〈生命体と霊魂体〉

 
 地上の生命体の意識(自我意識)は肉体には存在せず、惑星磁場圏の生命霊界の中に存在しています。生命霊界には二つの種類があって、一つは脊椎動物専用の人為的な位相霊界(動物霊界=単位霊界)であり、もう一つは自然界が作り出す自然霊界(全体霊界)です。前者は創造主が惑星に建設するもので、個々の動物の位相意識を育むためのものですが、後者は単細胞生物の様な微生物や植物や昆虫などの意識(全体意識)を育むためのものです。いずれもアストラル物質から構成されており、光眼を有する生物の目には見えないものですが、半径高度800万kmの上空から地球のコア内部までビッシリと敷き詰められています。その様な意味では地上の生物は霊界の中で暮らしていると表現しても構わない訳です。位相霊界も自然霊界も、共通している事は生命コード(ズザネ管=電子管)を介して地上の肉体と結ばれているという事であり、生物の意識が肉体の内部ではなく、基本的に外側に存在しているという事実です。「ではなぜ、わざわざ外側に意識を配置するのでしょうか?」、実はそうしないと物事の客観認識が出来ないからであり、自他の区別もままならない無明の生命となってしまうからです。その理屈はドローンの遠隔操縦器をドローンの内部に設置しても意味が無い事と一緒であり、地上の生物とは操り人形と同じ原理で動かされているのです。
 
 「我を意識する」生命当体が身体から遠く離れた霊界の中に存在するという話ですが、我を意識するためには「現行の記憶」がなければならず、その記憶が刻まれる磁気が存在する場所が霊界の中にあって、地上の体には無いという意味です。地上の肉体に存在するのは「意識の焦点」に過ぎなく、昨日食べた夕飯のおかずの記憶も、また社内で起きた昨日の出来事の記憶も、保管されているのは身体とは遠く離れた場所にあるという意味です。「あなたの体とはあなた自身が宿っている仮宿(宿り木)であって、あなた自身はもともとそこにはおらず、体が誕生する遥か以前から霊界の中に居る」という話であって、西洋人の様に物事を単純に判断しては駄目なのです。人間の死とは「肉体死」であって、それは「生命死」とは無関係なもの、この世は原則的に死んでも死んだ事にはならない世界なのです。ただし、惑星そのものが寿命を迎えてしまう場合は別問題、成長を誘導するための訓練期間(人間期間)ですから、その特別な訓練場を失うという事は、生命に対して肉体を配当出来ない故に、生命霊界を取り壊す結果となります。しかし惑星が存在し、霊界が存在する限りは、人間を何度も輪廻転生させて完成に導くのが普通です。肉体とは「高感度センサーマシーン」の事であり、生命成長には欠かせない必須アイテムなのです。
 
 病院で息を引き取った母親の身体を霊安室でジッと見ていると、やがて母親の亡骸から陽炎(かげろう)の様な揺らめきが起こり、透明な何かが肉体から離れていく事を確認出来ます。これは死後約2時間ぐらいで肉体から霊魂体が遊離するからです。私の場合は霊魂体と会話も出来るし目で見えるために、「母さん、大丈夫かい」と声をかけてやる事が出来るので、母親の方も安心するのですが、一般の霊魂体は自分の死体を見て狼狽えたり(自身の死を確認する)、息子や娘に一生懸命に話かけても、誰も自分の存在に気づいてくれないという猛烈な孤独感に襲われるのが普通です。霊界規定では霊魂体は死後に二ヶ月間程度は家族との同居は許されますが、お別れ期間が過ぎると神々が迎えに来て、「死者の里」に連れていかれるのが仕来りです。魂体(オーラ球)は通算130年間の寿命を有している事から、80歳でこの世を去れば、残り50年間は「死者の里」で暮らす決まりであって、その後は現行意識を初期化されて360年周期の輪廻循環に回されるのが一般的な行程です。この作業は大宇宙の全ての惑星で行われており、地球だけの話ではありません。肉体と霊魂体が一緒になっている状態がいわゆる生命体なのですが、死後は肉体とそれに付属するヒール遺伝子と決別するばかりか、位相との連結が全て遮断されて、肉体は単なる肉の塊に変じてしまいます。
 
 霊界位相と地上の人体は1本の生命コード(ズザネ管)と432本のヌサネ=タボ線と接合されていますが、これらのアストラル接合糸は肉体ではなくアストラルの霊魂体の方と接合されており、肉体とは直接的な繋がりが無い代物です。体細胞はヒール・ズザネ管とは結ばれていますが、位相からの接続は全て霊魂体の方に入力されており、1本のズザネ管も432本のタボ線も、二つのオーブ核も大脳12アンテナ(大脳に存在する力学アンテナ)も、オーラ連絡管も三角力帯(オーラ球を包み込むテトラ力体)も、ヒール以外の人体アストラルの大半が元々霊魂体の持ち物なのです。死後はその霊魂体が肉体から分離してしまうために、肉体とは単なる肉の塊に過ぎなくなります。一度死んでみないと経験できませんが、本人がいない肉体は「豆腐」と一緒、そこには意識も無ければ記憶も無く、本人の形跡を示すものは何も無いのです。ライオンが鹿を仕留めて捕食したところで、それは鹿本人を食べた事にはならず、生命を抹殺した事にはならないのです。無論、だからといって殺人を肯定している訳ではありませんが、肉体とは本人が成長するために宿っているセンサーマシーン、何人(なんぴと)といえどもその成長を意図的にストップさせる事は許されておらず、人間界においては殺人は大罪となります。肉を食べる目的でも殺人は駄目です。
 
 
 

〈自然霊界と位相霊界〉

 
 自然霊界は地球磁場圏の第2磁界(高度3000m以内)の内部に存在しており、四層構造に分かれていて、最上層が「昆虫意識層」、その下が「植物意識層」、その下が地表すれすれですが「微生物意識層」、さらに地殻内部まで及んでいる「単細胞意識層」に分かれて存在しています。また意識層から出るズザネ管も四種類が存在し、それぞれ管の太さが異なります。植物意識層からズザネ管は種に高等植物の樹木用のみで、地表の草類にはズザネ管は原則的に入力されていません。昆虫の一匹一匹に、ミミズや回虫などの微生物にも、あるいは土中のバクテリアの一匹一匹にもズザネ管が入力されており、時折それが銀糸の如く光って見える事から「シルバーコード」と呼ばれております。蝶々や蜜蜂やカブト虫のお尻から空に向かって伸びるキラキラと輝く糸が見える方も結構いるみたいです。ちなみに樹木用のズザネ管は太く、直径が10cmもありますが、昆虫や微生物用のズザネ管の直径は0.8mm前後(蜘蛛の糸サイズ)、単細胞用のズザネ管はミクロンを通り越してナノのサイズとなります。一方、それに対して人工的な位相霊界はセキツイ動物だけの専用意識層であり、自然霊界との大きな違いは、動物の個々の単位にそれぞれ意識箱を持っているという特徴です。
 
 
 
           
 
 位相霊界は地球磁場圏の第12磁界からコア内部の第1磁界までビッシリ敷き詰められており、地球直径が1万2000kmなのに、高度半径が800万kmの上空(月は40万km)からマントル層も含めた地殻内部の中心点まで、人間(霊長類)もしくは動物の位相がズラリと配列しています。位相霊界から地表に繰り出されるズザネ管はたった二種類、霊長類専用のズザネ管(直径約3.5cm)と、動物用のズザネ管(直径約1cm)の二種類です。魚類も両生類も爬虫類も鳥類も哺乳類も、全てボールペン・サイズのズザネ管が入力されていますが、大型の霊長類と人間だけが大人のオチンチン・サイズのズザネ管がお尻に入力している事になります。小型の霊長類の場合は動物用のズザネ管を有しており、生物分類学上は猿でも、実際は霊長類の範疇には入らない場合もあります。バクテリアでも桜の木でもミミズでもハエでも、あるいはチンパンジー(人間)でもトラでも、意識層からのズザネ管で結ばれているという事は魂体(オーラ球)を有しているという事であって、そのズザネ管は生物の頭部まで及んでいます。人間の場合は大脳の中心部(中脳水道)に到達しており、桜の木も頂点の直ぐ下の部分までズザネ管が届いていて(枝分かれの上の部分)、そこで固定されています。下記は生命球体図であり、オーラ球とズザネ管を示したものです。
 
              
 自然霊界も位相霊界も、「生命霊界」の役割は「生物生命」の当体(意識)がそこに存在するという事ですが、しかし単にそこに自分がいるというだけの話ではなく、あなたが宿った肉体の命の保持とその運動を司っており、やはり生命そのものの「要」となる場所である事に違いはありません。承知の様に、心臓や胃腸を動かす神経電流が体の何処から発生しているのか、それは現代医学の謎の一つなのですが(身体の中に電源が見当たらない)、実は自律神経電流とは霊界(位相)で生産されており、それがズザネ管を介して個々の生物の身体に流れ込んでいるのです。つまりズザネ管が生命コードと呼ばれる所以は、それを切断すると地上の命が消えてしまうからであり、いわゆる生物の肉体とは電気仕掛けのロボットな訳です。人間の肉体を例に挙げれば、人間の肉体にはお尻の尾骶骨からズザネ管が入力し、それが脊柱管を通って大脳中枢部まで及んでおり、ズザネ管を伝道してきた位相電流が大脳基底核の尾状核に入力されて始めて自律神経電流として脳内部に伝わります。また位相からは432本のタボ線が出ており、これは人間の魂体に入力されて体の運動をコントロールしています。このタボ線を魂体から抜けば人間は金縛り状態となり、体を動かす事が一切出来なくなってしまうのです。
 
 1本の電流コードと432本のタボ線の糸で空の上のあなた自身の意識が地上の肉体をコントロールしているのであって、大脳から位相(あなた)に送信されてくる光景や温度や人の言葉といった情報に反応して、「何て春らしい景色なの」とか「今日は少し寒いわね」とか「自分勝手な野郎だぜ、まったく」とか、あなたは地上ではなく空の上でものを見て感じ取っては憤慨しているのです。大脳とは五感情報を空の上の「生命本体(あなた自身)」に送信する送信器であり、またあなたの命令を受信する受信器でもあって、送受信アンテナの役割を果たしている器官です。その様な意味では位相(意識)こそ「主」であり、地上の肉体とは「従」であって、それは所詮「生命を宿すための器」であり、あなたを乗せて走ってくれる「自家用車」と一緒のものだと言える訳です。肉体の中に意識の焦点は合わせているものの、あなた自身はもともと肉体には存在していないという事実、それが如実に感じられるのは睡眠時であり、寝ている間は肉体(車)から離れるのが操縦者の日常です。操縦者は朝に肉体に戻って、再び肉体操縦の一日が始まります。子供に腹を立てて体罰を下しても本人はそこにはいないのだから意味がなく、また肉体を死刑に処したところで、それは車をペシャンコに潰す事と一緒の意味、本人が体罰や死刑で心を入れ替えるとは思えません。罪を犯すのは肉体ではなく生命本体であり、それは地上ではなく空の上にいるのです。
 
 では、一体何のために創造主は生命霊界を築いて、地上に生物をわざわざ肥やすのでしょうか。一個の位相は電子をアストラル基盤に配列させた電子箱を呈しており、それは電流を生産するための装置(発電器)であると同時に、電子磁気を生産するための装置でもあります。磁気の特徴は画像でも音声でも何でも記憶するといった特性であり、それが生命意識の源である事は承知の通りです。創造主は位相の電子磁気に惑星意識(自身の派生意識)を打ち込んで、それを地上の生物と繋いで「個の意識」を育てているのです。つまり人間の意識ベースとは天体意識であり、それを個の意識として発展させて、宇宙や生命を理解でき得る高等生命体まで成長を誘導している訳です。バクテリアもカエルも犬も人間も皆細胞体であり、生物は皆地球の子供であって、肉体を持たせる事により経験値を積ます事によって、個々の意識や精神の向上を導いているのです。宇宙は何処か遠くに存在するものではありません。ここ地球も宇宙の一部なのです。地上で起こる現象は宇宙の何処でも起こり得る現象であり、この地球の中で宇宙を学べるのです。地球科学は地球で学べるものは何も無いと考えているのか、宇宙へ出たいと考えている様ですが、果たして地球人は一体何を学んで賢くなったと言うのでしょうか。地球では学ぶ物が何も無いのでしょうか。
 
 
 

〈意識と心〉

 
 生命概念を一番難しくしているのが心(精神作用)の問題であり、意識や魂体や肉体の他に、全くの別要素として作用しているのが心回路の問題です。実は天体そのものが「渦巻」であり、渦巻の底辺には力学的な力の場が存在しています。この宇宙には生命(意識)の源である磁場(磁気が存在する場)と、生命に動的な作用を及ぼす力場(力気が存在する場)という二種類の形質が存在しており、この両方の作用で生物の肉体活動や精神活動が営まれているのです。位相内のあなたの意識はものを見て感動したり、画像や音声を聞き分けて反応を示す事が出来ても、ものを思考し、判断を下して肉体を操作する事は出来ないのです。つまり意識とは基本的に記憶器官(認知器官)に過ぎず、ある場面に出会(でくわ)して危険だと判断してブレーキを踏ませるのは意識ではなく心の方だと言ったらあなたはチンプンカンプンになってしまうかもしれませんね。実は意識と心は平行に使用されているものなのですが、両者をゴチャ混ぜには出来ないので、意識作用と心作用(精神作用)という二本立てで組み立てれば真実が見えてくるのです。地球科学では意識と心を一つのものとして考えていますが、片方は磁気系、もう片方は力気系である事から、反応速度が桁違いであり、圧倒的に心が優勢である事から、両者の関係とは心が「主」で意識が「従」という関係になります。
 
              
 渦巻構造の地球磁場圏を取り巻く「テトラ力体」は基本的に集積回路を呈しており、天体そのものが思考回路に他ならなく、天体内部に生息する生物はこの思考回路を自動的に利用出来るメカニズムなのです。天体の回転磁場の妙技とも言いましょうか、我々はこれを心回路と称していますが、人間の人間たる由縁はこの心回路をフル活用出来るところにあって、精密な分析作用や、高等な識別作用や、哲理的な精神作用を営めるところが他の宇宙生命には無い特別な能力と言えます。このメカニズムの真骨頂とは天体のテトラ力体が形成する「ネブヤハゲル層」にあって、そこから生産される心動帯(ヌーエ動帯)の回路運動によって、創作作業や分析作業が可能となる訳です。大変難しい話で申し訳ありませんが、位相内の意識記憶を転写された心動帯が天体回路を駆け巡って精神活動を行っているのです。例えば、マンションの隣の男性がハンカチを落とした場面で、その落とした映像を認知するのは位相(意識)であり、落とし主のハンサムな男性が自分の部屋の隣の人である事も位相が覚えています。何も考えなければ、すぐに男性の後を追って届けるところですが、ここであなたは思考を巡らせて、「待てよ」と考えます。べつに今、慌ててハンカチを届けなくても、もしかしたらお隣とのご縁が生まれるかもしれず、今晩改めて届ければ良いと判断します。
 
 当然、意識でこの様な瞬時の判断が出来る訳がなく、あなたの心動帯が思考回路の中で素早く動いて、メリット・デメリットを計算した事になります。難しい知識をいくら丸暗記しても理解しているとは限らず、人の能力の優劣とは心回路を活用出来ているや否やで定まるものです。ところで、人間の心動帯の運動速度は光速度の400億倍の速さで動くもので、半径800万kmの地球磁場圏の中を縦横無尽に駆け巡ります。深い洞察や真偽の判断を行う場合は、磁場圏の外側の領域を主に使用していますが、肉体を操作する場合は目線を地表近くまで下げており、難しい思考は出来ません。高尚な分析作業を行う場合は、一旦体の運動を止めないと思考が出来ないのです。人間は皆、秒単位で心動帯を動かしており、天体回路をフル活用していますが、心動帯は位相内意識の転写物であって、いわゆる心のベースが自己の位相(意識)であるが故に、自己意識が軟弱だったり、記憶が曖昧であれば、心の活動にも影響が及んできます。我々の組織には医学部門があって、日々の治療で「認知症」の患者を相手にする場合が多いのですが、空の上の故障よりも、地上の大脳アンテナの故障が圧倒的に多く、ソフトよりも物理的なハード治療がメインになっています。我々の治療項目とは、四つの記憶帯連結、位相転写被膜の掃除、大脳コリン電線修復、分脳電位上昇、大脳12アンテナ交換、ベータアミロイド除去などですが、そもそも用語の意味自体が分からないだろうと思われます。
 
 地球人が全く知らない知識や技術を駆使して我々は病気と闘っていますが、なぜ地球人のあなたが、もう勉強する余地が無いとか、宇宙の全てを知った風な錯覚に陥っているのでしょうか。ドローンまがいの空飛ぶ自動車を作って、ミサイルと一緒の火を吹く宇宙船を作って、あるいは鈍臭い光学天体望遠鏡を作って、恥ずかしくないのでしょうか。これでは50万年前の人類よりも遥かに劣っており、創造主の「銀河広域指定民族(科学が宇宙レベルに発達した民族)」という肩書きも貰えませんね。まずは「生命とは何ぞや」を知って頂いて、人間生命をちゃんと理解する事でしょうか。人間の潜在能力は物凄いのですが、残念ながら皆様はその大半を使用しておらず、頭が空洞状態になっています。人の知識を当てにせず、自身の頭を使ってものを考える様になれば一人前になるのですが。
 

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