〈宇宙医学の実践治療法(その9)〉
G 「皮膚」の諸病(前編)
皮膚組織を外皮系の一器官と考えれば、身体の中では皮膚(肌)が一番大きな器官である。人間の場合、皮膚が占める総面積は平均が約1.6平方m、その重さは総体重の約6.5%(重さ約9kg)にも及び、また皮膚組織を満たす血液量も血液全体の1/3にも及ぶ。一般に皮膚を大別すると「表皮」と「真皮」と「皮下組織」の三層に分かれるが、宇宙医学では「表皮」を一番外側の皮膚組織とは考えておらず、表皮を外側から包み込む「皮膚ヒール」の存在や、更にその皮膚ヒールを外側から囲って庇護する「オーラ球内環境(魂体内環境)」などの身体アストラルまで考慮した総合的な外皮概念が確立されている。従って、地球医学の皮膚概念と宇宙医学の皮膚概念には大きな隔たりがあって、皮膚の諸病に関しても、考え方が大きく異なっている。そもそも人間とは目に見える「肉体」だけが人間なのだろうか。生命論では直径が約2mの「オーラ球体(魂体)」そのものを「人間生命」と称しており、それが人間の当体であると論じられているが、その考え方とは固体地球だけが地球では無く、半径800万kmの地球磁場圏(惑星系)そのものが「地球である」と言う考え方に基づいている。
表皮細胞は主に「ケラチノサイト(角化細胞)」と呼ばれる細胞から構成されているが、皮膚の「切り傷」や「擦り剥き傷」や「刺し傷」がいつの間にか治っている事は承知の通り、一見当たり前の自然治癒の現象ではあるが、良く考えて見れば、大変不思議な現象である。表皮の基底細胞(ケラチノサイト生産細胞)は一体何処から「長さ2cmの切り傷」が発生したと言う情報を得て、また損失した傷細胞の正確な分量分を補充生産しているのだろうか。気が付けば、切り傷は跡形も無く綺麗に治っているのである。実はこうした皮膚傷の補修命令は「皮膚ヒール」と言う司令塔が行う技であって、皮膚ヒールが頭頂のヒール・ホルモン腺から補修ホルモンを分泌させて基底細胞に作用し、ヒールが直接誘導して傷口の修復が行われている。皮膚ヒールを持つのは人間だけでは無い。犬も猫も鳩も昆虫も植物も皆、ヒール遺伝子を有している。一個の細胞も「細胞ヒール」に包まれており、これらの細胞ヒールは蛋白質合成装置である「DNAコード」を操作して固有の生体物質を生産している。こうした細胞ヒールや組織ヒールや臓器ヒールを統括管理しているのが「皮膚ヒール(全身ヒール)」なのである。
ところで、空の上の「生命位相」から地上に繰り出される432本の「ヌサネ=タボ線」の事であるが、これらは魂体(オーラ球)の「ヌイ点」に入力されて、その魂体から皮膚ヒールの「キジ点(経穴点: ツボ)」に対して指令信号が入力し、キジ点からは更に「ヒール細管」もしくは「バイオン・コード」を介して身体の内部組織へと伝えられている。目には見えないが、肉体を中心とした半径2m大のオーラ球体の内部は、まるで神経網や血管網の如く「アストラル・コード」が張り巡らされた構造を呈しており、皮膚組織が外環境と直接触れ合う一番外側の器官であるとは「間違っても」そう認識する事は出来ない。実際には、皮膚組織も皮膚ヒールも内部器官なのである。しかし、目に見える物質層の中では皮膚組織は一番外側に位置しており、ここから病原体も侵入してくれば、またここは身体内部の様々な異常が「サイン(兆候)」として出現して来る場所柄でもある。血の気の無い顔色で唇が紫色を呈しておれば、その人が「チアノーゼ(呼吸困難)」を起こしている事実は見て取れるし、また皮膚に発疹や湿疹が現れれば、それは免疫系の活動のサインでもある。下記は皮膚組織の病気の説明であるが、病気とサインは分けて考える必要がある様だ。
皮膚の病気は多様性に富んでおり、単なる感染症でも「細菌感染症」もあれば「ウイルス感染症」もまた「ウイロイド感染症」も存在する。他にも毒物や劇物や薬物に対する反応も示せば、特異的な物質に対するアレルギー反応のサインや、あるいは身体内部の異常が皮膚に現れる事は勿論、身体の外の魂体異常やヒール異常も皮膚に症状が現れて来る。また「汗腺」や「爪」や「体毛」や「髪の毛」も皮膚の一部であって、イボやホクロやニキビや腋臭も皮膚異常であれば、また顔面の皺(しわ)や、弛(たる)みや、燻(くすみ)や、染(し)みや、禿(はげ)や、白髪(しらが)まで、何かの現象(老化)のサインだと言えば、それに相違は無い。ここでは三種類の代表的な皮膚感染症と、幾つかの原因不明の皮膚病と、美容系に関係する老化対策などに付いて、宇宙医学の実践法を述べたいと思う。また皮膚に関係する物質ホルモンや、ヒール・ホルモンや、魂体ホルモンなる未知なる物が存在しており、地球医学が知らないホルモンの欠乏症も幾つか存在している。これらのホルモンに付いても説明して行きたいと思う。
① アトピー性皮膚炎(細菌感染症)・・・アトピー性皮膚炎とは皮膚の炎症(湿疹)を伴うアレルギー反応の意味であり、主に蛋白質のアレルゲン(抗原)に対して強く反発する傾向を示す。皮膚炎と同時に鼻炎や気管支喘息なども伴うのが特徴であるが、なんせ乳児期の過半数がこの病気を患い、満5歳までに90%の子供が発症すると言う世界規模にポピュラーなアレルギー疾患病である。WAO(世界アレルギー機構)の定義に基けば、「IgE抗体」が高い水準で検出されないとアトピーとは言えないらしいが、決定的な原因がまだ分かっていない段階なのに、定義もヘッタクレも無いだろうと思う。そもそもアレルギー病とは何かの原因物に対して免疫系が反応し、その反応の結果として副作用的に病状が生じる意味であって、IgE抗体が大量に産出されるのであれば、IgE抗体が反応している原因物を特定しなければならない。その原因物と思しき対象が複数個ある場合は、何がメインなのか、それを突き止める必要がある。宇宙医学では既にアトピー性皮膚炎の原因を割り出しているが、今回は例外があるかどうか、アトピー患者の大規模な調査を行なって見た。
アトピー性皮膚炎の患者は日本国だけでも600万人も居て、中国と米国とヨーロッパを加算すると1億人もの患者がいたから、調査対象に困る事は全く無かった。軍団をフル動員させて患者の統計を取って見たが、その結果は前回の調査と全く一緒であり、何も変わり映えが無かった。約1億人にも上るアトピー性患者がただの一人の例外も無く感染していたのが「黄色ブドウ球菌」だった。それも大半の菌が「癌化」した「MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)」であり、正電荷細胞の純粋種である所の「スタフィロコッカス・アウレウス」などは一匹も確認が出来なかった。つまりアトピー性皮膚炎の原因は間違い無く「黄色ブドウ球菌」なのである。元々黄色ブドウ球菌属には35種の亜種が存在し、このうち人間に寄生するタイプは15種である。今回はその15種類の全種を確認する事ができたが、いずれも全て癌化種へと変じており、果たして癌化種以外の普通の黄色ブドウ球菌が現代社会には存在するのかどうか、自信を無くしてしまった。これらの15種類のうち、血漿凝固酵素のコアグラーゼを産出するのが、癌化種のMRSAのみであり、この種類が優化種なのか、彼等が全体の6割以上を占めていた。また15種類の全部が耐熱性の外毒素である「エンテロトキシン(蛋白毒)」を有しており、そのエンテロトキシン蛋白の種類は12種類(12/15)だった。
アトピー性皮膚炎の患者の「IgE抗体」が作用し無毒化しようとしていた対象物は12種類のエンテロトキシン(蛋白毒)だった。そもそもIgE抗体そのものが希少な抗体であり、特殊な毒素に対応するものである。また黄色ブドウ球菌が放つ毒素はエンテロトキシン以外にも複数存って、それに対応する別な抗体も産出されていた。黄色ブドウ球菌が放出する毒素の種類に付いては上記の表にまとめている。一般家庭のどこにでも蔓延る「常在菌」の黄色ブドウ球菌であるが、彼等は主に人間の皮膚や、喉や鼻の粘膜などに生息し、定期的に毒素を放っている細菌である。これらの毒素によって表皮がボロボロに剥がされ、鼻炎や気管支炎が引き起こされてしまう。抗生剤をいくら投与しても効かない理由は、相手の細菌が癌化種(反電荷細菌)であるからであり、正電荷の薬剤をいくら投与した所で反電荷細胞には全く効き目は無く、また癌化菌が相手ではT細胞や好酸球などのロボット免疫軍では歯の立ち様も無い。癌化菌と実際に戦える免疫軍とは「マクロファージ」と「NK細胞」ぐらいなものであろうか。MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)やVRSA(バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌)と言った薬剤耐性の黄色ブドウ球菌とは薬剤耐性を獲得した進化細菌の意味では無い。ただの普通のバイ菌が癌化したから、つまり反電荷化したから、正電荷製剤では効かなくなり、また普通の免疫系細胞では手出しが出来なくなったに過ぎない。早い話が「ガンとは何ぞや」という物理的な意味合いを知らないから、地球医学は薬剤耐性菌の意味も分からないのである。
「MRSA」と言えば、一般家庭のみならず学校や病院にも住み着く典型的な院内感染菌であり、入院中の高齢患者の命を奪って行く「死神菌」であって、抵抗力の無い老人を始末しに訪れる殺し屋でもある。コロナ・ウイルスで死に至る事は殆ど無いが、コロナ病棟の入院患者の大半は実際はコロナ肺炎では無く、MRSA肺炎で死に至るケースが普通であり、それが病院の実情に他ならない。恐ろしい事は院内感染だけでは無く、多くの人間が自分自身の体の中に黄色ブドウ球菌の世代菌(潜伏菌)を保菌している事だ。他の病気で入院しても、抵抗力を失えば、潜伏菌が一挙に目覚めて、あっと言う間に急性肺炎を併発してしまう。病院側とすれば、抗生剤などの投薬が効いてくれれば、命を救えるのだが、相手がMRSAでは「手の打ち様も無い」と言うのが正直な所だと思われる。一方、MRSAに取っては幼児期から人間の子供に感染しているが、元々嫌気性のグラム陽性菌である事から、肺よりも免疫力が薄い皮膚に寄生する傾向が強い菌種である。皮膚組織の末梢血管には天敵の「マクロファージ」や「NK細胞」や「樹状細胞」といった捕食者が居ないからであり、小型のT細胞や好酸球や好塩基球などの「ロボット白血球」は抗体マーカーで刻印された物しか襲わないし、また反電荷物質に対しては、白血球も抗体も薬も無力であり、何一つ作用を及ぼせないからである。
これは別に「MRSA(癌化黄色ブドウ球菌)」だけの話では無いが、家庭に生息する大半の常在菌がLED照明などの放射線光によって癌化しており、「大腸菌」や「レジオネラ菌」や「緑膿菌」などの多くが反電荷を呈している。また人間の体の中に潜伏している体内常在菌にも癌化種が多く存在しており、「肺炎レンサ球菌」にしても「モラクセラ菌」にしても「結核菌」や「非結核性抗酸菌」にしても、あるいは「黄色ブドウ球菌」にしても、その多くが癌化種であり、世代菌として潜伏している。また真菌類も癌化しており、「白癬菌」や「クロストリジウム菌」や「アスペルギルス菌」や「クリュプトコッカス菌」など、今や癌化種の方が多い。MRSAは人間の子供時代は「アトピー皮膚炎」を併発させるが、人間が大人になって抵抗力が付いて来ると、MRSAは表立った活動をやめて自己の世代菌作り(子作り)に専念し、組織に混じって水面下で増殖して行く。子供を増やしても、外界のズザネ管とは接合させない為に、赤ちゃんMRSAは成長もしないし、また活動も起こさず、コンコンとただ眠り続けている(不活性状態)。MRSA(癌化黄色ブドウ球菌)の活動は決して活発とは言えないが、それに対して普通の「黄色ブドウ球菌」の活動は活性しており、皮膚の傷口から侵入すると
「伝染性膿痂疹(のうかしん=とびひ)」を起こしたり、毛孔から感染すると毛嚢炎を起こし面疔「(癤: せつ)や(癰: よう)」を形成したり、あるいは表皮内部に感染すると「蜂窩織炎(蜂巣炎)」を引き起こす。
宇宙医学に於いても、アトピー性皮膚炎つまり「MRSA皮膚炎」つまり「エンテロトキシン毒皮膚炎」の意味であるが、これは大変に厄介な病気であって、治療するとなると簡単な作業では終わらない。身体中に点在する癌化した黄色ブドウ球菌(15種類)を見つけ出して除去するのは当然であるが、彼等がそこら中に放出した各種の毒素や酵素を探し出して分子レベルの掃除が必要となるからだ。また、黄色ブドウ球菌もそうであるが、細胞分裂の際に新しい「嬢細胞」を「世代菌(潜伏菌)」として残す本能があって、これらの世代菌を探し出して完全に除去しないと、バイ菌を掃除した事にはならない。赤ちゃん細胞とは言え、彼等は定期的に毒を放出してアトピー症状を誘発させるからである。潜伏している世代菌を見つけ出す行為は医療団に取っては大変な作業である事から、技術団に12種類のエンテロトキシン毒を光らせてもらって、その光マークを探し出して除去している。更に、子供のアトピー性皮膚炎は一般の食物アレルギーと重複している場合が多く、アトピーが治っても、手足の痒みや発疹が一向に引かない場合が多い。小麦、卵白、牛乳、ソバ、エビ、カニ、大豆、ピーナツと言った定番の食物アレルギーであるが、こうした食物アレルギーも同時に解決してやらないと治癒された実感を掴めない様だ。
② 帯状疱疹(ウイルス感染症)・・・宇宙医学では人体の脳神経に寄生するヘルペス系のレトロ・ウイルス(一本鎖の動物RNAウイルス)に関して、下記の一覧表の如く、独自に分類して仕分けをしている。現在は13種類のヘルペス・ウイルスが確認されており、その中でも「水痘・帯状疱疹ウイルス」は「HIV-5型」に分類される。このウイルスの発祥源は「犬」であって、犬の脳神経の中で生産される「脳ウイルス」が正体であり、遥かなる大昔から人間はこのウイルスと付き合って来た。ちなみに、魚類から霊長類に至るまで全ての脊椎動物は脳神経の内部で自前のウイルスを生産している。猿や人間の宿生ウイルスは「EBウイルス」と称するが、このウイルスは犬に感染するばかりか、逆に人間は犬のウイルスに感染している。多くは母子感染で胎児期から保菌状態にあるが、幼少年期に初感染した場合は「水痘症」を併発する。このウイルスが太い神経管まで到達すると、神経内部で安定し、潜伏ウイルス(帯状疱疹ウイルス)となって落ち着いた保菌状態となる。神経管と言っても「コリン管(知覚神経)」と「アクオン管(運動神経)」の二種類があるが、アクオン管はガードが堅い理由から、一般的にはコリン管の方に巣食っている。
水痘症を罹患した人はこのウイルスに対する免疫抗体が形成されており、ウイルスの方も神経管の外には容易に出られないが、他の病気などで体力を落とし免疫力を大幅に低下させた場合は、神経細胞を取り囲むサテライト細胞で、このウイルスが再活性する事から神経線上に帯状疱疹の症状が現れる。また一生に数回ぐらいの頻度であるが、太い神経管自身が内部に巣食ったウイルスに対して自ら「一斉追い出し作戦」を敢行する事から(身体の自然防御機能の一つ)、突然物凄い帯状疱疹が身体中に発生する場合がある。帯状疱疹は「痛く」なければ、大した病気では無いのだが、神経管を破ってウイルスが出現して来る事から、激しい痛みが長く続くのが特徴である。宇宙医学ではウイルスやウイロイドに関しては「呼吸ブース」による自動排出を行える為に、保菌している全ての肝炎ウイルスも、また全てのヘルペスウイルスもわずか数時間で体外へ放出してしまう。ただ今現在、帯状疱疹に苦しんでいる方に呼吸ブースをセットしウイルスを体外へ放出させても、傷付いた神経管を修理しない限りは、その痛みは消えない事になる。
③ 尋常性乾癬(ウイロイド感染症)・・・「乾癬」とは慢性の皮膚角化症状を主とする全身炎症性の疾患であるが、地球医学では乾癬が伝染性では無い理由から「自己免疫疾患」であるとされている。そもそも宇宙医学には「自己免疫疾患」など言ういい加減な解釈は無い事から、乾癬そのものが外部からの侵入者によって引き起こされる皮膚病である事は明白である。これは一般的な話であるが、ウイルス性の場合は増殖して他に感染するケースも考えられるが、ウイロイド性の場合は増殖能力が無く他に感染する様なケースは滅多に無い。通常の「尋常性乾癬」を引き起こす犯人とは植物性のウイロイドであり、針葉樹のヒノキ科ビャクシン属の低木である「ハイネズ」の雄株が有するウイロイドである。ハイネズは日本国にも自生しているが、ヨーロッパよりもアメリカ大陸に広く分布しており、アメリカでは「コニファーガーデン(庭木)」などの園芸品種として、この品種(ブルーパシフィック)が好んで用いられている。だが、尋常性乾癬と膿疱性乾癬は全くの別物、前者はウイロイド疾患であるが、後者はウイルス疾患である。尋常性乾癬を引き起こす「ハイネズ・ウイロイド」はインフルエンザ・ウイルスの約1/230サイズ、ウイロイドとしてはかなり小さく発信機能は持ち合わせていない。ハイネズの幹や枝にもウイロイド・ガスがプールされており園芸剪定には危険が伴う。
④ アレルギー性皮膚炎(食物アレルギー)・・・そもそもアレルギーとは一体何であろうか。地球医学の「アレルギーの定義」を覗いて見ると、アレルギーとは免疫反応が特定の抗原に対して過剰に起こる事を意味している。早い話が「免疫過敏症」の事であるが、しかし深く追求して行くと単なる過敏症では済まされない場合も多く、アレルギーと過敏症は同意では無く、また「不耐症」も「自己免疫不全」もアレルギーとは無関係な代物である。地球医学のアレルギー反応の線引きが曖昧な理由から、ここでは宇宙医学のアレルギーの定義に基づいて説明して行こうと思う。アレルギー反応は、基本的に「魂体アレルギー(体感受アレルギー)」と「免疫アレルギー」と言う二種類に大きく分かれており、それが魂体主体のアレルギー反応によるものか、それともヒール主体のアレルギー反応によるものか、明確に分かれている。魂体とヒール(肉体)の関係性と同様に、両者は魂体の方が「主(陽)」であり、ヒールが「従(陰)」と言う関係性である。ちなみに「アナフィラキシー・ショック」を引き起こす当体は「ヒール」では無く「魂体」の方である。また魂体は「アレルゲン・ボール」を形成するが、ヒールは肥満細胞(マスト細胞)の表面に「アレルゲン・レセプター」を形成する事から、その人間が何のアレルギーを持っているのか、それが直ぐ見て取れる。
代表的な食物アレルギーと言えば、鶏卵、牛乳、ピーナツ、ソバ、小麦、大豆などであるが、アレルギーの原因物質とはこれらの食物の中に含まれる蛋白質成分の事であって、基本的には異種蛋白に対する体の拒否反応の事をアレルギー反応と称している。蛋白質は他の糖質や脂質とは異なり、それ自体が一個の「生き物」と呼べる存在である。特にこれらの食物が含有する蛋白質は、いずれも力学発信器を備えた「物申す生きた蛋白質」である事から、魂体もヒールも鋭く反応する傾向にある。鶏卵の場合は「卵白アルブミン」、牛乳の場合は「(α、β、κ)カゼイン」、ピーナツや大豆の場合は「Ara k2(2sアルブミン)」、ソバの場合は「種子プロラミン類(2Sアルブミン)、小麦の場合は「胚乳グルテン」が発信器を呈しており、これらがアレルギー反応の原因物質である。牛乳の成分の中には人体が自力で分解でき難い成分があって、「ラクトース(乳糖)」や「カゼイン」の消化吸収にはビロリ菌の様な共生菌の力が必要となる。また小麦の「グルテン」も自力で分解できる人と分解できない人に分かれるが、これらは「不耐症」であって、アレルギーとは別種の病気である。その食物を分解できないから腹痛や下痢が起こる、でも、それはアレルギー症状とは言わない。ヒールは異種蛋白に対して「毒物」と判断する事から、基本的にIgE抗体を産出するので、IgE抗体がアレルギー反応の目安となっている。
さて、一匹の「バイ菌」や一個の「花粉」もそうであるが、それ自体が発信音を放っている物質に対しては、ヒールがその物質を「生き物」として捉えて、異種蛋白に対する防御的な嫌悪感を抱く。しかし、好き嫌いの決定権はヒールでは無く魂体の方にあって、魂体が嫌がらない限りはその物質は「アレルゲン(抗原)」として体に認識される事は無い。仮にもし、魂体が生卵の卵白を嫌がった場合は(敵侵入と勘違いした場合は)「肥満細胞」の表層に発信器(卵白アルブミン)の信号をキヤッチする「レセプター(耳)」が形成されてしまう。免疫系の司令塔である肥満細胞に「アレルゲン・レセプターが形成されてしまうと、その次の段階からは卵白を口に近づけたり、あるいは卵白を目で見ただけでも、にわかに皮膚に痒みや湿疹が生じて来る。そして一生涯に渡って卵白アレルギーを引きずってしまう。無論、卵白を加熱して発信器の構造を壊してしまえば、アレルギー反応は起こらない為に、卵を食する事はできる。
幼少期には卵アレルギーだったが、大人になってからは改善されて大丈夫になったと言う方の場合は、魂体は当初から卵を嫌って警戒していたが、敵視する程のものでは無かったと言う話に過ぎず、何度が食している間に段々と警戒を解いて行く。
その物質が「アレルゲン」として体に登録されているか否かは、宇宙医学では肥満細胞に形成されるアレルゲン・レセプターの種類や、また魂体に形成されるアレルゲン・ボールの種類を見極める事が出来る為に、何のアレルギーを発症しているのか、一目瞭然で見て取れる。またアレルギーを治療する手段としては、レセプターやボールをカットする手法を用いており、このお陰で我々の会員の中には花粉症や食物アレルギーやフェロモン・アレルギーを発症する人間が殆ど誰も居なくなった。ここでもう一度、確認しておきたいが、小麦の「グルテン・アレルギー」と「グルテン不耐症(セリアック病)」は別な病気であり、前者はレセプターカットで治せるが、後者は遺伝子治療を施す必要がある。また、魂体が「アナフィラキシー」を引き起こした場合は、魂体の「大脳ブロック」を即座に調整する必要があり、また身体ヒールの興奮を宥(なだ)めて、頭が狂った免疫軍に対して「定位置へ戻れ信号」を発して落ち着かせてやらないと、生死に関わってしまう。地球の陽化運動が加速されると、それに伴って魂体もダメージを被って異常な過敏症を呈して行く。これは惑星の終末期に起こる通例の現象であるが、特に食べ物や飲み物に過敏に反応して自己の好き嫌いを強く提示して来る。下記は軍団調査に基づく日本人の「アレルゲン」の一覧表である。
⑤ 尋常性痤瘡(ざそう: ニキビ: ホルモンのサイン)・・・ニキビ(吹き出物)とは顔面や背中や胸など「皮脂分泌腺」が比較的多い皮膚に生じる発疹の事で、特に思春期の若者が、毛包(毛嚢: 毛根を包む袋)に角質や皮脂を詰まらせて皮疹を形成した状態を「ニキビ」と称している。毛穴の底部になぜ皮脂が詰まるのか、あるいはなぜ思春期の若者だけに一斉にニキビが発生するのか、そのメカニズムに付いては地球医学ではまだ明快な回答が得られていない。食べ盛りの成長期を迎えた若者だから、成長期に関係する幾つかのホルモンがニキビの発生に関係している事は予想されるが、少なくても細菌感染(アクネ菌)が根本原因では無く、また牛乳の過剰摂取が原因である筈も無い。ニキビの皮脂成分を分析して見ると、皮膚の基礎材料であるステロイド成分である理由から、これは「皮脂腺生成細胞」と「ケラチン生成細胞」の急激な増大が関係していると考えられる。ステロイドを合成している器官は肝臓であり、皮膚を作り出す材料の多くが肝臓で生産されている。また肝臓からは成長ホルモン(GH)の一種として作用する「インスリン様成長因子: IGF-1: ソマトメジンC」が生産されており、このホルモンが「皮脂腺」を活性させて、更にこの時期には視床下部や下垂体から「皮膚細胞活性ホルモン」が分泌される事から、皮膚形成時に於ける余剰皮脂が毛包に排出された物、それがニキビの発生原因であろうと推測できる。
ニキビの根本原因は「視床下部ホルモン」や「脳下垂体ホルモン」と言った思春期から分泌が開始される脳の司令塔ホルモンと密接に関係している。視床下部ホルモンの「メラニン細胞刺激ホルモン放出因子(MRH)」は視床下部の漏斗核(弓状核)で生産されるホルモンで、下垂体中葉に存在する「メラニン細胞刺激ホルモン(MSH)」の分泌腺に対して促進的な作用を及ぼすホルモン分泌コントロール因子である。宇宙医学では、下垂体ホルモン(MSH)は「皮膚細胞活性ホルモン」と称されており、その分泌はMRHの厳格な管理下に在って、満14才〜満38才までの約25年間に渡って分泌され続けるが、満40才頃までには完全に分泌が停止してしまう期間限定のホルモンである。一方、視床下部の後核からは「成長ホルモン放出因子(GHRH)」が分泌されて、これは下垂体前葉の「成長ホルモン(GH)」の分泌腺に作用して成長ホルモンの放出を促す。
成長ホルモンは下垂体前葉の成長ホルモン生産細胞群が生産する2種類のホルモンのうちの一つであり、視床下部の「成長ホルモン放出ホルモン(GHRH)」の作用を受けて下垂体前葉から分泌され、また同じく視床下部からのソマトスタチン(SST)により分泌が抑制される。このホルモンには成長に関する作用と、代謝をコントロールする両作用があり、また体に対してホルモン自体が直接的に作用する場合と、標的器官(例えば肝臓)に働きかけて間接的に作用を及ぼす場合がある。後者の場合は肝臓に作用して「IGF-1(インスリン様成長因子-1: ソマトメジン)」を分泌させる。骨の伸長や筋肉や皮膚の成長に関わり、代謝を促進させ血糖値を上昇させて体脂肪動員の促進をはかる。過剰に分泌された場合は「巨人症(末端肥大症)」、分泌量が不足した場合は「小人症(低身長症)」となる。
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