〈銀河史から〉

 年内中に発行予定だった銀河史(上下巻)が来春の4月発行に延びてしまって、楽しみにしていた皆様には大変ご迷惑を掛けております。本日は銀河史原稿の下巻(ベテルギウス民族とオリオン帝国)の一部で、特に現在と係わりが深い部分を抜粋して公開しようと思います。ちなみに、天体バイオンの意識層に吹き込まれた成仏神は「コヒイ神」と総称されますが、我々の銀河系で暗躍した「霊魂体宇宙人」の様な、魂体(オーラ球)を有した神の事は「ルヒイ神」と呼ばれています。今から2万年前に勃発した創造主による「銀河人類の大虐殺」、この事件を境にして、それ以前は生身の体を有した物質円盤で銀河空間を飛び回る銀河人でした。プレアデス星人もベテルギウス星人も地球人と一緒の肉体を持っていました。しかし、2万年前を境にして、それ以後に出現してくるアストラル円盤に乗った宇宙人とは人間ではなく「神」であって、「銀河ルヒイ神」と呼ばれました。つまり、プレアデス民族とルヒイ・プレアデス民族、ベテルギウス民族とルヒイ・ベテルギウス民族という2種類の分類となります。オリオン帝国とは2万年後に組織された連合帝国であり、純粋なルヒイ神が集まった複合民族から成り立っていました。
 
 
 
     ※ 第6章: ベテルギウス番頭(月裏のグレイ) ※
 
      〈神々の贈り物と宇宙人の落し物〉
 
 人間の潜在能力は確かに高い。だが「地球人は余りにも無知過ぎるし、そして余りにもお馬鹿過ぎる」。そう感じてしまうのは私だけだろうか。その理由は地球を担当していた神々の資料を読むとよく分かる。もしかしたらあなたは、鉄器も火薬も羅針盤も塗料も鏡もガラスも避雷針も活版印刷機も天体暦も発電機もモーターも、あるいはピアノやトランペットや自動車や機関車や飛行機やロケットやTVやコンピュータや核爆弾も、人類が開発してきた物だと勘違いしていないだろうか。エジプトのピラミッドや南米の古代遺跡は果たして昔の地球人(祖先)が建設した物だろうか、あるいは今あなたが使っている言語や文字は先代の地球人が開発した言葉なのだろうか、もし何の疑問も感ぜずにそう思っているならば、あなたは相当に「おめでたい」人間だと言わざるを得ない。これらの物は全て神々もしくは宇宙人からの贈り物であって、地球人が自力で開発した物など「棒」と「器」と「弓矢」ぐらいな物だと言ってよいだろう。
 
 裸の原始人(地球人)に対して何十万年間に渡って言葉を教え、農業技術や織物技術や治水技術や天体術(暦)や金属の精錬技術などの生活技術を教えてきた言語居留区の銀河星人達、人間として教育を施された彼等が居留区から出て自分達の国家を建設した後も、その機根の上昇に合わせて神々は次段階の技術を教えてきた。例えば、帆船の造船技術を伝授した後には星座術(航海術)や羅針盤技術を伝授したり、木製楽器の製造技術の次には管楽器や弦楽器などの製造技術を伝授してきた。その特定の技術を地球人へ伝授する為に、昔の宇宙人技術者達をヒューマノイドとして地球人の中へ送り込むのが神々の役割だった。例えば、地球に派遣されたプレアデスの神々はプレアデス音楽を聴きたいのが本音、だから彼等は作曲家や楽器職人や演奏家などの神々ヒューマノイドを大量に送り込んで、荘厳なプレアデス音楽(クラシック・ミュージックの事)を地球人が奏でられる様に仕向けてきた。フルートもバイオリンもチェロもハープもピアノも、元はと言えばプレアデスの楽器、神々は地球人に対してそれを再現させていたに過ぎない。
 
 バッハやモーツァルトやシューベルトやベートーベンが地球人だと思ったら「大間違い」、彼等は地球に送り込まれた神々ヒューマイノドであって、その昔はプレアデス音楽の専門家達だった。当然、作曲家や楽器職人だけがヒューマノイドではなく、古代ギリシャ文明を象徴するヘロドトスもソクラテスもプラトンもアリストテレスもヒューマノイドに他ならなく、それを言うならば釈迦も空海もヒューマイドだったし、またデカルトもエジソンもテスラも神々ヒューマノイドだった。神々ヒューマノイドが健全な科学の発達を促したにも拘らず、一方、「オリオン」や「ベテルギウス」は科学の健全な発達を捻じ曲げる工作ヒューマイドを送り込んできた。特に近代以降はニュートンやアインシュタインやホーキングを始めとして、大量のベテルギウス・ヒューマイノドが送り込まれた。彼等はつい最近まで物理学会や医学会や化学会を牛耳っており、ヒューマノイドが一斉召喚された今現在も地球の科学界を事実上支配している。その科学者や専門家がオリオン系のヒューマノイドなのかどうか、それを見極める方法は決して難しくない。彼等の位相にはオリオンの十字マークが刻まれているし、また彼等に共通している事は「数学」と「ニュートン力学」と「DNA」を基盤にして物を考えているからだ。
 
 ベテルギウス・ヒューマノイドにとってショッキングな出来事と言えば、それは何と言っても1947年のグレイ円盤の墜落事故だった。地球人には決して教えてはならない宇宙技術の幾つかが民間企業に渡ってしまったからである。また、アメリカのアポロ計画(月面着陸)や、日航機の墜落事故もベテルギウスにとっては「グレイ」の存在が地球人に公になる予期せぬ出来事だった。月裏のクレーターの内部にグレイの月面基地が存在する事実は、アポロ11号の月面着陸や月の周回衛星などの探査活動によって既に人類には知られてしまった(一般民衆は知らないが国家は知っている)。しかし、地球にも五つの円盤基地が存在し、それらはグレイの活動拠点となっていた。その5箇所の基地とは、一つはアメリカ合衆国であり、他にも南米のベネズエラや、ヨーロッパのスウェーデンや、アフリカのチュニジアや、日本国にも存在していた。月面基地に関しては既にオープンになってしまったものの、これらの五つの地球基地に関しては、国家や民衆には未だに知られていない。
 
 米国アラスカ州のブルックス山脈の北東部、この辺はヴェネタイ・インデイアンの「グウィッチン族」が定住する「アークティック自然動物保護区」の内部になるが、山の洞穴の奥深くにグレイのアメリカ秘密基地が存在し(小型機4機分のスペース)、ここからグレイの工作機が飛び立っていた。洞穴の入り口は縦15m横40mだが、200mぐらい奥に進むと縦30m横90mの空間が出現する。直径13mの小型機が4機入るスペースがある。また、南米のベネズエラ南部(アマゾン州)のパリマ・タピラペコ国立公園の山中の洞穴にはグレイの南米基地が存在し、ここには小型機が7台収納出来るスペースがある。アメリカのニューメキシコ州のロズウェルで墜落したグレイ戦闘機とはこの南米基地から飛び立った小型機だった。また、スウェーデン北部のノールランド地方のラップランド地区の山岳地帯にはグレイのヨーロッパ基地があり、山の谷間に開いた巨大な垂直洞穴(深さ300m)の途中に横穴が存在し、そこには小型機が4機収納出来るスペースがある。
 
 また、チュニジアの西部(トズル県)のサハラ砂漠の北部地帯には隣のアルジェリアから続く塩湖群が続くが、ジェドリ湖とメルリール湖の間に広がるチョット湖のチュニジア側の湖底(深さ3m)にグレイのアフリカ基地の入り口が存在する。この湖底基地には12機の小型機を収納するスペースがある。日本の秩父山系にある御巣鷹山(1639m)の麓(群馬県側)には洞穴群が存在し、一番大きな垂直洞穴(深さ400m)の途中に横穴があって、その奥のスペースにグレイの日本基地が存在する。小型機が5機ほど収納出来る空間だが、ここにはグレイ円盤の残骸物2機が現存している。1985年に起きた日航機墜落事故現場の下に位置しているが、この事件の際中に小規模な誤戦闘(ルヒイ神と創造主の戦い)が起こって、セザナ神の火球玉で撃墜されたグレイの小型戦闘機が未だに放置されて基地内に残っている。尚、日本基地以外のグレイ基地では、月基地も含めてグレイ円盤は太陽系内には1台も残っていない。ちなみに、ロズウェル事故のグレイ戦闘機の残骸はペンタゴンが回収し、現在は「エリア51」に保管されているが、これは改良前の旧型戦闘機であって、日本基地の残骸物は改良後の新型戦闘機の方である。
 
 月面にグレイの物質基地が存在する事実は月に探査衛星を飛ばした先進国は皆承知しており、日本国の「かぐや」もそうであるが、一般国民には知らせていないものの、政府は周知の事実である。基地自体はクレーターの内部に存在するが、クレーターの周辺には複数の建物や装置が存在するばかりか、その周辺にはグレイの円盤が必ず停泊しているからだ。残念ながら、グレイ円盤はグレイが全滅する前に全機太陽系外へと運び出しており、今は御巣鷹山の基地と、エリア51に円盤の残骸物のみが存在するだけである。月のクレーター(直径100m)の内部には12機の小型機を収納するスペースがあり、その階下には本部があって、その下が機関室、更にその下には生物実験場が存在し、人の遺体が約20体、また動物の遺体が約40体ほどプールに浸かっている。地下は4階構造である。当時、太陽系に配備されたグレイ戦闘機は小型機が全部で80台と大型貨物機が2台あり、土星基地にも20台以上の小型機が入るスペースがあった。2機の大型貨物船は普段は月の裏側に停泊していた。
 
 ところで、宇宙人の落し物の話になるが、1947年のアメリカのロズウェルで起こったグレイ円盤の墜落事故が神界や創造主世界に対して大きな波紋を巻き起こした。現行の地球人にはまだ早い重要な科学技術を与える切っ掛けになってしまったからだ。円盤の墜落現場に真っ先に駆け付けたのは村の住民だった。宇宙からの落下物に住民は驚いたが、円盤の破片を最初に拾ったのは村の人々だった。その後、ペンタゴンが駆け付けて事故機を回収し、村人からも拾った金属破片を回収したが、コンピュータと思しき機械の中から出てきた「黒い物体」に関しては余り注視をしていなかった。軍の関係者にはその黒い物体の成分が何であるのか、またそれが一体どういう機能を有する物か、それが分からなかったのである。他にも銀箔の様な薄っぺらい金属(形状記憶合金)や、船体を構成する非常に頑丈な骨格金属(チタン合金)や、何より乗組員が3人も居た事から、興味の対象はそちらの方に向けられていた。黒い物体の成分が純度の高いシリコン(Si)結晶である事は判明したものの、一体それが何の役割を果たす物なのか理解出来なかったペンタゴンは、民間の研究組織に検査依頼をしてしまった。
 
 ペンタゴンから黒い物体の組成検査を依頼されたのは民間のベル研究所だった。電話機で有名なグラハム・ベルが創設したベル・システム社が設けた研究機関であるが、当時のベル研究所ではゲルマニウム半導体を利用したトランジスタ研究が盛んに行われており、後にトランジスタの発明でノーベル物理学賞を受賞したウィリアム・ショックレーやジョン・バーディーンやウォルター・ブラッテンなどが中心のメンバーだった。そこにペンタゴンから謎の物体の解析依頼が届いたのだが、その導電性能を解析したウィリアム・ショックレーは、高純度のシリコン基盤が示す優れた半導体特性を認める結果となった。しかし、純度の高いシリコン結晶を大量生産する事は非常に難しい技術だった。カリフォルニアのシリコン・バレーに新しい自己の研究所を設けたウィリアム・ショックレーだったが、彼は科学者であって実業家ではない。結局はシリコン半導体を用いたトランジスタの生産や集積回路の生産に遅れを取り、自分の部下達に背信される格好で自己の研究所を潰してしまう。シリコン産業に介入したフェア・チャイルド・セミコンダクター社や、テキサス・インスツルメンツ社がシリコン・バレーを興隆させる結果となった。
 
 アメリカ合衆国で起こった1台のグレイ円盤の墜落事故の原因は、実はアメリカ軍が新しく開発した「レーダー」によるものだった。予期せぬレーダー照射を食らったグレイ円盤が運転操作を誤って墜落してしまったのだ。そのレーダー研究に関わっていたのがウィリアム・ショックレーだというから、誠に因縁深いと言わざるを得ない。しかし、アメリカはグレイ円盤のお陰で経済的に大繁栄を迎える事となった。当時の旅客機や戦闘機は「ジュラルミン(アルミニウム合金)」製であり、腐食が激しいばかりか、空気摩擦による熱変性で定期的に船体を修復しなければならなかった。また、電化製品も真空管の時代から脱却しようとしていた矢先であり、トランジスタ開発が盛んな状況だった。ロズウェル事件のその後、アメリカはそれまでの「ジュラルミン」に取って代わる「チタン合金」の一大産業を興す結果となり、また、シリコン半導体を利用した「集積回路(マイクロチップ)」を作り上げて、革命的な一大産業を興す結果となった。まさにアメリカの繁栄は宇宙人の落し物が原因だったと言っても構わないだろう。ガソリン車と火薬ロケットと磁石モーターの原始的な世界の中に突然「集積回路(コンピュータ)」が持ち込まれてしまったという地球文明、そのお陰で便利にはなったものの、地球人は尚更「頭を使わない思考停止」状態となってしまった。
 
 1985年、御巣鷹山で起こった日航機(123便)の墜落事件の真相に関して、それが単なる飛行機事故なのか、それともグレイ円盤に襲撃されて撃墜されたのか否か、様々な目撃証言から尋常な飛行機事故ではない事ぐらいは一般人でも推測が出来た。なぜならば、旅客機が円盤に追跡されて撃ち落とされた光景を多くの者が目撃しているし、またその円盤自体が火球玉に追いかけられている姿も目撃されているからである。そればかりではない。旅客機の墜落現場に自衛隊の戦闘機やヘリコプターが出動し、更に米軍の戦闘機やヘリコプターが駆けつけたばかりか、ロシア軍機まで飛来する始末、挙げ句の果てには小規模な戦闘が起こって米軍機が撃墜される事態にまで発展していた。本来は飛行機事故なのだから救出作業を優先しなければならない筈が、どうやらそれ以前の大問題が発生した様子、事故現場からは不思議な事に放射線やVXガスが検出されたばかりか、円盤の残骸物と思しき破片や、高温の火球玉が打ち込まれたのか、土の内部まで焼け焦げた跡や、ベテルギウスがグレイ猿の肉体制御に使用する「大脳ブロッカー」まで発見されている。御巣鷹山の山中で一体何が起こったのだろうか。事件の概要を把握したくても、一般人には推測のしようも無いというのが現実である。
 
 東京発大阪行の123便にはロシア人のある技術者が乗船していた。彼はアメリカのNASAから日本に到着したばかりで、大阪の企業へ出向く予定だった。実はこの人物とは長年「ベテルギウス・ヒューマノイド」の一人だったが、ヒューマノイドの魂体が外れてしまった為にマインド・コントロールを失い、純粋な地球人へと戻ってしまった人物だった。実はそんな話はよくある話であって、問題は、彼が円盤に使用される「π-電子常温超伝導チューブ(反重力装置)」の製造技術をNASAに売り付けようとした魂胆だった。当然、NASAに潜伏しているヒューマノイドから月裏のグレイ本部へ連絡が入って、月本部からはこの人物の抹殺指令が出て、戦闘機が出動する事になった。神々が人間の欲望に根ざした行動をコントロールするのは非常に難しい事だった。さて、抹殺命令は出されたものの、空港内部の人混みの中では空からの攻撃は不可能、そうこうしている間に彼が大阪便の飛行機に搭乗してしまった事から、慌てて飛行機ごと撃ち落とす計画に切り替わった。円盤に攻撃されて尾翼を失った日航機は御巣鷹山で墜落したが、たとえ墜落してもその人物が死んでいるとは限らない。円盤は落下していく飛行機を追って並走し、墜落現場に一緒に舞い降りた。その光景を見ていた創造主が怒って火球玉でグレイ円盤を破壊してしまった。
 
 これは偶然の話だが、御巣鷹山の洞穴にはグレイ基地が存在し、彼等は月本部から連絡を受けていなかった。何やら基地周辺が物騒になった事から偵察に出てみると、そこに突然米軍機が出現し、攻撃を受けた理由から、基地のグレイ円盤が応戦して米軍機を撃墜すると、今度は空の上から再び火球玉が何発も打ち込まれて、そのグレイ円盤も破壊されてしまった。セザナ神にすれば、龍神島民族に対してベテルギウスが攻撃を仕掛けた様に見えたのである。猛烈に怒り狂ったセザナ神がベテルギウス本部に説明を求めると、一連の経緯を説明されて創造主の怒りはやっと治まった。墜落した飛行機の中から日本の救援部隊が奇跡的に助かった4名の生存者を救出すると、今度は米軍のヘリコプターが降りてきて、生存の有無がまだよく分からない旅客機の乗組員に対してVXガスを吹き掛けて、全員の息の根を止めた。実は現場に駆けつけて来た米軍も「米軍ヒューマノイド」であって、本ボシの脱走者も含めて、事件の目撃者は完全に葬り去る必要があった。無論、ロシアの戦闘機も脱走者を追跡してきた「露軍ヒューマノイド」だった。これが御巣鷹山で起こった事件の全貌であるが、現地で放射能が確認されたのはグレイ戦闘機が放ったD-tube爆弾によるものだった。また、グレイ猿の大脳ブロッカーが落ちていたのは、そこで10名のグレイ猿が命を落としたからである。火球玉と言えばセザナ神の象徴、その昔、セザナ神はまるで巨神兵の如く、部落や国家ごと人間を焼き払っていた事は承知の通りである。
 
 
 
 
       ※ 第8章(地球エクソダス) ※
 
       〈マクロ宇宙の敵〉
 
 天の川銀河の歴史の中で一番大きな出来事とは、今から十数年前に勃発した外宇宙からの敵侵入である。無論、その被害は我々の銀河系ばかりではなく、大宇宙の全ての銀河人類がマクロ宇宙(ポリープ創造主)からの攻撃を受けた。人間界の被害は甚大なものに及んだが、高天原創造主世界と神々世界も壊滅的な被害を被り、特に人間王国の三つの大宇宙のうち「メシアB球」と「メシアC球」を失ったばかりか、唯一被害を免れたメシアA球も、天体磁場圏の全ての成仏神が召喚されてしまった。また、高天原の創造主達も召喚の憂き目に遭い、一部の者は生存する為にやむなく人間の中に逃げ込むしか手段が無かった。早い話が、人類を管理してきた霊界そのものが全滅してしまったのだ。神々の意識は「サイ粒子(気の粒)バイオン」で構成されているが、惑星の生物霊界は「電子バイオン」から構成されている関係上、惑星霊界の位相生命(生物やスゲ神やケゴ神やチオ神)だけはかろうじて難を免れた。敵の創造主はサイ粒子バイオンを食料にしているからだ。しかし、物理的な機械攻撃を受けた惑星の場合は大地震や大津波を引き起こされて大きな被害が発生した。地球の場合はこの年に「東日本大震災」が起こっている。2011年の3月、我々の世界は変わった。この時に創造主世界も神々世界も消滅してしまったからだ。
 
 ちなみに、ポリープ創造主とは「粒子創造主」と呼ばれる存在であり、我々の物質世界(六員結晶宇宙)を創造した本源創造主達の事である。気の粒とは彼等が生産している粒子に他ならなく、また、人間自体も彼等が創造したものだ。そんな母源的な存在なのに、「なぜ彼等は我々の世界を攻めてくるのか」と言えば、人間とは彼等の食料だったからである。ポリープ創造主達は人間の意識が転写された気の粒バイオンを食料としており、早い話が、我々人間とは彼等に培養される「農作物」の一種に過ぎないのである。創造主が運営する畑から農作物のトマトが勝手に逃げ出したから、彼等は怒ってどこまでも追跡してくる。人間王国と自称する我々の高天原世界とは、正統な持ち主から勝手に独立を宣言し、共同畑から逃げ出した「畑の管理者(裏切り者)」が率いる反骨集団(癌細胞)の事なのである。なぜ、我々は追われる身の上になったのか、そんな野暮な質問は止めて頂きたい。「トマトだって生きたいし、生存する権利がある」からだ。思わず腹を抱えて笑ってしまう様な奇想天外な話だが、我々だって出来れば嘘話であって欲しい、しかし、残念ながらこれが現実であり、人類はこの現実を受け止めるしか手が無いのである。
 
 高天原創造主世界(人間王国)がポリープ創造主から独立して、既に100回以上「ビッグ・バン再生」を繰り返している。片道行程が180億年という開闢スパンを100回以上繰り返しているのだから、十分な経歴があるし、王国はずっとポリープ創造主達と戦ってその独立を維持してきた。過去世宇宙の人類達は創造主世界まで上り詰めて「宇宙戦士」として働いてきたのだ。そうしたお国事情がある事から、我々の宇宙とは基本的に「戦士育成学校」に他ならなく、地上の人間達は創造主世界の一員となる為の訓練を積んできた。いわゆる軍事国家だったのである。しかし、ここ暫く続いた「平和」が創造主世界や神々世界を腐らせて、地上の生徒達は戦う目的も知らなければ、また基礎的な軍事教育さえも施されていなかった。その間にポリープ創造主達が息を吹き返し、今度は十分な戦力を整えて襲ってきたのだった。最前線の創造主部隊が破られて大宇宙内部の人間世界まで攻撃されたのは今回が王国史上初めての経験であるが、一時的に人間世界に避難した創造主達が再び奮起して戦況を巻き返し、領地を拡大して盛り返しているのが現在の状況である。創造主の生き残りは僅か数人だが、今は数十人の人間門下生が宇宙戦士として共に戦ってくれている。
 
 こうした宇宙背景がある事から、創造主の後継者や宇宙戦士を輩出する所の聖地民族の役割が極めて重要な事は言うまでも無い。龍神島(日本国)とは単なる人間の国ではなく、高天原の宇宙神社の敷地に過ぎなく、ここは神の国であって、創造主が各国から選抜した宇宙戦士を育てる聖なる土壌なのである。従って、邪(よこしま)な西洋文明にほだされて株価や経済にしか興味を抱かない様な、つまり半径1mの視野しか持たない様な「無知な民衆」がこの土地を占拠してもらっては大変困るのである。我々としては、民衆の中から宇宙事情を理解出来得る優化組を作り出して、彼等を劣化組から分派させる啓蒙作戦を展開している。地球寿命が切迫している現在、優化組の人材確保は最優先事項であり、彼等を地球から脱出させる為に宇宙船の用意もしている。軍事学校と言っても人と人を戦わせるのが目的ではない。マクロ宇宙の天敵と戦う為の学校であって、人間が元々有する潜在能力の開発や、57音言語と密接に関係する「戦闘呪文」などの基礎勉強である。勿論、戦闘の勉強だけが本意ではなく、創造主になる為の勉強であって、その必修科目は物理学から医学に至る全学問が対象である。
 
 さて、宇宙の現実を知る我々が必死に動いているのに、現実を何も知らされていない地球人は依然として「のんびり」したものである。彼等は天体に運動寿命がある事も知らないし、マクロ宇宙に敵が居て、毎日戦闘が行われている事も知らないし、また、神々の世界が消滅して人間の誕生管理や死後管理も何もされていない事実も知らない。「グリーン・エナジー」、「カーボン・ニュートラル」、「脱原発社会」など、地球環境の保全を訴えて「サステナブルな未来社会」を作ろうと試みている。地球環境をグチャグチャにしてきた当事者達が「今頃、綺麗事を抜かすのか」と企業側にはそう言いたい所だが、その行為自体は当然の事であり、非難するつもりは無い。野火が蟻塚に迫っているのに「蟻達の夢物語」を聞くのは忍びない話だが、そんな時間的な余裕など地球には残されていない。もし蟻塚に救出船を派遣しても、蟻達は宇宙人が攻めてきたと勘違いしてミサイルを打ってくるだろう。それは蟻塚を守ろうとする防衛本能なのだろうか。冷酷な様だが、我々としては蟻達を救おうとは微塵も考えていない。そもそも龍神島に「蟻人間」が居てもらっては困るのである。
 
 メシアA球の一粒種である小宇宙流の運動寿命は後50億年ほど残されている。それに対して地球の寿命は残り後僅か、母星の終わりが人類の終わりでは決して無いが、地球から脱出しない限りは人類が生き延びる事は絶対に出来ない。しかし地球には人を乗せられる様な宇宙船が1台も無い。まさに絶体絶命のピンチなのである。宇宙船は地球には無いものの、50万光年の彼方のベテルギウス本星には物質円盤が存在する。グレイが使用していた物質円盤が20万機もそのまま残っているのだ。考えてみれば、地球の寿命を5億年も縮めた犯人はルヒイ・ベテルギウスである。彼等は地球人の全滅を目論んでいたが、皮肉な事に人類に対して脱出用の物質円盤を残していく結果となった。これは天が恵んでくれた千載一遇のチャンスである。この絶好のチャンスを何とか形にする事は出来ないものかと我々は考えたのである。グレイ円盤は我々にとっても操作が極めて難しい物質宇宙船、丸々5年間の改良を試みて、やっと円盤を運搬出来る様なシステムを作り上げた。円盤の推進力で航海させる訳ではない。円盤は人間を乗せる箱に過ぎず、我々の力学組織がその箱を目的地まで運ぶのである。そうしないと50万光年の距離を数十分間で走破する事など出来ない相談だからである。
 
 我々が作り上げた円盤運搬用の力学システムは、時折侵入してくるマクロ宇宙の敵によって破壊され、何度も作り直しを余儀なくされた。敵は人間王国の生き残り創造主達が地上の人間の肉体を「隠れ蓑」にして戦いを挑んてきている事実を熟知しており、我々を地球に閉じ込めて地球ごと葬り去る作戦を取ってきた。円盤を搬送するシステムを壊せば地球脱出は不能となり、地球の終焉と共に人類も含めて一網打尽に処理する事が出来るからだ。そうした激烈な戦いが現在も尚続いているが、我々だって死にたくはなく、自己の意識を宿しているこの肉体を無事に地球外へ運ばなければならない。だから、地球脱出の問題は他人事ではなく、我が身に降り掛かる最重要課題なのである。敵攻撃の合間を掻い潜って人々を輸送しなければならないし、また、地球軍そのものが円盤に対して攻撃を加えてくる可能性もある。その昔、ユダヤ人のエジプト脱出の際も大変だったが、エクソダスとはそう簡単に達成出来るものではない。国家を裏切り、民衆を捨て去って自分達だけが生き延びようとする行為だから、反発や抵抗は当たり前なのである。脱出する者はそれ相応の覚悟と割り切りが必要になるだろう。
 
 地球からの脱出方法は二つある。不幸にも肉体を失った者は「銀河ルヒイ神(霊魂体宇宙人=銀河サラ位相帯生命)」として自動的に地球を脱出出来るが(メシア・スーツが運んでくれる)、それに対して、生きている者はグレイの物質円盤に自ら乗船して肉体を移住先まで運ぶ必要がある。大変なのは生きている人間の方だが、聖地民族の種(肉体)を運ぶ事に意味と意義があって、我々としては出来れば元気な体で移住してもらいたいと願っている。地球からの脱出者(選定者)には、その証としてメシア・スーツが配分されており、そのスーツ自体が円盤の端子(通信機)であり、救出船を呼び寄せる事が出来る。既に日本人の75万人がメシア・スーツを装着しており、残りは25万個である。地球は今すぐ駄目になってしまう訳ではないが、優化組を作り出す作業は意外にも順調に進んでおり、目下は定員制限まで後1/4を残す所まで来ている。「俺はお前達みたいな暇人じゃないんだよ、宇宙なんぞに興味は無いね、もし店を潰せば家族が生きていけないんだよ」、そう言う方は多分宇宙船には乗らないと思われるが、どうにも救い様が無い「蟻みたいな人種」がこの世には多い。
 
 ところで、銀河の歴史で2番目に大きな出来事と言えば、これは内政面の問題であるが、メシアA球担当創造主であるセザナ神の政策の失敗である。それが今から2万年前に起こった銀河史に残る有名な「銀河人類の大虐殺事件」である。セザナ神は「26音言語民族」である宇宙人達の「ルヒイ化(霊魂体化)」を計画し、彼等に邪魔される事なく「57音言語民族」をじっくり育てようと考えた。そう考えるとすぐに行動を起こしてしまうのがセザナ神の欠点なのだが、上司の許可も受けずに独断で実行してしまった理由から、創造主世界の検察側から罷免刑罰を食らって、メシアA球の「お家取り潰し」が決定してしまった。創造主は大宇宙内部の全ての実権握っている事から「傲慢」に成り易く、仮に親が子の命を奪っても、どの道本当に死ぬ訳でもない理由から、腹立ち紛れに子殺しを行なってしまう傾向が強い。だが、「親の子殺し」という蛮行は人間世界でも許される筈もなく、親子の関係は人間世界でも創造主世界でも基本的に一緒なのである。手塩にかけて育ててきた銀河民族を一網打尽に抹殺した罪は大変重く、結局その問題が後世まで燻(くすぶ)り続けて、自ら選定した後継者とも争う嵌めに陥り、セザナ神は次第に追い込まれていくのだった。
 
 西暦2008年、セザナ神は新しく創造主の後継者に抜擢されたKENに対して「オリオン討伐」を命令した。その命令の真意はオリオン討伐というよりも、むしろ「銀河ルヒイ神」の一掃であり、オリオン帝国ばかりではなくベテルギウス神やプレアデス神までも召喚対象だった。命令を受けた新ソロジンのKENはオリオン帝国とルヒイ・ベテルギウスには攻撃を仕掛けたものの、グレイを攻撃せず、またルヒイ・プレアデスに対しても攻撃を仕掛けなかった。「なぜ、お前は命令通りに動かない?」と責められたKENはセザナ神に対して次の様に返答した。「グレイをやれば地球人の脱出が不能になるし、プレアデスの神々には恩義があって、私にはとても打てない」と。するとセザナ神はこう答えた。「ビッグ・バン再生がもう始まった、地球の寿命は後2年、銀河団の寿命は後5000年だ、非情になれ、全ての神々を召喚しろ、それがお前の訓練だ」と。するとKENはセザナ神を睨み返してこう述べた。「あなたが失敗しなければ大宇宙人類はまだ生きられた筈だし、彼等だって霊魂体宇宙人に好きで成った訳ではない筈だ、私も龍神もまだ死にたくないし、ビッグ・バン再生など反対だ」と。当然、セザナ神は烈火の如く怒り狂った。
 
 本来ならばその場で殺されている筈が、セザナ神はなぜかKENを処分せずにそのまま泳がせた。図星だったのだろうか。それからKENは自らの命を掛けてビッグ・バン再生を不能にしてしまうのだが、結局そのお陰でメシアA球は破壊を免れて今日まで続いている。もし、あの時KENが再生を止めなかったら大宇宙人類は全滅していただろう。その後、セザナ神もKENも互いに喧嘩ばかりやっていて、間抜けた事に、ニ人はポリープ創造主達の侵入に全く気が付かなかった。また、オリオン帝国やベデルギウスが全滅すると、ブメデジ(グレイ本星)の司令長官がKENに連絡を取ってきて、「我々をグレイ猿の身体から解放して欲しい、母星(ダダジ)へ戻りたい」という旨の連絡が入ってきた。そこでKENは龍神を現地へ派遣して、グレイ猿からのダダジ民族の解放作業を手伝い、彼等を母星へと戻した。それと同時に、地球人にヒューマノイド侵入していたダダジ民族も解放し、我々の銀河系からはグレイ猿は1匹も居なくなり、また、オリオン・ヒューマノイドもベテルギウス・ヒューマノイドも一斉に姿を消した。そのお陰でグレイ円盤を利用する事が可能となった訳だが、ヒューマノイド操作から解放された地球の首脳陣達が以前と何も変わらない事をしでかしている事は実に腹立たしい事だ。
 
 地球に対して害悪をもたらしてきたのは人類を抹殺しようと狙うマクロ宇宙の敵ばかりではない。グレイも含めた銀河ルヒイ神達は「放射性物質」の如き危険な連中だったし、また、半径1mの視野しか持たない「クソ溜」の如き魔界神達は人間を嵌めて地獄に落とす事しか考えていない。いやそればかりではない、間抜けた神々と脳足りんの創造主は本当に罪深いものだ。そして何よりも、「嘔吐物」の如き腐り切った人間達が地球環境にとっては一番害悪な存在であろうか。携帯お宅とスピリチュアル馬鹿とゲーム気狂いの姿を見れば、「地球にはまともな生命はおらんのか」と疑心暗鬼に陥ってしまう。だが、子供達を優しく見守る母親の笑顔や、ペットと戯れる若者の無邪気な顔や、学業に真剣に打ち込んでいる学生の姿を見る度に我々もホッとして逆に励まされてきた。テレビで社会を見る限り、救ってあげたいとか、救わなければならないという気持ちには全く成れなかったからである。
 

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