〈天の川銀河系(その1)〉

    A 恒星系の生涯

 現在、オリオン座α星の「恒星ベテルギウス」に異変が生じている事実は既に皆様も承知であると思います。ベテルギウスは地球太陽の約16倍ほどの質量を有する赤色超巨星ですが、今から約二百数十年前、18世紀の後半頃(1700年代の後半)に超新星爆発を起こして、銀河系からは既に消え去った天体です。現在、地球から見えるベテルギウスの映像は爆発前の「生前の姿」であって、今から250年後にはその衝撃波が太陽系にも届く筈であり、超新星爆発の生の映像が地球に届いた次の瞬間には、地球もその衝撃波に飲み込まれる計算になります。太陽ーベテルギウス間の星間距離が約500光年ほど離れている理由から、この様な天体マジックが起こります。軍団computerの計測では、爆発の衝撃波は今は星間距離の中間地点にあって、かなり衰えて来てはいるものの、未だに地球に毎日注がれる太陽入射光の約300倍程の光量である事は分かっています。温度で言えば10万度前後でしょうか。爆発直後は10億度もあったと考えられる超新星爆発の衝撃波ですが、その証拠に周辺のかなりの数の水の惑星に大災害をもたらして来た様です。今から250年後の話ですが、地球を襲う超新星爆発の熱波がどの位まで摩耗しているのか、それが問題でしょうか。ちなみにベテルギウス資料では地球歴の西暦1500年代の後半頃にベテルギウスが爆発したと書かれていますが、実際に衝撃波の位置測定をした結果、西暦1700年代の後半に爆発した計算になります。

 太陽コアは重水素ガス(D2)がヘリウム結合で配列した「D-重合体(重列元素)」の核崩壊の熱エネルギーで燃えており、核融合反応で燃えている訳ではありません。従って、ここでは地球科学のいい加減な嘘知識はバッサリと切り捨ててもらって、銀河一般常識の方で太陽の成長行程を考えて見たいと思います。天体の渦運動が求核重力を産み出して、渦巻の中心点にガス分子を圧縮して行く訳ですから、時間が経過すれば渦巻の回転力が落ちて、その分重力が減退して行くのは理解して頂けるものと思います。強烈な重力で圧縮されている超密度のコアが、重力の段階的な減衰に伴って核崩壊が進行し、コアそのものが体積を増して来る事は誰でも納得できる筈です。太陽の一生は赤色巨星へ推移するのが最終段階であり、やがてコアの外輪が崩れて中心核(白色矮星)だけを残して消滅するのが一般的な星の終わり方です。しかし、確率的には1/10程度ですが、赤色巨星の段階で急激に渦巻の回転力が落ちた場合は「超新星爆発」という派手な終わり方をする星もあります。

 ベテルギウスの場合は元々9個の惑星を抱える太陽系でしたが、巨大な第七惑星(ザエイヌギ)と第八惑星(エイガエグ)に核反応の火が灯って「連星」を呈しており、最後の段階に於いて、第七惑星を手放した際に系内重力が極端に低下し超新星爆発に至ったと言う資料が残っています。ちなみに第七惑星の「ザエイヌギ」ですが、木星質量の約200倍と言う巨大な惑星だった様です(現在のベテルギウスにも連星の姿が見える)。渦巻の生涯は無論、一番外側の渦層から回転力を落として行く為に、外側の惑星から順次手放して行くのが一般的な終わり方の様です。太陽と惑星は基本的に太陽系の中心磁束流の糸で互いに結ばれている理由から、外側の大きな「振り子」を失った際に、内部のテトラ体が総崩れを起こしたと考えられます。今から250年前に恒星ベテルギウスは華々しく飛び散りましたが、実は2004年にも消滅した太陽系があって、その星とは有名な鯨座のオミクロン星である「恒星ミラA」です。元々老星で有名な赤色巨星だったのですが、今から20年前に外輪を吹き飛ばして消滅し、現在は小さな白色矮星へと変じています。ミラと地球は300光年の距離を隔てている事から、300年後にはミラが星座から消える事になります。

 赤色巨星と言えば、牡牛座α星の「アルデバラン」や、牛飼座α星の「アークツールス」、白鳥座の「W星」などがありますが、これらの星はまだ健在であって、宇宙人は全滅したものの太陽系自体は残っています。また赤色超巨星である蠍座α星の「アンタレス」や、ケフェウス座μ星の「ガーネット・スター」なども健在であって、軍団の調査では、いずれの星も超新星爆発を起こさないタイプの星の様です。これは一般的な見解であり絶対とは言い切れませんが、銀河常識では赤色巨星や赤色超巨星が超新星爆発を起こす場合は、巨大惑星を複数個抱えている太陽系が重力バランスを崩しがちで爆発するケースが多い様です。アルデバランにしてもアークツールスにしてもアンタレスにしても、太陽系のサイズの割に惑星群のサイズが小さく、太陽の一人勝ちである理由から天体寿命そのものが長い様です。我々の太陽系も爆発系では無いと言う軍団調査の結論でした。では、これから地球から遥か遠く離れた星雲銀河内部の太陽系を観察して見たいと思います。特に人類の移住先である「射手座矮小楕円銀河」の太陽系を調査した結果を報告したいと思います。

 


〈射手座矮小楕円銀河(SagDEG)の太陽系〉

 地球間距離が約8万光年という比較的近い距離にある射手座のDEG星雲ですが、星雲が形成された年代が若い事から新しい星々が多いのが特徴です。それでも赤色巨星が86個ほど確認されています。ちなみにグレイ本星(ブメデジ)が存在する炉座の矮小楕円銀河(E356-G04星雲)には330個前後の赤色巨星が存在しており、また天の川銀河系全体ではその恒星総数(1兆4800億個)の約4割の星が巨星化していて、熟年期を通り越して老年化している事は否めない事実の様です。そのうち、たわわに実った林檎畑(太陽系)が一斉に赤くなるのも時間の問題だと言えましょうか。射手座のDEG星雲の中では白色惑星が6個ほど確認されており、過去に老齢瓦解を起こした太陽系が幾つかある事が分かっていますが、神々の資料によれば、超新星爆発を起こした太陽はまだ無い様です。86個の赤色巨星の中で超巨星が2個ほど確認できますが、そのうちの一つは惑星群がべらぼうに大きく、この星は多分超新星爆発を起こす危険性が高いと考えられます。この超巨星とシエラ基地やメオカミ基地とは約4000光年ほど離れている理由から、衝撃波の脅威は考えなくても良いと思われます。

 霊魂体宇宙人(銀河ルヒイ神)であるベテルギウス民族が射手座のDEG星雲に基地を構え始めたのは、今から僅か24年前(西暦2000年)の話であり、恒星カノイム(シエラ基地: 2000年〜2012年)、恒星ノイガキ(メオカミ基地: 2002年〜2012年)、恒星ハエキ(ムオエ基地: 2005年〜2012年)、恒星ニブオー(ウジキ基地: 2005年〜2012年)と言った四箇所の太陽系にヒューマノイド基地を建設しました。これらの太陽系はいずれも星雲銀河の第4磁界に所属しており、ミニ銀河の中心部付近に位置しています。射手座の星雲銀河は炉座の星雲銀河の約半分の大きさであり、恒星の総数も半分で、約1億2000万個と推定されます。恒星カノイムと恒星ノイガキは青白い光を放つ若い太陽系ですが、一方これらの基地に食糧を供給する恒星ハエキと恒星ニブオーは黄色の光を放つ太陽系であり、今が盛りの壮年期に相当する太陽だと言えます。その様な意味では橙色の光を放つ地球太陽は老年期に入る一歩手前の「円熟期(初老期)」の太陽だと言えましょうか。ちなみに、太陽の様な発光体が呈する色合いは、白から黒の方向が老化の方向であり、また惑星の様な反射体が呈する色合いは、発光体とは正反対となり、黒から白の方向が老化の方向となります(鏡像原理)。溶鉱炉の鉄の温度をその色合いで見極める様に、恒星が放つ光の色合いで温度や年齢が常識的に分かります。

 射手座の星雲銀河も、また炉座の星雲銀河も、全体的に薄い重水素ガスに包まれており、外側から見れば「星雲」の名に相応しい状況です。遥か昔はぶ厚い濃密なガス雲だったのですが、そのガスを集約して内部に星々が誕生して来た事から、今は薄い霧状に見えますが、ガス雲が拡散して行かない理由は、そこに矮小楕円銀河の巨大な渦巻が存在し、ガスが渦磁場に捕獲されている状態だからです。天の川銀河系にはこうした星雲銀河(ミニ銀河)が220箇所ほどあります。黄道12星座の一つである射手座の遥か向こう側に位置するDEG星雲銀河ですが(オリオン座とは対面に当たる)、ここが聖地民族の移住先である事は承知の通り、ここに移住する以外に龍神島民族が生き延びる術(すべ)が他にありません。無論、ただ余生を送る為の老後移住ならば、他にも候補地が幾つかありますが、世代を繋いで民族の命を後世に残す為の本格的な移住地は、この星雲銀河の三つの太陽系しか無く、恒星カノイムと、恒星ノイガキと、恒星ニブオーの三箇所だけとなります。恒星ハエキに関しては既に現地のネイティブ民族がいる理由から、移住対象にはなっていません。また生命位相の転写の問題から、恒星ニブオーに関しては単独位相の持ち主だけの移住地となります。下記は移住先としている三つの太陽系に関する詳細情報です。

   A 恒星カノイム(シエラ基地)

 ※ 単独恒星であるカノイムは地球の太陽系と大変酷似しており、八つの惑星を抱える太陽系です。太陽そのものは一回り小さく青白い光を放つ若い恒星ですが、星自体の年齢は地球太陽よりも多分20億年ほど若いと推測されます。水星も火星も木星も土星も天王星も海王星も、その見た目もサイズも瓜二つ、ただ金星の色が違うのと冥王星が存在しない事が大きな違いでしょうか。第一惑星(水星)の名前は「クエコ」、単なる岩石星に過ぎませんが、カノイムの第3磁界を公転する死んだ星(自転無し)です。第二惑星(金星)の名前は「ヌオオ」、第三惑星の「シエラ」とサイズは一緒ですが赤い色を呈する砂漠の星であり、カノイムの第4磁界を公転する生きた星(自転有り)です。地球の金星と異なる点は第三惑星のシエラとは物理的に磁束で結ばれていないと言う事実と、左巻スピンを呈する生きた星である事です。惑星ヌオオは火星の様な砂漠の星ですが、衛星は保有せず、地底には水が存在している様です。第三惑星である「シエラ」はカノイムの第5磁界を公転する唯一の「水の惑星(青色)」であり、この星には惑星霊界が設置されていて、海には既に「魚類」の姿があり、また「両生類」も息づいている様です。まだ氷河期の最中ではあるものの、大陸の氷の下には植物が自生しています。シエラは大きな衛星(月)を一つ抱えており、月の軌道磁界は既に崩壊したものの、ゆっくりと惰性スピンをしています。

 第四惑星(火星)の名前は「ナイキ」、カノイムの第6磁界を公転する惑星ですが、シエラよりも一回り小さい赤色を呈する砂漠の星です。不定形岩石の衛星を二個保有しており、「フォボス」と「ダイモス」と言う岩石衛星を持つ地球の火星と大変良く似ています。ナイキの地底内部には水が存在している様です。カノイムの第6磁界と第7磁界の中間軌道を周回する惑星は存在しませんが、惑星の成り損ないとも言える「小惑星帯」が存在しており、恒星軌道を公転しています。これもまた地球とそっくりでしょうか。これまでは太陽系の内軌道の惑星群の紹介でしたが、第7磁界以上は外軌道の惑星群であり、惑星のサイズが突然大きく成ります。第五惑星(木星)の名前は「ネキイ」、カノイムの第7磁界を公転する一番大きな惑星です。惑星シエラの約380倍の質量を有するネキイには12個の衛星群が軌道を周回しています。惑星ネキイの自転速度は約10時間と早く、また惑星の縞模様は木星のそれと全く一緒、地球の木星とは区別が出来ないくらい大変良く似ています。第六惑星(土星)の名前は「マウル」、カノイムの第8磁界の軌道を公転する二番目に大きな惑星です。これもまた地球の土星と酷似しており、その質量も自転速度も大きな「環」を有する姿は一緒です。マウルの衛星は大きな物が8個です。このくらい良く似ているならば、惑星のベテルギウス名称など不用、そっくりそのまま地球名称で呼んでも構わないと思います。

 恒星カノイムの第9磁界を公転するのが、第七惑星(天王星)である「ブイキ」です。ブイキの質量は天王星とほぼ一緒ですが、傾斜軸のズレは少なく公転面に対しては約20度(天王星は96度の傾斜)ほど傾いています。自転周期は約12時間であり、カノイム系の中では4番目に大きな惑星です。衛星数は多く大きな衛星だけでも21個ほど確認できます。恒星カノイムの第10磁界を公転しているのが最終惑星である第八惑星(海王星)の「ムエル」です。この星も地球の海王星と良く似ており、ネキイとマウルに次ぐ大きさであり、ブイキよりも少し大きな惑星です。自転周期は9時間、衛星数は13個です。以上が恒星カノイムの構成ですが、冥王星の様な捕獲惑星は存在せず、至って標準的な惑星構成でしょうか。さて、恒星カノイムの唯一の「水の惑星」である第三惑星の「シエラ」ですが、完全球体の月(アスエ)を一個抱くこの惑星の現在の物理情勢は、コア直径は約300km、惑星直径は約1万2000km、自転周期は24時間、地軸の傾斜角は23.4度、公転周期は約366日、表面平均重力値は地球の約1.1倍、平均酸素分子濃度は20.4%、赤道直下の平均気温は約6度C、赤道以外の海は氷で閉ざされている状態です。赤道直下でも地球の北極圏と遜色の無い気温でしょうか。グレイ基地は「シエラ」以外にも、月(アスエ)と火星(ナイキ)に数百人規模の軍事施設があります。尚シエラ基地に関する具体的な情報は「2022年11月19日付け」のブログ(セジス・グレイの基地配置: その2)を参照にして頂ければと思います。

   B 恒星ノイガキ(メオカミ基地)

 ※ 恒星ノイガキも恒星カノイムや地球太陽と同様に「単独恒星」であり、周辺の星と「連星」を呈していない一匹狼の恒星です。恒星の直径は約120万km、恒星カノイム(140万km)や地球太陽(139万km)と比較すると少し小さ目ですが、射手座星雲にはこのクラスの太陽が他にも沢山あります。恒星ノイガキには7個の惑星が存在し、「小惑星帯」もまた「捕獲惑星(地球の冥王星など)」も存在しないと言うシンプルな構成の太陽系です。ノイガキ系の第1磁界には衛星はありませんが、第2磁界と第3磁界にはそれぞれ岩石惑星(早い段階でスピンを停止した死の星: 球体岩石星)が存在しており、第2磁界の第一惑星は「ナエキ」、第3磁界の第二惑星は「カイキ」と言う名前です。第4磁界には普通、地球の金星に相当する惑星が存在する筈なのですが、渦巻の段階で消滅したのか、この磁界軌道に惑星の姿が元々ありません。第5磁界には恒星ノイガキの唯一の「水の惑星」である第三惑星の「メオカミ」が存在します。また第6磁界には第四惑星である「スエキ(赤い砂漠の星)」が存在し、その後は大型の外部惑星群が続きます。ちなみに、岩石星のナエキにもカイキにも、また砂漠星のスエキにも衛星はありませんが、メオカミには唯一大きな衛星の月(ヌオイア)が一個存在します。

 恒星ノイガキの外部惑星群は全部で三つ、最初は第7磁界の軌道を周回する第五惑星の「ノイエ」であり、地球の木星に相当するこの惑星が一番大きな惑星です。ノイエにも縞模様が有って木星を一回り以上小さくした様な大きさの惑星ですが、自転周期は約7時間という高速スピンを呈していて、抱える衛星群の数は14個と成ります。次にノイガキ系の第8磁界を周回する第六惑星は「フイエ」と呼ばれており、地球の土星に相当する惑星ですが、特徴的な「環」の姿は無く、サイズ的には天王星や海王星クラスの大きさの惑星です。また第9磁界を周回する第七惑星は「ハイエ」と呼ばれる惑星であり、フイエもハイエも双子の様に良く似ており、自転周期も共に6時間、そのサイズもほぼ一緒です。フイエには11個、ハイエには10個の衛星が存在します。恒星カノイムも恒星ノイガキも共に「第四氷河期」の最中であり、太陽コアの燃焼度(核反応の進行度)が青春期に在って、両星とも青白く見えるのが特徴です。重力圧が最も強い氷河期ではあるものの、それぞれの第三惑星は氷の下に生物を宿しており、これから高等生物が芽吹くと言う、今は冬眠中の段階です。ちなみに、惑星メオカミのコア直径は370km、惑星直径は12600km、表面重力値は地球の約1.2倍、平均酸素分子濃度は20.1%、平均気温は赤道帯でも−40度C、自転周期は約23時間、地軸傾斜角度は23.6度と言う物理環境です。メオカミ基地の情報はブログを参照にして頂ければと思いますが、月(ヌオイア)と第四惑星のスエキにも基地が在って、特に月基地には新型円盤の格納庫棟が存在し、数千人規模の大型基地があります。

   C 恒星ニブオー(ウジギ基地)

 ※ 恒星ニブオーは三重連星の中心星(A星)であり、ニブオーを中心に他の二つの恒星(B星とC星)が襷(たすき)状に周回していると言う状態の星です。B星は「ザエキB」、C星は「ザエキC」と呼ばれており、「ザエキ」とはベテルギウス言語では太陽球を意味しています。連星は銀河系では珍しい現象では無く当たり前の光景です。恒星ニブオーは比較的大きな太陽系であり、恒星直径は約200万km、系直径は1.6光年距離、地球太陽よりも1.5倍の大きさの星です。この星の唯一の「水の惑星」である第三惑星の「ウジギ」は、霊界は設置したものの、ヒト遺伝子注入を諦めた「猿の惑星」ですが、ベテルギウスはこの星を食糧基地として使用していました。惑星ウジギからは三つの太陽を眺める事ができる訳ですが、完全な夜を迎える事がなかなか出来ない明るい星の様です。恒星ニブオーは八個の惑星を抱えており、黄色っぽい光を放つのが特徴である壮年期の太陽系でって、第四氷河期を過ぎて完新世に入った段階の星と言えます。ベテルギウス言語では、太陽を「ザエキ」、惑星を「ルイオ」、衛星は「フエル」と呼びますが、太陽系は「ザエキ・スエ」、惑星系は「ルイオ・スエ」、衛星系は「フエル・スエ」と表現します。恒星ニブオーの惑星群では「ウジギ」以外の惑星には個別名称が付けられておらず、第一惑星が「ルイオA」、第二惑星(ルイオB)、第八惑星(ルイオH)と呼ばれていました。

 さて、恒星ニブオーの内惑星群ですが、第3磁界の軌道を周回するのが「第一惑星」の「ルイオA」です。この惑星はスピンを停止した岩石星です。第4磁界を周回するのが「第二惑星」の「ルイオB」ですが、この星もまた岩石星であり、スピンを停止させた(渦磁場が消滅した)死の星です。第三惑星の「ウジギ」と比較すると、ルイオBは直径が半分程度の球体岩石であり、またルイオAはルイオBよりも一回り小さいサイズです。両星には衛星はありません。ニブオー系の第5磁界を周回するのが唯一の「水の惑星」である「ウジギ(ルイオC)」ですが、変形した球体岩石の衛星(月)を一つ有しています。この衛星には個別名称が無く、単に「フエル(衛星)」と呼ばれています。第6磁界を周回する「第四惑星」は「ルイオD」であり、この星は「水の惑星」の成り損ないなのか、惑星の表層面にはまるで池の様な小さな海洋が点在している中途半端な惑星です。星のサイズとしてはウジギと同程度の大きさを呈しています。当然、有機物は存在するものの、途中で断念したのか自然霊界も中途半端に形成されており、植物も昆虫も生物体は何一つ存在しない惑星ですが、惑星そのものは生きています。また恒星ニブオーには小惑星帯は存在していません。

 恒星ニブオーの外惑星群ですが、第7磁界を周回するのが「第五惑星」の「ルイオE」です。系内では最大の大きさを誇る惑星であり、地球の木星のほぼ倍の質量を有しています。縞模様はありませんが、「環」を有しており、全部で17個の衛星を抱えています。また第8磁界を周回するのが「第六惑星」の「ルイオF」ですが、ルイオEよりも少し小さ目なサイズですが、この星も「環」を有しており、両星は自転速度が遅く(約70時間)、形状も良く似ています。衛星数は18個ですが、両星は回転速度が遅い分内部では核反応が促進されており、もう直ぐ火が点灯して燃え上がると考えられます。大きな外惑星は準恒星と呼ばれており、チビ太陽として燃え上がる場合があります。第9磁界を周回するのが「第七惑星」の「ルイオG」ですが、これは地球の木星クラスの大きさの星であり、木星と良く似た縞模様を呈しているのが特徴です。回転速度が早く約9時間で自転しており、12個の衛星を抱えています。また最後の第10磁界を周回するのが「第八惑星」の「ルイオH」であり、サイズは天王星クラスであり、自転速度は約8時間、10個の衛星を抱えています。最後に第三惑星の「ウジギ」ですが、表面重力値は地球比で約0.98、コア直径は67km、惑星直径は12500km、平均酸素分子濃度は23.4%、平均気温は約15度C、自転周期は約24時間、地軸傾斜角度は18.2度と言う物理環境です。

 今回、改めて惑星ウジギの生物調査を行った結果、海洋に大きな爬虫類(体長が40m前後のプレシオザウルス)が生息している事が判明し、また深海にも体長が9m前後の海蛇が生息している事実が分かって驚きました。グレイの資料には掲載されていない生物でした。どうやら陸上にはワニや蛇以外の大型爬虫類はいない様子です。人間を襲う猛獣が一杯いるので、安心して子育てが出来る様な環境では無さそうです。それに三つの太陽は睡眠を取る人間には受け入れる事が出来ませんね。

 

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