〈迦楼羅王に関する知見 その3〉
地上世界に住む「霊的な存在物」と言えば、霊体(神)か霊魂体(ゴースト)か魔物(人間か動物の死霊)か龍神だと相場は決まっていますが、「迦楼羅王(天狗)」という特別な存在も居るし、また「河童(カッパ)」という別個な存在も居ます。龍神島には天狗伝説や河童伝説が数多く残されていますが、いい加減な「民話」といえども「火の無い所に煙は立たず」の道理で、天狗も河童も実在物なのです。天狗は罪人といえども魔界の門番という厳しい軍隊組織ですが、河童は惑星天界(神界)の罪人が背負う懲罰制度であり、刑期の間は地上に降ろされて「醜い姿」で徘徊しなければならないという「見せしめ刑罰」なのです。河童に関しては天体神(成仏神)の懲罰制度であり、ここでは河童伝説の説明はしませんが、河童の物理的な構造ぐらいは紹介しておこうと思います。天狗は元人間であり、単独位相を有した宇宙人達ですが、河童は元は神(成仏霊体)であって、固有の位相を持ち合わせておりません。生命構造が全く違うものなのです。
河童の生命構造は、早い話が「銀河ルヒイ神(霊魂体宇宙人)」と一緒であり、天体磁場の「意識層」と地上の「ケイエ魂体」という基本的な因子から構成されています。手っ取り早く表現すれば、ズザネ管やタボ線が無いケイエ魂体に特定の画像(河童の姿)を映し出したものです。問題は、普段はノホホンとした天空の神意識に、人間時代と同じ「覚醒意識(心意識)」を与えて個の感覚を甦らせるというものです。ケイエ魂体に「オーブ核」と「大脳12アンテナ」を装着させて、「個人の心」を涌現(ゆげん)させて、羞恥心や劣等感や反省心を甦らすのがその目的です。ケイエ魂体には爬虫類の亀をモチーフとした裸の人間(性器を露呈)の映像を焼き付けており、受刑者はその姿を人間に見られて「笑い者」にされる訳ですが、多くの河童は人里の川や池に入って身を隠していた様です。河童の行動半径は天狗の約半分(約600m)と定められていたからです。京都鞍馬寺の「サナート・クマラ(堕明王)」も特定の位相を持たないこの手のタイプの生命構造であり、目には見えるものの、人体に対しては直接的な作用は及ぼせず(映像だけの存在)、子供を拐(さら)ったりする様な物理的な脅威はありません。しかし、天狗は河童とは真逆であり、目には見え難いが(霊能者には見える)物理作用を有しており、人を跳ね飛ばしたり、松明を焚いたり、石を投げ付ける事も出来ます。
龍神島には初期に配置された72名の天狗を含めて、通算で192名の迦楼羅王が配置されており、その全員を紹介する事は出来ませんが(海洋の底に配置された天狗も居る)、ここでは天狗伝説の民話が多く残されている有名な地域に限って紹介をしております。我々としては、一般人が決して覗く事の出来ない神界組織の秘部を敢えて公開しており、神界や霊界の成り立ち構造に関して、多少なりとも真実の知識を持って頂く事を願って知見を述べています。物事の道理とは「必ず原因が在って現象が生じるもの」です。「何も無ければ何も生じて来ない」のが宇宙の法理(因果則)であって、とかく「真実」とは「理」に適ったものであり、筋道が通っていて誰もが納得出来る話こそ真実だと言えましょう。古事や民話の中にはいい加減な憶測話も多いのですが、曖昧な物はバッサリと切り捨てて真実のみを残し、それを後世へと伝えていく姿勢(正しい歴史観)が大事であると考えています。未来の事は原則的に分かりません。しかし、未来は過去の延長線上に在って、正しい史実を知ればある程度の未来予想は可能なものです。宇宙(天体)の歴史、銀河(先輩宇宙人)の歴史、そして地球の歴史を鑑みれば、今後人類がどういう方向に歩めば良いのか、それが見えてくる筈です。
〈各地の天狗伝説〉
① 埼玉県(武蔵国)の比企(ひき)郡(嵐山町とときがわ町の境付近)に魔界ナグが開口したのは今から25万年前の話、ここに配置された迦楼羅王とは銀河連合所属のニビュー星の男性軍人でした。名前は「セーキオ・グイヨ」、身の丈が2m50cmにも及ぶ大男でした。片田舎のニビュー星から銀河連合へ派遣された彼は、大都会であるカニ座のズジゼブハ(惑星ケオン)の守備隊に配属されましたが、そこでお酒や賭博を覚えて自堕落な生活を送る様になり、毎日酔い潰れては軍の風紀を乱す様になりました。それで軍事裁判に掛けられ、囚獄された後、死後は地球で刑期を務める嵌めになった訳です。比企郡の弓立山に伝わる民話によれば、この付近には夜中に頻繁に家を揺さぶる者が現れて、窓から覗くと土偶服を纏った赤ら顔の大男が家を揺らしていたという伝説があります。おそらく酒が欲しかったのだろうと思います。比企郡の他にも埼玉県には魔界ナグが複数開いていて、その一つは秩父市三峰の「三峰神社」の御神木に第8黒鳳(サルン)の龍管が入力されており、本殿内部に魔界ナグが開口している関係上、46万年前の大昔から迦楼羅王が配置されていました。彼はプレアデス連合軍のアルデバラン星人であり、名前は「ケーイ=ザキ」、身の丈が2m30cm前後の山伏衣装を纏った門番ですが、その罪とは「反逆罪」でした。ザキは人間嫌いの天狗であり、山に分け入った人間をよく木々を鳴らして里へ追い返していました。
埼玉県の飯能市には数多くの天狗伝説がありますが、魔界ナグは飯能市内(双柳小学校の近く)に一つと、やはり市内の飯能中央公園の山(天覧山)に一つと、名栗の川又(現在の尾須沢鍾乳洞の近く)に一つという、合計で三つの魔界ナグが存在しています。市内のナグは14万年前に、また天覧山には今から3万年前に、名栗村のナグもまた3万年前にナグが開いており、これらの地域にも3人の迦楼羅王が配属されました。承知の様に、天狗の行動半径は魔界ナグを中心にして半径1.3kmであり、このテリトリーから天狗は外には出られませんし、また、担当する領域を超えて人々に作用を及ぼす事も出来ません。飯能市内の迦楼羅王は女性であり、名前は「ナイカオ」というアリニラム星人の巫女(巫女衣装を纏っている)でした。彼女の罪は創造主との秘密事項を神々へ密告した事です。ナイカオの特徴は、村の人間には大変優しく、よく明かりを灯して夜道の案内役を買って出てくれる事や、あるいは迷子になった子供を家に送り届けてくれる事でした。それに対して、天覧山の迦楼羅王はベテルギウス連合の犯罪人で、名前は「ゲフエ」、山伏装束を纏った身の丈が2m10cmの男性天狗でした。彼の罪状は「職務放棄」であり、まるで子供の如く自分勝手で、大人としての良識が全く無い人間だった事です。早い話が「悪戯小僧」であって、村人の家の中まで入り込んで、つまらない悪さ(例えば囲炉裏の土瓶を引っくり返すなど)を働いていた様です。
一方、名栗村の迦楼羅王はアリニラム星人の軍人で、コップ座のケウエグ星に守備隊の一員として赴任していた男性です。名前は「ヌイ・ムオミギ」という、軍服を纏った身の丈が2m30cmの大男でした。彼の罪状は「戦闘拒否」でした。そもそもアリニラムの軍隊とは強制徴用に基づく軍隊であった為に、元聖職者だった彼には戦争は「許しき難き行為」、当然、軍人なのに戦闘拒否は大犯罪であり、牢獄で監禁される身の上になりました。死後も反省しない事から魔界門番の身の上となりました。しかし、門番としての仕事(魔物退治)はちゃんと全うした様です。名栗の天狗はこうした経歴を持つ人間だった理由から、山に分け入った人々の命を守ってくれる守護神としての行動をしていた様です。病気で倒れた人を里に運んだり、深夜で身動きが出来ない人には明かりを灯して里まで誘導したり、また村人の無慈悲な生き物殺生(山の小動物を狩る)には、小さな天罰(狩った獲物を没収するなど)を与えていた様です。非常に優しい神様みたいな人道的な天狗だった様です。
② 東京都にも龍神スポットや魔界ナグが沢山存在し、それぞれの市町村には古い民話資料が残されています。目黒区の「大鳥神社」の石碑には第6黒龍(ワオイネオン)の龍管が入力しており、神社の中には魔界ナグが開いています。今から46万年前の太古の昔の事ですが、プレアデス連合のダイカエ星人である「ヤブイシウリ」という男性軍人が迦楼羅王として配属されて来ました。彼は連合軍の重鎮の司令官の一人だったにも拘らず、その権力を私的に乱用し、私財を肥やした罪で起訴されて、囚われの身の上となりました。しかし、元々部下の信頼が厚い優秀な司令官だった事から、自分と同じ罪で起訴された10人の部下達(他の天狗)の面倒を見ていた様です。ヤブイシウリは皇族服を身に纏った身の丈が2m10cmの天狗ですが、地球に着任したばかりのプレアデスの神々に依頼して、連絡鳥(ナギイ: 言葉を伝えてくれる羽長が4mに及ぶ白鳥)を借りて、通信が許されていない天狗の部下達と綿密な連絡を取り合っていました。「ナギイ」はアストラルの大鳥(フェニックス)ですが、相手の言葉をそのまま伝えてくれる機械鳥であり、この大鳥が頻繁に飛び立っていた事から、後にこの地に建立された神社の名称が「大鳥神社」と名付けられました。
東京都で一番有名な天狗伝説と言えば、八王子の「高尾山(599m)」でしょうか。この山に魔界ナグが開口したのは今から約3万年前の話、この地に着任したのがアヌンナキ連合の男性であり、名前は「イクルキア・スエ」、身の丈は2m20cmの山伏姿の迦楼羅王でした。彼はいわゆる軍人ではなく警察官だったのですが、犯罪組織に肩入れをして取り締まり情報を横流していた罪で裁かれて投獄された身の上でした。獄中で死亡してから地球で残りの刑期を務める事となった訳です。イクルキアは自分が中心になって何でもやりたい方の気質であり、まあ頭領肌の器だった理由から、高尾山は平安時代の初期には修験道者が多く集まる山になっていました。魔界ナグには真言宗(智山派)の寺院(高尾山薬王院有喜寺)が建立され、魔物が出没する危険な山なのに、いつの間にか敬虔なる山伏道場と化して行った経緯があります。高尾山の山自体には如何なる神様も降臨しておらず、ただの魔界と天狗の山ですが、薬師如来とは縁もゆかりも無く(名目上)、全国の修験道者が深山幽谷に籠(こも)って難行苦行を重ね、高尾山の霊気と融合し、「魔界神通力」を身に付ける訓練所だったと言った方が早いかもしれません。イクルキアは自分を信奉する小天狗(山伏)達に魔界力を身に付けさせて、人間天狗(子分)を養育していた様です。
東京都の青梅市や西多摩郡の瑞穂町にも天狗伝説が存在しており、二つとも街中の住宅街に今でも魔界ナグが開いています。地元では前者は御岳山の天狗、後者は狭山谷の天狗と呼ばれてきましたが、実際の魔界ナグの開口場所は山ではなく、現在の住宅街の中に位置しています。青梅市の魔界ナグは今から3万年前に開きましたが、一方、瑞穂町の魔界ナグは今から7万年前に開いており、いずれも迦楼羅王が配置されました。また、今から3万年前に伊豆七島の新島にも魔界ナグが開口しており、更に今から100年前の昭和初期(魔界の爆発膨張期)にも都内には新しく三つの「魔界契約所」が設けられて、港区の赤坂、港区の高輪、八王子市の元本郷町という3箇所に、それぞれ魔界ナグが開口しています。3箇所の魔界契約所に関しては、「魔物の通り道」ではありませんが、これらの場所にも迦楼羅王が配置されました。7万年前、現在の瑞穂町に着任した迦楼羅王とは、ネワブジ連合のバイヌ星人で、名前は「クキニヨ・マエル」、身の丈は2m20cmの軍服姿の男性でした。資料に基けば、彼の罪は軍隊とは無関係の「一家惨殺罪」、発狂した彼は自分の母親も女房も子供も皆殺しにしていました。地球に送られてからは後悔の日々が続き、いつも精神を病ましていた様です。
青梅市に着任した迦楼羅王は元ヒヨケイ連合のヌゲイカオ星人で、名前は「ハエアイキ」、身の丈は1m90cm程度の山伏装束の男性でした。彼の罪状は「騒乱罪」であり、些細な出来事も大きく膨らまして騒ぎ出したり、小さな事件なのに憶測による過剰反応から大事件にでっち上げてしまうという、嘘まがいの大袈裟な報告を繰り返した事から、軍事裁判に掛けられる始末となりました。そうした早合点のそそっかしい性癖は死後も一緒であり、焼畑を野火と勘違いして火を消してみたり、子供が川遊びしているだけなのに、溺れていると勘違いして岸に上げるとか、畑に蒔いた種を集めて百姓に戻すとか(落とし物届け)、ピントが外れた迷惑千万な行為に対して、村人は「天狗の悪戯」だと解釈していた様です。また、伊豆諸島の新島に赴任した迦楼羅王はネワブジ連合のザキヒオ星人で、名前は「グアシオ」という身の丈が2m20cmぐらいの土偶服の男性天狗でした。彼の罪は業務上横領罪、軍の経理事務だった彼は軍のお金を私的に流用した罪で軍事裁判に掛けられました。新島に島民が住み着いてからは、島民にとっては守護神として良く働き、近海では豊漁をもたらしてくれました。
③ 長野県は20箇所以上に龍管の入力場所がありますが、その中でも④赤麟(サエアン)と⑦黒鳳(セオン)の入力場所には迦楼羅王が配属されています。④赤麟に関しては下伊那郡豊丘村に、また⑦黒鳳に関しては北安曇郡白馬村に魔界ナグが開いており、ここには遥か大昔から天狗が配置されていました。今から46万年前の話になりますが、プレアデス連合(カフイ星人)の女性軍人であった「ネマオ」が現在の豊丘村に配属されてきました。彼女の身の丈は約1m90cm、土偶服を身に纏った姿の女天狗でした。彼女の罪状は「窃盗罪」、軍の同胞から頻繁に金品を盗む行為に呆れ果てて軍事裁判に掛けられました。身分差階級のヌイリオンB(第6魔族)の生い立ちの彼女ですが、その卑しい行為を同胞達は許す事が出来なかった様です。山の裾野に人間が住み着く時代を迎えると、村人に対するネマオの意地悪な行為がエスカレートして、大切な塩を家から盗んで畑に撒き散らしたり、ようやく仕留めた猪の罠を解いて逃してみたり、農機具を山に捨てたり、天狗を崇めない者には「虐め」に近い天罰を与えていた様です。また、今から約50万年前の銀河レムリア紀の話ですが、現在の白馬村の「伝行山下堂神社」の魔界ナグには、白鳥座のキガル星人だった男性軍人が配属されてきました。彼の名前は「リグニー」、身長は1m70cm程度の山伏装束を纏った小天狗でした。宇宙船の機関士だった彼の罪は、意図的に「生命維持装置」を停止させて乗組員の全員の命を奪った罪でした(自分は小型艇で脱出)。迦楼羅王になってからは改心したのか、真面目に仕事を続けた様です。
長野県の天狗と言えば、先に紹介した木曽御嶽山の激昂天狗(六石坊)が最も有名ですが、今から約7万年前に飯綱山や戸隠山にも魔界ナグが開いて、それぞれに迦楼羅王が配属されました。飯綱山(1917m)の山麓にある「飯縄神社(長野市上ケ屋)」に魔界の出口が開いて、ここに配属された天狗(後世では飯綱権現・飯綱三郎と呼ばれた)は、ネワブジ連合(マエミー星)の男性軍人であり、名前は「メアキーエ」、身の丈は2m30cmの山伏装束を纏った大天狗でした。彼が裁かれた罪は「反逆罪」、戦闘時に小隊を率いて勝手な軍事行動を起こした理由から、軍事裁判に掛けられて極刑処分となりました。死後に聖地に派遣されたものの、頭領肌の気質は何も変わらず、里に人々が住み着くと信望を集めて、山伏が集う山岳信仰の対象となりました。そもそも魔界系の霊気修行(魔界神通力を扱う)とは邪道と言えば邪道の裏修行、しかし、綺麗事を抜かす正統行よりも、実質的な力(呪文や念力など)を行使出来る理由から、戦火を交える俗世間に於いては好んで受け入れられてきました。飯綱山の山頂には⑤群青武(ハイルルニイ)の龍管が入力しており、山自体が信仰の対象となっていました。
戸隠山(1904m)の中腹に魔界ナグが開口し、後に戸隠神社(奥社)が建立されましたが、この地に派遣されてきたのが、やはりネワブジ連合(バイヌ星)の男性軍人でした。彼の名前は「クゥー・フィニカ」、身の丈が2m程の軍服を纏った天狗でした。彼の罪状は「殺人罪」、軍人なのに武器を持たない民間人を撃ち殺した理由から裁判に掛けられました。性格が切れやすい気性であった事から、親分肌の器の大きい人間ではないものの、人々に奉られる事は嫌いではなく、山岳信仰の修験道者を好んで受け入れた様です。戸隠山の名前は後世で天照大神と関係があると語られていますが、この山には神も龍神も降臨しておらず、単なる魔界と天狗の山に過ぎません。さて、天狗伝説は日本国のみならず世界中に存在しますが、今回はその3をもって一度ピリオドを打ちたいと思います。
Comments are closed