〈迦楼羅王(カルラオウ)に関する知見 その1〉
今から48万年前の話、銀河レムリア時代が終わりを告げて、銀河世界はカシオペア文化圏とプレアデス文化圏に大きく分かれて、単独位相を有した宇宙人達(銀河広域指定生命)が円盤に乗って銀河空間を飛び回る時代へと推移しました。「単独位相」を有するという事は、動物世界の「共有位相」を卒業した生命という意味であり、多くの銀河民族から「宇宙飛行士達」が誕生してきました。宇宙飛行士とは生身の肉体を有した「即身成仏者」の意であって、早い話が、彼等は「生き神(銀河明王神と同格)」そのものだった訳です。つまり、創造主や神々が人間を選定し、神の一員として認めた者だけが単独位相を持てた訳ですが、しかし肉体を有する限り「物欲」は付き物、宇宙飛行士になっても犯罪は消える事はありませんでした。迦楼羅という漢字は仏教用語ですが、元々神界用語では「カルラ」と呼ばれており、その意味は「魔界の番人」の意であって、一般的には「天狗」の事です。罪を犯してしまった単独位相生命が惑星に幽獄(ゆうごく)されて、魔界の番人として刑期を勤め上げるという試練が与えられていました。
単独位相生命であろうと共有位相生命であろうと、人間が死ねば大きく三つの行程に道が分かれる事は承知の通り、一つは成仏神に選定されて天体磁場圏の意識層へ転写されるか、再び惑星霊界の輪廻行程に回されるか(人間訓練を続ける)、あるいは輪廻行程から外されて惑星神(スゲやケゴ)や悪魔神(チオ)へ落とされるか(召喚される場合もある)、その三択しかありません。成仏神になる為には自己の精神境涯を上昇させて、上位の天体へ自己の意識を同会させる必要があります。生前、菩薩界(銀河団磁界)へ意識同会し、そこに自己の意識層を囲った覚醒生命(悟りを開いた生命)は、地上の人格が破茶滅茶でない限りは、順当に行けば死後は「菩薩神」として天体に座する事が出来ました。単独位相生命は銀河空間を飛び回っていた宇宙飛行士達ですが、彼等は最低でも銀河系(明王界)で意識層を囲っており、その上の銀河団系(菩薩界)や小宇宙系(如来界)に意識層を形成している者は、当たり前の様に沢山居ました。そんな高い精神境涯の持ち主でも、残念ながら時には「犯罪」を犯してしまう場合があり、それが人間生命の常なのです。
もし、如来神や菩薩神などの成仏神が「犯罪」を犯した場合は、創造主もしくは龍神(渦磁場十二神)が即刻神々を「召喚」してしまいます。銀河明王神や太陽天使や惑星天使が犯罪を犯した場合も基本的には召喚刑となりますが、時には魔界のリーダー格として採用される場合もありました。有名な所では「ベルゼブブ(銀河明王神: 堕明王)」とか「ルシファー(太陽天使: 堕天使)などが良く知られています。成仏神の召喚刑とは天体磁場の意識層(サイ粒子バイオン層)から個の意識を初期化してしまう事ですが、ルシファーなどの場合は太陽磁場の意識層は初期化されたものの、その意識の一部を地下位相の魔界神の電子バイオンへ転写して、地下で魔界神として働いてもらうという訳です。こうした成仏神に対する刑罰と、生身を有した人間生命の刑罰は基本的に異なり、ある意味では修行中の身の上である理由から、結構「ゆるい」感は否めません。ちなみに、単独位相生命に対する刑罰は長期に渡りますが、召喚刑は基本的に無く、ソロジンが交代した場合は「恩赦」が施行されて、堕天使の過去の罪も、また迦楼羅王達の過去の罪もいずれも「免罪」となります。
さて、迦楼羅王が木の枝を揺すったり、鳥の様に空を飛んだり、川や海に潜ったり、また物体を運んだりする力学的な「力」を有していた事実は「天狗伝説」でも承知の通り、彼等は一体どういう生命構造をしていたのでしょうか。共有位相の神様であるスゲ神やケゴ神とは改良された1本のズザネ管を持つだけの霊体生命ですが(432本のタボ線が無い)、迦楼羅王もそれと似た構造であって、単独位相から延びる1本の改良されたズザネ管と4本のタボ線を持ち、他の428本のタボ線は斬り落とされた状態です。スゲ神やケゴ神と大きく異なる点は、迦楼羅王の場合は単独位相やスザネ管そのものが力学被膜に包まれていて、ズザネ管の先端のバイオン球(オーラ球の前駆体)が「ハルク力体」で包まれているという所が全く異なり、磁気的な生命体なのに力学的な鎧(よろい)を身に付けているのが最大の特徴と言えます。迦楼羅王は頭抜けたスピードと力を有する理由から(行動半径が魔界ナグから約1.3kmと定められている)、魔界の出口(ナグ)に見張り番として待機しており、時折地底から出てくる魔界神のズザネ管を捕獲する事が出来るのですが、その迦楼羅王を見張って管理していたのが龍神達でした。また、銀河星人の多くが身体が大きく、赤ら顔で彫りが深く鼻が高かった事から、山伏(やまぶし)の様な天狗のイメージが形成された様です。ちなみに、迦楼羅王は力学的な鎧を身に付けている為に、「地の中」には潜れなかった様です。
その昔、魔界ナグと言えば、地下魔界の龍神である黒系の龍神(36体)と赤系の龍神(36体)の龍管の出口しか無かった理由から、ここに72名の迦楼羅王が配置されていました。勿論、黒系や赤系の龍管が存在するのは「龍神島」のみの話であり、これらの龍管は特別に魔界領域まで到達しているからです。残念ながら、現在は至る所に魔界ナグが形成されており、地球全体では約50万箇所、日本国は72箇所の他にも約2000箇所の魔界ナグが開いているのが現状です。要するに、50万年前には龍神島にしか魔界ナグ(72箇所)が開いていなかった事になります。という事は、黒系の龍神スポットと赤系の龍神スポットには必ず地下の魔界シャンバラから通じる魔界ナグが開いており、そこには迦楼羅王が配置されていた事になります。その昔は日本国にしか居なかった迦楼羅王ですが、後世に於いては魔界ナグの増加に伴って迦楼羅王が大量に増員されて、世界各地の魔界ナグに配置される事になりましたが、最終的に聖地地球に動員された迦楼羅王の頭数は約4000名であるという資料が残っています。龍神島に於いても、その後は約120名の迦楼羅王が追加された模様です。ちなみに、魔界八派閥の契約所も後で開かれた魔界ナグですが、ここにも新任の迦楼羅王が配置されていましたが、ソロジン交代の「特赦」によって迦楼羅王が皆解放されて、それ以後魔界は無秩序状態となってしまいました。
〈各地の天狗伝説〉
① 伊勢神宮の「猿田彦」は天狗の一人であり、最も古い迦楼羅王であって、そのテリトリーは月夜見宮を中心にした半径1kmの範囲、外宮全体に及ぶ守護に就いていました。魔界ナグは月夜見宮内のセザナ神殿の中に開いていますが、本殿右側の巨大な楠(クスノキ)には⑨黒麟(ロキーナエル)の龍管が入力し、その楠から20m程奥の木に⑨銀龍(ベウキニエレ)の龍管が入力されています。猿田彦は今から48万年前のプレアデス星人(アルデバラン民族)で、罪(背信行為)を犯してから、約16年前(2007年)まで48万年間の長きに渡って魔界の門番をずっと務めてきました。名前は「キゲイ=コエーオイア」、元々宇宙飛行士であり、身長は2m20cmの大男で、普段は貴族の服装を身に纏っているのが特徴です。礼儀正しい紳士であり、楽器を鳴らしたり、大声で笑ったり、物を投げ付けたりしたという記録は無く、創造主のセザナ神のお膝元にいる迦楼羅王なので、猿田彦は当然品行方正でなければならなかった事になります。
② 神奈川県の伊勢原市の「大山阿夫利(あふり)神社」の獅子山には⑤黒武(チリヌ)の龍管が入力し、また下社の天満宮の社の中に魔界ナグが開いています。ここに住む門番の迦楼羅王は今から44万年前に着任したカシオペア星人(シェダル民族)であって、名前は「ヌゴエオ・ガーイオカエ」と言います。罪は殺人で、無抵抗の人間部落を円盤で襲って全滅させた事でした。身長は2m40cmの巨漢であり、かなり凶暴な迦楼羅王で、定期的に暴れてウップン晴らしをするといった記録があります。軍隊の戦闘服を身に付けた出で立ちで、山小屋に体当たりをかましたり、また大木を切り倒したり、大石を転がしたり、夜間に発狂して暴れる傾向があった様で、現地の人間は伐採された木々を見て、「天狗倒し」と呼んでいたみたいです。地元では「山天狗の仕業」だと理解されていました。
③ 神奈川県の足柄上郡にある丹沢湖は人造湖(三保ダム)であり、元々在った湖ではありませんが、この丹沢湖の中に①赤武(シエオアブン)の龍管が入力しており、また湖底の中には魔界ナグが開いています。その近くに迦楼羅王が配置されており、今現在はいずれも湖底の中の話となっています。ちなみに、三保ダムは1978年(45年前)に竣工されています。ここに迦楼羅王が配置されたのが今から44万年前の話、女性軍人だったプレアデス連合(アルデバラン民族)の「サリエ」が派遣されてきました。戦闘巫女だった彼女が軍事裁判にかけられた理由は、神の意思とは正反対の自分の主義主張を押し通し、艦隊を全滅に導いてしまった罪です。彼女の身の丈は1m95cmですが、アルデバラン人の女性としては普通の身長であり、着ていた装束は天狗とは思えない煌びやかな社交ドレスでした。魔界神には恐ろしい存在でしたが、人間には大変優しく、山道で迷った者を誘導したり、渇いた者に水を与えたり、まるで女神の様な働きをしていました。
④ 熊本県の阿蘇高森町の上色見熊野座神社(かみしきみくまのいます神社)には④黒龍(ワエオリ: ヤエゲリア龍神)の龍管が神社の石籠に入力しており、また魔界ナグは神社の上の風穴洞(ウゲト磐)の中に開いています。ここに居る迦楼羅王はプレアデス星人(ヒエル民族)で、今から42万年前に魔界の門番として着任しました。名前は「リーク=カヌ」、犯した罪は、従軍中に本部に対して嘘報告を何度も繰り返した事です。リーク=カヌは男性で、身長は1m70cm程度の小男、普段は「埴輪(はにわ)」などの土偶風の古代衣装を身に纏っており、機嫌が良い時は横笛を吹くのが特徴でした。地元では山からよく笛の音が聞こえてくる様です。私自身、ワエオリとの合体の儀式の際にも、下の神社からずっと笛の音が響いていました。リーク=カヌと初対面の際に「お前は何者だ」と言われたので、「お前を解放しにやって来た者だ」と返答したら、一瞬で神社まで空を飛んで、そこで鼻歌を歌いながら踊り始めた事は記憶に残っております。
⑤ 富山県の立山町伊勢屋の伊勢屋神明社には⑧黒武(ツイオ)の龍管が狛犬の横の大杉に入力されており、本堂の中に魔界ナグが開いています。ここに住んでいた迦楼羅王は元銀河連合国(ヌエア星人)の軍隊の一員で、名前は「マエピア」という男性です。犯した罪はふしだらな怠け者で、ウワッチ(航行監視)当番なのに眠り込んでいた事から、そのお陰で宇宙船は浮遊岩石と衝突して大破、自分自身も含めて乗組員全員の命が失なわれてしまいました。今から35万年前に迦楼羅王の一人として地球に着任しました。身長は2m10cm程度、普段の服装は山伏と同等な身なりですが、怠け癖が取れず、空の上でも木の上でもどこでも寝てしまう癖があって、起きる際に牛のいななき声の様な大きな唸り声を上げるのが恒例でした。現地の民話には牛の声を出す天狗が居ると記載されています。
⑥ 愛知県設楽町東納庫にある「天狗の庭(碁盤石)」には魔界ナグが開口しており、ここにも迦楼羅王が配属されていました。天狗の庭には龍管も天体タボ線も入力されていませんが、今から26万年前に魔界ナグが開いてから門番の迦楼羅王が配置される事になりました。地球に配属されたのは銀河連合国(ミーヌ星人)の軍人であった「ヌエジオ=ネギイ」という人物であり、身の丈が2m50cmに及ぶ巨漢でした。彼が軍事裁判にかけられた理由は、新兵の訓練で部下を殴り殺した罪に問われたからであり、それが2度目だった理由から、今度は事故扱いにはならず、刑罰を受ける対象となりました。彼は山伏の衣装を好んで纏っていました。これは民族学者の「早川孝太郎氏」の「三洲横山話: 大正10年に発表」に基づく記録ですが、ある時、木こりの仲間8名が集まって山小屋で深夜に乱痴気騒ぎをしていたら、山上から石を投げ、岩を転がし、小屋を揺さぶり、火の玉を飛ばして木々を倒す音が聞こえたらしく、一同は酔いが覚めて互いに抱き合い、生きた心地もしなかったという記載が有ります。大正時代の話ですが、迦楼羅王が怒りまくったのだと思います。
⑦ 群馬県利根郡水上町の宝川温泉の山(露天風呂の対岸の山)には魔界ナグが開いており、ここには龍神は居ませんが(龍管も天体タボ線も無い場所柄)、今から25万年前に魔界神の出現が激しい理由から迦楼羅王が新しく配置される事になりました。着任したのは銀河連合国(シオザウ星人)の一員で、銀河連合艦隊に所属する男性隊員でした。罪状は規律違反であり、軍規を無視して好き勝手な行動を取ってしまった為に、避けられた筈の余計な戦争をわざわざ引き起こしてしまった罪です。身の丈は1m90cm程度のやや小太り系の体格で貴族の身なりをしており、何事につけてもケセラセラで、いつも笑っているという性癖を有しています。山の中で笑い声を聞いて、人間もつられて笑い出すと益々大きな笑い声が返ってくるので、地元では「天狗笑い」と称されました。しかし、機嫌が悪いと山道に突風を吹かせて山鳴りを起こし、人間に小石を飛ばしてくる場合もあって、少し常軌を逸した迦楼羅王の様です。
⑧ 長野県の木曽町には木曽御嶽神社が存在しますが、二つの異なる神社が在って、御嶽の東側の神社は「黒沢口御嶽神社」と呼ばれ、また南側の神社の方は「王滝口御嶽神社」と呼ばれています。木曽御嶽山(3067m)には元々龍管も他の天体タボ線も入っていませんが、今から約26万年前に山の裾野に魔界ナグが開口し、地下の悪霊が飛び交っていた事から、セザナ神は迦楼羅王を配置させる事になりました。魔界ナグと門番の迦楼羅王という、その霊場領域に神社(里宮)が建てられたのが西暦775年の平安時代の初期であり、それが黒沢口御嶽神社です。木曽御嶽の山神(迦楼羅王)と言えば、日本一性格の悪い神として超有名ですが、26万年前にここに着任したのがプレアデス連合艦隊(アルデバラン民族)の一員だった「ケゴエ=イヒオア」という人物で、軍事裁判にかけられた罪人です。彼の罪状は「傲慢誹謗罪」であり、神界規律も軍事規律も無視して独断独行で軍を動かし、勝手な理由で人身を裁いてきた罪です。普段は山伏風の装束(しょうぞく)を身に纏っていますが(身長は2m20cm)、魔界神にも人間にも軍人の如く厳しく処する理由から、恐ろしい迦楼羅王という定評があります。これは私自身の経験談ですが(御嶽が爆発する以前)、御嶽登山の最中に連れの相棒が山神に対して悪態をつくと、「オラー」という声が聞こえた次の瞬間、突然地鳴りが響いて雲が湧き起こり、8月なのに山頂に雪が降ってきて、最終的には一寸先が見えない猛吹雪に襲われました。危うく遭難する所であり、薄着の格好だった私は「死ぬか」と思った次第です。
⑨ 四国の山岳信仰の舞台は何と言っても西日本最高峰の愛媛県の「石鎚山(1982m)」と、西日本2番目の高峰である徳島県の「剣山(1955m)」です。前者は神の山、後者は魔界の山であり、魔界ナグが開口し、黒龍が居て、迦楼羅王が配置されている山です。他には余り知られてはいませんが、徳島県の阿波富士(高越山: 1133m)には龍神島そのものの心臓部(動力部)が在って、創造主の分身体である渦磁場十二神の「伊弉冉尊(いざなみのみこと)」が住まう黄泉世界と地上世界を結ぶ回廊の出口が山頂(高越寺)に有ります。石鎚神社の山頂の旧頂上祠(ちょうじょうし)には菩薩界第11位の「普賢菩薩(閻魔大王)」の返り御霊が安置されており、昔は実際に降臨されていました。菩薩界と結ばれている石鎚山そのものが御神体というのが石鎚神社です(なお、石鎚山には③銀鳳のフニネグエンの龍管も入力している)。それに対して、剣山の剣神社には⑧黒龍(ホエルケ)の龍管が入力されており、神社の本殿には魔界ナグが開口しています。ここに迦楼羅王が配置されたのは今から44万年前、プレアデス連合(アルデバラン民族)の軍人である「ヒエキオクオ・イゲイ」という人物が魔界の門番として派遣されてきました。彼は身長が2m30cmの大男で貴族の服を着ていますが、円盤の船長時代に罪を犯して(戦闘に消極的で保守に走った罪)、地球で罪を償う事になりました。手荒な真似が嫌いな学問系(インテリ系)の知恵者で、さっぱり軍人らしくなく、素早い行動や反応を示さない特徴があります。剣山なので戦いに関係していると思われがちですが、剣とは智慧の象徴物らしく、実際の剣など要らないと本人はそう申しておりました。
その2に続く
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