〈地球文明の歴史(その1)

 最近のRIATブログは難しい医学の話ばかりで、段々嫌になって来たと言う方も多く、大変恐縮しております。医学編は今暫く続けさせてもらいますが、今週と来週は頭休めの為に、久し振りに医学とは異なる話題を提供しようと思います。それとブログが長過ぎるぞと言う意見も頂戴しており(読み切るのが大変)、今後はもう少しボリュームを下げてコンパクトな情報量にしようと考えています。私自身、地球人が知らない真実の情報を提供して、皆様の成長の糧にして欲しいと、毎週のブログを認(したた)めております。知識が多分野にまたがる為に得手不得手はあると思いますが、ざーっとでも読み流して頂ければと思います。ブログに書かれている内容が真実なのかどうか、それをしっかり吟味してくれるのは大歓迎ですが、一部を読んだだけで「いい加減な情報だ」と決め付けるのは頂けない話であって、豚語で表現すれば「ブヒン」でしょうか。

   ① 嘘のような本当の話
 私(ケイエ=スイ)の様な物質生命では無いマクロ宇宙の生命体が、つまり音楽など全く知らない生命体が(僅か十数年前に人間になって初めて音楽を耳にした)、果たして銀河の音楽史に付いて語って良いものかどうか、些か疑問を感じざるを得ませんが、音楽専門の巫女がいる訳では無い故に、私が過去の銀河資料を調査して、地球人へ真実を伝える以外に方法が無いと感じております。正直言って音楽に精通した人間が銀河の歴史を読み取って過去の情報を紐解くのが一番理想的な訳ですが、その代役を務めるのが、楽譜も読めない私では、かなり役不足であろう事は否めません。と言うのも、多くの現代人が音楽の基盤であると考えている「クラシック音楽」、またクラシック音楽の旋律を書き留める為の「楽譜」、あるいは音楽のメロディーそのものを奏でる所の「楽器」、これらの物は何一つとして地球人が開発した物では無いからです。バイオリンもピアノもトランペットもギターも、今から約25万年前、銀河文明の中核をなすプレアデス文明の黄金期(中期)に開発されたものであり、この時代に多くの作曲家や演奏者や楽器職人が出現して、プレアデス音楽は完成の域に至りました。

 地球人はプレアデスの神々に育てられました。西洋ルネサンスの時代(14世紀頃から)、地球に派遣されたプレアデスの神々は盛んに過去のプレアデス文明を取り込んで地球人の文明化を計りました。科学技術や土木技術や建築技術や治水技術ばかりでは無く、一般生活にもっと密着した衣装や装飾品や家具や食器や庭園や演芸や音楽などにプレアデス文化を注入して来た訳です。音楽に関しては18世紀初頭(1700年代)から力を入れて、楽器職人や作曲家や演奏家を育て上げました。無論、神々は啓蒙や教育で人間を育てる訳では無く、プレアデス黄金期に活躍した過去の偉人達を地球に移植させて生まれ変わらせるだけの話、ピアノ職人にしてもバイオリン職人にしても、今から25万年前に活躍した凄腕の職人達を地球に誕生させた訳です。例えば、天才ピアニストである「フランツ・リスト(1811〜1886年)」のルーツとは今から25万年前に、恒星アルデバランの第三惑星テニネに誕生した男性であり、名前は「ツイヌスアキ=ヌイザ」と言う人物でした。ヌイザのピアニストとしての腕前は超一流であり、白銀鳳としてその揺るぎない実力(高度なピアノ演奏技術)は銀河連合国の首脳陣が集まるアルデバラン宮殿(ピエゲカ)にて何度も披露されました。ちなみに、我々の銀河系で最初にピアノ(フォルトピアノ)を開発したのはアルデバラン星人でした。

 ヌイザの死後、神々は彼を何度もアルデバランに生まれ変わらせて、彼の演奏を聞き入ったのですが、今から約16万年前に惑星テニネが星の寿命を迎えてからは、ヌイザは暫くの期間忘れられた存在となりました。そのヌイザの意識を地球人へ移植して再誕生させたのが、今から210年前の話、当時のオーストリア帝国(ハンガリー: 独人)に生まれ変わって来たのが「ヌイザ=リスト」だったのです。リストは幼少時からその鬼才振りを如何なく発揮し、「一度聞いた曲を正確に再現できる」と言った特技(ピアノの魔術師と呼ばれた)が彼のアルデバラン時代からの特徴でした。リストはベルリオーズやショパンやシューマン等と共に活躍し、プレアデス音楽を再燃させる一時代を築き上げる人物となりましたが、そんなリストの死後、100年間が経過した後に(100年後に再生が可能となる)、神々は再びリスト(ヌイザ)を今度は日本国へ再誕生させます。その目的は勿論、リスト(ヌイザ)と言う「銀河の宝」を宇宙へ脱出させるのが目的です。では、日本国に居る「リストの生まれ変わり」とは一体誰なのでしょうか。その正体は「盲目のピアニスト」と言えば分かって頂けるものと思います。


   ② ストラディバリウスの呪い
 これはプレアデス連合国の一国である「矢座のヒエル星」の話ですが、今から27万年前、恒星ヒエルの第三惑星に一人の天才バイオリニストが誕生しました。彼の名前は「スネキル・ギイ」、ギイは幼少時からたぐい稀なる音楽の才知に恵まれた子供でした。作曲や編曲の才能は勿論ですが、特にバイオリン演奏の特殊技法に秀出ていて、満14歳でヒエル星の王室宮殿で独奏する程の腕前を有していました。そもそも我々の銀河系に於いて最初にバイオリンが開発されたのがヒエル星であって、バイオリンの他にもヴィオラやチェロなどの「弦楽器」がヒエル星で考案されて、この星から銀河諸国へと広まって行った経緯があります。当然、ヒエル星には優秀な楽器職人も数多く誕生し、その中でも「マニイ=ユア」が作ったバイオリンは「奇跡の名器」として謳われ銀河の音楽史を飾って来ました。この話は今から27万年前の一人の天才バイオリニストと、一人のバイオリン職人の話なのですが、この二人の因縁話が今現在の地球にも影響を及ぼしている事から、特に地球人は過去の経緯を知っておくべきだろうと思います。

 「悲劇の天才バイオリニスト」である「スネキル・ギイ」の生涯、なぜ悲劇で終わってしまったのかと言えば、彼の生家が「ヌイリオンB(魔族性が6属)」という家柄だった事に起因します。当時の銀河連合はアルデバランゆかりの「ヌネアヒ制度(8階級の身分差制度)」で社会自体が成り立っており、如何に芸術分野と言えども身分が低い者の作品を、身分が高い者が鑑賞する事など許されなかった時代です。「スネキル・ギイ」は満14才の時に身分を偽って王宮の演奏会に出席した事から、その後雲隠れしてしまった彼を探し出す為に捜索隊まで用意されて、彼の居場所がついに突き止められたものの、「ギイ」がヌイリオンBである事実が発覚し、ヒエル王は「ギイ」の存在を忘れる事にしました。しかし、ヌイリオン街に響き渡るバイオリンの音色が耳に残って、ヒエル王は「この宇宙にギイ以上の演奏家が居るものだろうか」と内心そう思っていました。その十数年後(ギイが満33才の時)、アルデバラン宮殿で行われる国際音楽祭で銀河ファラ王から「名バイオリニスト」の参加を求められて、ヒエル王は困惑してしまいます。各連合国にも名バイオリニストは沢山居て、彼等を凌ぐ様な天才バイオリニストがヒエル星には誰も居なかったからです。

 銀河の名バイオリニスト達はその全員がヒエル製の名作バイオリンを購入しており、早い話が「マニイ=ユア」のバイオリンを弾いていました。アルデバランの国際音楽祭で優勝する事はヒエル人類の命運を掛けた最重要の課題、ヒエル王は決断を迫られて、「スネキル・ギイ」の出席を求める事に腹を決めました。当然、ギイの身分がバレたら一大事、偽装工作は国家機密でした。その一報を聞いたギイは大喜び、おまけに夢にまで見た「マニイ=ユア」のバイオリンを弾けるなんて、家柄の低いギイには絶対に有り得ない話だったからです。結局、アルデバランの国際音楽祭で優勝したのはギイを中心としたヒエル楽団であり、ヒエル王は何とか伝統の面子を保つ事が出来ましたが、恐ろしいのは今後の「スネキル・ギイ」の国際的な名声だったのです。他国に招かれて演奏をしてもらっては一大事、身分差がバレてしまうからです。そこでヒエル王は「マニイ=ユア」を呼び付けて今後の対策を講じる事になりました。「マニイ=ユア」は「スネキル・ギイ」よりも20才年上のキイヌゲキB(貴族)の家柄、彼は国王からゲイの身分を聞いて内心は激しく怒り出します。「私のバイオリンを卑しいヌイリオンが弾くなんて」と。

 ヒエル王は「スネキル・ギイ」に対してユアのバイオリンを一台プレゼントして、彼の労をねぎらい、その代わりに二度と国際音楽祭には出席しない事を誓わせそうと考えていましたが、「マニイ=ユア」はそんな考え方はしていませんでした。「国王のおおせ通りに、最高の名器を作り上げてギイに寄贈したいと思います」と国王にはそう約束したものの、恐ろしい事に彼は「スネキル・ギイ」をこの世から消し去る事を考えていました。ユアは自分が作った楽器の「弾き手」に大変な拘りを持っており、ヌイリオンのギイに弾かれるぐらいなら、バイオリン自体を壊してしまった方がまだましと考えていました。バイオリン制作の最終工程では「防腐剤」や「ニス」を吹き付ける作業がありますが、「マニイ=ユア」は防腐剤には揮発性の毒素を塗り込み、また表層のニスには接触性の毒素を仕込み、更に弦には「死の呪文」を仕込んで、ギイの殺害計画を実行してしまいます。何も知らないヒエル王は功労者のギイに対して「毒入りバイオリン」を進呈した事になります。そうしてギイの腕や足に異常が発生し、僅か5年間でバイオリンを演奏できない不遇の身の上となり、精神を病ましたギイはその後は48才の若さで変死を遂げてしまいます。結局、「マニイ=ユア」の死後は「殺人罪」で告訴されて神々流刑地へ送られ、また「スネキル・ギイ」は死後に魔界へ堕ちる運命となりました。

 27万年前の銀河連合国で起こった一人の「バイオリン職人」と、一人の「バイオリニスト」の小さな事件が、それが地球と一体どの様に関係するのかと言えば、聖地の地球民族に対して過去のプレアデス文明を注入する際に、ヒエル星のこの二人が打って付けの人物ではあったものの、片方は「罪人」の生命であり、またもう片方は魔界という奈落の底に転落した生命である事が大きな問題となりました。芸術分野なのに、こんな「癖の強い」人物を聖地に蘇らせて良いものかどうか、担当の神々には決定が出来なかった事から、そこで創造主のセザナ神に相談する事になりました。セザナ神が下した決断は最初に「マニイ=ユア」を誕生させて、彼の死後に「スネキル・ギイ」を誕生させ、二人の因縁が再現されない様に世代別にすると言う作戦でした。西暦1676年、イタリアに誕生したのが「アントニオ・ストラディバリ(1676〜1756年)」であり、彼こそ「マニイ=ユア」本人だったのです。また西暦1782年に同じイタリアに誕生したのが「ニコロ・パガニーニ(1782〜1840年)」であり、彼は「魔界神」の一人として地上に送り込まれた「スネキル・ギイ」本人だったのです。二人とも地球の音楽史を語る上での重要なキーマンとなりますが、特にパガニーニに関しては「悪魔に魂を売り渡してバイオリン技法を手に入れた男」と噂される程の驚異的なテクニックの持ち主、実際、本人も病弱で魔性を匂わせる様な不気味な男性だった様です。


 
  パガニーニの変質的な行動(金銭に執着する吝嗇家)は魔界神に共通する性癖ですが、作曲や編曲や演奏の才知は「スネキル・ギイ」の能力、そして魔界神の多くは天性の「肉体ハンデ」を背負わされて誕生して来ており、長生きは出来ませんが、その苦しみが故に卓越した創作が可能となる訳です。セザナ神はパガニーニからそれを引き出そうと画策しましたが、残念ながら、パガニーニは他人に自己の作品を模倣されるぐらいならば、楽譜そのものを焼き払ってしまえと言う、とんでも無い利己主義者、人の為とか、社会の為とか、後世の為とか、名声や地位や権力などといった高い観点には一切立てない男だったのです。食えない名誉よりも現生を求める魔界の共通心理が結局、五十数年間の作曲活動の成果を自らパーにしてしまいます。またパガニーニは運が悪い事に他の魔界神が仕込んだ毒入りストラディバリウス(辰砂防腐剤や青酸カリが仕込まれたバイオリン)を手に入れてしまい、結局は「水銀中毒」と「シアン化水素(メタンニトリル)中毒」で生涯を終えてしまいます。無論、これは100年前のアントニオが仕込んだ物では無く、後世に於いて神々が仕込んだ貧乏くじのバイオリンでした。ところでストラディバリウスの話ですが、本当の名作品には神々が音響用のアストラル被膜を貼り付けており、その音色はどのバイオリンよりも深く強く響き渡りますが、駄作には貼り付けは無く、たとえアントニオ作であっても、ただのバイオリンとなります。

 今から100年前の1919年の8月、フランスのパリに一人の女性が誕生しました。彼女の名前は「ジネット・ヌヴー(1919〜1949年)」、バイオリン奏者ならば誰でも知っている世に稀に見る天才バイオリニストでした。彼女の肉体は女性、でも彼女の意識は男性でした。ジネットは何と「ニコロ・パガニーニ」の生まれ変わりだったのです。神々が生まれたばかりの女子の赤ちゃんに、パガニーニ(魔界神)のズザネ管を入力して無理やりこの世に再び誕生させたのが「ジネット」だった訳です。「ジネットの演奏は悪魔の如く素晴らしい」とライバルがそう溜息を漏らす程の才能を世界に見せ付けました。彼女はストラディバリウスを弾いていました。しかし、数奇で怪奇な運命がジネットには待って居ました。1949年の10月、フランスからアメリカに向かって飛び立った旅客機が大西洋のアゾレス諸島に墜落して、ジネットは僅か30才の若さで、これからと言う時に、この世から姿を消してしまう事になります。しかし、ニコロ・パガニーニにまつわる魔界因縁の話はこれで終わらないから恐ろしい訳です。

 今から13年前、2011年の話ですが、日本国に一人の女の子が誕生しました。残念ながら物語の関係上、彼女の名前を明らかにする事は出来ませんが、この娘の前世は「ジネット・ヌヴー」、そしてこの娘の意識は男性でした。そうです、彼女もまた「ニコロ・パガニーニ」の生まれ変わりなのです。天才と呼ばれるバイオリニスト達が唖然として認めざるを得ない程の腕前、まるで悪魔に魅入られた様な美しく深い旋律を奏でる13才のお嬢様ですが、その才能に惚れ込んだある実業家が恐ろしい事に何と彼女に「ストラディバリウス」をプレゼントしてしまいました。出来れば、同じ因縁に彼女が巻き込まれない様に祈らざるを得ませんが、パガニーニ・ファンとしては、もっともっと彼の奏でるバイオリンを聴きたいと願っており、この娘には是が非でも寿命を全うしてもらいと思っている次第です。次のブログも音楽に纏わる話ですが、今度は楽器職人や演奏家では無く有名な作曲家の話になります。

 

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