〈重力概念: 重力の正体(その2)〉
c) 潮汐力とは何か
前章では、万有引力なる力はこの宇宙には存在せず、また重力とは「渦巻の力体(テトラ力体)」の内部力であって、物質質量が引っ張る力では無い事を学んだ。目に見えない世界を信じようとしない地球人は、重水素ガスの渦巻の中心点を観測して、そこがブラック・ホールだと主張している。なぜならば、そこにガスが引き込まれている光景が実際に観察できるからである。しかし、果たしてその光景とは渦巻の中心点にガス分子が引き込まれている場面なのだろうか。渦巻を構成する力場の重力が中心点に向心しているから、水素ガスが移動しているだけの話、その光景とはまさに渦巻が星のコアを中心点に育成している最中の場面ではなかろうか。60億光年も離れた天体を分析する行為は、60億年前の宇宙の姿を分析している行為と一緒、であれば、ブラックホールなど珍しい存在でも何でも無く、そこら中に在って当たり前の代物である。ニュートンの様に重力を「attractive force(引っ張る力)」と考えるのか、それともデカルトの様に「concentrative force(一点に集中する力)」と考えるのか、たったそれだけの違いだが、最終的には「天地の違い」となってしまうから恐ろしい。
ニュートン力学と言えば、「月の万有引力による潮の満ち引き」であるが、潮汐運動に関するまともな学説が他に無い理由から、結局穴ポコだらけのニュートン力学であるが、いまだに打破されずに生き残っている。我々としては「オリオン・ヒューマノイドの学説」なんぞ絶対に信用するなと言いたい所だが、なんせゲルマン科学に洗脳された無知文盲の科学者達に崇(あが)め奉(たてま)つられており、彼等の洗脳を解くのに四苦八苦している。「君が世間に対して科学者(専門家)を張っているならば、少しは自分の頭を使って物を考えて見なさい」と我々はそう言いたい。数式を絶対だと思い込んで数式を基盤に自然現象を類推しているから、出口と入口を間違えてしまう様なアンポンタンな結論を導いてしまう。自然現象を良く観察すれば「道理(真理に基づく運動原理)」が見えて来るもの、その道理に即した矛盾無き結論を導かねばならない。誰もが納得する自然界原理は真理と矛盾しないからである。そもそも潮汐運動とは他動的に引き起こされるものでは無く、回転する渦磁場(力場)の自律運動に由来するもので、磁場や力場を有する天体が日常的に行っている「収縮弛緩運動」に起因するものである。
ここで天体の渦巻をもう一度検証して見よう。下図に示す様に、渦巻は立体的な力場と磁場を囲った三次元構造を呈しており、回転に呼応した内部運動を起こしている。それは銀河系も太陽系も惑星系も皆一緒である。渦巻の立体構造はそれ自体がアストラル体である事から、上層側の力場も、その下層側に位置する磁場も肉眼で識別する事は難しい。12層から成る力場はそれ自体が「位相運動(phasic movement)」を起こしており、段階的に収縮したり、弛緩したりする「吹子」の様な運動を呈している。まるで生物の呼吸運動の様だが、力場が収縮弛緩する為に内側の磁場も一緒に動いて、大気や海洋や地殻やコアを周期的に圧縮したり、膨張させたりしている。実はこの運動の本意は天体内部のコアに在って、基本的にはコア(重列元素=D-重合体)の核分裂崩壊を制御する為の運動であり、コアの核反応エネルギーを一度に解放させずに、長いスパンに渡って燃焼させる為の運動なのである。
人間には潮の満ち引きしか見えていないが、力場の収縮期(干潮時)には地殻岩盤もギシギシと圧縮されるし、またコアも物凄い力で圧縮されて核分裂連鎖反応が一時的にストップしてしまう。地球の場合は約6時間周期で圧縮期と弛緩期が入れ替わるので、6時間に渡って地球コアの核崩壊が抑制され、また6時間に渡ってコアの核反応が促進されると言った反復運動によって、コアの長い寿命が維持されている。もし、抑制期(制御期)が無かったら、コアの核反応が暴走して「超新星爆発」を起こしてしまうだろうし、また核爆発を起こさないまでも、コアはあっと言う間に燃え尽きて死の星へと転じてしまう。承知の様に、人工原子炉の場合の核反応制御は高速中性子を吸収する制御材(カドミウムやインジウムなど)で行われているが、天体原子炉の場合の核反応制御とは潮汐力による自然制御で行われている。D-重合体そのものを圧縮してその核崩壊を制御しているのである。天体(渦巻)の中心物体を圧縮する「圧力」、それが潮汐力の真骨頂であって、その運動に誘発されて海洋潮汐がついでに起こっている。
「重力」と「圧縮力(潮汐力)」をゴチャ混ぜにしてはいけない。前者は回転の中心点に作用する均一均等で常時的な力であり、その重力線の発射元は第6力層(中間点は35000km)、第5力層(28000km〜)、第4力層(14000km〜)、第3力層(8000km〜)、第2力層(2km〜地下4000km)、第1力層 (地下2300km〜0)といった下六段階の力学層(テトラ層)である。第6力層以下の重力圏に侵入した落下物体は最初は第6力場の運動系に従って落下を始めるが、第5力場に突入すると、第5力場の運動系がそれに加わって加速度を得る事になる。更に第4力場に突入すると、そこに第4力場の運動系も加わって更なる加速度を得る事になる。地上は第2力場なので、落下物体は地上に激突するまで初速にプラスして四段階に渡る加速度を得る事になる。ニュートンの如く距離の二乗に正比例して増大する加速度であると画一的に定められる様な速度体系では決して無い。重力線とは各力層の「力学皮膜」が発射する純然たる「力線」であって、グラビトンと言う粒子でも無いし、また空間に作用を及ぼして曲げたり歪めたりするものでは無い。
そうした重力に対して、力場の総合的な「圧縮力」が後者の「潮汐力」であり、この圧縮運動は一個の天体(渦巻)の内部に発生するもので、基本的に空間を超えて他天体へ作用を及ぼす様な力では無い。しかし、銀河系の内部の恒星系、あるいは恒星系の内部の惑星系、また惑星系の内部の衛星系といった具合に、どの天体も母親(母渦)の腹の中に所属している事から、太陽は銀河潮汐力の影響は受けるし、また地球は太陽潮汐力の影響を少なからず被る事になる。これは運動原理の話であるが、心臓や肺の伸縮運動もそうだが、この宇宙の万物万象の運動作用は「陽の実作用」と「陰の虚作用」に分かれている。回転運動も実作用と虚作用に分かれており、また伸縮運動も実作用と虚作用に分かれている。何を言いたいのかといえば、圧縮運動とは「実作用」であるが、弛緩運動とは「虚作用」であって、実存するのは「圧縮力」のみで、弛緩運動とは自然に起こるものである。心臓も肺も筋肉も縮める時には力を要するが、伸びる時には特別な力は必要無く勝手に伸びると言う話である。従って、潮汐力の真髄とは「圧縮力」一本なのである。
力場の重力とは基本的に「気の粒」を渦巻の中心点に集める力であって、力場の「圧縮力」とは磁気を介して中心物体を圧縮する「力」の意味である。「重力」と「圧力」は原則的に全く異なる力であり、重力とは運動系の力であって他の運動系(例えば回転系)とは相互に関係し合うが、圧力とは直接交わらない。従って圧縮期だから重力が強くなるとか、落下速度を増すといった現象は起こらない。それに対して力場の圧縮力とは本来は磁場内部の磁気粒子を圧縮する力であるが、磁気が加圧されて大気圏を収縮させ、地殻岩盤を締めて、更にマントルやコアを圧縮している。重力とは気の粒、圧力とは磁気粒子に作用する力なのである。その様な意味では、全ての物質は気の粒から構成されている事から、物質は全て均等に重力作用を受ける事になるが、別な運動系にある物体は重力作用に強弱が生じて来る。例えば、重力圏内なのに宇宙ステーションに乗って地球を周回していれば、宇宙ステーション自体はいずれ徐々に軌道を縮めて行く事になるが、船内の人間は重力線の影響を受ける事は無い。また、野球ボールに回転を掛けてやれば、重力作用が弱くなって通常の放物線落下をしない事は承知の通りである。
さて、天体力場の圧縮力(潮汐力)のメカニズムに付いて説明しよう。繰り返して述べるが、力場の段階的な収縮は圧力として各磁場に伝えられて、その磁場の圧力が中心部の物質に対して作用を及ぼして行く。なぜ、力場は磁場を介して圧縮するのだろうか、無論その理由は物質は全て「粒子磁場」で構成されているからであり、重力線では物質を集めるだけの話に過ぎないが、磁場は粒子を加圧する事ができるからである。渦巻の中心物体(コア)を圧縮する事、それが潮汐力の本分なのである。渦巻の基礎骨格を成す12力場が段階的に収縮し始めると、それに連られて磁場が収縮を始める。最初は一番外側の第12力場が収縮を始めて、それに呼応して第12磁場が収縮を始める。第12磁場の圧力がピークを迎えると、今度は下の第11力場が収縮を起こして、第11磁場の圧力がピークを迎える。更に第10力場が収縮を始めると、第10磁場の圧力がピークに達する。と言った具合に、12層の力場が次々と連動的に収縮を起こして各段階の磁場へとその圧力を伝播せしめて行く。磁場の圧力値が累積的に増大して行く為に、中心部の第1磁場に付加される圧力は想像を絶する値となり、何とその値は1cm立方当たり「5億トン」にも増大すると言われている。
渦磁場の圧力が第1磁場の中心点に及んで付加圧が極限の最大値を迎えると、それが圧縮行程の「終わり」のサインであり、渦磁場は一転して圧力の付加作業を止めてしまう。付加圧は第1磁場から解放が始まり、地上の第2磁場、大気圏の第3磁場という具合に段階的に上昇して弛緩して行く。そして最終の第12磁場が弛緩の最大値を迎えると、今度は一転して力場の収縮行程が再び始まって行く。この様に渦巻を構成する力場と磁場がまるで生き物の呼吸運動の如く周期的な伸縮運動を行う行為を、我々は渦巻の生命運動と称しており、いわゆる潮汐運動が地上の生物体に「生命バイオリズム」を刻み込んでいるのである。渦巻の伸縮運動を近視眼的に「天体の潮汐運動」と呼ぶのは余り好ましい事では無いが、地球ではお馴染みの言葉なので、理解の関係上我々も仕方がなく使用している。宇宙科学では渦巻の伸縮運動の事を「位相運動(phasic movement)」と纏めて称しているが、位相運動とは渦巻内部の力場や磁場が引き起こす様々な変化を表現する総称名であり、その中には潮汐運動も含まれている。
d) 日潮汐と月潮汐
海水がなぜ、毎日2回の満潮と干潮を繰り返すのか、そして月2回の大潮や、年2回の大大潮がなぜ起こるのか、ニュートンは月(衛星)の万有引力仮説で説明を試みたが、それではまるで幼稚園児の回答である。それを「なるほど」と納得しているならば、受け取る側の民衆もまた幼稚園児レベルだと言えよう。潮の満ち引きに関して、西洋科学の既成概念を須(すべから)く払拭(ふっしょく)し、頭を空にして、改めて最初の1から自分の頭で考えて見よう。渦磁場が収縮していない弛緩期の自然状態にある地球を考えて見ると、均等な重力が作用している筈の地球ではあるが、海水面は均一では無く、赤道部が大きく盛り上がった満潮状態を呈している。その理由は主に二つ、一つは地球自転に基づく「遠心力」が赤道部に一番強く作用している事と、赤道の上空には渦巻の複数の渦層が広がっている事から、重力線の向心がどうしても希薄になるのが、主な理由である。赤道部が満潮状態でそれ以外の地域は干潮状態というのが原形状態ならば、渦磁場の圧縮期が第2磁場に訪れると、赤道部にプールされていた海水は一斉に南北の両半球へと移動を始める。つまり磁場の圧縮期を迎えると赤道地帯が干潮を呈し、また両半球が満潮を呈して行くのである。
さて、ニュートン力学では説明が不能である一日2回の日潮汐と、一月2回の月潮汐の説明であるが、地球の場合は一回転する度に、2度の満潮と2度の干潮を1日の間に繰り返しており、なぜ合計で4回もの収縮弛緩期を交互に繰り返すのか、西洋科学では納得の行く説明が出来ていない。もっと言えば、一月で4回もの月潮汐を繰り返し、一年で4回もの年潮汐も起こっている。果たして数学者の様な単純頭の科学者にこの謎が解けるのだろうか。この世に「等速度円運動」と呼ばれる延単(のべたん)な円運動などは存在しない。それは幾何学者や数学者が想像で生み出した机上の理想像であって、人間が頭で作り出した物に過ぎない。自然界が織りなす回転運動や循環運動を良く観察して欲しい。この宇宙の回転運動の真髄は力線の四角形運動に在って、回転する為には四つの角点(四行程)を経て元に戻らなければならない。糸の先に錘(おもり)を付けてグルグルと回転させる事と、地球が引力線の糸で月をグルグルと振り回していると考える様な幼稚な数学者達に回転の奥深き哲学が読み取れる筈も無い。
天体の自転運動や公転運動にしても、また自動車や列車の車輪運動にしても、あるいはバトン棒を振り回す運動にしても、それぞれの一回転には四つの「ガッキ」が存在し、一様に回転している訳では無い。回転や循環や反復と言った運動は大きく二つの行程に分かれて、また一つの行程が更に二つに分かれている。宇宙法である陰陽論哲理(四諦原理)に基けば、回転運動は「陰の作用行程(実回転=行き道)」と「陽の反作用行程(虚回転=帰り道)」に分かれるが、前者の陰の行程も最初の「陰陰行程(実行程)」と次の「陰陽行程(虚行程)」に分かれている。また後者の陽の行程も最初の「陽陰行程(実行程)」と締め括りの「陽陽行程(虚行程)」に分かれている。地球の1日を大別すれば「昼」と「夜」の二つになるが、基本的には「朝」と「昼」と「夕」と「夜」の四行程に分類できるし、またそれは地球の1年の仕分けである「春」「夏」「秋」「冬」の四行程分類と一緒の意味である。こうした四行程は陽射しの移り変わりだけの話では無い。潮の満ち引きも一日4回の違いを見せる。実行程とは圧縮期の事であり、また虚行程とは弛緩期の事である。地球は約6時間の行程で潮の満ち引きを繰り返している。
しかし、実際の潮の満ち引きは24時間をオーバーしており、1日に約40分間ほどズレて次の日へと食い込んで行く。この現象はどう説明したら良いのだろうか。実は海面は地上に存在するが、第2磁場圏とは地上高度2000mの上空から地下4000kmに至るテリトリーを有している。つまり第2磁場圏に対する圧縮作業は高度2000m上空から起こっている作業である為に、圧縮作業が海面に到達するのに多少の時間差が生じる。それは一行程に付き約10分間程度のズレであるが、1日四行程なのでトータル約40分間のズレが生じて行くのである。意味がお分かりだろうか。地表は24時間で自転しているが、高度半径が上がれば、その分その場に於ける自転時間が伸びて行くと言う話である。もし仮に物質地球がもう少し膨張して第2磁場圏一杯にまで大きくなれば、その地球の1日の時間は24時間40分となり、潮汐周期とピッタリと合致するのである。ところで、月2回の大潮の話であるが、満月と新月の日に大潮が発生するのはなぜだろうか。地球でも1日2回の満潮時がやって来るが、そもそも「月潮汐って何?」と皆様の頭は「???」であろうと思う。
衛星の月は自力で地球の周囲を公転している訳では無い。また月は地球と引力線で結ばれている訳でも無い。月は地球の第9磁場圏の渦流に浮いているだけであって、渦流に乗って他力で公転させられているに過ぎない。地球から月が浮く第9磁場圏までの高度半径は約38万5000kmであり、この磁場圏の自転時間は約28日間であって、それは月の公転周期と一緒である。もし仮に地球が巨大化して半径が38万kmに及ぶ巨星になったと想定すれば、その巨大地球の1日の時間は28日間となり、半日は14日間となる。当然、その巨大地球にも1日2回の圧縮期(7日間周期の計4回の磁場圧変移)が訪れる。その理屈は理解できると思われる。ではなぜ、月がいる第9磁場圏のみが地球へ大きな作用を及ぼして来るのだろうか。またなぜ大潮が計った様に満月や新月の周期と重なるのだろうか。月と地球の関係には何か特別なものでもあるのだろうか。その答えを述べると、両者の関係性は大有りであって、月は地球の「系内衛星」であり、いわゆる母子関係にあたる星である。今現在の月はスピンを停止させたただの岩石星と変じているが、まだ四つの力場と一つの磁場を有しており、地球とはか細きながらも「中心力束」で結ばれていて、またその効力は殆ど無いものの、月の「軌道磁界(軌道力界)」が残っている状況である。
今から約50億年以上前の話になるが、その頃の地球はまだ求核渦を呈しており、地表には強い重力と激しい圧力が付加され、また海洋は重水が軽水へと変化する途上のラジカルの海であり、海水に溶け込んだ有機成分(アンモニアやメタンや炭酸ガスなどの原始大気)の合成が仕切りに行われていた時代だった。当時の惑星のサイズは現在の半分程度、地球は深さ1万mを超える様な満々たる海洋を抱いた陸一つ見えない水の惑星だった。地球が大量の星間物質(H2O、CO2、NH4、CH4)を獲得できた理由は重力圏外に馬力のある衛星を有していたからだ。地球の第9力場が月を捕獲し、地球はなんと月の軌道磁界を介して半径40万kmまで自己のテリトリーを広げていたのである。求核渦が衰えて渦運動が落ち着いて来ると、その領域(第9磁場圏)は強い斥力圏を呈する筈なのに、一旦軌道磁界が形成されてしまえば、重力圏外からも継続して物質を集める事が出来る。とにかく地球は馬力のある衛星を持ったお陰で大変裕福な惑星だったと言える。そもそも水が液体でいられる温度環境だからこそ、原始大気を海洋に取り込めるが、太陽から遠く離れた惑星ではそんな芸当は出来ない。
今から約20億年前、月が力尽きて外殻の力場を失いそのスピンを停止した。これは事実上の星の死を意味する。20億年前と言えば、地球海洋は有機物のスープと化しており、既に菌類の宝庫、全ての生命体の根幹となる単細胞生物が海洋を覆い尽くしていた。当然、月の軌道磁界は衰えて、それまで軌道磁界を囲われて物理的に介入が不能だった地球力場圏の本体(ネブヤハゲル層: 第10から第12)が、地表に直接介入して来る様になり、それ以後は地球の生物圏には凄まじい「進化の嵐」が吹き荒れる事となった。なぜならばネブヤハゲル層(妙諦層=精神層)が個々の生物に心活動を与えるからであり、個々の覚醒意識(心)を宿した生物が「共食い」も辞さない弱肉強食の過当競争の世界(動物世界)を導くからである。月の軌道磁界は均一で均等な平等世界、そこは争いも起きない母親の胎内環境に他ならない。しかし、そんな甘い環境はいつまでも続かないものだ。平原に産み落とされた鹿の子供の様に、自力で立ち上がって自力で食べないと一人前の生物には成長しない。地上の生物にとって月の軌道磁界は必要べからざるもの、だが早く月が死んでくれないと、皮肉な事に生物の進化成長が起こらないのである。
月は死んで、今はその虚しき骸(むくろ)だけを残している。しかし、月は既にその役割を終えており、月の軌道磁界で育てられた名残りを地球の生物は皆保有している。人間の女性の月経がなぜ28日の月周期に従うのか、いや生物の生理周期や産卵周期が月周期の比率に従って行われている理由は、細胞そのものが月の揺籠(軌道磁界)の中で育って来たからである。人間もライオンも元を正せば一個の受精卵(単細胞生物)に過ぎなく、細胞は皆数十億年前の原始本能を有しているのである。さて、地球に対して月が常に同じ面を見せている理由は、月と地球が中心力束で結ばれている証拠である。物理的な表現を使えば、月がいる第9磁場と地上の第2磁場は互いに同期された関係にある。また満月と新月に月潮汐と日潮汐が重なって大潮になる理由は、太陽と地球と月が直列に並ぶからであり、月軌道磁界(地球と月)と地球軌道磁界(太陽と地球)が合致する周期が潮汐運動リズムのスタートラインとなるからである。少し難しい話になるが、つまり年潮汐周期(太陽第5磁場圏の潮汐)と月潮汐周期(地球第9磁場圏の潮汐)のグリッド合致を基準点として、潮汐周期が刻まれているのがその理由である。地球と月と太陽が直列するから、その分万有引力が増して潮汐力が増大すると言う単純な話では決して無い。
そもそも潮汐とは一つの渦巻の中で発生する伸縮運動であるが、銀河の腹の中に太陽が居て、また太陽の腹の中に惑星が居て、更に惑星の腹の中に衛星が存在する事から、母渦の潮汐力(主に圧縮力)の影響を子渦が受けない訳が無い。潮汐力とは磁場圧の事であり、外圧(太陽磁場圧)が高い環境下での内圧(地球磁場圧)の付加率は当然普段よりも高い数値となる。磁場圧は地上の大気圧や水圧やマントル圧にも多大な影響を及ぼしており、潮汐のピーク時に(圧力が強い時間帯に)、アスリートが高記録を出そうと試みても、それは無理という話である。ちなみに太陽潮汐(地球の公転軌道である第5磁場圏に付加される潮汐力)は90日(三ヶ月)単位で推移しており、圧力の最大ピーク時は春と秋に訪れる。太陽磁場圧の加圧月間で、また満月や新月の大潮時期に、更に地球磁場圧の加圧時間帯に開催される競技大会に於いて、「トリブル・アクセル」にチャレンジした所で、普段は飛べても飛べる訳が無い。磁場圧が強ければ、その期間は爆弾や花火だって爆発力の効果が薄れるし、また潜水艇だって大きな水圧を被るし、更に地殻岩盤がヒビ割れて、おまけに人間や動物の心も圧縮されて、ストレスが高じ「鬱」に陥る人も多い。
年潮汐は三ヶ月周期、月潮汐は7日間周期、日潮汐は6時間周期で起こっており、地上の人間はこうした天体の磁場圧の周期リズムを頭に入れて生活しなければならない。磁場圧はその最大ピークが過ぎると、まるで凧の糸を切った様に、あるいは膨らませた風船に穴を開けたが如く、急激に圧力を落として行く。ギューギュー詰めの物がいきなり解放される訳だから、圧縮されるよりも、むしろ解放される方が怖い場合が多い。圧縮されたマントルが突然動き出して火山を爆発させたり、ヒビ割れた地底岩盤に大きな亀裂(断層)が走って地震が発生するとか、あるいは大気圏が膨張し大気密度が薄れて酸素濃度が薄くなるとか、他にも氷山を瓦解させたり、崖崩れなどを誘発させたりもする。人によっては突然心が解放される為に、注意力が散漫となり(気を抜いて)ポカ・ミスや運転ミスを犯したり、滞っていた血流が突然流動を起こす為に脳溢血を発症するとか、肥満気味の心臓が更に緩んで弁膜症を起こすとか、災害や事故が発生し易いのが磁場圧の弛緩期の特徴である。無論、神経が昂(たかぶ)った心が解放される事は喜ばしい事ではあるし、お産が楽チンになるというメリットもある。
【音声読み上げ】
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