力場で物を思考しています。意識を宿している肉体自体は地上に居る小さな存在(借り物)かもしれませんが、あなた自身は誕生する前から元々空の上の位相の中に居て、そして今現在も位相の中に居る訳ですから、人間の生命とは地球そのものだと言っても構わないでしょう。創造主世界では人間生命の事を「天体生命体」とか「渦磁場生命体」とか「回路生命体」とか称していますが、それが何故に優れた生命なのかと言えば、心を使う生命だからであり、皆様が使用している心動帯とは天然集積回路の標的端子の事なのです。つまり、人間の頭脳とは集積回路に他ならなく、それは磨けば磨くほど光輝くダイヤモンドの原石みたいな価値の高いものなのです。残念ながら、人間は「人間生命の価値」に気付いていませんが、私としては宇宙の最高傑作品の成長を直(じか)で眺められるだけでも「幸せだ」と感じている次第です。
 
 ところで、頭部魂オーブ核や大脳12アンテナが物理的な損傷を受けて駄目になってしまった方は、たとえ健常者であっても突然思考自体が難しくなり、また歩行すらも正しく出来なくなります。仮に魂体が完全に駄目になった場合は、死にはしないものの、植物状態へと変じて、目を開ける事も喋る事も不能となります。大脳や身体に何の損傷も無いのに突然死人の様に変じてしまう場合は、魂体の部品が傷んでいるケースが考えられます。オーブ核も大脳12アンテナも本人固有の物ではあるものの、部品交換の様に死んだ者から譲り受ける事が可能であって、仮に交換した場合は、不思議な事に元の状態へ戻ります。現代医学では到底太刀打ち出来ない奇病患者を我々は何度も救ってきましたが、現行の医学では天体生命体である人間生命を構造的に理解しアストラル部品を取り替えられるとは思っておらず、物質医学から宇宙医学への転換が必要であろうと考えています。
 

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