〈魂体の科学(その5:実践編)〉

   ※ 経穴点(キジ点=ツボ)の効能と効果 ※

 生物の体は「肉体」と「魂体」が共に奏でる「ハーモニー(協奏曲)」であると言えます。肉体には「位相意識」が宿り、また魂体には「心意識」が宿って、生命の営み(生命活動)が行われています。肉体は最初から存在する「陰」の存在ですが、魂体は後から形成される「陽」の存在であって、両者は魂体が「主」であり、肉体が「従」という主従関係にあります。魂体が肉体に作用して始めて組織や器官の運動が起こります。例えば、生物に取って「呼吸(ブレス)」は命の保持には絶対に欠かせない生理運動ですが、しかし声を出して喋ると言う行為は基本的に呼吸を止めなければ出来ない芸当です。会話する時も、また唄を歌う時も、発声している最中はとにかく息継ぎが出来ない事は承知の通りです。肉体は本能的に息を吸おうとして来ますが、心意識が魂体を強制的にコントロールして、声帯を閉じさせて発声を促しています。発声運動ばかりの話ではありませんが、魂体が肉体へ作用を及ぼして、筋肉を介して、意識運動を起こさせる「メカニズム」が、このタボ線の機能(経穴点機能)なのです。

 魂体のタボ線から人体のツボに入力される電磁力線(喝力)が、実際にどの様な作用を身体に及ぼしているのか、皮膚ヒールのキジ点から内部組織へと伸びる「ヒール細管」の配線構成から、ツボ刺激療法の効能や効果に付いて具体的に説明して行きたいと思います。これまでは「ツボ刺激」の作用場所しか明記していませんでしたが、今回は一つ一つのツボに対して、もう少し詳しい情報を提供したいと思います。本来、ツボ刺激療法とは病気を治すと言うよりも、むしろ病気を予防する為の身体の調整であって、眠っている臓器や、鈍(なまく)らな組織や、鈍感な神経に「喝力」を与えて身体に活性をもたらすのがその役割です。動物である以上「筋肉の鍛錬」は必要べからざるものですが、身体の内部組織を鍛え上げる事が非常に難しい事から、昔からツボ療法は珍重されて秘伝奥義として愛用されて来ました。効能や効果が驚くほど高かったからです。地球では「宇宙人言語居留区」の時代に宇宙人からツボ療法を伝授されて来ましたが、後世の人間達が勝手なツボ療法を考案してグチャグチャにしてしまった理由から、これを本来の原型に戻して、そこに医学的な理論付けを加える事にしました。

   A: 頭部魂(ネーミ球)のツボ(2対)

         

        ※ 赤字で書いている経穴点は宇宙医学では療法禁止になっているので注意

 01) アクエ(瞳子髎:  どうしりょう)・・・ヒール細管は3本づつ、目尻の横のツボから左右合計で6本出ている。細管の1組は額(ひたい)を動かす「前頭筋」へ、もう1組は眼球の運動に関わる「眼輪筋(横運動)」へ、最後の1組は下顎を動かし咀嚼(そしゃく)運動に関わる「側頭筋」へ入力している。いずれも筋肉を操作するツボであるが、このツボ療法の効能は筋肉の張り(皺伸ばし)である。

 02) ヌミオ(顴髎: かんりょう)・・・ヒール細管は3本づつ、目尻の下の頬骨の三角点から左右合計で6本出ている。細管の1組は眼球の運動に関わる「眼輪筋(縦運動)」へ、もう1組は唇の運動に関わる「口輪筋」へ、最後の1組は顎(あご)の咀嚼運動に関わる「咬筋」へ入力している。このツボ療法の効能は目の周囲や唇の周囲の皺伸ばしである。顔面にはアクエとヌミオの2対のツボ4点しか存在せず、一見ツボの様に見えるのは、多分ヒール細管の入力場所では無いかと思われる。ヒール細管の入力口はツボでは無い為に、効能は余り期待できないが、2対のツボ刺激だけでも十分な効果がある。

   B: 腹部魂(ヨーア球)の体の表面(腹側)のツボ(21対)

        

 01) ネエサ(水突: すいとつ)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管の1組2本は「声帯」を操作する迷走神経(反回神経)に、もう1組は声帯の襞(ひだ: 門)を動かす筋肉へ直接入力している。ネエサはいわゆる声帯のツボであるが、呼吸の為に声帯を開ける方の機能であり、それに対して首の裏側にある「ヨイグ」のツボは同じく声帯のツボであるが、こちらの方は声帯の開口を絞って発声を行わせる側のツボである。発声は基本的に声帯を閉める事から始まる。ネエサはヨイグとは異なり、ここのツボ療法は宇宙医学では禁止されている。

 02) ブエイ(缺盆: けつぼん)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管の1組2本は「頭部」の上下運動に関与する運動神経に、もう1組はそれに関係する筋肉へ直接入力している。ブエイはいわゆる頭の上下運動に関わる筋肉のツボであり、首の損傷や捻挫などによって運動障害が発生した場合は、その筋肉の回復措置としてツボ療法が用いられている。ブエイは首の回転運動では無く、上下運動に関わるツボである。ちなみに、首の回転運動(横振り)に関係するのは首の裏側にある「キエス」のツボである。

 03) イフイ(肩井: けんせい)・・・ヒール細管は3本づつ、ツボから左右合計で6本出ている。細管の1組2本は「肩」の上部僧帽筋へ、次の1組は中部僧帽筋へ、最後の1組は肩の三角筋に入力している。イフイとはいわゆる肩筋肉のツボであり、肩凝りのツボと呼ばれている。肩凝りの原因は様々だが、筋肉が凝れば苦しくなるのは当然の話、このツボ療法は収縮した筋肉を弛緩させて楽にさせる効能がある。
肩凝りのツボと言えば、首裏のツボである「ユエウ」は首の付け根にある頭板状筋のツボである。

 04) ムオリ(気戸: きこ)・・・ヒール細管は3本づつ、ツボから左右合計で6本出ている。細管の1組2本は「気管支」上部の気管筋(平滑筋)に、残りの2組4本はそれぞれ交互の自律神経に入力している。交感神経側は気管支の周囲の気管筋や輪状靱帯の弛緩に、また副交感神経側は収縮に関係するが、早い話が気管支筋肉や靭帯のツボであり、気管支の柔軟さに関わるツボである。ツボ療法としては気管支の諸病によって硬化した筋肉を和らげて空気の通りを良くする効能がある。

 05) ヨイス(華蓋: かがい)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管の1組2本は「胸骨」の表層骨膜に、もう1組は胸骨の裏側の骨膜に入力している。骨膜は胸骨の骨髄形成に関与するが、それとは無関係に女性も男性も胸骨の内部を「性感神経」が貫通して走っている事から、このツボ療法には性感の感受性を高める効能がある。性欲の強さとは無関係だが、感度が抜群に良好になると言う話である。

 06) メオエ(玉堂: ぎょくどう)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管の1組2本は「胸腺」の内部の皮質組織に、もう1組は髄質組織に入力している。皮質は胸腺ホルモン(2種類)の生産に関与し、また髄質は免疫系細胞(T細胞やマクロファージや樹状細胞など)の生産に関与している。このツボ療法は身体の免疫力を高める効能がある事から、健康維持に関しては大変重要なツボ療法の一つである。

 07) マイオ(膺窓: ようそう)・・・ヒール細管は3本づつ、ツボから左右合計で6本出ている。細管の1組2本は「乳腺」に、次の1組は乳腺神経に、もう1組は乳房を吊り上げる胸部の筋肉へ入力している。このツボは基本的に乳腺を発達させて乳汁を生産する役割である。従って、このツボ療法は妊娠時の女性に限定されるもので、男性に処置するのは如何なものかと思われる(男性もお乳が出て来る)。

 08) ルキス(膻中: だんちゅう)・・・ヒール細管は4本づつ、ツボから左右合計で8本出ている。細管の1組2本は「心臓」の大動脈(大静脈)の血管筋に、1組は左右の心臓弁の筋肉に、1組は左右の心房筋に、最後の1組は左右の心室筋に入力している。いわゆる純然たる心臓のツボである。心臓も血管も年齢と共に構成細胞が肥大化して行く傾向にある為に、細胞の引き締めも兼ねて、定期的なツボ療法が効果的であると思われる。身体背面には同じく心臓のツボである「マキフ(心愈)」が存在するが、ルキスが筋肉系にヒール細管を入力しているのに対して、マキフは心臓のセンサー触手としてヒール管を心臓組織へ配布している。

 09) レイニ(天谿: てんけい)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管の1組2本は胸空を包み込む左右の「胸膜」に、もう1組は左右の「肺膜」に入力している。このツボはいわゆる肺の呼吸運動に関与しており、呼吸のリズムに関係するツボである。ツボ療法の効能としては肺の収縮率が大きくなるので、深い呼吸が出来る様になる事である。

 10) メエヒ(中庭: ちゅうてい)・・・ヒール細管は1本づつ、ツボから左右合計で2本出ている。細管は「胃」の上部(噴門部)の筋肉に入力しており、噴門部(食道の付け根)の開口運動に関与している。噴門部の周辺筋肉の運動のみに関与しており、一見どうでも良い様な箇所であるが、定期的に刺激を与えて筋肉を鍛錬していると胃の逆流を防御できるメリットがある。

 11) メヌイ(乳根: にゅうこん)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管の1組2本は「胆嚢」の開口部に、もう1組は胆嚢被膜に入力している。このツボ療法は胆汁の定量分泌を促す為のものだが、内部に胆石の砂利(じゃり)が溜まって来ると、分泌が滞ってしまう場合が多い。女性の乳房の下側にツボがあるが、乳房とは全く無関係である。

 12) ミエニ(巨闕: こけつ)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管の1組2本は「胃」の大彎部(だいわんぶ: 弓状の背中)の胃壁筋肉に、もう1組は胃体部の側壁筋肉に入力している。これらの細管は胃の運動に関与している。胃炎や胃潰瘍や、あるいは暴飲暴食などで胃の運動がおろそかに成った場合は、このツボや背中の胃のツボ(クエエ: 胃兪)に症状が現れる。メエヒ(中庭)は胃の噴門部、ミエニ(巨闕)は胃本体、クエエ(胃兪)は胃の幽門部の筋肉に作用しており、先ずはクエエを先に動かさないと胃の内容物が流動して行かず、胃のもたれが続く事になる。無論、食道のもたれの場合はメエヒのツボに現れる。

 13) ルウキ(不容: ふよう)・・・ヒール細管は3本づつ、ツボから左右合計で6本出ている。細管の1組2本は「膵臓」本体の被膜組織の下部にそれぞれ入力して、残りの2組は膵臓に入る求心系の自律神経系と、逆に膵臓から出る遠心系の自律神経系の神経にそれぞれ入力している。膵臓は内分泌系(インスリンやグルカゴンなどのホルモン)と外分泌系(各種の消化酵素)の生産所であるが、それらの定量分泌を管理しているのが、このツボの機能である。このツボ療法は糖尿病などの致命的な疾患を予防する効果がある。

 14) ヨエガ(建里: けんり)・・・ヒール細管は3本づつ、ツボから左右合計で6本出ている。細管は3組とも「小腸」上部の「空腸部」の筋肉に入力されており、腸粘膜下部の平滑筋層の構成は外側を走る「縦走筋」と、腸管を輪状に覆う内側の「輪走筋」と、輪走筋同士を繋いでいる「結合筋」の三種類に別れている。空腸部に入る3組のヒール細管は、1組は縦走筋に、1組は輪走筋に、1組は結合筋に入力されており、これらの三種類の筋肉によって、小腸の複雑な「螺動運動」や「分節運動」や「振子運動」などが奏でられている。空腸の役割は腸腺から消化酵素(マルターゼ)を分泌し、他の消化酵素とも良く混ぜ合わせて食物を手早く分解する事である。このツボ療法は小腸の空腸部に刺激を与えて腸の運動を活性化させる効能がある。

 15) ルオエ(腹哀: ふくあい)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管は2組とも「大腸」本体(結腸部: 直腸部は含まない)の筋肉へ入力している。結腸は「上行結腸」「横行結腸」「下行結腸」「S状結腸」と4種類に分ける事が出来るが、ルオエの管轄は「上行結腸」と「横行結腸」の二つ登りの行程であり、「下行結腸」と「S状結腸」と言う下りの行程は背中側のツボである「セイウ(大腸兪: 3本)」の管轄領域である。ルオエのヒール細管の1組は結腸の筋肉組織である外側の縦走筋に入り、もう1組は内側の輪走筋に入って螺動運動や分節運動を行う。大腸は塩分や水分を吸収する役割と、排出物を発酵させる役割と、排便を促す役割があるが、ツボ系の作用順番で言えば、ルオエ(結腸登り)ーセイウ(結腸下り)ーケイセ(直腸)と言う流れである。このツボ療法の意味はともすれば停滞ぎみの大腸の筋肉活動に「喝」を入れる効能である。

 16) ユエイ(石門: せきもん)・・・ヒール細管は3本づつ、ツボから左右合計で6本が出ている。細管は3組とも「小腸」下部の「回腸部」の筋肉に入力されているが、1組だけ回腸末端にある「回腸口(大腸との繋ぎ目)」の「回腸弁(回盲弁)」の筋肉に入力されている。この部位の筋肉運動を管理しないと、消化物が大腸から小腸へ還流してしまう恐れがあるからである。残りの2組のヒール細管は回腸筋肉の縦走筋と輪走筋にそれぞれ入力されている。小腸の回腸部(小腸の3/5の長さを占める)の役割は二つ、一つは分解された栄養分の吸収と、小腸粘膜の絨毛血管の内部でES血小板細胞を「血球の卵」へ育てる役割である。ツボ療法としての効能は小腸の回腸部の運動活性にある。

 17) メエキ(水道: すいどう)・・・ヒール細管は4本づつ、ツボから左右合計で8本が出ている。細管は4組8本ともいずれも女性器の神経に入力されており、1組は右卵巣と左卵巣の神経へ、1組は右輸卵管と左輸卵管の神経へ、1組は子宮に入る求心系神経へ、また最後の1組は子宮から出る遠心系神経へ入力している。いずれも筋肉の運動とは無関係であり、ヒール細管が神経と直結していると言う事は子宮に対して機能的な作用力を及ぼすか、もしくは生理的な管理に関与している事は明らかである。宇宙医学の文献に基けば、妊娠以外の恒常的な通常生理作業(排卵、月経、ホルモン分泌)の維持管理をする役割だった。男性には機能しない筈のツボであるが、男性の場合は前立腺(男性の子宮)の神経に1組のヒール細管が入力されている。このツボ療法は女性の生理不順を解消する効能がある。

 18) ルアジ(関元: かんげん)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本が出ている。細管は1組は右側(交感神経側)の「腹膜」と、もう1組は左側(副交感神経側)の腹膜(外壁)へと分かれて入力されている。腹膜の役割は「腹膜腔」内部の血流量保持と体温保持であり、このツボ療法の効能もそこにある。腹膜と腹膜内部の臓器被膜との間は二重膜を形成し「間膜」と呼ばれるが、ちなみに医療団による補水液注入は主に腸膜と腹膜との間の間膜空間内(血管の通り道)に注入されている。位置的には腹側の臍の上のあたりである。

 19) メイユ(中極: ちゅうきょく)・・・ヒール細管は2本づつ、ツボから左右合計で4本出ている。細管は2組4本とも「膀胱」の求心系と遠心系の神経に入力されている。いずれも膀胱内の尿量や尿意を管理する役割である。このツボ療法は尿の正常な排出機能を維持する効能があるが、頻尿の解消には効果が認められている。女性の場合は主に子宮圧迫、男性の場合は主に前立腺圧迫が頻尿の根本原因であるが、その原因を解消する事はツボ療法では難しい。

 20) ケイセ(衝門: しょうもん)・・・ヒール細管は3本づつ、ツボから左右合計で6本出ている。細管の1組は「大腸」の直腸部の筋肉に入力され、もう1組は肛門部の筋肉に入力され、また最後の1組は肛門神経に入力されている。直腸も肛門も外側の縦走筋と内側の輪走筋に分かれて入力されている。肛門神経は便意を伝えるものであるが、この部位に於ける各種の悩みは地球人ならずとも大宇宙人類に共通する大問題である。「痔」や「便秘」で苦しんでいる方が圧倒的に多い。本格的な症状が出る前の予防策として、大腸系の三つのツボ療法は定期的にやって置く事を推奨したい。

 21) キイリ(気衝: きしょう)・・・ヒール細管は3本づつ、ツボから左右合計で6本出ている。細管の1組は右腎臓の腎被膜へ、もう1組は左腎臓の腎被膜へ、最後の1組はそれぞれ輸尿管に入力されている。腎臓機能の中核である「濾過機能」に関与する役割のツボである。背中の裏側には「ユイウ(腎兪)」と言う腎臓のツボが存在するが、こちらは4組8本のヒール細管が腎臓関連の神経に入力されており、腎臓の全体機能を管理する役割のツボである。腎臓の四機能である「濾過機能」「古蛋白質処理機能」「関節アミロイド生産機能」「血中PH値調整機能」を管理しているのがユイウであるが、それに対して「濾過機能」だけを担当しているのがキイリである。このツボ療法は正常な濾過作業を維持する為の効能である。

   C: 腹部魂(ヨーア球)の体の裏面(背中)のツボ(24対)

 ※背中側のツボの特徴は24個の頚椎の両端に配置されている事である。

 01) クイゼ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は2本づつ、第1頚椎のツボから左右合計で4本出ている。細管の1組は「頭皮」の筋肉(後頭筋)へ入力し、もう1組は下顎の筋肉(咬筋: こうきん)へ入力し、下顎の咀嚼(そしゃく)運動の一端を担っている。頭皮は基本的に五層構造を呈し、髪の毛が生える皮膚層の下に脂肪と繊維状組織からなる結合組織があり、その下の第3層には帽状の腱膜組織があって、前部は前頭筋にまた後部は後頭筋と接続している。その下の第四層にはコラーゲンからなる疎性輪紋状結合組織が存在し、その下が頭蓋骨膜である。このツボの効能は咀嚼力や後頭筋の引き締めにあって、頭皮の引き締め(特に額部)に効果が認められる。

 02) マキビ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は2本づつ、第2頚椎のツボから左右合計で4本出ている。細管の1組は顎部の「二腹筋」へ入力し、もう1組は「舌骨筋群」に入力して、頭部魂のツボである「アクエ」や「ヌミオ」と、また腹部魂のツボである「クイゼ」と共に下顎の咀嚼運動に深く関わっている。このツボ療法の効能は二重顎などの引き締めである。

 03) マムイ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は4本づつ、第3頚椎のツボから左右合計で8本出ている。いずれも「甲状腺」に関係する神経に入力されている。甲状腺の右葉に4本、また左葉に4本の細管が入力されているが、神経側から追跡して見ると、甲状腺ホルモン(チロキシン)の分泌部に2組4本、カルシトニン分泌に1組2本、副甲状腺のパラトルモン分泌に1組2本が入力している。まさしく甲状腺のツボである。このツボ療法の効能は甲状腺機能が衰えて来る年配者の体力復活である。

 04) ヨイグ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は2本づつ、第4頚椎のツボから左右合計で4本出ている。いずれも「咽頭」上部の声帯の「声帯門」に入力しており、声帯の開け閉め運動(発声)に直接関与している。ヨイグは体の表側の「ネエサ」のツボと連動している。ツボ療法の効能は発声障害の治療と息漏れの調整である。

 05) ニエガ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は3本づつ、第5頚椎のツボから左右合計で6本出ている。細管はいずれも「咽頭部」に入力し、1組は舌骨筋に、1組は椎前筋に入力して舌の運動と喉仏(喉頭隆起)の運動(声の変化)に関与している。もう1組は中咽頭の気道と消化管の分岐部に入力して、気道に食物が進入しない様に誤嚥(ごえん)調節を行っている。ちなみに、ここのツボ療法は危険なので禁止されている。

 06) キエス(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は3本づつ、第6頚椎のツボから左右合計で6本出ている。細管の1組は中咽頭の「扁桃腺」に入力し、もう1組は第6頚椎と咽頭軟骨の間の「被膜」に入力し、最後の1組は首の筋肉である「胸鎖乳突筋」に入力している。ここのツボ療法は首筋肉の凝りや、咽頭内部の免疫力のアップに効能がある。

 07) ユエウ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は2本づつ、第7頚椎のツボから左右合計で4本出ている。細管の1組は「頭板状筋」に入力し首の運動に関与し、もう1組は胸骨と鎖骨の「関節」に入力している。ここのツボ療法には肩凝り以外特別な効力は無い。

 08) ネウイ(大𥝱: だいじょ)・・・ヒール細管は2本づつ、第1胸椎のツボから左右合計で4本出ている。いずれも脊髄内部の「手の運動神経」に入力している。右のツボからは右手の神経へ2本、左のツボからは左手の神経へ2本入力している。ちなみに、大脳白質部から出る8本の手神経は小脳を経由し脊髄(首)で交差してから、それぞれの腕に4本づつ伸びているが、ネウイから出るヒール細管は交差後の手神経の半分に入力している。つまり4本の手神経のうちの半分の2本に関与している(主に腕の表側に関与)。

 09) ルイカ(風門: ふうもん)・・・ヒール細管は2本づつ、第2胸椎のツボから左右合計で4本出ている。細管はいずれも脊髄から分離した「手の運動神経」に入力しており、右のツボからは右手の神経へ2本、左のツボからは左手の神経へ2本入力している。ネウイの細管と共同で関与しており、主に手の裏側の神経に作用を及ぼしている。つまりネウイとルイカの両方で手の運動をコントロールしている。従って、ツボ療法に関してはネウイとルイカの両方のツボを同時に刺激する必要がある。効能としては腕や手の運動障害に効果が認められている。

 10) フエク(肺兪: はいゆ)・・・ヒール細管は3本づつ、第3胸椎のツボから左右合計で6本出ている。細管はいずれも「肺」に入力している。右のツボからは右肺へ、左のツボからは左肺へ入力している。1組の細管は肺組織の肺膜下部の結合組織へ、また次の1組は肺胞管内部の粘膜組織へ、そして最後の1組は肺胞嚢被膜へ入力している。ヒール細管が神経や筋肉に入力している訳では無い事から、このツボの役割は肺の内部偵察(センサー)であると考えられ、肺の内情を魂体器官の「肺ブロック」へ通達するものであろうと考えられる。従って、ここのツボ療法に意味は無く、宇宙医学ではフエクに対するツボ療法は禁止になっている。

 11) ネエア(厥陰愈: けついんゆ)・・・ヒール細管は3本づつ、第4胸椎のツボから左右合計で6本出ている。細管の3組はいずれも「脊柱管」の骨膜に入力されており、上から下方へ向かって第3脊椎部、第7脊椎部、第8脊椎部の三箇所に入っている。これは脊髄神経に関与するものでは無く、脊柱管を突き抜ける「ズザネ管」と連絡させる為のものであって、ズザネ管自体に喝力を与えるツボである。ズザネ管の活性には大きな意味があって、このツボ療法の効能は「自律神経電流の増幅」であり、特に自律神経失調症の患者には欠かせない療法である。

 12) マキフ(心愈: しんゆ)・・・ヒール細管は4本づつ、第5胸椎のツボから左右合計で8本出ている。細管の3組は「心臓」へ入力して、もう1組が大動脈と大静脈と言う血管に入力している。3組の内訳は1組が左右の心室へ、もう1組が左右の心房へ、最後の1組は心臓弁に入っている。無論、これは心臓に作用する為のものでは無く、心臓や血流をセンサーして魂体器官へ異常を知らせる役割であって、ツボ療法の効能が全く無いツボである。体の表面のツボであるルキス(膻中)のヒール細管は筋肉へ接続されおり、作用力を有するが、マキフのヒール管は作用力を持っていない。このツボも宇宙医学では療法禁止となっている。

 13) ルオイ(督愈: とくゆ)・・・ヒール細管は2本づつ、第6胸椎のツボから左右合計で4本出ている。細管はいずれも「横隔膜」へ入力している。横隔膜といっても板状の「筋肉」であり、胸膜と腹膜を分ける境界線に存在し、哺乳類の肺呼吸(腹式呼吸)に関わる重要な組織の一つである。2組4本のヒール細管は横隔膜の四点の端に入力している。横隔膜は基本的に骨格筋であり随意筋でもある為に、覚醒時の腹式呼吸は魂体がルオイのツボを介して行っているが、睡眠時は第4頸神経の横隔膜神経(不随意神経)によって自動運転が行われている。このツボ療法の効能はなまくらになった横隔膜筋肉の活性であり、いつの間にか肺呼吸ばかりに頼っていた身体に腹式呼吸(意識呼吸)による空気を取り入れる為である。

 14) マイケ(膈愈: かくゆ)・・・ヒール細管は2本づつ、第7胸椎のツボから左右合計で4本出ている。いずれも「横隔膜」の下部の被膜組織へ入力しており、横隔膜の上下運動に関与している。マイケはルオイと共に協調して呼吸運動に関わっている。ここのツボ療法に関しては宇宙医学では禁止されている。

 15) キエイ(肝愈: かんゆ)・・・ヒール細管は3本づつ、第8胸椎のツボから左右合計で6本出ている。細管の3組はいずれも「肝臓」に関係する神経に入力している。キエイはまさしく肝臓のツボである。1組は遠心及び求心系の自律神経に入力し、残りの2組4本は肝臓に出入りする所のそれぞれの枝線神経に入力している。このツボ療法の効能は常に滞りがちな肝機能の活性であり、健康維持を考えるならば定期的なツボ刺激には高い効果が認められている。

 16) スユエ(脾愈: ひゆ)・・・ヒール細管は2本づつ、第9胸椎のツボから左右合計で4本出ている。このツボは元より脾臓とは無関係であり、2組4本のヒール細管は「自律神経」の本管に入力にそれぞれ入力している。身体の全身を活性させる一番良く効くツボである事は述べるまでも無い。このツボに定期的に刺激を与えるのが健康を支える最高の「骨」だと言っても構わない。スユエは全ての臓器に関係しており「万能のツボ」と言える。

 17) クエエ(胃愈: いゆ)・・・ヒール細管は2本づつ、第10胸椎のツボから左右合計で4本出ている。いずれも「胃」に関係する神経に入力している。胃の真裏に当たる事から、このツボには痛みが出易く、胃もたれ程度なら背中の指圧でも胃が動き出す。体の表側のメエヒ(中庭)とミエニ(巨闕)に背中側のクエエ(胃愈)を加えて胃の三大ツボと呼ばれる。

 18) ヌオイ(三焦愈: さんしょうゆ)・・・ヒール細管は2本づつ、第11胸椎のツボから左右合計で4本出ている。2組の細管はいずれも「十二指腸」の筋肉である縦走筋に2本、輪走筋に2本入力している。このツボ療法は腸のツボと一緒に施術するのがのぞましい。

 19) ユイウ(腎愈: じんゆ)・・・ヒール細管は4本づつ、第12胸椎のツボから左右合計で8本出ている。4組8本の細管は「腎臓」に関わる神経へ入力しており、まさにユイウは腎臓のツボである。体の表側のキイリ(気衝)のツボは主に濾過機能だけに係るが、ユイウは腎臓の四大機能の全てに関わっている大変重要なツボである。このツボ療法も定期的に行うべきものである。

 20) メオイ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は3本づつ、第1腰椎のツボから左右合計で6本出ている。いずれも「脊柱管」の骨膜に入力されており、入力先は上から下に向かって、第10胸椎部、第2腰椎部、第4腰椎部の三箇所に入力している。ネエア(闕陰愈)のツボと一緒で、このツボも脊髄神経では無く、脊柱管を走る「ズザネ管」と接合している。やはり自律神経電流を増幅させる作用があり、人体アストラルに影響を及ぼす(魂電位維持など)。ネエアとメオイは同時に刺激を与えた方が効果的である。

 21) クエジ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は2本づつ、第2腰椎のツボから左右合計で4本出ている。2組の細管はいずれも「脊髄先端部」から出る2本の神経管へ入力しており、これらは末端から中枢部へと向かう遠心系の神経である。このツボ療法の効能は腰から下腹部の組織や器官に対して全体的に喝力を注入できる事であり、特に骨盤や股関節や腹膜などに対する作用が大きい。

 22) セイウ(大腸愈: だいちょうゆ)・・・ヒール細管は4本づつ、第3腰椎のツボから左右合計で8本出ている。これらの4組の細管は全て「大腸」組織へ入力しており、人体の排出器官の機能を監視(センサー)する役割である。大腸には「ガス抜き機能」や「発酵機能」や「水分や塩類の吸収機能」や「排出機能」などの役割があるが、このツボの療法は効能とは無関係であり、宇宙医学では療法は禁止になっている。

 23) カイバ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は3本づつ、第4腰椎のツボから左右合計で6本出ている。これらの細管はいずれも「性器」の筋肉へ入力されており、男性の場合はペニスの勃起に関連する筋肉へ、女性の場合は子宮頸筋やバギナの周縁筋へ入力している。性感神経や感覚神経あるいは精力とは無関係であるが、筋肉を鍛える意味では効用が高い。

 24) ミキイ(中国名称: 不明)・・・ヒール細管は3本づつ、第5腰椎のツボから左右合計で6本出ている。いずれも「お尻(臀部)」の筋肉へ入力しており、骨盤ごと動かす腰の回転運動や前後運動や振り振り運動に関係している。身体の基軸となる部分の筋肉なので、普段運動をしていない方には、やって置きたいツボ療法である。

 

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