〈龍神島民族の移住地〉

 聖地民族の脱出先に関して、王国軍は当初、地球から50万光年の距離にある「炉座矮小楕円銀河」を移住地と定めていましたが、近場の「射手座矮小楕円銀河」に新しいセジス・グレイ基地を発見してからは、様々な要因を加味して考慮した結果、人類の移住先を前者から後者の方へと定める事となりました。目的地の変更という大きな情勢変化はありましたが、銀河系の中心部から約8万光年の距離を隔てた「射手座矮小楕円銀河」へ龍神島民族は取り敢えず向かう事になりました。この矮小銀河には移住可能な星が三つ在って、一つは恒星カノイムの第三惑星シエラ基地、もう一つは恒星ノイガキの第三惑星メオカミ基地、最後の一つが恒星ニブオーの第三惑星ウジギです。その最大の理由はこれらの惑星の大きさが地球とほぼ一緒のサイズであって、惑星霊界との肉体接続に適合しており、子供達の生命を繋ぎ止める事が可能だからです(ズザネ管のサイズが適合: 世代交代が出来る)。
 
 残念ながら、未来都市の中核を担う惑星シエラと惑星メオカミが共に第四氷河期の最中であって、惑星シエラは氷河期の終盤、一方、惑星メオカミは氷河期の真っ只中という状況です。それに対して惑星ウジギの方は新生代を迎えており、動物が普通に生息している所の露地栽培が可能な環境の星です。惑星シエラは食料基地ではあるものの、主に屋内栽培施設や水耕栽培施設で野菜や穀物の生産が行われており、肉類に関しては他星からの配給に依存していました。また、惑星メオカミには食料生産基地は一つも無い工業都市で、食料は全て他星からの配給で賄われていました。この二つの惑星に肉類や魚介類を供給していた星が、近隣の惑星ウジギ(肉類)と惑星ムエオ(魚介類)の両星だったのですが、惑星ムエオ(恒星ハエキの第四惑星)には人類(原始人)が生息しており、今は原住民に食料工場を占拠された状態であって、手出しが出来ない状況です。
 
 王国軍はこれまで惑星バエルヤの開発に4年間もの歳月を掛けてきましたが、最近になって移住地を変更した理由から、目下は射手座銀河の三つの星の開発に勤しんでおり、基地内の自動化を目指している状況です。また、惑星と惑星を結ぶ輸送網(ハルク・クレーン)の建設工事を行なっており、地球−シエラ間、シエラ−メオカミ間、シエラ−ウジキ間、メオカミ−ウジキ間の建設は既に終えております。現在は射手座と炉座を結ぶ遠距離工事を行なっており、シエラ−バエルヤ間の工事や、地球−バエルヤ間などの工事を行なっています。人類の移住先のメインは基本的には射手座の惑星シエラになりますが、単独位相の持ち主の場合は炉座の惑星バエルヤにも移住可能であり、気候の関係上、前者は若者が住む場所、後者はお年寄りが住む場所と定めております。まあ、単独位相者は惑星のサイズとは無関係に何処の惑星でも住む事が可能となります。
 
 ハルク・クレーン工事は年内にも完成する見込みであり、また基地内のオートメイション化も年内には完成する予定であって、円盤の整備の方も3ヶ月後には終了する見込みです。脱出時に生活道具を地球から運び出せない場合も想定される事から、目下は惑星メオカミの工場群(生活必需品の工場)の稼働を準備している状況です。いずれせよ、年内には移住先の準備は大まかに整う予定であり、極めて順調に進んでいる事を報告したいと思います。しかし、順調に進んでいないのは肝心要の地球人の人材集めの方であり、現在はメシア・スーツの配当が約400名、呼吸ブースも約3000名前後の配当に留まっている状況です。また、単独位相の獲得者に関しては年内では200名前後の予想数であり、脱出時までに後何人プラス出来るのか、それが問題でしょうか。
 
 我々は当初の予定では350万人の脱出者を目標にしていましたが、設定を大幅にダウンさせて、今は確実な線で行こうと考えています。覚醒移住者(現行記憶を有する人)を3万人(うち単独位相者は3000名)、ヒューマノイド移住者を30万人と設定し直しており、種の存続に関してはギリギリの人数ですが、妊娠可能な女性数(若い女性)の比率をアップすれば、健康を守ってくれる医療団が付いている理由から、「最低限この人数でも行けるだろう」と判断しております。つまり、少数精鋭主義に切り替えて、覚醒移住者に関しては本当に優秀な者だけを選定し、宇宙へ連れて行こうと考えています。問題は子供達や若い世代の人間達であって、共有位相のキャリア記憶帯を如何様にして転送させるか、新しい技術開発を行なっている最中ですが、目下の所はまだ目処が立っていない状況です。
 
 実はもう一つ問題があって、移住後の次世代の赤ちゃんの話ですが、脱出先が変更になった理由から、これまでバエルヤなどに移設した数千万人の地球人の位相意識を再びシエラへ転送し直す問題が生じてきました。地球から選りすぐりの優秀な生命体を次世代用に転送した理由から、それらを型式を選んでバエルヤから再転送し直す手間が残っている問題です。丸3年間の歳月を掛けて運び入れたのに「ショック」が大きく、ろくに調べもせずに早まった行為をしてしまったと後悔している次第です。なんせ、惑星シエラや惑星メオカミは霊長類位相のバイオンが真っ新の状態、霊長類誕生以前の惑星だからです。折角移住させても、次世代の子供達を誕生させなければたった一世代で地球民族は滅びてしまうのです。宇宙船に乗せて生身の身体を他星へ運ぶのも大変な作業、また移住者が惑星環境に適応して生き延びる事も大変、そしてまた、世代交代させる為の準備も大変な作業なのです。
 
 さて、我々の組織と幸運にも「縁」が結べて、宇宙の勉強をした方達は、「広域銀河指定生命」という創造主世界の認可を受領し、単独位相を獲得して宇宙へ出る事を認められましたが、でもそれはほんの一握りの人達であり、日本人の大半の方達は残念ながら死に行く母星から脱出する事は出来ません。それは惑星の寿命ですから致し方も無い話なのですが、どの道死んでも死んだ事にはならず、もしかしたら今度は次世代要員として他星で日本人の子供として新しく生まれてくる可能性もあります。「我々だけが生き延びるのか」と後ろ髪を引かれる人達もきっと居る事でしょう。我々としても、まだまだ優秀な生命が一杯居るのに、彼等を地球に残して行く事はいたたまれない心境です。脱出用の宇宙船が何百万人分もあるのに、運んでやられない現実は痛切の極みと言えます。空気や水のある惑星は一杯あるのに、仮位相ではたった3年間の命、また、何千万人もの人達の位相転送は我々の人数では不可能な話です。
 
 彼等を強制移住させても、食料も無く、住む家も無く、世代交代すら出来ない状態ならば、結局はその星で苦しんだ挙げ句の果てに全滅するのは見えており、それを考えれば、下手な温情が仇(あだ)になる事は目に見えています。そんな思いをさせる位ならば、母星と一緒に逝ってもらった方がまだ「まし」というものでしょうか。皆様が一体どこまで生体の認識を深めているのか分かりませんが、単独位相のズザネ管や、また船内位相のズザネ管や、はたまた惑星仮位相のズザネ管などは、「チャクラ孔」という肉体成長に関与する生体バイオンの吹き出し口が自動開閉ではなく、全チャクラ孔が全開した物を使用しています。宇宙船に搭乗する年齢が満32歳以上と限定されている主な理由がそれなのです。まだほんの小さな子供なのにチャクラ孔が全開したズザネ管を装着させる事は自殺行為に等しい訳ですが、到着するや否や、早速、惑星の本位相と接続させてチャクラ孔を調節しないと子供達の命が持たない現実があります。
 
 成長途上の若い生命しか子供を孕(はら)まない現実、だが若い生命を他星へ移住させる為の膨大な手間暇を考えれば、霊魂体脱出が一番楽チンな訳ですが、我々にとっても生身脱出は「試練」そのもの、真剣勝負で臨まないと人はいとも簡単に死んでしまいます。100万人の霊魂体脱出と、たった1人の若者の生身脱出に掛かる手間暇(パースピレーション)は一緒なのです。皆様の思考が脱出させる側の事情まで及んでいるのか、それが問題なのですが、逆説的に考えれば、我々がそこまでして民族の命を繋ごうとしている、その価値の重さを知って頂ければと思います。また、人間の生命は多種多様、能力が高い者も居れば低い者も居て、社会生活や団体生活に馴染める者も居れば、全く付いていけない者も居ます。何度生まれ変わっても犯罪ばかり犯す者も居れば、また精神性が未熟で、幾つになっても子供のままという者も居ます。脱出者は人類の未来を担うスター・チャイルドなればこそ、誰でもOKと言う訳ではなく、それなりの能力や経歴を有した人材でなければなりません。生命選定の「ふるい」をパスした者しか移住出来ない事実は分かって頂けるものと思います。
 
 ブログ読者の皆様はもう気が付いていると思いますが、マクロ宇宙の創造主世界に於いても熾烈な生存競争が存在し、また、平和である筈の大宇宙内部であっても生存競争が存在しており、銀河の歴史も戦いから始まって戦いで終わっています。地球の人間の歴史もそうですが、自然界の中では壮絶な生存競争は当たり前の話、小さなお庭の中でも微生物の戦いは今も尚続いています。良く考えてみると、人間社会そのものも生存競争の嵐が吹き荒んでおり、「生きる事は戦いだ」と言っても過言では無いと思います。生物進化を考えれば自然淘汰が大原則、賢く生き延びて種を存続させてきた者だけが生き残っているのが現状です。当然、進化の嵐は人間種の中にも吹き荒れており、いずれは優劣が着いてくるものと考えられ、最終的には真に優秀な民族しか生き残れない事は確かな様です。この世は陰から陽へと転じていく世界なれば、宇宙の森羅万象には脈々と進化の潮流が流れ続けているのです。エクソダスの深い意味をご理解頂きたいと思います。
 
 我々高天原の創造主世界がマクロ宇宙の創造主世界との熾烈な生存競争の渦中にある事と、龍神島民族が他民族国家との生存競争の渦中にある事は互いにリンクしており、日本国が打ち勝つ為には宇宙技術を導入して産業革命を起こすしか生き残る道はありません。そこまで地球寿命が持つか持たないか微妙な所ですが、我々としては民族を加護している関係上、日本国には協力する用意があります。しかし、その日本人の中にも陰陽分派が起こって、優化組と劣化組に分かれてくる事も確か、当然、我々は優化組にしか関心は無く、エクソダスへと導くのは優化組だけが対象です。優化組と劣化組の見分け方は簡単であり、生命論科学の信奉者が優化組、オリオン科学(西洋アンポンタン科学)の信奉者が劣化組であって、そろそろ科学界が真っ二つに分かれて、生命論科学(宇宙科学)が芽吹いて台頭してくるだろうと推測しております。既存の知識を捨て去って、新しい科学知識を学んだ者達がいわゆる「勝ち組」な訳です。創造主のシナリオ通りに進めばそうなる筈です。
 
 我々は表立った事は何も出来ませんが、皆様の敵では決して無く、基本的に味方である事は確かです。いざという時のエクソダスの準備は既に整いつつあります。皆様はこれから日本国の中で、様々な分野において学んだ宇宙知識を活用し、時代を刷新して導いて欲しいと願っており、戦いに勝って頂きたいと思っております。我々は1人でも多くの方に宇宙哲理を学んでもらおうと考えて、ギリギリの段階まで啓蒙活動を続ける所存です。
 

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