〈補酵素に関する知見〉

 本日は西洋アンポンタン医学が知らない「消化酵素」に関する宇宙医学の知見を述べようと思います。これはアストラル物質の話ではなく、定量分析が可能な「物質酵素」の話ですから、人体の中から実際に検出出来る物であって、いい加減な憶測話ではありません。レントゲンとかMRIとかCTとかエコーとかいった、20世紀に開発されたお粗末な医療機器や検査機器では人体の生体物質を分子レベルで解析するのは不可能、それが出来ていると思い込んでいるのは技術者本人ではなく、一般のボンクラ民衆だけです。血液が人体の何処で作られているのか、また心臓や肺を動かしている電源部が何処にあるのか、あるいは神経電流の物理的な正体も知らなければ、心や意識の営みが何処で行われているかも知らないという、稚拙極まりない幼稚な医学、それが地球医学の実態です。人の命を預かるまでの知識や技量が、現行のドクター達に本当にあるのかどうか、「怪しい限りだ」と言わざるを得ません。毎度毎度文句ばかり垂れていて読者の皆様には大変恐縮ですが、医学界の目も当てられない「呆れ果てる愚行」にはウンザリ、いつも溜息を吐きながら原稿をしたためております。

 宇宙医学に基づけば、人体の「酵素(エンザイム: enzyme)」の種類は総トータルで約320万種、それに対して「補酵素(コエンザイム: coenzyme)」と呼ばれる種類は53種あって、酵素反応を補助する役割のチビ酵素が存在しています。これらの補酵素は微量元素(ミネラル)を中心核に備えた特殊な構造を呈しており、人体の呼吸や代謝や消化などに深く関わっています。地球医学でも酵素が有する「補欠分子族(ヘム原子団など)」と補酵素は分けて考えられていますが、補酵素の定義そのものが曖昧であって、ビタミン類なども補酵素の一種であると考えている様です。宇宙医学に於ける補酵素の定義とは、特定の臓器で生産される微量元素を有したタンパク骨格の物質であり、他の酵素に取り込まれて共同で作用する反応基の事です。肝臓には43種類の補酵素生産組織が存在し、膵臓には消化系に関わる6種類の補酵素が、また肺には呼吸系に関わる4種類の補酵素の生産組織が存在しています。驚く事に、この数値は地球人のみならず宇宙人も一緒であって、大宇宙人類に共通するものです。地球医学では一般の酵素がそれぞれの組織細胞が合成して作り出す物である事は分かっていても、補酵素が一体何処で生産されて何種類あるものか全く分かっていないのが現状です。

 補酵素は単独では作用しない理由から、補酵素を捕獲した酵素がその補酵素(作用基)を利用して仕事を行なっています。従って、微量元素を有した酵素群、例えば「シトクロームCオキシダーゼ(Fe)」とか「DNAポリメラーゼ(Zn)」とか「ラッカーゼ(Cu)」とか「キサンチンオキシダーゼ(Mo)」とか「ウレアーゼ(Ni)」とか「グルタチオンペルオキシダーゼ(Se)とかといった各種の複合酵素から、その補酵素の種類の分別が可能となります。肝臓(43種)や膵臓(6種)や肺(4種)で生産されている補酵素には必ず微量元素が組み込まれていて、その微量元素の数は19種類と定められています。具体的には、Al(アルミニウム)、Si(シリコン)、P(リン)、S(硫黄)、Sc(スカンジウム)、Ti(チタン)、V(バナジウム)、Cr(クロム)、Mn(マンガン)、Fe(鉄)、Co(コバルト)、Ni(ニッケル)、Cu(銅)、Zn(亜鉛)、Ga(ガリウム)、Se(セレン)、Mo(モリブデン)、Sn(スズ)、I(ヨウ素)など、これらの微量元素を「核」として補酵素が構成されています。その様な意味から、人体から発見される酵素の種類から、地球医学でも補酵素の分類が出来るのではないかと思っていますが、なんせ、体のあらゆる化学反応に携わる酵素の種類が320万種類もある事から、地球科学はまだほんの一部しか知り得ていない事になります。

 肝臓では43種類の補酵素生産細胞群が存在し、それぞれが固有の補酵素を血中に分泌しています。43種類の補酵素のその内訳は、高級脂肪酸などの分解に関わる補酵素が6種類、特殊化合物の分解に関わる補酵素が12種類、酸化還元などの代謝反応に関わる補酵素が19種類、物質運搬に関わる補酵素が4種類、物質合成に関係する補酵素が2種類です。また膵臓の6種類の補酵素は消化に関係しており、「消化酵素」に取り込まれて共同作業を行なっています。肺の4種類の補酵素は勿論「呼吸酵素」と関係しています。こうした補酵素の働きに関して、その全部を説明するとなると、本数冊分の物量になってしまう事から、今回は特に物質の分解に関係する補酵素の知見を幾つか述べてみようと思います。人間が食料として摂取する成分の中には分解して消化する事が容易ではない特殊な化合物があります。特に脂質系の高分子体や、糖脂質などの高分子体も分解が容易ではなく、消化酵素が補酵素の力を借りないと太刀打ち出来ない物も多く存在します。肝臓や膵臓などを痛めた場合、こうした補酵素の生産に障害が発生して「補酵素欠乏症」が起こります。問題になるのは、地球医学が未発達である事から医者がその病気の原因を知らないという事なのです。

 例えば、「カフェイン」という特殊な物質を分解出来る酵素が人体には存在しない理由から、肝臓で生産される「カフェイン分解補酵素」に頼っているのが現状、もし肝臓がパンクして生産細胞がカフェイン分解補酵素を分泌しなければ、その方はたちまち「カフェイン中毒」を起こして死に至ってしまう訳です。カフェインの様な特殊な化合物は、人間が普段食している食べ物の中には結構な比率で存在しており、酵素でも補酵素でも分解出来ない物質は、「腸内の微生物酵素群」の力を借りて分解するか、さもなければ死ぬまで肝臓に抱き込んで耐えるしか方法が無い訳です。ちなみに、「カフェイン分解補酵素」とはP(リン)を核とした低分子の蛋白質であり、ヘモグロビンや葉緑素などの「ポルフィリン骨格」を切り抜いた様な構造を呈しています。もう一つ例を挙げますと、膵臓が生産する「アラキジン酸分解補酵素」という消化補酵素が存在します。アラキジン酸とは飽和脂肪酸(エイコサン酸)の事であり、難溶性で界面活性剤として作用する事から、通常の脂肪酸分解酵素では歯が立たない物質です。しかし、アラキジン酸は通常の食用油(大豆油やヒマワリ油やピーナツ油)にも数パーセント含まれている理由から、この分解酵素が分泌されない場合は、食事をする度に下痢状態を呈してトイレに駆け込む事態となってしまいます。「アラキジン酸分解補酵素」はCo(コバルト)を中心骨格としたポルフィリン骨格の蛋白質です。

 人間が日常、食料として取り込む物質の中に、通常の消化酵素では戦えない(分解出来ない)様な特殊な化合物が存在しており、それを補助する役割として、肝臓や膵臓には特別な補酵素を生産する機能が備わっています。消化用の補酵素はその内どれが欠けてもその分、特定の化合物を分解出来ない訳ですから、アルコール分解酵素の如く、それが全く無い人が大量にお酒を飲めば「急性アルコール中毒」になるのは必定であり、この補酵素の存在自体を知らないという医学は医学としては認められない事になります。脂質系(主に脂肪酸)の分解補酵素群は肝臓に6種類と膵臓に2種類の合計で8種類が存在しますが、肝臓や膵臓にはこれらの補酵素を生産分泌する「細胞工場(酵素腺)」が存在します。特定の脂肪酸に作用して、脂肪を分解する補助を行う訳ですが、これらの酵素腺は一つが約2000個の細胞群から形成されています。体の脂肪を正しく分解出来ないと、その皺寄せは結局、肝臓や血管に影響を及ぼす事になり、「脂肪肝」や「動脈硬化」や「メタボ化」などの原因となるのは承知の通り、特に、分解不能な中性脂肪(グリセリン脂肪酸エステル)が悪さを働く訳です。脂肪肝の患者をよく検査してみると、肝臓に溜まった脂肪分が特定の脂肪酸から構成されている事実が分かります。つまり、その脂肪酸を分解する酵素が分泌されていない理由から、仕方なく肝臓が脂肪を抱きかかえている訳です。

 上記に示したのが、肝臓と膵臓が保有する「脂肪酸」の分解に関係する補酵素の分類表であり、これらの高級脂肪酸はいずれも動物性もしくは植物性の「飽和脂肪酸」であり、その中でも(CH2)が偶数個を呈示する閉鎖系の脂肪酸だけが標的の対象になっています。つまり、これらの高級脂肪酸はリパーゼなどの通常の消化酵素では分解が出来ない理由から、特別な補酵素を有した一群の酵素が作用して分解している訳です。問題は、ウイルス感染や体内被爆やラジカル分子や合成薬品やアルコールなどで臓器自体がダメージを受けると、酵素腺の定量分泌が難しくなり、脂肪酸の分解が不能となって、体内に余剰脂肪が溢れる結果となります。脂肪肝の原因が少なからず補酵素の分泌不足から来ている事実が分かって、宇宙医学でも脂肪肝や動脈硬化やメタボ化に対する治療に臨める様になってきました。ちなみに、地球医学では脂肪肝に関しては「アルコール性脂肪肝」と「非アルコール性脂肪肝」に分けていますが、余程の大酒飲みで、肝臓がパンクする程飲まない限りアルコール性脂肪肝など有り得ない話であって、その多くの患者は薬やサプリメントの飲み過ぎが原因で脂肪肝になっているのが本当の実情です。

 肝臓の「第3コリン磁場」は毒素や薬物や放射性重元素やアルコールなどの危険物を溜め込む機能を有した領域であり、この領域にアルコール分解酵素細胞も在れば、また43種類の補酵素細胞群が存在します。つまり、一番危険な領域に補酵素の腺源がある理由から、ここがやられてしまうケースが多い事になります。先日、医療団が治療した脂肪肝の患者は、「ミリスチン酸分解補酵素」と「ステアリン酸分解補酵素」の2箇所の腺源細胞が高濃度のラジカルでやられており、80%ダウンの状況でした。肝臓内にプールされた中性脂肪を分析すると、ミリスチン酸とステアリン酸の脂肪酸エステルだけが存在しており、脂肪肝の根本原因がこの2箇所の腺源の分泌不足である事が判明した次第です。ちなみに、「ミリスチン酸」はヤシ油やパーム油に含まれている成分であり、また「ステアリン酸」とは動物や植物の脂に豊富に含まれている成分であって、いずれも頻繁に摂取する成分である事から、これらの脂肪酸成分を分解出来ないのは致命的な事になります。「私はアルコールも飲まないし、油成分も取らない様に心掛けているのに、なぜ脂肪肝になるのかしら?」という問い掛けに対して、「サプリメントの取り過ぎの様です」と答えた次第です。

 別に食生活がいい加減な人でも、あるいは暴飲暴食を重ねている人でも、脂肪肝になっている方は珍しいのが現状、であれば脂肪肝や動脈硬化の原因が患者の食生活にあるとする診断はおかしいのであって、病気の原因を追求もせず、患者の食生活に原因を擦(なす)り付けるのは医者の道ではないと思います。仮に病気の原因が分かったとしても、肝臓内部の補酵素の生産組織を一体どの様に修復出来るのでしょうか。地球医学のお粗末な現状では治し様がありませんね。宇宙医学では肝臓や膵臓には「臓器ヒール」が存在する事から、「ES血小板再生移植法」を用いて、失った補酵素生産細胞そのものを約3週間で新しく蘇生させる事が出来ます。補酵素が潤沢に分泌されれば、これまで分解出来なかった脂肪が段階的に消化されていく事になり、肝臓や血管内に蓄積した脂肪分が徐々に処理されていく事になります。無論、これらの話は大食漢が毎日大量に食べ続けて、体の脂肪処理が間に合わずメタボ化していくという話とは根本的に違います。普通の食生活を送っている方が中性脂肪を燃焼出来ず、脂肪を体内に蓄積させていくのは「病気」であって、ちゃんとした原因があるのだと申している訳です。

 高級脂肪酸の多くが一般の酵素では分解不能である事から、肝臓や膵臓には巨大な脂肪酸ポリマーを分解する為の特別な「補酵素群」が備わっているという話をしていますが、脂肪の話が出たついでに、分解が容易では無い2種類のコレステロール分子に関しても分解用の専用補酵素が存在しており、これらの補酵素はステロイド分解酵素に取り込まれて血中コレステロールの分解調節を行っています。もし、あなたの血中コレステロール濃度が異常に高く、胆嚢にコレステロール結石が頻繁に形成される様であれば、肝臓の2種類のコレステロール分解補酵素の分泌量を検査する必要があります。これは統計的な話ですが、現代社会は薬物社会であり、薬やサプリメントを服用している方が多く、その弊害で肝機能がいかれている方がとても多い様です。これまで多くの患者を診てきたハオリ医療団ですが、肝臓の43種類の補酵素生産細胞群が100%の分泌量を保っている方は、高齢者の場合は誰も居らず、また若い方でも部分的に数十パーセントも低下しているのが現状です。肝炎ウイルスが原因の方も勿論中には居ますが、肝臓を患う主原因は「薬物(ワクチンも含む)」と放射性ラジカルだと断言しても構わないと思います。つまり、健康意識が変に高い方や、病院へ頻繁に通っている方が肝臓を一番悪くしているのです。

 

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