〈原始海洋と生物発生(その1)〉

   A 天体ヒールと自然霊界

 昨年(2023年)、NASAの宇宙望遠鏡(TESS)の観測データを研究しているバーミンガム大学の研究チームが飛魚座の方向(138光年)にある恒星「TOI-715」の内軌道(ハビタブルゾーン: 水が液体でいられる軌道環境)に「惑星」を発見し、これを「TOI-715b」と命名しました。地球の約1.5倍サイズの惑星ですが、表面温度は約-40℃前後と見積もられており、生物の生息が期待されると言う発表でした。地球科学でも系外惑星の発見はこれで5000個を上回っており、昔の定説は既に覆されて、現在は恒星系には必ず複数の惑星が存在する事実が、地球人にも段々と分かって来た様子です。時代遅れの光学望遠鏡しか持っていない地球科学だから仕方がない話ですが、西洋アンポンタン科学には付き合ってはおられません。ちなみに、この恒星には8個の惑星が存在していて、今回発見された惑星(TOI-715b)は第四惑星であり、地球の太陽系で言う所の火星に相当し、惑星の表層面には水は存在しません。「水の惑星」はこの星よりも内軌道にある第三惑星の方であって、こちらには「海」が在りますが、残念ながら有機物は存在するものの「生物(細胞体)」は発生していない様です。


      
 太陽系の大半が一つか二つかの「水の惑星」を抱えているのに対して、実際に生物が発生して来る惑星は極僅かです。宇宙の創成期に創造主は基本的に全ての天体に「龍神」を誕生させますが、その中でも「水の惑星」に対しては、様々な物理条件を考慮して、生物環境に相応しい水の惑星を選び出します。その惑星に「自然霊界」と「ヒール場」を設けてやらないと「生物(細胞体)」など基本的に誕生して来ないからです。龍神達の選定作業が終了すると、原始海洋を湛(たた)える選抜された「水の惑星」には大量の「キア材」が注入されて自然霊界を作り出す作業が始まります。それと同時に創造主は第6テトラ球に手を入れて加工し、そこに「ネブヤハゲル領域」を設けて、第6力界自体をヒール場へと変換します。そのヒール場がキア材を泡状に分離させて自然霊界の原型を作りだし、更に地表の海洋に作用を及ぼして、原始海洋の中で生物(細胞体)を創り出す作業が始まります。第6力界の内側の「力気」を「ヒール力気」に変換して、バイゾン化(自然凝集)を防いで、上位の指令通りに力気が形状を変化させる事ができる様に改良します。ヒール力気は泡状(風船状)に乖離するのが特徴であり、キア材を抱え込む大き目のヒール球になったり、あるいは海洋の中で水を抱え込む小さ目のヒール球へと変化して行きます。


      
 自然霊界は前回のブログでも少し説明していますが、正確な表現を使えば「ヒール・キア霊界」であり、最上段の昆虫霊界の場合は一粒の直径が55cm程度のヒールキア球が数万個単位で一つの共有霊場(ジエ霊場)が形成されて、そのジエ単位が数百万個も存在しています。当然、ジエ単位は全て互いに繋がっている状態です。また、昆虫層の下に広がる植物霊界も一緒の構成であり、一粒の直径が40cm程度のヒールキア球が数百万個単位で一つのジエ単位が形成され、更にそれらのジエ単位が数百万個も連鎖して植物霊界が形成されています。また植物層の下の軟体動物や環形動物などの微生物霊界も構成は全く一緒であり、一粒の直径が20cm程度のヒールキア球がジエ単位で配列しています。一番下の領域に存在する「菌類霊界」だけが、共有霊界の形式では無く、一粒の直径がテニス・ボールサイズのヒールキア球が無数に並んでおり、その一個一個から細菌ズザネ管と細菌タボ線が伸びています。それに対して、上三つの霊界は霊界の下部に共有ズザネ管やタボ線が配備されおり、それらが個々の昆虫や植物やミミズなどと接続されています。昆虫霊界の一個のヒールキア球を覗き込むと、外被膜にヒールが存在し、その内部にキア材層が裏張りされて空洞空間に存在するのが、天体バイオン、つまり気の粒(サイ粒子)の磁気が入っています。昆虫も植物も微生物も細菌も「地球」そのものの意識なのです。

 自然霊界を作り上げるのは基本的に第6力界の「天体ヒール」であり、当然ヒールに命令を下すのが「渦磁場十二神」の一人である「意富斗能地尊(おほとのじのみこと:キエゴ)」以下5名の神々の役割です。地球のコアを管理して大陸を造成する「伊邪那美尊(いざなみのみこと: リイゴ)」や、地表や海洋を司る「伊邪那岐尊(いざなぎのみこと: ウギゴ)」や、大気圏を管理する「阿夜訶志古泥尊(あやかしこねのみこと: グエゴ)」などが協力し合って、無量大数の「細胞ヒール球」を惑星の原始海洋の内部に注入します。 それらの細胞ヒール球が「水六員環クラスター」を操作して、海洋に溶け込んでいる有機素材を集めてヒール球の内側に「細胞膜」を形成して行きます。ヒールの最大の特徴は「水の六員環分子」を操作して物質を運搬できると言う能力なのです。これは細胞体の起源とは「細胞ヒール」にあると言う話であって、また自然霊界の基盤もヒール球に存在しており、物質生命の源の源は「ヒール」であると言っても過言ではありません。しかし、それ以前の問題として、水の惑星に生物を創り出そうとする宇宙規模の意図があるから、生物が誕生して来る事を、特に地球人は改めて認識する必要があると思います。創造主の意図無くして、生物など誕生して来ないのですから。

 水の惑星に「昆虫」や「植物」が誕生して来ないと、そこに電子霊界を築いて脊椎動物を誕生させた所で、動物が生きられる筈もありません。先に自然霊界を作ってヒール球を投入し細胞体を誕生させる段階を迎えてから、動物霊界を築き始めるのが一般的なのですが、惑星の環境条件によっては「核酸」の発育が悪く、原始海洋の内部に長鎖の「ヌクレオチド集合体」が形成されない場合は、高等動物までの進化が見込めない理由から、動物霊界の建設が途中で見送られると言うケースが多々あります。10万個の水の惑星に自然霊界を作って、動物霊界を築ける確率はたったの1個のみ、つまり1/10万と言う薄い確率なのです。我々の天の川銀河系から最初の霊界作りが始まった事から、要領が悪く、10億個もの水の惑星に自然霊界を建設したにも拘らず、結局、八百数十箇所しか動物霊界を作り出す事が出来ませんでした。その内の半分が「猿の大脳発達率」が悪くて、ヒト遺伝子注入を諦めたと言う経緯があります。その代わりに、水と酸素を補給できる自然霊界の惑星が10億以上もあると言う利便性があります。では、核酸の「ヌクレオチド集合体」とは一体何のことなのでしょうか。

 最初から「生物創造物語」を説明すれば分かり易いのですが、六員結晶宇宙の「ケイエ=スイ」が宇宙開闢時の渦磁場天体に打ち込む呪文が38通り、次にコアが形成されてから「ケエオア」が惑星に打ち込む呪文が17通り、その後担当創造主が惑星に対して打ち込む呪文が26通りです(合計81種)。これらの念唱系呪文はいずれも生物創造に関係しており、無機イオン類や各種の有機物を誘導する呪文種です。この呪文が入力されないと、中性子崩壊が起こらず重水が軽水へと変化しないし、また岩石成分は海水に溶け出さないし、更に有機物が重合や縮合を起こさず、アミノ酸や糖類や脂肪酸や核酸成分などの生命素材が出揃わない事になります。この呪文がちゃんと入力されていても、惑星コアの燃焼率や、太陽光入射率や、惑星の表面温度や、残留放射線量などの物理環境の違いがあり、ヌクレオチド集合体(原始核酸)の育成率が悪く、長鎖のヌクレオチド鎖(DNA鎖)が形成されない場合は、短鎖生物(下等生物)しか誕生して来ないのです。高等生物を誕生させる為には進化に対応できる長鎖のDNAが必要であり(多種類の蛋白質を合成できるから)、細胞ヒールが浮遊核酸を捕獲して細胞体を誕生させた所で、それが霊長類にも届かないレベルであれば、動物霊界の建設が見送られてしまうのです。

 さて、以上の説明から推測できると思いますが、原始海洋とはいわゆる「有機物のスープ」であり、そこに渦磁場十二神達が「細胞ヒール」を注入し、細胞の「核」となる浮遊核酸を捕獲させます。細胞ヒールは水の六員環分子を操作してアミノ酸を細胞内に取り込んでは、中心核のDNA鎖に配列させて「タンパク質」を合成して行くのです。そうして最初に細胞膜を作って外界から独立した安定環境を築き上げ、徐々に細胞内器官を発達させて内部を充実させて行きます。細胞が一応の完成を見ると、今度は個々に菌類霊界と接合させて、自力で細胞分裂を繰り返し自己増殖が可能な自律生命体を作り出すのです。細胞ヒールが水分子を操作して細胞内に必要な物質を取り込むと言う作業は、今現在も皆様の体内で普通に行われている現象であり、これは当たり前の細胞の生理作業です。細胞膜が示す摩訶不思議な現象である「エンドサイトーシス(飲食作用)」と「エキソサイトーシス(開口分泌)」ですが、これは一体誰が行なっている「技」なのでしょうか。皆様にはそう言う認識は無いかも知れませんが、細胞内部いや生体内部の全ての化学反応とは細胞ヒールと細胞バイオンが織り成すものなのです。

 今から55億年前、地球の原始海洋に「細胞ヒール」が一斉注入されて、生物創造作業が始まりました。当時の海面には油脂の様な有機物が大量に浮いており、太陽からの入射光が生命素材にはならない「D-系物質」と、生命素材となる「L-系物質」に仕分けられている時代であり、また重水の存在率も20%近い濃度であったと推測されます。やがてD-系物質は海の底に沈んで、L-系物質が主流になるに連れて、細胞の完成率も段々と高くなって来ました。ちょうどその頃に自然霊界が完成し、海洋に発生した単細胞群は自律生命体として運動できる様になって来ました。動物霊界の建設が始まったのは今から54億年前の話であり、また海底では造山運動が盛んとなり、大陸が海の底から顔を出したのは、それから1億年が経過した頃(53億年前)でしょうか。この頃には原始的な多細胞生物が誕生し、その多くは光合成を行う藻類などの植物系の生物でした。海はまだ深く薄いオレンジ色を呈していて、溶存酸素量もかなり薄い時代の話です。やがて太陽核反応が威力を増して来て、海洋内の植物細胞が増えたせいか、菌類が爆発的に増え始めたのは、それから2億年が過ぎた頃(51億年前)でしょうか。海中の溶存酸素量が増えて、大気も海も青色を呈して来ました。

  B 生物進化の謎を解く

 今から45億年前、地球科学では「先カンブリア時代」と称されていますが、この時代の海洋には高等生物の姿はまだ無いものの、植物や軟体動物などの生物が出現していました。大陸の具現率は現在の1/5程度、既にシダ類などの原始植物が陸地に進出して昆虫も飛び交っている時代になっていました。創造主のセザナ神は地球を「聖地」として定めた理由から、特に慎重に事を進めて来た様です。承知の様に、地球の場合は「子星の月」が尋常じゃ無い程の大きさを呈しており(母星の1/4サイズ)、この星にはいずれ非常に優秀な生命が誕生して来るだろう事は重々分かっていました。だからこそ、進化誘導の失敗は許されない事から、彼にしては珍しく消極的と思われる程に大切に大切に生物を育てて来た様です。ちなみに、地球は牡牛座の恒星アルデバランの第三惑星(テニネ)とほぼ同時期に動物霊界の建設に取り掛かったのに対して、アルデバランが今から35億年前に動物霊界を稼働させて、霊長類位相に「ヒト遺伝子」を注入し始めたのが今から約2800万年前の話です。それに対して、地球の場合は今から20億年前に動物霊界を稼働させて、「ヒト遺伝子」を猿位相へ注入したのが今から約550万年前の話です。意図的に遅らせた理由は文明誘導の関係かも知れませんが、それにしても15億年もの差は余りにも大きく、遅れたその分、生物進化の誘導を早急に煽(あお)って来た「感」は否めません。

 地球の動物霊界は今から35億年前には既に完成していました。霊界の稼働が遅れた理由の一つに衛星の月寿命が異常に長かった事に原因があります。惑星テニネの衛星(ウキス)がスピンを停止し「死の星」へと変じたのは、今から25億年前の話ですが、一方地球の衛星の場合はそれより5億年も寿命が長く、今から20億年前に月がその運動寿命を終えた事になります。衛星の月がその運動寿命を終えると、月の軌道電磁場が消滅し、また物体を地球へ送り届ける力場(向心力)も消滅する事から、地球磁場圏の電磁力と、もろの地球重力が、地表の生物に付加される事になります。この意味とは物理的に均等で安定した「揺籠(ゆりかご)環境」からいきなり進化の嵐が吹きまくる共食いも辞さない様な「雄々しい淘汰環境」へと変化してしまう事を意味しています。下手をすれば、長いDNA鎖を有した生物が下等動物に全滅させられてしまう危険性もある事から、動物霊界の発動時期には創造主は特に神経を使うのです。惑星テニネの様に動物の肉体を十分に発達させた状態で、月の死を迎えるのが良いのか、それとも地球の様に月が死んでから嵐の中で動物を進化させるのか、舵取りが難しい所でしょうか。後者の場合は下等生物も高等生物も一同等に競争ラインに並ぶ為に、生き残る公算が高いと踏んだのだと思います。

 それともう一つ、セザナ神の頭の中には陰陽原理から来る自然界の道理があると思われ、この宇宙には本命民族は一番最後に誕生して来ると言う哲理がある理由から、地球民族の進化成長を意図的に遅らせたのだろうと考えられます。それが凶と出るか吉となるのか将来の結果は分かりませんが、星の運動寿命も考えず、徒に何億年も遅らせた理由から、地球人の総アカシック数が浅く文明度も機根度も低いばかりか、おまけに惑星寿命が逼迫していると言う「おまけ付き」です。やはり創造主としては、2万年前の大虐殺事件も含めて「失敗したのでは無いのか」と疑ってしまいたくなります。今更、失敗の責任をどうこう言うべきでは無いと思いますが、正直言って「失策を引き継いだこっちの身の上にもなって見ろ」と文句は言いたくなりますね。創造主の人材選定に「異議」を申し立てたい所ですが、セザナ神を認定したのは私自身(ケイエ=スイ)に他ならなく、これは人間王国全体の問題であると思います。「大変、申し訳ございませんでした」ブヒン!!

 さて、肝腎要の動物進化の話から、話が大きくズレてしまいましたが、地球に最初の「魚群」が誕生して来たのは今から約18億年前の話であり、動物霊界が稼働して以来、約2億年掛かって魚が登場して来た事になります。体長が1cmにも満たない小さな魚ですが、この魚にはDNAが長い魚と、中くらいの長さを有する魚と、短い鎖を持つタイプの魚に分かれて存在しており、内蔵するDNA鎖の長短とは無関係に魚の時代は全員が魚をやっており、進化の潜在能力が高い魚と、そうでも無い魚とゴチャ混ぜ状態なのが特徴でした。特定の時期を迎えると、長いDNA鎖を有する特定の魚群だけが「エラ」を「肺」へと進化させて陸上へ進出して行くのです。今から18億年前には既に大陸が顔を出しており、その具現率は現在の1/3ぐらいでした。当時の海洋の中では大型の昆虫系の海洋生物(後世の三葉虫やオーム貝などの祖先)が幅を効かしており、小さな魚群は連中に捕獲されて餌にされていました。魚は魚で進化や適応をして行くばかりか、また昆虫系や植物系も微生物系も進化の行程を辿っていますが、大陸の浅瀬に生息する特定の魚群が「トビハゼ」や「肺魚」の様に肺呼吸の器官を発達させて、徐々に両生類や爬虫類の方向へと進化して行きます。

 神界資料に基けば、魚が両生類へと最初に進化したのが今から7億年前、その両生類から爬虫類へと進化したのが今から5億年前、そして爬虫類から鳥類が進化したのが今から4億年前、また鳥類から哺乳類へ進化したのが今から2億年前であると記載されています。また哺乳類から霊長類が進化したのはが今から3000万年前であり、その霊長類に「ヒト遺伝子」を注入したのが、今からたった550万年前の話です。地球科学では過去の化石から進化の行程を類推するしか方法が無いのですが、地球磁場圏には過去のビデオ映像が存在しており、我々はそれを見て説明をしています。こうした資料を分析して見ると、かなり早い段階からDNAが長い一群の優化種だけが先行して進化しており、優化種が抜け出した残りの劣化種だけが「種の最盛期」を迎えて最終的には滅び去ると言ったパターンの様です。でも、このパターンは陰陽原理の法則とマッチしており、一つの種族の中に芽生えた優化種がその種族から分派して抜け出せば、残された劣化種は徒らな繁栄を迎えて、やがて滅び去る原理と一緒である理由から、結局「生物進化」にも優化劣化の法則が効いているのだろうと思います。

 生物進化に「DNA鎖の長短」が関係している事実は疑い様も無い事ですが、エラ呼吸を肺呼吸へ切り替えるとか、心臓を二心房一心室から二心房二心室へと切り替えるとか、あるいは手を羽毛に切り替えるなどと言う大きな肉体変化は「生物の適応能力」を遥かに超えた話です。実は生物進化は創造主の仕業であって、ヒール遺伝子に情報を入力して無理やり体の進化を引き起こしているのです。無論、DNA鎖が十分に長く、進化に対応できる多様な蛋白質を生産できる優化種で無ければ出来ない芸当ですが、進化の謎を明かせば、簡単明瞭で納得できる話でしょうか。「ヒト遺伝子情報」と同様な「肺組織進化情報」もあれば「心臓進化情報」も、我々は持ち合わせているのです。これは人間にまで進化させて上げたのだから、「我々に感謝しなさいな」と言う話ではありません。もし同じ人間の中にも進化が起こると仮定したら、つまり人間を優化種と劣化種に分けると考えた場合、一体優化種と劣化種の違いは何なのか、それを理論的に考えて欲しいのです。西洋人と日本人の差は「言語遺伝子」の違いであり、日本人は大変重い言語を有しています。でも、西欧人が死んで日本人の親元に生まれ変われば、西欧人だって日本語を喋ります。肉体には差が無く、ヒール遺伝子も一緒、DNA鎖も一緒ならば、差など無い筈なのです。

 西洋人と日本人の差は一般的には有りませんが、生命論教育を受けた者と、受けていない者との能力差は雲泥の差であり、これが最終的には優化種と劣化種を分ける差となってしまうのです。我々は西洋化されてしまった日本人の中から、優化種を分派させて、宇宙へ連れて行く。それが我々の魂胆である事は何度も正直に伝えて来た通りです。肉体進化の時代は終わりを告げました。これからは心の進化の時代なのです。真実を知って正しく解釈する事、それが心の進化に他ならなく、地上の生命体に対して進化を誘導できるのは創造主の特権業務なのです。今頃、天体望遠鏡で惑星を見つけて、水があるかもとか、有機物が存在するかもとか、あるいは生物が存在するかもとか、と騒いでいる様では終わっています。無知文盲の原始人とは付き合いたく無いし、関わりたくも無い、それが我々の本音でしょうか。

  C 月周期と生物生理

 惑星に取って衛星とは「子星」に相応し、その関係は「親子関係」であるものの、惑星軌道を周回している期間内(惑星の渦磁場圏内にいる期間)は、むしろ「属星(伴星)」であって、惑星の従属物であると解釈できます。母親の胎内にいる子供だと言う意味から、早い話が「胎児」見たいな物でしょうか。惑星と衛星の関係は陽子の渦磁場の中を周回する一個の内包電子と全く同じ意味になります。今から約20億年前、月のスピンが停止し、月は「死の星」と変じましたが、それまでは月は生きていました。その昔、子星である月も母星と一緒の渦磁場を呈する一個の天体(重力星)だったのです。少し難しい話になりますが、地球と月の物理的な関係性を紐解けば、下図に示す様な関係性であり、地球渦流の中心磁束流と月の中心磁束流が一体化し、両者は一本の「磁束の糸」で結ばれていました。まるで水素原子の陽子と陽電子の関係性と一緒です。外側から地球磁場圏を覗き込めば、磁場圏内部には月の軌道磁界が形成されており、地球は月の磁界にスッポリと包まれている状態に見えます。「地球の生物は月の磁界の中で育てられた」と言っても過言ではありません。

 難しい話がもう少し続きます。有電荷粒子の一点を中心とした軌道運動(角運動)とはすなわち「軌道電磁場(軌道磁界)」を作る運動ですが、同時に力界を形成する運動でもある為に、形成された「軌道電磁場」からは回転の中心点に対して「向心力」が作用します。もし、月の軌道電磁場の圏内に浮遊物体が在れば、その物体は月本体では無く、回転の中心点に存在する地球へ落下して行く事になります。無論、月自身にも重力があることから、物体が月の重力圏内に侵入すれば、その物質は月に落下して行く事になりますが、軌道磁界に発生する大半の系内物質(水や炭素やメタン分子など)を月は地球へ送り届ける結果となります。地球が膨大な水分子や有機材料を獲得できた理由は、つまり地球が「水の惑星」に成長できた理由とは、大きくて立派な衛星の月を抱えていた事に起因します。と言う事は、月は惑星と遜色の無い大きさの立派な天体ですが、残念ながら地球の子星として誕生してしまった事から、自己の成長よりも「お家」の為に貢献しなければならず、長男坊である月は自己を犠牲にして親元に貢いだ事になります。従って、地球と月の関係性には微妙な「因果関係」が成り立ちます。

 その昔、我々の銀河系には華やかに文明を開花させた宇宙時代がありました。沢山の銀河人達が銀河連合に加盟して、互いに宇宙船で交流していた時代の話ですが、誰もが知る宇宙常識の一つに母星と衛星の関係性に付いて語られて来た伝承があります。その一つは「衛星が完全球体を呈する大きな天体で在れば、その水の惑星には高等生命体(霊長類)が必ず誕生して来る」とか、また「その惑星の象徴生物は衛星に象徴されており、衛星が死ぬと、その代わりに象徴生物が誕生して来る」とか、あるいは「母星の生物の生理周期は基本的に衛星の公転周期に基づいて刻まれている」とか、「衛星が母星軌道から離脱すれば、それは母星の人類が全滅する時である」とか、色々語られて来ました。昔から惑星と月の関係性は「月潮汐」の関係もあって、人間生活と密着しているものだったのです。人間王国の古来の宇宙文献を覗けば、月軌道は第9磁界と第10磁界の境目に位置し、それより外側は「死の世界」、それより内側は「生の世界」、つまり「あの世」と「この世」を分ける接点の軌道(第9渦流)に月が乗じて回転していると書かれています。

 地球人はニュートン力学の嘘に洗脳されて、まるで月と言う物体が地球の周囲を回転している様な錯覚に陥っていますが、月は地球渦の第9渦層に乗じて浮いて回されているだけの話に過ぎず、満月と新月に従う「月潮汐」とは月の引力に拠るものでは無く、第9渦層の周期に基づく磁場の収縮膨張運動に従っているものなのです。渦磁場はどの渦磁場でも「吹子(ふいご)」の如く収縮(重力の加圧期)と膨張(重力の減退期)を繰り返しており、潮汐周期とはその運動リズムに従っているだけの話、すなわち月2回の「月潮汐」とは第9磁界のリズム、また日2回の「日潮汐」とは第2磁界の運動リズムなのです。天体の渦巻がただ平面的に回転していると考えるのは愚の骨頂、磁界と力界を兼ね備えた渦磁場という「立法球」が自ら伸縮運動をしながら、回転しているのが真実の姿であって、外側から覗けば、渦磁場そのものが「呼吸をする生き物の如き姿」を呈しているのです。地球の物理学者は数理の型に嵌った額面的(表面的)な解釈しかしませんが、実際の自然現象は極めて動的なものである事から、複合的な解釈が必要となります。

 ところで母星と月の因果関係ですが、月が生きている時は月の軌道磁界が地球の生物を育てて、月の死後は月の命が人間に宿って月は死後も人間と共に生き続けています。月がその姿を消す時が人間の終わり、月とは人間の象徴物なのです。地上の人間に取って、月とは第9渦層のマーカーであり、生と死を分けるボーダーラインを周回する警告灯です。もし人間がそのラインを越えて外に踏み出せば、ズザネ管が切れて人間は死に至ります。第9渦層の向こう側には「三途の川」が存在し、その境界線の向こう岸が太陽磁界のテリトリー(あの世)、境界線の内側は地球磁界のテリトリー(この世)となります。正確に言えば、第9渦層よりもう少し奥に進めるのですが、現在の月軌道は第9渦層を少しはみ出した第10渦層の位置に在ります。数年前に地球力場が弱体化し、月軌道が大きく膨らんで月が地球から離心しそうになった事がありましたが、創造主軍団が地球力場を他星のそれと交換した理由から、人類が全滅を免れたと言う経緯がありました。月は人間の命の象徴物なのです。さて、月軌道よりも外側の宇宙へ飛び出す為には、人間は「人間期間」を卒業しないと、外には出られないと言う自然界の法則が在ります。月よりも遠くへ行く為には、地球人は宇宙常識をわきまえた「銀河人」になる必要があります。

 人間の生理が月周期(約27日間)である事は承知の通り、この月周期生理は宇宙共通の事ですが、単細胞も昆虫もサンゴも植物も動物も短い長いの違いはあっても、惑星の生物は基本的に皆「月周期」を基盤とした生理周期を備えています。一年に一度、満月の夜にだけ深海魚が一斉に海面に上昇して来て「生殖」を行うとか、あるいは満月の夜に産卵するサンゴや、新月の夜に産卵するカメなど、地球だけの話ではありませんが、月は惑星の生物生理と密接に絡んでいます。陰陽論的な表現を用いれば、「陰陽の第二法則(優化劣化の法則)」から、「月は地球に対して劣化した分、地球の命(生物)を握っている」と言う事になり、地球に取って月は無くてはならない存在です。「月が地球に落下して来る」というSF映画もありますが、地球が月を手放せば人類は終わるのであって、まだ月を手放さずに捕獲できていると言う事は、地球の力学圏が壮健な状態にあると言う意味になります。コアが燃え尽きれば人類は死滅するし、また太陽の巨大フレアーを直接浴びれば人類は焼け死に、地殻の一斉崩落が起きれば人類は全滅します。老星の地球から脱出しない限り、地球人類に未来は訪れない事になります。我々は一番恐れている事は地球人の危機感の無さでしょうか。

 

【音声読み上げ】

Tags:

Comments are closed

銀河史(上巻)
銀河史(下巻)
ソロンとカリン龍神物語
アーカイブ
2024年3月
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031
Count per Day
  • 1479104総閲覧数:
  • 59今日の閲覧数:
  • 1889昨日の閲覧数:
  • 576528総訪問者数:
  • 28今日の訪問者数:
  • 574昨日の訪問者数:
  • 20462月別訪問者数:
  • 3現在オンライン中の人数:
  • 2017年8月17日カウント開始日: