〈潜在意識と顕在意識〉

 人間(動物)の意識とは一つの物ではありません。生命論講座を受講して宇宙真理を学んだ方でも今一区別がちゃんと出来ていないのが、自己本来の意識(自意識)と別のもう一つの意識の存在です。自己本来の意識とは肉体の五感と密接に絡んだ空の上の「位相意識」の事、それに対してもう一つの意識とは心活動(精神活動)に由来する「心意識」の事であり、前者は「潜在意識」、後者は「顕在意識」と呼ばれる物です。もっと分かり易い言葉で表現すれば、潜在意識とは「無意識的な普段の我」の事であり、また顕在意識とは「相手や外界を意識した対外的な我」の事です。本音(素顔)と建前(仮面)とでも表現しましょうか、自意識と心意識が混在しているのが普通の状態です。単に意識活動と言っても、位相意識も心意識も両方とも空の上に存在する自身の意識であって、それは大脳の中に元々在る物ではなく、外側から大脳の中に宿る物(取り憑く)だと言えましょうか。
 
 意識の本源当体とは位相意識の事であり、これを母体基盤として後から誕生してくるのが子体である「心意識」の方です。その様な意味では両者は陰陽の関係にあって、陽である心意識を発達させる事に人間としての価値や意味が存在する事になります。位相意識とは磁気系の静止意識(認知意識)であり、それに対して心意識とは力気系の覚醒意識(判断意識)であって、人間は物を認知してから判断して行動を起こす生き物なのです。自動車の運転中、横断歩道に子供がいる事実を目で認知出来ても、心意識の方が危険を察知しない限りはブレーキが踏み込まれる事はありません。ボサッと運転していれば(潜在意識状態)道路脇の溝に嵌まって脱輪させてしまうもの、起きている時ぐらいは顕在意識を保ちたいものです。睡眠中の夢意識とは茫漠とした潜在意識の方が奏でるもの、それに対して顕在意識とは感覚神経を酷使する様な発汗意識(運動意識)に他ならなく、心活動を行って消耗するから人間は睡眠を取る必要がある訳です。
 
 体の動きを停止させて頭を使っていない時は(ボーっと物思いに耽っている状態)、人間意識は自意識のままの状態であり、心活動を停止させた状態でいます。それは寝ているのと一緒の状態だと言えます(ヌクヒブイ動帯を第10磁界へ入力している)。そこに声を掛けられると、フト我に返って仮面の顔に戻ります。神経を張り直すと表現すれば良いのでしょうか。ヌクヒブイ動帯の位置を活動領域へ入力させて人間と応対する事になります。物を喋る場合は上の理性階領域(判断領域)へ、反対に物を聞く場合は下の知性階領域(認知領域)へヌクヒブイ動帯を入力しないと、相手の言葉の意味を理解する事が出来ないからです。潜在意識は自己を認知し、外界の音声や映像を記憶するだけのものですが、顕在意識は認知、判断、思考、行動を起こすものであり、人間の人間たる由縁を奏でるものです。どちらが重要なのか、言うまでもありませんね。
 
 「人間の人間たる由縁」は心活動の方に在って、天体渦の力場が織り成す天然の集積回路(心回路)をフル活用出来るか否か、そこに人間と動物の差があり、また人間同士の差も生じてきます。天体渦には段階差が存在し、人間には親渦側の巨大回路の方で物を思考出来るという最大の特徴が存在し、境涯成長が可能な生き物なのです。無論、人間に秘められた能力はこれだけではありませんが、人間とは宇宙が創作した優秀な芸術作品であって、「我ぞ宇宙」を体得出来得る最高生命体である事を知って頂ければと思います。さて、本日は意識をもう少し掘り下げて、科学的に捉えてみようと思います。個人の自我が存在する位相内意識とは電子バイオン(電子磁気の凝集体)で構成されており、それが外界の情報を記憶する当体である事は生命論で学んでいる事と思います。だが、意識には「生命色」と呼ばれる固有の色が存在し、それぞれが個性を持ち合わせているのです。
 
 AさんとBさんと位相バイオンを比較してみると、電子バイオンを構成する個々の磁気粒子には、位相場の型式の違いや、男女別の違いや、場の性質(色)の違いが入力されている事実が伺われ、また他にも互いに共通する幾つかの色の存在が確認出来ます。天体場は基本的にサイ粒子磁場から構成されており、そこには創造主や渦磁場天体神の意識色が入力されている事から、後から形成される電子位相の磁気に自然転写されてしまうのだろうと考えられます。AさんやBさんの生命色にはベースとしてセザナ神意識や天体神の意識が入力されていますが、そこに位相固有の型式や性質が新しく入力されて、本人の複合的な生命色が出来上がります。そうした磁気粒子がバイオン(凝集体)を形成すると、そこに自身の意識記憶が添付されていく事になります。また、本人のキャリア記憶の方は個人位相に関連する別な記憶帯の方に保管される仕組みになっています。
 
 
 一般に、現行の意識記憶とアカシック記憶は位相内バイオンの方に保管されますが、後天的な人生記憶に関しては別枠の外部記憶帯に保存されており、特に深層記憶帯と浅層記憶帯と簡易記憶帯の三つの記憶帯は電子バイオンとは異なるサイ粒子バイオンの方に保管されます。バイオン種が異なる理由から記憶の想起作業が大変ですが、いずれも外部記憶帯に作用するのは心回路のヌクヒブイ動帯が関与しています。個人の位相バイオンには本人の固有の生命色が存在するという話ですが、では心回路で使われる力気系のヌクヒブイ動帯のバイゾン記憶とは如何様な物なのでしょうか。承知の様に、位相バイオンをコピペしてヌクヒブイ動帯が活動する理由から、磁気も力気も物を記憶する能力を元々持ち合わせています。だが、磁気粒子が醸し出す固有の生命色は力気粒子にも転写されるのでしょうか。
 
 
 磁気粒子は球体の粒子ですが、力気粒子は純粋な正八面体を呈する粒子であり、ヒール力気と同様に、ダイヤモンド結晶みたいな姿を呈しています。早い話がミニテトラの形状が力気粒子の基本形なのです。マクロ宇宙の力学系の敵が襲ってくると、その意識が生命色と核子(色台座)の二つに分かれている理由から、敵を破壊しバラバラの姿にしても、その意識自体が襲ってくる為に、生命色を溶解し色台座の核子(ミニテトラ)を破壊しないと全滅にはならない理由から、非常に厄介な相手でした。しかし、利点は色台座を破壊するのは容易ではないものの、色自体は簡単に抜け落ちる理由から初期化し易い事は確か、磁気粒子の如く色や質を落とし難い粒子と比較すれば、簡単に色を添付出来て、また簡単に色を落とせるという長所があります。それが力気の最大の特徴でしょうか。当然、位相バイオンの生命色を簡単にコピーしてしまう事は出来ます。
 
 
 天体力場の上位部(ネブヤハゲル層)には無数のヌーエ動帯が形成され、そのヌーエ動帯の中は力気粒子で満たされています。ネブヤハゲル領域は生命色を初期化する場であって、ここに存在する心動帯は無色透明な物ばかり、これらの新品のヌーエ動帯が位相記憶をコピペして、色付きの「動く位相」と変じた物がヌクヒブイ動帯であり、人間はこの動帯を操作して、学習したり、物を思考したり、分析判断をしています。位相意識(潜在意識)で物事を判断してしまうと主観的にしか考えられなく(一方的な自己都合に基づく判断)、心意識(顕在意識)の方では物事を客観的に分析出来る理由から、頭を使う(心回路を使う)事が人間の精神成長の原動力となっているのが実情です。人間が口にする言葉には2種類があって、本音(潜在意識)を語る場合と建前(顕在意識)を語る場合があります。
 
 「この人が大好き」と本音では思っていても、でも「結婚生活を考えると、やはりこの人とは無理」と考え直すのが理性的な判断に基づく現実の結論です。時には「親には申し訳無い」と本音では思っているものの、「1円の金も無いから仕方が無い」と割り切って犯罪を犯してしまうのも心の成せる技でしょうか。その良し悪しは別問題として、また上等か下等かは別問題として、人間は心で判断を下す生き物であり、心を発達させていく事が成長と言えます。マクロ宇宙の意識体には、磁気系の意識体もいれば、また力気系の意識体もいます。そこには我々の大宇宙と同じくビッグバン開闢をする自然界宇宙(渦巻宇宙)も沢山存在するのに、渦磁場の力場回路(心)を使用した生命体はただの一つも無く、心を使用出来る生命体とはミクロ圏の六員結晶宇宙内部の大宇宙にしか存在していません。つまり、マクロ宇宙の敵意識は全員が24時間覚醒の、眠りを知らない生命体だという話です。
 
 実は私自身(ケイエ=スイ)も、今回人間に宿って初めて睡眠を経験しており、当初は無用の長物だと感じていたものの、10年を過ぎた今は睡眠による「日々のリセット」は人間には必要であると感じており、また毎朝明晰な心意識を囲える事は実に素晴らしい事だと感じている次第です。しかし、ただ一つ、睡眠中に襲われるのは危険だなーと常に感じております(敵は寝ないから)。元々人間である皆様にとっては当たり前の話かもしれませんが、人間同士が話し合いで物事を解決するとか、民衆が選挙で代表者を選ぶとか、試験で合格者を定めるとか、多数決で物事を決定するとか、法律で基準を設けているとか、非常に民主的な行為をしている事に大きな衝撃を感じました。外宇宙の創造主世界は常にトップダウン方式であり、下の者が上の者に楯突く事自体が禁じられた封建的な絶対統治が敷かれています。私は無論、それに逆らって追われる身の上になった訳ですが、人間世界は何と素晴らしい、と痛く感激した次第です。外宇宙には協調とか協力などという言葉が存在しないからです。
 
 宇宙空間において、一個の渦巻が形成する磁場と力場、我々人間は地球磁場で個の潜在意識を営み、また地球力場で個の心意識を営んでいます。その様な意味では人間とは「渦磁場生命体」であると言われていますが、その肉体に関しても、四つの基礎素粒子(陰電子、陽電子、陽子、陰子)から構成されており、これらの粒子も所詮は気の粒(サイ粒子)の渦巻体です。要するに、渦巻という気の粒の回転運動が生み出す「仮の実相世界(虚相)」が物質世界の真実の姿なのです。何も存在しない宇宙空間で気の粒を圧縮爆発させただけで開闢する渦巻宇宙、運動が織り成す虚像世界の中で形が維持されているのです。気の粒から始まった宇宙は、運動が終息すれば結局は元の気の粒へ戻ってしまうのが宇宙の定め、物の形状など在って無い様な物だと言えましょうか。万物万象が消えても、気の粒と気の粒バイオンだけは残ります。気の粒バイオンに入力された天体神の意識、それをポリープ創造主達は食糧としていました。
 
 残念ながら、人間の電子バイオンに入力された潜在意識も、また力場のバイゾンに入力された心意識も、小宇宙の消滅と共に全て消え去ります。しかし、創造主に認められた生命は外宇宙の意識層に入力されて創造主世界の一員としてこの宇宙に残る事が許されます。ミクロ圏の「虚の世界」に住む人間生命が外宇宙の「実の世界」へも行けるという話ですが、まあそれは遠い遠い未来の話でしょうか。どう足掻いた所で、人間生命とは創造主が造った生簀の中から逃れる事は決して出来ません。それが出来る唯一の方法は、自ら成長して、自分自身が創造主世界の一員となる事でしょうか。私は皆様を創造主世界へ導こうと思っております。
 

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