〈宇宙医学の実践治療法(その7)〉

      F 「消化器」の諸病(前編)

 消化器と言っても「食道」や「胃」や「十二指腸」や「小腸」や「大腸」に至る広範囲に及ぶ器官なので、その病気も多様であって、ここでは上から順番に説明して行こうと思う。消化器の特徴は何と言っても「粘膜組織」に在って、その粘膜を保護して維持する「粘膜ホルモン」が必ず存在している。食道粘膜、胃粘膜、十二指腸粘膜、小腸粘膜、大腸粘膜には、それぞれ固有の「粘膜保護ホルモン」や「粘膜調整ホルモン」が備わっている。地球医学では既に周知のホルモンも存在するが、小腸粘膜ホルモンや大腸粘膜ホルモンなどは意外と知られていないので、驚かざるを得ない。粘膜ホルモンの分泌が滞ると、慢性的な炎症に苦しむ事になるし、また酷い場合は「潰瘍」が頻繁に発生して来る。粘膜組織が変性してよく「ポリープ」が発生して来るが、悪性ポリープの大半は増殖性の「LAM平滑筋異種細胞」であり、いわゆる反電荷細胞の「癌細胞」とは異なるものである。消化器の悪性腫瘍の7割方がこの「LAM腫瘍」であって、本物の癌は3割程度の比率であろうか。地球医学では悪性腫瘍は何でもカンでも「癌細胞」だと決め付けて、予後も考えずに組織を摘出して見たり、放射線治療や抗癌剤治療を施すのは、余りにも乱暴で危険過ぎると言わざるを得ない。

 次に腸内細菌で語られる「腸内フローラ」の話であるが、世間一般の認識とは異なり、人間の腸内に住み着く細菌数はほんの一握りに過ぎなく、その多くがいわゆる体細胞と一緒に働く「共生菌」である。そもそも「共生菌」とは、その体は外細菌ではあるものの、腸ヒールのズザネ管と接合した「臨時職員」の事であって、人体ヒールの命令に従って動く「雇われ職員」の意味である。消化器のヒール・ズザネ管には制限があって、胃では「約1000本(幽門ヒールズザネ管)」、十二指腸では「約400本(幽門ヒールズザネ管)」、小腸では「約4000本(小腸ヒールズザネ管)」、大腸では「約2000本(大腸ヒールズザネ管)」の余剰ズザネ管が存在し、これらのヒール・ズザネ管が外細菌を捕獲して共生的に働かせている。では、何故に「臨時職員」の力を借りなければならないのだろうか。外細菌には在って体細胞には無いものと言えば、人間が分解できない特殊な「消化酵素」であり、主に植物性の「多糖類」や「糖蛋白」の分解に苦慮しているからである。ちなみに、胃で働く共生菌の一つに「ヘリコバクター(ピロリ)」がいるが、ピロリ菌が放出する消化酵素は多糖類の「ペクチン(ポリガラクツロン酸)」や糖蛋白の「ムチン」などを分解できる事から、また強烈な胃酸の中でも活動できると言う基礎能力がある理由から、ピロリ菌が選ばれている。ピロリ菌無しでは、ジャムやゼリーやヨーグルトやフルーチェなど、あるいは里芋やオクラなどは分解できないのである。ピロリ菌を敵対視するなど、お角違いも甚だしい。

   〈食道の諸病〉
 食道粘膜を保護し調整して再生を促す「粘膜ホルモン」は口内の咽頭領域に在って、俗に言う扁桃腺の事である。扁桃と言っても複数個存在しており、医学的には「ワルダイエル咽頭輪(6種類の扁桃から構成される)」と呼ばれる。喉チンコの両脇に位置する左右の「口蓋扁桃」、上顎部の耳管の付け根にある左右の「耳管扁桃」、下顎部の舌の付け根にある「舌扁桃」、上顎部の咽頭に存在する「咽頭扁桃(アデノイド)」と言う六種類であるが、このうちホルモン腺が存在するのは「舌扁桃(下)」と「咽頭扁桃(上)」の二箇所である。「舌扁桃」から分泌されるホルモン(ナイキブオ)は食道粘膜の「粘膜保護ホルモン」であり、この常時性のホルモンの分泌が不足すると、食道粘膜に異常が発生し、嚥下障害や食道静脈瘤や食道癌や食道裂傷(マロニーワイス症候群)が発生し易い。また「咽頭扁桃」から分泌されるホルモン(ニオエブオ)は食道粘膜の「粘膜調整再生ホルモン」であり、このホルモンが不足すると、傷付いた粘膜がいつまで経っても補正されずに炎症が長引くばかりか、食べ物の飲み込みが難しくなる。これらの扁桃腺は場所柄的にウイルス感染が激しく、ホルモン腺の生産細胞そのものがダメージを受けているケースが多い。残念ながら、宇宙医学でもこのホルモンに取って代わる人工ホルモンは開発されていない。

 食道にはその構造上、三箇所の狭窄部が存在し、その狭くなった部位から病気が発生するケースが多い。最初の狭窄部は「咽頭との接合部」であり、次が胸の位置で気管支の背後を通る部位、最後が噴門の直ぐ上で横隔膜を貫く部位である。食べ物を良く詰まらせる部位は、最初の咽頭接合部と横隔膜を貫く部位の二箇所であるが、ここは食道癌の高発部位である。消化器粘膜の腫瘍は「LAM腫瘍」が多いと述べたが、食道粘膜に関しては「ラジカル化」した食料や飲料水などと直接接する場所である理由から、特に狭窄部の粘膜には本物の癌が発生し易い。また食道粘膜は胃酸の逆流によって傷付くケースが多く(逆流性食道炎)、アルコール度の高いお酒をストレートで飲むとか、あるいは刺激性のある食べ物とか、舌が火傷しそうな熱い飲み物を呑むとか(食道熱傷)、強い薬剤を服用する場合も粘膜はその度に傷付いている。特に咽喉や食道や気管支には免疫群の司令塔である「肥満細胞(マスターセル)」が多く分布している関係上、外敵の侵入に対して粘膜細胞が免疫群の指令に基づく刺激性の強い「サイトカイン(例えばヒスタミンやロイコトリエンやケモカインなど)」を分泌する事から、その度に粘膜に付加される負担は大きくなる。しかし、上記の粘膜ホルモンが常時分泌されている限りは食道粘膜は常に補修されており、また再生されている。

 ① 食道静脈瘤・・・食道の粘膜下には「静脈叢(じょうみゃくそう)」が良く発達しており、時折、この静脈叢に過分な血流が集中的に流れ込んで血管が破れる場合がある。これを「食道静脈瘤破裂」と言う。その理由はここが肝臓門脈の迂回路に当たる場所柄であって、肝臓に何らかの支障が発生し、門脈の血流が下降すると(門脈圧亢進症)、その分の圧力が食道の静脈叢に付加されるからである。門脈圧亢進症(バッド・キアリ症候群)と言えば、魔界武器の挿入で起こる難病であるが、宇宙医学では先ずは破裂した血管の修理と、漏れた血液を処理し、魔界武器(ヌイテ材や血管糸)を除去して血管の圧力を下降させている。

 ② 食道癌・・・パソコンとLED蛍光灯の前に皮剥いた林檎を置いているだけで、1時間後には数十万個もの「水ラジカル」が林檎の内部に発生している。飛行場の荷物検査でX線をチンされるだけでも、ペットボトルの水には数千個ものラジカルが瞬間的に発生しているし、また携帯電話を胸の上に置いたまま一晩寝込んでしまえば、朝には600万個ものラジカルが体液の中に発生している。日常的に放射線に被爆している現代社会、シャンプーやリンスで洗髪し、歯を磨いて、毛染めをするだけでも、化学ラジカルに汚染されてしまうのだから、数十年間も健康でいられる事自体が奇跡に等しいと言えるかも知れない。ラジカルに汚染された食料を毎日食べているから、食道癌が発生して来る、それは確かな事実である。宇宙医学では癌は取組み易い相手であり、早期に発見して(反電荷細胞なので直ぐに見つけられる)、早期に破壊処理してしまう事から、風邪よりも楽チンな治療である。

 ③ 食道アカラシア・・・この病気は食道の機能障害の一つであり、食道噴門部の開閉障害であって、飲食物の食道通過に困難を呈する疾患である。原因が分からない理由から、今回も世界規模で調査を敢行して見た。1時間の捜索で54名のアカラシア患者を探し出したが、予想通りの結果であって、犯人は魔界神であり、食道噴門部に電磁武器の一つである「ネイボ」が仕掛けられていた。54名の全員がネイボの被害に遭っており、また全員が鼻からチューブで食料を取っていた。ネイボの電磁気が迷走神経を麻痺させている為に、噴門部の開閉が出来ないのである。この場合はネイボを除去してやれば、通常の食道機能へと戻る。ちなみに、アストラル武器のネイボを除去する事は一般人にも出来る芸当である。

 ④ 食道裂孔ヘルニア・・・横隔膜を貫く穴(食道の通り道)を「食道裂孔」と称するが、本来裂孔よりも下に位置する(腹腔内)胃の一部が、横隔膜を越えて胸腔内へ上昇してしまう病態を指している。生まれ付き食道裂孔ヘルニアを起こし易い体質の者もいるが、メタボ化が進む現代ではこの病気が増加傾向にある。当然、食道裂孔ヘルニアの方は「胃食道逆流症(GERD)」を起こし易くなる。この病気は何名か治療経験があるが、物理的な作業であるものの、そんなに難しい訳では無い。


 ⑤ マロニーワイス症候群・・・嘔吐後に下部食道に物理的な裂傷が生じて出血を起こす病態を指している。食道は意外と脆く機械的な圧力に負けて裂けたり破裂したり良くする。この病気は「食道裂孔ヘルニア」の方に多いが、乗り物酔いやつわりなどで激しい嘔吐をした場合は裂傷を負うケースが多い。

   〈胃の諸病〉
 胃には「臓器コリン電線」も無く、また「胃ヒール」も存在しないが、胃の幽門部(前庭部)から十二指腸の先端部(幽門から6cmぐらいまで)は「消化器ヒール(幽門ヒール)」に覆われており、重要な消化酵素生産細胞やホルモン生産細胞や共生菌などが、このヒールによってその活動がコントロールされている。「幽門ヒール」から繰り出される「ヒール・ズザネ管」の総本数は約20万本、その中で共生菌のコントロールに使用されているのが約1400本程度、胃では約1000本、十二指腸では約400本が共生菌管理に使用されている。胃線から分泌される「胃酸」や「ペプシノゲン」、あるいは胃腺を活性させる促進ホルモンの「ガストリン」や、胃全体の活性を導く生理ホルモンの「プロスタグランジン」などの生産細胞群は、幽門ヒール直轄の「職員細胞」と言える存在である。一方、胃の上部(食道側: 噴門部)の胃底部には「ヒール管理」では無いものの、重要な胃のホルモン分泌腺が存在し、地球医学ではまだ知られていないが、胃の粘膜を補修して保護する所の「胃粘膜保護ホルモン(ミアキヌイ)」の分泌腺が存在する。胃が分泌する酵素やホルモンの種類は、「胃酸」「ペシノゲン」「ガストリン」「プロスタグランジン」「ミアキヌイ」「多糖類分解酵素(共生菌)」などであるが、胃以外からは「唾液酵素」や「唾液腺ホルモン」などが含まれる。


 
 動物の胃の中に生息する「ヘリコバクター」の話であるが、この系統の細菌種(約40種類)の中には強酸を中和する「ウレアーゼ」と言う酵素を有する事から、胃の中でも活動ができる種類がいるのが特徴である。尚、ウレアーゼを持たないヘリコバクターの種類は腸内にも生息している。ヘリコバクターには「ヘリコバクター・スイス」や「ヘリコバクター・ハイルマニ」などの種類が存在するが、共生菌として適正なヘリコバクターは「ヘリコバクター・ピロリ」であり、彼等が有する消化酵素群(各種のプロテアーゼ、ムチナーゼ、ペクチナーゼなど)がお目当てである。ただ、「ヘリコバクター・ピロリ」にも複数種がいて、人体に危害を与える外毒素(VagA)やエフェクター分子(CagA)を持ち合わせる毒性の強いタイプもいる。胃の中に侵入して来た「ピロリ菌」の種類を選択する能力は人体には無く、細胞分裂によって新しく生まれて来た嬢細胞を「幽門ヒール」がズザネ管で捕獲して、なかば無理やり「共生菌」へと仕立て上げている。無毒ピロリを捕獲できるか出来ないかは単に「運不運」の話、毒性の強いピロリ菌があたわった者は、まるで小便の如く定期的に溜まった毒素が吐き出される事から、胃痛に苛まされる胃痛持ちとなってしまう。

 多くの種類の共生菌が活躍するのは主に小腸や大腸であるが、共生菌がもともと外細菌である理由から、毒を有している細菌が非常に多い。例えば腸内細菌の常在菌の一つである「ウェルシュ菌」であるが、この菌が有する消化酵素は大変有益なものであるが、もともと強烈な外毒素を有する有名な毒菌故に、共生菌として数多く捕獲した者は、定期的に毒素が吐き出される理由から、典型的な腹痛持ちになってしまう。とは言え、善玉の乳酸菌では物の役には立たない理由から、危険分子ではあるものの、毒菌が多く使用されている事は確かである。ヒール・ズザネ管で捕獲して「雇われ職員」にはなったものの、内部の毒素生産まではコントロールが不能である事から、毒素は自然に作られて、それが溜まれば普通に吐き出されている。宇宙医学に於いては、余りに毒菌を多く持つ者には「共生菌交換」を行なっており、毒素が低い細菌と交換している。さて、ヘリコバクター・ピロリに話を戻すが、胃潰瘍が頻繁に発生し、胃壁に穴が空いてしまう様な激しい症状を呈する場合は、その大半の場合はピロリ菌が原因では無く、魔界の武器挿入かもしくは胃底部ホルモン(ミアキヌイ)の分泌不足である。そういう相場である事を知って頂きたいと思う。下記は一般的な胃の病気に対する宇宙医学の見解である。

 ① 胃炎・・・胃炎の症状と言えば、上腹部の痛みや、悪心(むかつき感)や、嘔吐(吐き気感)や、胸焼けや、げっぷや、鼓腸(胃の張り: ガス膨満感)や、食欲不振などであるが、神経的に胃が過敏な状態になっている方は世間一般では沢山見かける。世界的な統計でも、総人口の1/2は胃炎だと言われている。胃炎で入院する方は殆どいない理由から、得意の病院回りが出来ず、一日掛けて誰彼構わず手当たり次第に胃の調査を敢行した結果、とんでも無い事実が浮かび上がって来た。胃炎の根本原因は胃の粘膜を胃酸から防御する為の「粘液量」の減少であり、胃酸攻撃による粘膜の炎症と言うのが、胃炎患者の実に8割方を占めていた。問題はどうして粘膜副細胞の粘液腺が不活性化し、粘液の産出量が低下するのか、その原因をまさぐるのに24時間もの時間を費やしてしまった。「ミアキヌイ」も「ガストリン」も「プロスタグランジン」もちゃんと正常に分泌されているのに、なぜか不活性な胃を持っている方が多かった。調査のついでに胃壁に住み着く「悪童ピロリ菌」の持ち主や、薬物性の胃炎の患者や、「サーモン・ウイルス」に侵入されている患者(胃炎患者の15%)も居たが、そもそも胃は胃酸で病原体からは絶対的に守られており、また胃液そのものが「ラジカル分子」である事から、本来は故障が起こり難い丈夫な器官だと言える。

 宇宙医学でも胃炎に関しては目立った資料が無く、活性胃と不活性胃があるとしか書かれておらず、我々も原因究明に翻弄されたが、活性胃と不活性胃の原因に付いて、創造主医学の方に文献がある事に気づき、それを読んで我々も確信するに至った。我々が出した結論も一緒だったからである。胃を意欲的に働かせる為には、胃に「負荷」を負わせて強く鍛え上げる必要がある様だ。胃は筋肉で構成されており、食物を無茶食いしたり、反対に空っぽにしたり、あるいは噛まずに丸呑みしたり、常に胃に「負荷」を与えてやらないと、壮健な胃には成長しない様だ。特に現代社会は健康を気遣うあまりに、胃に負担を与えない様な食事の取り方をする為に、脆弱な胃を持っている方が多い。胃が不活性だから粘液腺も不活性となり、自らの胃液に蝕まれてしまう様だ。野生のチーターを参照にして欲しい。連中はひと月の間に食事に何回ありつけるか、それは分からない、だから食べれる時に貪り食って、後は空腹にのたうち回って耐えている。スボーツ・マンが脆弱な胃を持っているとは考え難い様に、現代人は食べる時と食べない時のメリハリを付けねばならないだろう。時には乱暴な食事も重要であり、大食い選手権に出場すれとは言わないものの、地球の一般常識など「非常識」に他ならない。

 胃痛薬と言えば、制酸剤(胃酸を中和)や、H2ブロッカー(ヒスタミンH2受容体拮抗薬)や、プロトンポンプ阻害剤などが有名であるが、いずれも胃痛から一時的に解放させるものに過ぎず「治療薬」では無い。そもそも如何なる薬も治療薬では非ず、「治療薬」なるものはこの世には存在しない。胃痛を止めるなら「カイ発信器のツボ療法」の方がまだ良く効く。宇宙医学では如何なる薬も使用せず、一時的に痛みを止める場合は「痛み止め呪文」を投与するか、さもなくばツボ療法で痛みから解放させている。慢性胃炎を治療する実践的な手法(三週間治療)としては、胃酸に蝕まれない「活性胃」に変化させる必要があり、胃に対するATP注入、太陽タボ線の枝線接続、そして毎日のツボ押し刺激の投与である。

 ② 胃潰瘍・・・精神的なストレスが胃に来ると言う、脆弱な胃を持つ方にはままある話だと考えられる。しかし、精神的な理由で胃潰瘍が形成され、胃壁に穴が開く様な事は決して無い。消化器系の粘膜に潰瘍が発生する原因はたった一つ、食道だろうが、胃であろうが、小腸であろうが、固有の粘膜保護ホルモンの分泌が滞れば「潰瘍」が発生して来る。ピロリ菌の毒素では胃炎にはなるものの、胃潰瘍にはならないのである。当然、難病の「クローン病」も「潰瘍性大腸炎」も粘膜保護ホルモン(常時性ホルモン)の分泌が止まるから生じて来る。食道潰瘍の場合、二種類の扁桃腺ホルモンの代替え品が無い理由から、治療は簡単では無いが、胃潰瘍や十二指腸潰瘍や小腸潰瘍や大腸潰瘍の治療の場合は、いずれも代替え用の人工ホルモンが用意されているので、宇宙医学では組し易い病気である。

 ③ 消化管間質腫瘍(GIST)・・・胃壁の構成は内側から外側に向かって「粘膜層」ー「粘膜下層」ー「固有筋層」ー「漿膜下層」ー「漿膜」と続いているが、一般的に消化管の間質と言えば、粘膜と漿膜の中間の領域を指している。これまでGIST患者を経験していない事から、やはり世界中の病院を駆け巡って220名の患者を探し出して見た。診察の結果は直ぐに判明し、220名の患者全員が「サーモン・ウイルス」に感染していた。サーモン・ウイルスは二本鎖のDNAを有する「カプシド構造」のウイルスであり、インフルエンザ・ウイルスよりも一回り大きなサイズのウイルスであって、発信器は無いが外毒素を有している。サーモンの頭に自生するウイルスである。地球医学は遺伝異常だと騒いでいるが、GISTとは単なる「ウイルス性腫瘍」であり、主に胃や小腸や大腸の消化管に好んで繁殖するウイルスだった。当然、反電荷腫瘍では無い。胃壁が大規模に変性していないならば、ウイルスを除去するだけの治療で済むと思われる。

 ④ 胃カルチノイド・・・ガン細胞腫瘍(反電荷腫瘍)以外の腫瘍には幾つかの種類があって、平滑筋系の「LAM細胞腫瘍」や、組織の骨化に関係する「骨芽細胞腫瘍」や、皮膚に関係する「ランゲルハンス細胞腫瘍」や、神経ホルモンが起因する「癒着腫瘍」と「肉芽腫瘍」や、あるいはウイルスなどが引き起こす「ウイルス性腫瘍」などが存在する。カルチノイド腫瘍とは神経ホルモンの異常によって引き起こされる「組織癒着型」の腫瘍の事である。この患者に付いても、世界中を探して約300名の患者を探し出した。何か特別な事が発見できるかと期待していたが、残念ながら、全員が「視床下部ヒール腺(リエオイ腺)」の「腫瘍発生防御ホルモン」の分泌不足が原因だった。このヒール・ホルモンは代替えが無い為に、アグニ余剰ヒールを備えた方以外はホルモン腺の再生は不能である。このホルモンが順調に分泌されると、組織癒着が自然に取れて腫瘍がいつの間にか消えてしまうから面白い。また、リエオイ・ヒール・ホルモンは神経伝達物である「セロトニン生産」に関与しており、このホルモンの減少は主に消化管のセロトニン生産細胞群に影響を及ぼし、カルチノイド腫瘍を発生させてしまう。

 ⑤ 巨大肥厚性胃炎(メネトリエ病)・・・慢性的な胃炎患者の胃の内部を覗き見ると、「表層性胃炎」の方も居れば、「びらん性胃炎」の方も居れば、胃粘膜が収縮して行く「萎縮性胃炎」の方も居れば、それとは正反対に胃粘膜が厚くなり襞状に折り重なる「肥厚性胃炎」の方も居る。物理的な形状はこの4種類が基本である。胃袋は基本的に筋肉組織なので、筋肉を発達していない者は胃袋が収縮して、その分内部の粘膜が折り重なってタブ付いて来るし、胃拡張になる位に使い込んだ者は反対に胃袋の容積が大きくなって、その分粘膜の内張りが間に合わなくなる。理屈は至って明瞭であり、別にウイルスが関与した訳では無い。メネトリエ病の患者を44人観察して見たが、ウイルス感染を始めとして他の原因は何も発見できなかった。


 

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