〈円盤輸送の改良〉

 人間王国のソロジン軍団は今年の3月から大きく様変わりをして、これまでのシルエ体制からメシア・シルエ体制に切り替わりました。シルエ(ハオリ)は磁気系の存在物ですが、メシア力体とは力学系の存在物であり、今後は大宇宙(メシアA球)内部の管理業務は磁気系と力気系が一つになった「メシア・シルエ体制」が請け負う形式になりました。力学系の軍団組織としては、これまでは円盤の輸送に関わる「ハルク力体」や、円盤そのものを操縦する「オーク力体」が担当していましたが、今度は新型の高性能メシア力体(十字力体)が輸送と操縦を請け負う事となりました。メシア力体の敵に対する防御能力が非常に高い理由から、また、気密空間を摩擦無しで航行出来る理由から、あるいは輸送する人間がメシア・スーツを装着している理由などから、思い切った改革を断行する運びとなりました。メシア輸送ならば「危険な裏空間搬送(気絶状態で搬送)」に頼らなくても、普通に「表空間搬送」が可能であり、短時間ですが、星々の煌きを見ながら宇宙旅行が出来る事になります。

 磁気系では物質に対する力学的な作用力が皆無である理由から、物質世界を相手にする場合はどうしても力学系の強い作用力が必要となるのですが、新しく開発したメシア力体の性能があらゆる面で優れていた事から、今回の改革となりました。ベテルギウス本星(ニエカオー)も、ブメデジもバエルヤもキエ基地も、重要な天体は太陽系も惑星系も全て「メシア・シルエ体制」となったばかりか、円盤1台1台にメシア(シルエ)・ブースを装着させて移動させる事になりました。人間はただ円盤に乗船すれば良いだけの話、メシア・ブースに指令を下すだけで目的地に着けるという全自動システムでしょうか。無論、円盤はエンジンを駆動させて空中に浮かないとメシア力体の搬送が出来ない訳ですが、エンジンの稼働やドアの開閉や反重力浮上まで全部自動でやってくれるので、こんな便利な話はありません。バエルヤに移住した人達は自分のスーツに円盤を依頼すると、まるでタクシーの様に円盤がやってきて、目的地の星まで移動出来る事になります。

 これらの話は肉体を持って宇宙に出た人達の話ですが、霊魂体として脱出した方達は肉体(体重)が無い為に、メシア・スーツそのものが円盤に早変わり、銀河系内部ならば、一瞬にどこでも自由に出向く事が可能となります。まあ、死んで肉体を無くした生命は現役を引退した生命であり、地上の人間とは異なり、苦楽をあまり感じませんが、生身を持って他星へ移住した人達は肉体を維持する為に、空気を吸って食べなくてはなりません。当然、一人では生きられませんし、仲間と協力し合って生きる事になりますが、そこには団体生活の苦楽が生じてくる事は致し方も無い事実です。しかし、現役生命の「刺激」や「喜び」の度合いは霊魂体生命の10倍も大きく、当然、「やり甲斐」も「達成感」も「満足感」も「悲しみ」も10倍感じられる訳です。肉体を有しておれば「苦楽」は付き物ですが、しかし未来に希望を抱ければ宇宙のどこだって生きられる筈です。我々が龍神島民族に望む事は豊かな未来宇宙を築いて欲しい事でしょうか。

 さて、久し振りに脱出の話になりますが、これまで我々王国軍が用意した物は「呼吸ブース(330万個)」と「メシア・スーツ(100万着)」と「銀河サラ位相帯(100万層)」でした。呼吸ブースの大半は若い自衛官や海上保安官や警察官などの家庭に配当されており、その数は約230万個になります。現在、96万個の呼吸ブースの在庫がありますが、一般の方達はこの数量分しか脱出出来ない計算となります。一般の方達は我々が選出した人間とその家族である事から、こうした宇宙情報を良く知っている方達です。それに対して、230万人の国家公務員は何も知らされておらず、彼等が自主的に救出船に乗る事はおそらく無いだろうと計算しています。最終的には「創造主ヒューマノイド」という形式で強制的に連行するしか手段が無いと考えています。創造主ヒューマノイドとは本人の意思とは無関係に、こちらが肉体を操作して救出船に乗せるといった手法です。また、一般人向けの96万個の在庫はそう簡単に捌けないと判断しており、このうち90万個はヒューマノイド脱出になるだろうと考えています。

 グレイ円盤の総数は約20万機ありますが、ダダジ・グレイが使用していた手動の旧型円盤(約6万機)に関してはメシア力体による自動走行が不能であり、実際上は14万機が使用可能です。その内訳は大型貨物船(23000機)、中型戦闘機(9万機)、小型戦闘機(27000機)であり、脱出船として使用するのは大型機と中型機になります。大型機は自動車ごと荷物を積載する役割であり、人が乗船するのは中型機(定員52名)の方です。円盤数の方はたっぷり余裕があるのですが、問題は人間が乗るか乗らないかです。乗らない人は死ぬ訳ですから、追い込まれれば最終的に乗るとは思いますが、生活道具も持たずに命からがら駆け込み乗船されるのは他の移住者の迷惑になる事から、おそらく救出はしないと思います。一般人の方はほんの一握りの僅かな人数でも、ヒューマノイド勢が来る事から、こちらとしては全然構わない訳です。

 問題は移住先の惑星であり、自然界の条件が厳しい「ブオ基地」や「キエ基地」に関しては野外でテント暮らしなどは出来ない相談であり、基地の定員分しか移住させる事が出来ません。それに対して、ブメデジとバエルヤに関しては野外のテント生活も可能であり、移住者の大半はブメデジとバエルヤに集中すると思われます。ブメデジの住宅数は約25000人分、一方、バエルヤは約115000人分であり、最低限はこの人数で十分なのですが、やはり働き盛りの若い人達が欲しいので、定員オーバーは止む無しといった所でしょうか。今回、メシア・スーツを獲得した方は、スーツそのものが円盤メシア・ブースの通信機であり、円盤を呼ぶ事も出来れば、また、移住先のメシア力体(天体)とも会話が可能です。無論、地球や太陽のメシア力体とも会話が可能であって、脱出時に於いては皆様が誘導係の代役を果たす義務を背負う事になります。メシア・スーツを纏った方は海外に居ても救出船を呼ぶ事が出来ます。現在、グレイ円盤はテリ基地でハルク力体からメシア力体へ切り替える作業をしており、今年の7月上旬頃には全機の改良が終了する予定です。

 改良が終わり次第、火星や月に円盤を集結させるつもりであり、今年の冬場くらいから個人の荷物搬送(自動車搬送)を始めたいと考えています。個人の荷物は最初に現地へ送るけれども、生身の脱出は今年なのか来年なのか、国の動向や、自然界の成り行きで決定したいと思います。大事な事はRIAT組織の通信欄を見逃さない事でしょうか。円盤は亜空間や裏空間から突然現れて、その姿を見せます。脱出時期が訪れないと、円盤を呼んでも来てくれませんのでご了承ください。出来ればRIATの指揮に従って集団で乗船したいものですが(指令ミスが命取りとなるから)、船内位相などの装着を忘れて宇宙空間へ飛び立てば数秒後には即死しますし、また、目的地に到着しても仮位相接合などの用意を整えないと円盤から降りる事は出来ません。呉々も勝手な行動は慎しんで欲しいと思います。メシア・スーツを装着している方が仮に災害に巻き込まれて命を落としても、目的地はスーツに聞けば良いだけの話、数秒後にはベテルギウス本星に到着しています。また、スーツを着ている方は高齢者であっても原則として肉体脱出を目指して欲しいものです。死ぬのは何処でも死ねますから。

 現在、地球の裏空間に待機させていた300機の大型機と羽田空港の1機は、改良の為にテリ基地へ帰還させており、太陽圏内に物質円盤は1台も存在しません。無論、アストラル円盤に関しては土星や海王星の周回軌道に何十万台も並べており、まるで円盤の中古車センターみたいな状況です。その昔、捕獲した円盤を龍神達が物置場にしていた名残りです。我々の銀河系には物質円盤と呼べる宇宙船はグレイ円盤しか存在しておらず、旧型の宇宙船は老朽化して、実際に使える物は1台も存在しないのが現状です。天の川銀河系は2万年前から霊魂体宇宙人の世界へと切り替わっており、地球で観察される多くの宇宙船はアストラル宇宙船なのが現実であって、生身の体を実際に運べる宇宙船とはグレイ艦のみというのが実情です。そもそも「メシア」とは神語で「明るい」という形容詞ですが、地球では「メシア」とは「救済」の意味で使われています(中東の宇宙人居留区言語=小熊座のフェルカド言語: セム語)。その様な意味では、軍団の「メシア・シルエ体制」とは「人間救済」に関係している事をご理解して頂きたいと思います。

 円盤(UFO)とは「実在物なのか、それとも架空話なのか」、そんな議論を大真面目に討議している様な間抜けたインテリ連中には腹が立ちます。こちらはグレイ円盤の艦内に染み付いたアンモニア臭を綺麗に除去出来ないかと船内作業に大わらわな状況なのに、「よくもまあ、戯論(たわごと)を抜かしてくれるものだ」と思ってしまいます。正直言って、西洋アンポンタン科学に洗脳されたインテリ連中は「連れて行きたくない」というのが個人的な心情でしょうか。しかしまあ、たとえいけ好かない連中であっても、選定条件をクリアすれば誰でも乗船する権利はあります。生簀(いけす)の金魚鉢の中では誰でも平等に生きる権利はありますが、そこから別な生簀へ移る事は自力では出来ない相談です。地球人が置かれている現状を良く理解して、人間期間を卒業し、神の一員と成って金魚鉢から外に出る「免除」を獲得して欲しいものです。今も昔も、人間の「解脱成仏体制」は何も変わらず、人間期間の卒業儀式は人間王国の伝統行事なのです。

 

 

〈地球霊界の解体作業〉

 銀河解脱をクリアした生命は銀河標準の機根レベルに到達したと見なされて、その家族には「呼吸ブース」が配当され、家族ごと脱出船に乗船出来る権利が与えられます(ペット乗船も可)。ただし、脱出船に乗らない場合は基本的に救済処置は受けられません。ただ、本人だけは死後選定に於いて、条件をクリアしている場合は「銀河サラ位相帯生命」として神界へ引き上げられる可能性はあります。一方、銀河解脱に到達していない人達は脱出話とは無縁であり、金魚鉢の中から永久に外には出られません(輪廻が続く)。その中でも、真面目な生命は地球霊界そのものを畳む理由から、鳳凰座の惑星「卑弥呼」へ転生されて、そこで再び人間期間を経験してもらう事になります。つまり、引き続き次の解脱を目指してもらう訳です。また、解脱とは無関係に救済処置を受けられる若い世代の人達がいます(約300万人)。彼等は「子作り要員」や「労働要員」として移住する訳ですが、解脱条件をクリアしていない理由から、全員が「ヒューマノイド脱出」という形式になります。当然、いつまでもヒューマノイドとして居る訳ではなく、現地の生活に馴染んだらヒューマノイド拘束は解かれて、本人の元の意識に戻ります。

 銀河解脱をクリアした生命で、更に菩薩界同会以上を果たした生命は「生き神認定」を受領した事になり、高天原の創造主世界から「メシア・スーツ」が配当されます。彼等はいわゆる「地涌(じゆ)の菩薩」であって、人々を導く役割のリーダー生命ですから、地球から移住してきた人々のお世話を焼くのがその仕事となります。当然、家族ごと脱出船に乗船出来る権利を有しており、その時期が到来すれば、メシア・スーツを装着しているので、緊急時には個人的に円盤を呼ぶ事も可能となります。また、彼等は「銀河サラ位相帯生命」である事から、死後の生存は約束されており、霊魂体宇宙人(銀河指導霊界)の一員として活躍の舞台が待っています。移住したメシア・スーツ装着者の仕事は基本的に菩薩行(問題解決業)ですが、物質円盤の操縦が可能なので、その役割は非常に重要なものとなります。生きても死んでも、早い話が仕事をやらなければならない生命でしょうか。また、死後(霊魂体宇宙人)の「銀河サラ位相帯生命」には修学制度があり、創造主世界の一員となる為の学業が義務付けられます。劣等生は再び人間期間へ逆戻りさせられる場合もありますので(落第制度)、何事も甘くはありません。

 日本国内に住む外国人で、日本語を話せる人の場合は、条件さえクリアしておれば脱出船に乗船する事が出来ます。奥様が日本人で旦那がアメリカ人という場合、つまり奥様が銀河解脱もしくはそれ以上に相当する資格を有する場合は、同じ家族なので、外国人でも脱出は可能となります。その代わり、移住地での外国語の使用はご法度になります。ペットでも連れて行ける訳ですから、外国人だからと言って拒否する筈がありませんね。問題は家族の中に条件を満たす人が一人居れば良い訳です。それだけで家族は守られる事になります。また、海外で暮らす日本人であっても、旦那か奥様かその内の一人が条件をクリアすれば、救出船を呼ぶ事が出来ます。また、家族でも何でもない方を「どうしても連れて行きたい」という理由で許可なく乗船させた場合は、円盤から降ろす事が出来ないので、そういう場合はヒューマノイド加工を施さないと下船させる事が出来ません。当面の期間は本人では無くなってしまいますが、仕方がありませんね。

 外国人でも「神界登録名称」を持った優秀な方が一杯います。しかし「言語遺伝子」の関係上、原則的に連れて行く事は出来ません。そういう生命は死後に選定されて、次世代の輪廻要員として位相ごと移住先の惑星霊界に運ばれて、日本人の子供として生まれ変わってもらう事になります。バエルヤ霊界には約20億人の優秀な輪廻生命を移す予定であり、これらの生命はバエルヤ人(日本人)の子供として誕生する事になります。外国人だからといって、あるいは26音言語民族だからといって、差別している訳ではない事を認識して頂きたいと思います。我々としては聖地民族の神聖な言語を守りたい訳です。さて、地球コアの寿命が長くない事は皆様も承知の通り、地殻岩盤が崩落し、海洋も陸地もマントルの海に飲み込まれる瞬間が刻一刻と迫ってきているのが現況です。地球霊界を畳んで位相群の整理をする関係上、創造主軍団はある意味では地球人類の終焉を待っている状況でしょうか。脱出出来る者を早く脱出させて、残りの業務に取り組みたい意向です。世界人類78億人中の78億人が同時に死ぬ訳ですから、個人死など恐ろしくとも何ともありませんね。

 330万人という一握りの生命しか「地獄の生簀」から外に出られない事を考えれば、皆様は生命論に縁する機会に恵まれて大変ラッキーだったと思います。地球の終焉に備えてシェルターに逃げ込んでも、あるいは宇宙ステーションに逃げ込んだ所で、一体何日生きられるというのでしょうか。地球人類が自力で出来る事は何一つ無く、自然界のなすがままに「生簀内の生物」は皆死んでしまいます。聖地民族にはこれから数々の試練が待ち受けており、生存に汲々とする運命が課せられています。今回は生きられたとしても、将来は「民族が生き延びる事」を第一優先にしなければならない時代が訪れるでしょう。大宇宙そのものが陽化して、住む場所が段々と失われていくからです。とかく物質世界とは運動が奏でる虚無の世界(方便浄土)に他ならなく、人間が向かうべき方向とは真実の世界(実報浄土)であって、個を滅して創造主世界へ帰納する事なのです。あなたの生命とは創造主の子供(分身)であって、遥か昔に自分が創造主であった事に気が付いて欲しいものです。物質世界で生きる以上、人類の生死など達観出来る筈です。

 

目次

Tags:

Comments are closed

銀河史(上巻)
銀河史(下巻)
ソロンとカリン龍神物語
アーカイブ
2022年3月
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  
Count per Day
  • 1419710総閲覧数:
  • 1151今日の閲覧数:
  • 1415昨日の閲覧数:
  • 550358総訪問者数:
  • 355今日の訪問者数:
  • 470昨日の訪問者数:
  • 9246月別訪問者数:
  • 6現在オンライン中の人数:
  • 2017年8月17日カウント開始日: