〈原始海洋と生物発生(その4)〉

       G ヒール遺伝子(胎児の成長)

 人工授精を行っている現代医療ですが、精子に関する研究は長年続けられて来ているものの、今一良く分かっていないのが現状です。通常の体細胞や卵子もそうなのですが、目に見える(形而下の)物質だけで細胞の機能を追い掛けても、細胞の本質は常に目に見えない(形而上の)アストラル物質の方に在って、遺伝情報に関しても、細胞膜が生産する「電磁場」や、細胞ヒールが生み出す「ヒール力場」に保管されているものです。遺伝情報の保管や転写が、一体どの様なメカニズムで行われているのか、今回は物理的な目線で説明して見たいと思います。宇宙医学の観点から、「精子」の機能に関する情報を公開すれば、精子には正統な遺伝情報を有した「プリンス精子(本命精子)」と、遺伝情報を持たない「ナイト精子(補助精子)」と言う二種類のタイプが存在し、本命精子の存在比は約800万分の1であると言われています。人間の男性の場合、一回の射精で放出する精子群は1億個〜4億個と言われていますが、この中に約30個〜60個のプリンス精子が混じっている事になります。プリンスとナイトの差は精源細胞の減数分裂の際に「ヒール遺伝子」の配当を受けたか否かの差となります。

 我々の宇宙医療団が不妊で悩む新婚夫婦に助力した経験は何度かありますが(失敗例もある)、そうした実践例を紹介しますと、卵子に辿り着いた一群の精子の様子は、まるで漫画の様でした。幾つかのナイト精子が卵子の表層面を覆う糖蛋白の被膜に突撃して溶解酵素で「穴」を開け、その「穴」からナイト精子が両脇にズラリと整列し、通路には赤い絨毯が敷かれて、その上をプリンスが部下に守られながら歩いて「穴」の前まで進み、ナイトの拍手喝采を浴びながらプリンスが「穴」の中へ入って行くと言うイメージでした。無論、その報告を聞いた私も「マジか?」と仰天した次第です。赤い絨毯はともかくとして、その様な内容は宇宙医学でも王国医学でも語られています。母親の顔と父親の顔を足して「2」で割った様な子供の顔付きを見れば、その様な遺伝情報がDNAの中に存在する筈もありません。そもそも、この宇宙には記憶する媒体は、たった2種類しか存在せず、その一つは「磁気バイオン」であり、もう一つは「力気バイゾン」です。

 生殖細胞の遺伝の当体とは「卵子ヒール」と「精子ヒール」に存在しますが、卵子と精子のサイズから言っても、卵子に取っては精子は異分子の侵入者に過ぎない事から、異種ヒールや異種蛋白の存在は許されず、最終的にDNA以外の精子の構成成分は全て卵子の内部で処理されてしまいます。宇宙医学に於いては「受精: Fertilization」とは卵核と精核が融合して、一つの新しい受精核が形成された瞬間を「受精」と定義しており、この時に精子ヒールが解体されて雄方の遺伝情報が卵子ヒールに転写される仕組みになっています。侵入した精子が卵核に近づくと、精子の鞭毛や細胞膜や核蛋白が処理されてしまいますが、受精の主導権は精子側に在って、精子ヒールの誘導の元にDNA融合が始まり、それが完了した時点が受精の完了であって、同時に精子ヒールも破壊されてしまいます。結局、精子は精子DNAとヒール遺伝情報を卵子内に持ち込んだだけの話、生殖に関しては圧倒的に雌方が主役であり、大きなデパートに精子関連グッズを届けただけの話に過ぎません。しかし、受精には深い意味が在って、陰陽合体した受精卵とは両性の合体因子であって、卵子としての行程も、また精子としての行程も、つまり細胞としての旧形質が全て初期化された「新生細胞」なのです。

 卵子に精子が侵入する際の話ですが、最初に卵子の表層膜に突入して「穴」を開ける役割の「ナイト精子」が勢い余って卵子内へ侵入してしまうと言う事態が稀に起こります。卵子へ侵入した瞬間に受精被膜が張られて、更なる精子侵入は拒絶される事から、脇役のナイト精子が受精の代役を務める筈なのですが、実際には精子ヒールを備えていない理由から、受精によるDNA融合は起こらず、ナイト精子はそのDNAも含めて全て卵子内で解体されてしまいます。しかし、驚く事に卵子内へ異物が入ったと言う事自体がトリガー(引き金)となって、卵核そのものがDNAの受け入れ準備を始めてしまいます。本来、雌方のDNA鎖には雄方のDNA鎖が配当される筈なのですが、雄方のDNA鎖が時間内に出現しない場合は、卵子側が相方のDNA鎖を新しく作って充当させると言う事態が起こります。これは生物学には「単為発生」と呼ばれる現象ですが、早い話が「クローン発生」の事であって、生物の雌が平均的に有している能力です。ナイト精子の侵入事故で誕生して来た子供は「クローン」であり、父親とは無縁な母親とそっくりな子供ですが、人間の場合は約10年間(早老病)、猿の場合は約8年間、馬や牛やヤギの場合は約2年間の個体寿命しか無いのが特徴です。これは女王蜂が産む働き蜂(クローン蜂: 一年の命)と一緒です。

 クローン寿命が短い理由は「陰陽合体」が成立しておらず、受精卵の初期化が行われていない理由から、個体寿命が短いのですが、そんな理屈も知らない地球人研究者がクローン発生を研究し、自分自身の「分身体」を人工的に作り出すと言う夢を描いている様ですが、そんな研究は神をも恐れぬ罰当たり行為だと言えましょうか。ところで、頭の良い方は直ぐに気が付いたと思うのですが、卵核と精核の受精融合の際に、精子側のヒールが主導的に動いてDNA融合を完成させると説明しましたが、基本的には精子(受精)など無関係に卵子は発生を開始できる訳であり、精子は卵子の発動以前に素早く動いて、半ば無理やり自己のDNA鎖を卵子のそれに割り込ませると言う手段を講じているだけなのです。この状況はデパートの陳列棚に侵入し、勝手に「精子グッズ」を無断で並べると言った行為と大変良く似ています。そもそも卵子もそうですが、女性(雌)は細胞としてもまた人間としても、それなりに自立完成していて、不完全なのは精子や男性の方なのです。生物の生殖を鑑みても、雄の雌に対する執着は常軌を逸していると言わざるを得ません。生殖に関しては圧倒的に雌側が主導権を有しており、雄側に雌を選ぶ権利は無いと言っても過言ではありませんね。

 さて、無事に陰陽合体を済ませた受精卵が子宮の胎盤に付着して胎児育成の第一歩が開始されます。受精卵が胎盤に漂着するやいなや、最初に行うのが受精被膜の解体作業であり、受精卵ヒールの方はそのまま胎盤に残留するものの、細胞電磁場が消失して電磁場が保有する受精卵記憶は子宮電磁場の方に転写される事になります。これは無論、受精卵を包み込む物理的な被膜を除去する事によって、子宮本体が直接発生卵割に関与できる様にする為です。子宮は排卵の直後から「妊娠」の準備作業を進めており、子宮内粘膜が肥大し羊水を蓄え始めて、各種のホルモンを出して胎児発育の為の胎内環境を整えます。また子宮ヒールも発生に必要な細胞ヒールを増産して胎盤へ供給する一方、「子宮ズザネ管」と「子宮タボ線」の準備を始めて、妊娠5ヶ月目には胎児の身体と接合できる様に用意を行います。胎盤が羊水に浸かるのが約2週間後になりますが、この時、胎盤が放出する子宮ホルモンが「子宮胎盤ヒールホルモン(ネイスケオイ)」であり、この核爆弾の如き激烈なホルモンがヒール増殖を煽って、爆発的な速度で発生分割が開始されます。ちなみに、子宮ヒールは6人分のズザネ管とタボ線を用意しており、最高は「六つ子」を出産する事が可能です。

 プリンス精子の遺伝情報を有した受精卵ヒールですが、このヒールも増殖を重ねて胎児の発育と共にその大きさを増して行きます。結局、このヒールが胎児時代を経験し、また出産後は幼年期時代を経験して、最終的には肉体が死ぬまで「全身ヒール」として人体とお供をする事になります。人間個人の生命位相は誕生直後に備わりますが、魂体が形成されるのは誕生から四ヶ月後であり、その時に心動帯とも接続されます。では、俗に言う「胎内記憶」とは人間の一体どこに保管されている記憶なのでしょうか。実は体内記憶とは「全身ヒール」が持つ記憶であり、誰でも保有している記憶なのですが、残念ながらヒール記憶とは心動帯(覚醒意識)からは覗く事が出来ない代物故に、大人では思い出す事が難しくなります。ヒール記憶を唯一覗く事が出来るのが位相意識(潜在意識)であり、位相意識は魂眼を経由して全身ヒールに刻まれた過去の映像記憶を見る事が出来ます。「胎内記憶」を持つ子供が沢山いるのですが、幼少期の子供は心意識が余り発達していない事から、位相意識の記憶を読み取って、胎児時代の記憶を母親に語っているのです。子供は大人ほど頻繁に心意識を使っていない為に、位相が吸収した過去の記憶が脳裏に浮かんで来るのだと思います。

 また子供は「胎内記憶」以前の霊体段階の記憶も有しており、地上の引受先の親が決まった際に、担当の神々から直接言われた最初の言葉を良く覚えています。勿論、覚えているのは位相意識の方ですが、「君は佐藤夫婦の子供になる事が決まったよ、良かったね、また人間をやれるんだよ」などと言われた文言が、頭にこびり付いているのです。子供がフッと心を抜いた瞬間に、位相意識と繋がって、その言葉が脳裏に浮かんで来るのです。昔は子供には必ず専属の守護霊が付いていた事から、子供本人では無く守護霊が喋っているケースが多かったのですが、守護霊記憶の場合は心の覚醒意識でも思い出す事が可能であり、大人になっても良く思い出す事が出来ます。さて、胎内記憶の話はこれで終わりますが、受精卵ヒール(後の全身ヒール)ですが、母親の子宮ヒールと異なる点とは、元々は卵子由来の同一ヒールではあるものの、内蔵している父親の遺伝形質を有している事であり、それが故に母親から分派した異種ヒールになってしまいます。それに誕生直後に生命位相の型式に変化してしまう為に、赤ちゃんと言っても、輸血が出来ない間柄になってしまいます。

 胎児の生命型(血液型も含む)は臍の緒を介して母親の血液供給を受けている事から、最初は母親のそれと一緒ですが、本人は父親の型式も有している事から、誕生直後は両親の混合型式を呈しています。宇宙医学ではこれを「地の型式(仮の型式)」と呼びます。それに対して誕生直後から新しく備わった位相の型式(天の型式)に徐々に磁化されて行く為に、30歳前後で完全に血液の型式まで変化してしまいます。それまではA型の輸血を受けていた人が、30歳過ぎには突然「拒否反応」を示すと言う事態も多く見られます。一番良いのは輸血の際には必ず血液検査を行うと言う事ですが、怪我などによる緊急輸血の場合は検査している時間が無い為に、良く間違いが起こります。宇宙医療団は「ヒール記憶」「魂体記憶」「位相記憶」「心動帯記憶」「キャリア記憶」「アカシック記憶」などの全ての記憶を見る事が可能であり、また生命型も即座に読み取る事ができる事から、我々も大変重宝しています。宇宙医療団が組織されてから、僅か10年前後ですが、これまで科学的な調査研究の他にも、医学調査や、犯罪捜査などにも優れた実績を残しています。


     H 全身ヒールと臓器ヒール

 地球科学には「ヒール」と言う力場概念が無い事から、物理学や電磁気学や化学や医学や生物学にしても、行き着く先は「謎だらけ」、結局いい加減な詭弁を用いて誤魔化しているだけに過ぎません。確かにこの宇宙には説明が付かない不可解な現象も多いのですが、自然界の道理を基準に「場の概念」を科学的に追求して行けば、全ての現象を理論的に説明する事ができます。我々としては間違った地球科学を是正して本来の軌道へ戻したいのですが、残念ながら地球の物理寿命が切迫している現状であって、目下は地球人類の為と言うよりも、地球を脱出して未来に生きる人々の為に、正確な宇宙知識を身に付けて欲しいと願って啓蒙活動を続けている状況です。また我々としては、宇宙知識に触れて、もっと学びたいと思う人間を脱出の方向へ導いてやりたいと考えており、優秀な人材の発掘を行なっている次第です。地球寿命を延長に次ぐ延長で伸ばし続けて今日まで来ましたが、もはや今は万策が尽きた状態です。後5年保つか、10年保つのか分かりませんが、これ以上の延長工作は望めない事から、もし今度、地球が危機的な状況に陥れば、脱出しない限りは我々は生き延びる事が出来ません。来たるべくXdayの為に、ぜひ「メシア・スーツ」を獲得して頂きたいと思います。

 さて、子宮内の胎児の段階から、全身ヒール(受精卵)は激しく増殖して各種の「臓器ヒール」や「組織ヒール」を形成して行きます。最初に形成されるのが「骨ヒール」と「血管ヒール」ですが、それに続いて「腸ヒール」や「筋肉ヒール」や「生殖器ヒール」などの組織ヒールから順番に作られて行きます。発生が進んで来ると臓器ヒールが形成されて、「腎臓ヒール」や「肝臓ヒール」や「膵臓ヒール」や「肺ヒール」などが次々と形成されて、体細胞に臓器分化が起こって来ます。これらの内部ヒールは管理する細胞群の一つ一つに入力する「ヒール・ズザネ管」と「ヒール・タボ線」を作って行く作業を行う為に、膨大な物量のヒール分子を増殖させる必要があります。例えば、「腎臓ヒール」ですが、腎臓が全ての血管の集約場所である事から、腎臓機能の一つである「血液濾過装置」を作る必要があります。また、重要なホルモン分泌器官である「副腎」も腎臓ヒールの担当であり、腎機能の役割別に応じて、腎臓ヒール自体を分化させる必要があります。そこで臓器被膜にコリン電線を這わして物理的に「臓器電磁場」で区切ると言う手段を用いる事になります。

 臓器電磁場を作れば「バイオン分子」が発生して来ますが、ヒールは物質輸送能力(水六員環分子移動)の他に、バイオン分子を介して化学的な作用能力も持つ事が出来る様になります。DNAボリメラーゼ酵素を用いてDNA鎖を合成したり、また呼吸系のヘム蛋白である「シトクロム」を合成したり、あるいはフラビン系の補酵素を装着した各種の脱水素酵素(デヒドロゲナーゼ)を合成して様々な化学反応に関与したり、生体の全ての化学反応を導くのが「バイオン分子」なのです。しかし、その「バイオン分子」そのものを操作コントロールしているのが「臓器ヒール」や「組織ヒール」なのです。宇宙医学では「肉体の命=ヒール」と言う考え方が常識ですが、我々が龍神島民族に伝えたい未来医学とはこの「ヒール医学」の事なのです。下図に示したのが「人体ヒールの一覧図」ですが、そこに組織ヒールがあると言う事は、その部位の「蘇生」や「再生」が可能だと言う意味であって、肝臓や腎臓など「臓器ヒール」が存在する場所は「再生」が出来る事から、わざわざ危険を犯して(開腹して)臓器移植を行うと言った野蛮な行為は「愚の骨頂だ」と言わざるを得ません。

 残念ながら人間の頭部には被膜である全身ヒール以外に特別な組織ヒールは存在しませんが、唯一「眼球」には「眼球ヒール」と呼ばれる組織ヒールが存在します。ヒールがあると言う事はヒール自体が傷付いていない限りは蘇生や再生が効く訳ですから、周辺の神経組織は再生が不能なものの、少なくても角膜以外の網膜や硝子体や水晶体や脈絡膜などの再生治療は可能となります。眼球をアストラル眼で覗くと、眼球ヒールの下部には「眼球コリン電線(20巻構成)」が眼球の周囲を取り巻いており、ここから発生する「バイオン分子」が眼球成分の基礎ベースになっています。網膜内部の各種の視細胞が起こす光反応は眼球ヒールと眼球バイオンのなせる技であって、この基礎的な両因子に異常が発生した場合は今の医学ではとても太刀打ちが出来ません。特に老人の場合は長い期間に渡って目を酷使し続け、放射線等の被曝量も多い理由から、眼球内部のダメージはともかく、コリン電線の断線や、バイオン分子の変性や、眼球ヒールそのものの損傷も多く、抜本的な治療を施さないと視力が回復しないと言うケースも多い様です。目の治療に関しては、眼球だけの問題では無く、また生活環境にも原因があって、おまけに脳神経の問題が絡んで来る為に宇宙医学でも困難を極めているのが現状でしょうか。

 最初は卵子を包み込む「細胞ヒール」が、やがて「受精卵ヒール」となり、それが爆発的に増殖して超大な物量の「体細胞ヒール」を内部に産み出して行きます。更に受精卵ヒールは「胎児ヒール」となって様々な「組織ヒール」を内部に産み出して分派させて行きます。そして誕生後は受精卵ヒールは人体を包み込む「全身ヒール」となって、身体内部の全てのヒールを統括する立場となります。この様にヒールの本源とは母親の卵子からスタートしており、母親は祖母から、またその祖母は曽祖母(そうそぼ)からと言った「母系遺伝」で成り立っています。先祖代々、女性を介して伝えられて来る「ヒール遺伝子(地の遺伝)」、ミトコンドリア・イブも母系遺伝の象徴ですが、ヒールこそ過去を物語る遺伝子中の遺伝子だと言って良いでしょう。遺伝に関しては「雄」は「雌」と比較すると、雄は殆ど無作用に等しく、何の力も示せないのが実態でしょうか。そもそも、生物は必ず「雌」から発祥しており、最初の雌は雄の因子を内蔵した「雌雄両性」ですが、やがて雄の因子だけを分派させて独立した「子体(したい)」を作り出します。それが「雄」と言う存在なのです。従って雌は親元の「陰」の存在となり、また雄は後から誕生して来た子供であり「陽」の存在となります。

 創造主である「雌」は早い話が自分の為に「雄」を創ったのであり、女王蜂が働き蜂を産み出す様に、雄の「生き様」は雌によって規制され、その命を握られています。雄がどんなに勢力を誇って権力を握ぎろうが、基本的に雌が受け入れて認めてくれなければ、それは単なる雄の空威張りに過ぎません。雄とは、雌(奥様)や家庭や国家の為に働いて「なんぼ」のもの、家庭を等閑にして自分の為だけに生きている様な間抜けた雄は、社会が認めないばかりか、雄の存在価値を徒に愚弄している事になります。雌も会社も国家も雄の貢献度を見積もっているのです。セザナ神の言葉を借りれば、「男性として認めてほしいならば、男としての生き様を見せろ、それが出来ないならば生きる価値など無い、だからお前は死ね!!」、男性に対しては特に厳しいセザナ神の言葉ですが、もし男に美学があるとするならば、社会や国家のお役に立たてない者は、せめて奥様や家庭の為に尽くせと言う意味であり「献身」それが男の美学であろうと思います。雌と雄の生物学的な価値の重さを測れば、雄の価値など無いに等しく、雌は雄が別に居なくても社会を組織して雌だけで生きられるもの、だからこそ雄は雌に対して「価値を示せ」なのです。女性ファーストのプレアデス文化では男の美学(騎士道精神)が常に求められていました。

 さて、ヒール遺伝子を人工的に合成する事は不可能ですが、ヒール自体が増殖する性質である事から、宇宙医学では「アグニ増殖法」を用いて本人ヒールを培養し、ヒールの補修や修理を行なっています。ヒール医療は単なる再生治療では無く分子レベルの再生医療の事です。我々は王国伝統のヒール医学を更に発展させて行きたいと考えています。この宇宙で、人間の身体ほど複雑で精巧な物は他にありません。宇宙で最も高度に進化した比類無き存在が人体なのです。全宇宙の総力を上げて、またベラボウな時間や手間暇を掛けて、人間創造に取り組んで来た創造主達ですが、最高峰の器を用意した所で、器に宿る心が未熟であれば、残念ながら「地球人程度の能力」しか発揮できない事になります。心の未熟さは時間と経験量でカバーできるものならば、今後50億年間の小宇宙寿命を何とか生き延びて、龍神島民族の完成した姿を見たい、それが私の個人的な願いでしょうか。龍神島民族とは大宇宙の主人公民族、大宇宙人類の「陽の陽たる嗣子」が母星の終焉に巻き込まれて全滅する筈が無いと、私はそう信じております。君主たるべき者は決して警戒を怠ること無く、常に備えを用意しておくこと、この世は有限なる世界、いつまでも国家は続かないし、またいつまでも地球は続かないのですから。


     I 進化総論

 生物界に於いて、人間が生物の頂点に君臨している事は承知の通り、女性だろうが男性だろうが、人間自体が「陽」の存在である事は疑う余地もありません。だが、進化の潮流はまだまだ続くものであり、その人間民族の中にも優劣の差が生じて来る事は確かでしょうか。大宇宙人類に取って、進化のキーワードとは「聖地ヒール」、つまり地球ヒールの事です。そのヒールを後世に伝えられるのは男性では無く女性なのです。未来の地球人が女性を「宝物」の様に大切に扱って、生存を確保し続ければ、何処の星へ移住しようとも、最後の最後まで龍神島民族は進化を続けて生きられるのです。実は聖地ヒールとは「万能ヒール」の事であり、一般の「銀河ヒール」とは大きく異なるのです。これは「霊魂体宇宙人(銀河ルヒイ神)」になれば、肉体を持たない理由から無関係な話ですが、聖地以外の惑星民族は銀河系の外には出られない仕組みになっているのです。もし銀河ヒールの民族が銀河系の外へ出た場合、ヒールが拒絶反応を起こす様にあらかじめ設定されている、と言ったら、あなたは驚くでしょうか。人間の肉体を他銀河系や他銀河団へ運べるのは唯一「聖地民族」だけなのです。

 我々の「天の川銀河系」と、隣りの「アンドロメダ銀河系」は左巻と右巻の相方銀河系です。現在、これらの銀河系は互いに縦結合で合体しようとしています。軍団computerの予測では両銀河が合体するのは今から約7000万年後の話、我々はそれまでの期間に銀河系を脱出しなければ、ブラックホールが増大して生存できない運命にあります。当面の移住目的地である射手座矮小銀河の惑星シエラも、また惑星メオカミも、その天体寿命は後数億年あると予想されますが、残念ながら、惑星の温暖期まで住めるかどうかは大いに疑問です。多分、その頃には「銀河エクソダス」が取り沙汰される事になると思います。最初の母星を失った聖地民族はこうして小宇宙内の天体を点々と流浪して歩く運命にありますが、定住して栄えれば、必ず終わりがやって来ることを考えれば、龍神島民族の生き方は繁栄よりも成長を重んじた修行僧の生き方が必要だろうと思います。無論、現在の皆様は「銀河エクソダス」の頃には全員が「霊魂体宇宙人」や「創造主」になっていると思いますが、皆様には自分達の子孫を守ってやる義務があります。

 「安逸(あんいつ)を貪(むさぼ)れば人間は腐って行くもの」、それは筋肉を鍛えないと体が駄目になって行く事や、思考しないと大脳が退化して行く事と一緒でしょうか。しかし、かと言って厳しい修行を続けた所で、今度は逆に厳格になり過ぎて、規律正しい翼々とした生き方は自由成長を止めてしまうもの、だから適度な息抜きや休暇や遊びは人間には必要なものだと思います。未来に夢や希望が感じられないと人間は生きられないし、また目指すべき指標や目的が無いと人間は直ぐ横道へ逸れてしまうし、義務や責任が無いと怠けてしまうし、また規則や規準や道徳を定めないと善悪の判断すら失ってしまいます。主食の米やパンだけでは生きられず、また別に食べる事に不自由しなくても生き甲斐が無ければ生きられない、それが人間の性(さが)なれば、誠に人間や社会を操縦して行く事は難しいと言えます。だが、宇宙は常に人間の生存を拒む厳しい環境故に、人間同士が互いに支え合って助け合わなければ生きては行けません。厳しい環境だからこそ、生きる価値と意味が生まれて来るのだろうと思います。もし「ヒール遺伝子(女性)」の最後の一人を失えば、龍神島民族は滅んでしまうのです。男性たるあなたは、将来、どんな生き方をしなければならないのか(何に献身すべきか)、分かって頂けるものと思います。

 生物進化の行程を考えれば、霊長類「人間」にまで成長して来るのに、他の生物に対して人間は一体どれ程の罪深い犠牲を払わせて来たのでしょうか。皆様が食べている米は「稲の受精卵」であるし、またパンは「小麦の受精卵」なのです。人間に成長する為に彼等もこの世に誕生して来た筈なのに、DNA鎖の僅かな長短差で植物や動物に甘んじなければならなかった彼等は、自分達が叶えられなかった夢を人間に託して、「どうぞ私を食べて、大きく成って下さいな」と犠牲になってくれたのです。生物界の象徴である人間生命、その命は人間の所有物だけでは非ず、これまで犠牲にして来たあらゆる生命の複合的な命なのです。だからこそ、我々は何が何でも生き続けねばならないし、また人間として生まれて来た「使命」を他の生物の為にも果たさなければならないのです。人間の使命とは「成長する」事であり、創造主になる事です。創造主世界は後に続く創造主の後釜が欲しいから人間生命を創り出したのです。「地球を脱出して生き延びても、私はそれから一体何をすれば良いのだろう?」と思っている方も多いと思います。そんな赤ちゃんレベルの疑問は抱かない事であり、それは「ブヒン!!」に値いする言葉でしょうか。

 

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