〈原始海洋と生物発生(その3)〉

    E 多細胞生物の出現

 今から約55億年前、地球の原始海洋に大量のヒール球(細胞ヒール)が注入されて、それらが原始核酸を捕獲すると、ヒールは海水に浮遊するアミノ酸分子を内部に取り込んで蛋白質合成に取り掛かります。ヒールが核酸の鋳造器を駆使して最初に形成するのがヒールの内張り(裏張り)に相当する薄膜成分です。これは後の細胞膜の前駆体と言えるものです。そのヒール球の内張りが完成すると、次に取り掛かるのが脂肪類(炭化水素)を内部に取り込んで加工し、細胞の外皮である「細胞膜」を完成させる作業です。先ずは、細胞膜を完成に導かないと外界から独立した内部環境を築けないし、その細胞膜に「コリン電線」を這わして「細胞電磁場」を生み出さないと「生き物(細胞)」にはならないからです。細胞ヒールが「自律生命体」へと進化する為には、「細胞電磁場」と「電子バイオン」が必要であり、そうした細胞内の物理環境を整備しないと「細胞オーブ核(核小体=仁)」が形成されず、またオーブ核が形成されないと、細菌位相のズサネ管を呼び込む事も出来ないのです。更にズザネ管が細胞に入力し「細菌オーラ球(魂体)」が形成されないと、心動帯もキャッチ出来ず、細胞は自律運動体にはならない訳です。

 ここは大変重要な生命行程なので、もう一度頭を整理して全体の概要を把握しましょう。地上の細菌は自然霊界の細菌位相とズザネ管で結ばれないと「生き物」にはなれないし、またズザネ管が入力されて「魂体」が形成されないと、空の上のヌクヒブイ(心動帯)をキャッチ出来ず「自律運動体」とはなりません。重要なのは地上のヒール球が細胞膜を貫くコリン電線を配備して「細胞赤道環電流」を生み出し、そこに電磁場を形成しないと、ヒール内が電子バイオンで満たされず、ヒール球の中心点に「オーブ核」が形成されないと言う話なのです。ヒールという「力場」の内部に「磁場」を形成して始めて、バイゾンとバイオンが作動し、具体的な生命活動が行われるのであって、原始細胞に取っては細胞質や細胞器官を作る行程など後回しなのです。先ずは基盤となる物理環境を用意して、それから各種の細胞器官を作って行くのが常套手段だと言えましょう。地球の原始海洋を覗いて見ると、細胞膜の主成分である「リン脂質類」や「ステロール類」が大量に存在するばかりか、またコリン電線の材料となる「コリン分子」が大量に発生しており、これらの分子をヒール球が取り込んで細胞膜形成が行われると考えられます。

 有機物のスープとも言える原始海洋の中で、自然界が揃えてくれる材料は「リン脂質」や「ステロール」や「コリン分子」だけではありません。「原始葉緑体」や「原始ミトコンドリア」なども細胞の外環境で発生して来る材料質であり、これらは細胞に取り込まれる捕獲物と言う対象になります。海中に発生した無数の原始核酸の切れ端は、ヒール球に取り込まれる事も無く、そのまま海中に浮遊し、そこでアミノ酸を捕獲して小規模な蛋白質が核酸の周囲に自然に合成されて行きます。こうした核酸系の材料質(プラスミド)が葉緑素などの色素を集めたものが、光合成でATP(アデノシン三リン酸)を生産する「原始葉緑体」となり、また酸素分解によってATPを生産する「原始ミトコンドリア」などに形状を発達させて行きます。なぜ、こうした生き物模様を呈する有機材料質が海中の中で進化して行くのか、考えれば考える程不思議に思えるかも知れませんが、その答えは意外と簡単なのです。実は地球をスッポリと覆い込む巨大な第6磁場圏のヒール球に海洋全体が包まれており、地球自体が一個の細胞体を呈しているからなのです。水の惑星そのものが小さな細胞を培養する為の「培養器」だと言えましょうか。

 小さな分子量の核酸(ヌクレオチド)を中心核に備えたヒール細胞は大きな蛋白質を合成できない理由から、細胞内器官を発達させられずに、落ち着く先は「原核細胞」となります。一方、大きな分子量の核酸を有するヒール細胞は最終的には「真核細胞」へと成長し細胞器官を充実させて行く事ができます。細胞膜の電磁被膜を整えて、細胞核や核小体(細胞オーブ核)を形成した原始細胞は、やがて菌類の位相と結合して自律細胞体となり、細胞質を作り、核膜を充実させて、その周囲には「リボソーム」や「小胞体」や「ゴルジ体」や「液胞」などの細胞内の諸器官を発達させて行きます。細胞質はヒール・バイゾンと電子バイオンに満たされた状態であり、細胞膜を構成する蛋白質が外界からの独立環境を維持し、また内部と外部を結ぶ窓口となって吸収や排出の管理を担う事になります。小さい原核細胞が先に完成し、早い段階から盛んに細胞分裂を繰り返し、その勢力を拡大して行くのに対して、少数派の真核細胞は時間を掛けてじっくりと成長して、様々な材料質を内部に取り込んで、外部環境とそっくりな細胞内環境を築いて行きます。

 「水の惑星」の原始海洋とは早い話が細胞体の培養場であることから、細胞体に必要な材料を用意してやる土壌だと言えます。まるで海洋全体が生き物であるかの様に、各種のプラスミド分子は光合成を行い、また酸素を吸収して有機物の消化分解を行なっていました。葉緑素やミトコンドリアやリソソームなどの材料質はもともと外環境下で発生した物であり、それらを細胞内に取り込んで細胞器官を発達させたのが「真核細胞」だったのです。今から約20億年前、月のスピンが停止して、生物進化のスタートが切られた際、最初に動物化したのが図体の小さな「原核細胞」でした。彼等は繊毛や鞭毛を発達させて海中を泳ぎ回っていました。それに対して大型の「真核細胞」は運動器官を発達させるよりも、内部器官を充実させて、生殖器を発達させて行きました。彼等は分裂して個体数を増やし自己の勢力を拡大させるよりも、多細胞生物への進化の道程を選択したのでした。その結果、多くの原核細胞は細菌や古細菌として居残る事になり、また真核細胞は微生物や植物や動物へと進化して行く事になります。

 ところで、生物の生物たる所以は「増殖する」事にあります。単細胞が自己の複製を作って頭数を増やすのも増殖の一種ですが、同じ増殖でもキメラ細胞(分身細胞)を大量に作り出して、多細胞生物の体細胞を作って行くと言う「発生増殖」も増殖の一種です。どちらも増殖する事に変わりはありませんが、なぜ染色体(DNA)が分割されて、細胞質が二つに分離されるのか、考えれば考える程、不思議な現象だと言わざるを得ません。目で見える物質だけを観察しても、なぜ二本鎖のDNAが分割されて増殖して行くのか、その物理的なメカニズムを推測する事は不可能です。細胞分裂の際に「なぜ中心体(centrosome)」が細胞の両極に移動して、紡錘糸が出現しDNA鎖を牽引できるのでしょうか。そもそも中心体って一体その正体とは何なのでしょうか。また植物細胞には中心体が無いのに、ちゃんと細胞分裂ができますが、そこにはどんな「力」が作用しているのでしょうか。実は、DNA分割にしても、細胞分裂にしても、あるいは葉緑体DNAや、ミトコンドリアDNAの分割増殖にしても、こうした行為は細胞ヒール場の内部でしか出来ない芸当であって、そこにはヒール場の力学焦点とバイゾンとバイオンが深く関わっています。

 宇宙生命論では「力の場」の力学焦点を「オーブ核」と総称していますが、一般に脊椎動物のオーブ核とは地球力場の上六道界の心動帯の事です。それに対して昆虫や植物や微生物や菌類が有するオーブ核とは大変小さく、地球力場の下六道界(自然霊界)の心動帯の事です。一個の細胞には細胞核の中心部に「核小体(仁)」として細胞オーブが配当されており、それは細胞自身の外部運動を司っています。では、細胞内部(ヒール場)の運動を司る力学的な「焦点」とは一体何かと言えば、実はそれが「微小核(細胞ヒールのオーブ核)」であり、中心体の内部に存在するものです。植物の場合は裸のオーブ核のままなので、アストラルの微小核を目で確認する事は難しいのですが、動物細胞の場合はタンパク質の衣を纏っている事から「中心体」として観察する事が可能です。細胞内部の力仕事には、この微小核が必ず絡んでおり、mRNAを運ぶのも、排出物を運ぶのも、あるいは栄養物を取り込むのにも、バイゾン分子やバイオン分子や水分子を動かして仕事をしているのです。そうした物理的な背景も知らずして、生物学を語ることは出来ません。

 同じ様な細胞群が集結して「群落」を形成し、分泌した粘膜の内部で共同生活をしているのは「多細胞生物」とは言いませんね。それは単にコロニーを形成しているだけの話だと思われます。生物は単細胞生物から多細胞生物へと進化の行程を辿りますが、一個の卵源細胞の内部で細胞分裂を繰り返し、細胞単位で構成される器官や臓器を形成して来ると言うのが多細胞生物の定義となります。たった一個の受精卵のその内部で、「発生」が開始されて、数百億個にも増大した新生細胞群があっと言う間に臓器を作り上げて、親と同じ形状の子供を作り上げて来るのは、まことに神秘な技であると言えます。さて、ここで非常に根本的な話をしますが、「物は自ずとは創られない」と言う大原則を確認しておきたいと思います。これは物を作るには創作者が必ずいると言う話です。子供や幼木が勝手に大きく成って来る様に、子宮の中で受精卵がDNA遺伝子に誘導されて胎児が勝手に成長して来ると言うのが、現在の西欧人の考え方ですが、果たしてそんな軽いドンブリ勘定で本当に良いのでしょうか。子供や幼木が大きくなる事は単なる成長に過ぎず、それ以前の受精卵が胎児に至る行程や、受粉した雌蕊(めしべ)が種子に至る行程は、別物であって、それは親(創作者)が行う行程な筈です。

 誰かがキャンバスに筆を入れない限り「絵」は誕生せず、また誰かが石を削らない限り「彫刻」は完成しません。これは物には必ず創作者がいると言う道理話なのです。受精卵の発生を誘導し胎児まで作り上げるのは親側の子宮の仕事であり、子宮が胎児になるまで受精卵の創作に関わっている事を忘れてはいけないと思います。なぜ、こんな話を持ち出したかと言うと、海洋の中の単細胞に卵割を誘導し多細胞生物を創作した者は一体誰なのかと言う話をしたいからなのです。一匹の魚が最初に存在し、その魚の中で魚の胎児が誘導されるならば、創作者はハッキリしていますが、魚が誕生する以前の原始海洋に於いて、一体誰が最初の魚を創ったのか、それが大きな問題なのです。地球が一個の細胞と言えるならば、そこに過去の魚の遺伝情報を注入すれば、単細胞を卵割させて魚の体を導けるのではないかと考えた方も多いと思います。なかなか良い発想ですが、発生の卵割誘導にはある程度のサイズのヒールが必要であり、地球ヒールでは余りに巨大過ぎて具体的な誘導が出来ません。卵割は基本的にヒール誘導であり、子宮ヒールが胎盤の受精卵を誘導する訳ですが、受精卵と子宮ヒール(直径20cm)ぐらいのサイズの比率が理想的です。

 正解を述べると、魚の遺伝情報が入力された「ヒール球(直径20cm)」を既に形成されている魚の位相ズザネ管に持たせて、釣竿の如く海に一斉に垂らすと、その内部で発生分割が起こって最初期の脊椎動物である「魚」が誕生して来ます。魚が誕生すると、そのままズザネ管は魚の身体に挿入されて、その魚は「地のズザネ管(菌類ズザネ管)」から解放された「天のズザネ管(魚類ズザネ管)」を有する天体生命体と言えます。地球に最初に魚類が誕生した時代は今から約18億年前の「原生代」ですが、ここから脊椎動物の進化が始まり、これまでの自然霊界とは異なる地球霊界の時代となります。では、脊椎動物の起源は分かりましたが、同じ多細胞生物の昆虫や植物はいつ頃誕生して来たのでしょうか。月が生きている期間はどの生物も均等一様に海洋の単細胞生物だったのですが、その後はけたたましい進化の嵐が吹き荒んで、特に真核細胞はほぼ一斉に多細胞生物への進化行程に向かいます。20億年前、最初に海洋に誕生したのが植物系の微生物群(藻類など)、それを追いかけける様に誕生して来たのが、動物系の微生物群(主に環形動物)です。

 今から約19億年前〜18億年前、海中で光合成を行う植物群の一派が誕生し、やがて植物は新しく海面に顔を出した陸地へと進出して緑の大地が次第に形成されて行きます。海底火山の隆起によって誕生した塩湖の中から、最初の昆虫類が誕生し、それらは陸地や真水に適応して行く事になります。ちょうどその頃には、海洋の内部では最初期の「魚」が出現した事になります。55億年前、地球の原始海洋に「細胞ヒール球」の投入が行われたのに、地球が馬力のある巨大な月を抱えていた事から、菌類の時代が長く続いてしまい、進化行程に十分な「時間」が無かった事は確かでしょうか。さて、植物や昆虫の発生に関しては、創造主は一切手を出しておらず、全て自然界のなすがままの進化です。また最初の魚類に関しては、テコ入れをしましたが、後の脊椎動物の進化行程に関しては一切物理的な手出しをしておらず、その後は全て「位相内調節」で生物進化を間接的に誘導して来ました。両生類の進化も、爬虫類の進化も、また鳥類の進化も、哺乳類の進化も、はたまた霊長類の進化も、全て位相内調節で肉体が自動的に切り替わって来ました。

 

    F 胎児と胎生出産

 この宇宙の万物万象は「力場」と「磁場」と言う宇宙力によって産み出されています。そこに物の形状があると言う事は「磁場」が存在すると言う意味であり、また物が運動すると言う事は「力場」が存在すると言う意味なのです。物理音痴の地球人に欠けているのは、こうした基礎的な「場の概念」でしょうか。これは自然界の法則ですが、力場には力気(バイゾン)が誕生し、また磁場には磁気(バイオン)が誕生して来ます。力気も磁気もどちらも「物を記憶する」と言う特殊能力を備えていますが、他にも磁場の振動は「光波動」を生み出し、また力場の振動は力線を生み出します。また力場と磁場は主従関係にあって、常に力場が磁場を支配してコントロールしています。一般的に力場と言えば、天体力場(テトラ体)や、それを改良して作る「ヒール場」も力場の一種、また原子や分子の結晶(環形)構造や、鉱物結晶や、球体物質の内部にも力場が存在しています。ピラミッドもそうですが、ピラミッド状の構造建築物も力学構造を呈しており、内部には力気が生じて来ます。しかし力場だけでは不完全、また磁場だけでも不完全、外の力場(ソフト: 陽)が内磁場(ハード: 陰)に宿って始めて「自律生命体(事物に対する作用体)」となります。

 一個の素粒子(電子や核子)とは、それ自体が天体の如き渦巻であり、力場と磁場を兼ね備えた作用体(独立した生き物)です。その個々の単位を外界から操作して素粒子の運動を制御しているのが、原子や分子の「外磁場」と「外力場」です。今度はその原子や分子を操作して、原子や分子の運動を制御しているのが、その上の「外磁場」と「外力場」です。例えば、生物体の原子や分子はその外磁場に当たる「細胞電磁場」や、外力場に当たる「細胞ヒール」などによって、原子や分子の運動や反応がコントロールされている事になります。また一個の細胞はその上の組織や器官などの外磁場や外力場によって、細胞の運動や活動がコントロールされている事になります。仮に人間や動物を一単位と仮定すれば、生物の運動そのものを牛耳っているのが、外磁場に当たる「磁場位相」や、外力場に当たる「心動帯」なのです。人間の意識で細胞内部の原子や分子の運動には関与できませんが、その代わりに細胞電磁場や細胞ヒールが代行してくれている訳です。つまり「上の場が下の場をコントロールする事」、これぞ生命構造の成り立ちであって、「上の者が下の命を生かす行為」が「生命」の「仕組み」なのです。

 ところで、受精卵が子宮の胎盤に漂着すれば、やがて受精卵の細胞膜が自動消滅して、赤道コリン電線が崩れて細胞電磁場が瓦解します。この不可解な現象は実は受精卵の記憶転写作業であって、これによって受精卵が持つ遺伝情報を母親の子宮本体へ転写する現象なのです。子宮には子宮の赤道部を取り巻く臓器コリン電線が走っており、その上には子宮ヒールが厚く取り巻いています。つまり子宮には磁場と力場が存在しますが、受精卵の方にも細胞電磁場(磁場)と細胞ヒール(力場)が存在しており、そのままの状態では胎児作りが出来ない理由から、受精卵の被膜を取り外して、子宮が直接「胎児育成」に関われる様にしているのです。子宮転写(受精被膜消失)が完了すると、その次の瞬間から「発生分割」が始まり、細胞ヒールが爆発的に増殖を始めます。また子宮ヒールの方も増殖を開始して大量の細胞ヒールを胎盤へ送り届けます。細胞ヒールが無ければ、細胞分裂を起こせないからです。母親の羊水の中で胎児が自然に成長して行くのでは無く、子宮自体が大工の様に胎児の体を造作して行くのです。さて、話は変わりますが、胎児の体の周囲には「全身ヒール」は存在しますが、体全体を統括する「トータル電磁場」が存在しません。全身を包み込む力場と磁場の両方が揃って始めてパーフェクトになるのに、なぜ脊椎動物にはトータル電磁場が無いのでしょうか。

 甲殻動物の様に物理的な被膜で全身を包んでしまうと、脱皮する以外に手が無く、肉体の成長がままならない理由から、高等動物には細胞膜の如き物理被膜は発達させずに、その代わりに誕生後はアストラル物質から構成される電磁被膜(魂体の事)で肉体を包み込んで、肉体成長の妨害にならない様に工夫されています。高等動物は特殊な皮膚組織(薄い膜状構造)を備えていますが、皮膚電磁場というトータル磁場は無く、その代役を兼ねるのが、後で備わる「頭部魂」と「腹部魂」と言うアストラル「魂体(オーラ球)」なのです。創造主世界の「人間創造マニュアル」を参照にすれば、人間の完成形とは、各種の臓器磁場と臓器ヒールから構成される人体を、全身ヒール(力場)と魂体(磁場)で包み込み、その上から更に「三角力体(人体テトラ)」という力場で覆ったものが「人間の完成形」であると書かれています。誕生した人間の「赤子」には満四ヶ月で「魂体」が備わり、形成された頭部魂と腹部魂にはそれぞれの「オーブ核」が配備されます。オーブ核が配当されると天体力場の心動帯と接続される理由から、赤子の首が座って手足や首の運動が可能となって来ます。そして満16歳前後には大脳12アンテナが完成する為に自律判断ができる様になります。人間の最終完成は満22歳前後であり、魂体の上に三角力体という力場が設けられて人間の肉体は完全形成される事になります。

 生命の仕組みとは上位の磁場や力場が、下位の磁場や力場と結ばれて、上位が下位を操作して行く事ですが、これを遠視眼的に総じて言えば、上位(陽)と下位(陰)の合体(陰陽合体)であって、新しい生命の誕生を意味します。無論、その中身の構成は陰が陽に従属した形式で、つまり陽に対して陰が引きずられる形式で成り立っています。大変抽象的な表現でピンと来ないかも知れませんが、蛍光灯(ハード: 陰)と電気(ソフト: 陽)の関係の如く、蛍光灯だけが有っても電気が無ければ、蛍光灯は永遠に輝く事は無く、蛍光灯の存在意味がありません。でも電気だけが有っても、それを有効利用するハードが無ければ、電気の存在価値も無いのです。地上の生物と天空の意識(心)との関係性は、蛍光灯と電気の関係と基本的に一緒です。地上の器が先に完成しないと、そこに電流や力線を入力した所で肉体は発動しない事になります。つまり地上と天空が合体して始めて生命体となる訳です。それは蛍光灯に電気が流れて始めて「照明器具」になる事と一緒です。こうした陰陽の関係性は、携帯と電波、本と読者、器と中身、国民と国家など、万物万象の成り立ちが陰陽の二法で語り尽くせるのです。

 卵子(陰)と精子(陽)の合体(受精)は、女性(陰)と男性(陽)の結婚と一緒です。もっと掘り下げれば、陰電荷(-)と陽電荷(+)の合体であり、また酸性とアルカリ性の合体も基本的に同じ関係性となります。こうした陰陽合体の定義とは、それぞれの「形質の初期化」であって、合体物は雌性も雄性も示さない「夫婦(受精卵)」となるか、陰性も陽性も示さない無電荷の対電子となるか、それとも酸性もアルカリ性も示さない中和物となります。この関係性の意味合いとは雌系の陰形質の初期化と、雄系の陽形質の初期化ですから、両者は合体によって、それぞれの人生行程が初期化されて、二人で一人の全く新しい生命体として生まれ変わると言う意味になります。卵子と精子が完全合体を果たせば、卵子としての細胞形質が打ち消されて、また精子としての細胞形質も初期化される事から、それぞれの細胞寿命が初期化されて、受精卵には全く新しい「寿命」が備わる事になります。仮にもし、合体が不完全であれば、初期化も不完全となり、どちらかの形質が居残る為に「クローン(単体)発生」となり、個体寿命が短い生命体が誕生する事になります。それは男女の結婚も一緒、男女のどちらかが過去の整理が出来ていない不完全な結婚の場合は、夫婦の寿命が短い事になります。

 受精卵の段階では雌性も雄性も示さない中性状態が基本であり、胎児の性別は後で改めて決定される事になります。動物が雌と雄に分かれて、あるいは植物が雌株と雄株に分かれて、わざわざ合体する理由は細胞形質の一つである「旧個体寿命」の初期化が目的なのだと認識して頂きたいと思います。クローン発生させた生物の個体寿命がなぜ極端に短いのか、現代生物学の七不思議だそうですが、陰陽哲理も分からない野蛮人に科学者をやらせているから、こういう事態となります。26音文字文化のアンポンタン民族に自然界の哲理考察ができるのかどうか、甚だ疑問です。地の命は天の命と合体する事によって、天の命を宿した新生児を産み落とす事が出来るのです。母親の子宮の中で息づく胎児とは「地の命」の象徴物であり、それは独立した生命体とはまだ言えない母親の付属物に過ぎません。「胎児は腹の中で運動しているのに独立した命ではないと?」と思われるかも知れませんが、それは子宮が胎児を動かしているに過ぎず、子宮は「子宮ズザネ管」と「子宮タボ線(14本)」を介して胎児の心臓を動かしているのです。つまり胎児の命の本源とは子宮に存在する訳です。

 その子宮内胎児が産道に押し出されて子宮から外に出ると、その瞬間に子宮ズザネ管が外れて胎児の命は消滅します。つまり胎児は死んで生まれる事になるのです。腹の中で生きている赤ちゃんを、なぜ母体は、わざわざ殺してから産み落とすのでしょうか。実はこれが「胎生出産」を行う哺乳類の進化の証であり、「地の命」を初期化してから、新たに「天の命」を授けているのです。母体から産み落とされた赤ちゃんには、天のズザネ管と天のタボ線(14本)が新しく入力されて、赤ちゃんは「地の命」から脱却して、新たな「天の命」を授かる事になり、一人の天体生命体として成長の途に着くのです。爬虫類や鳥類の様に「卵生出産」を行えば、それは受精卵に殻を被した「そのまま出産」の意味であり、親の遺伝形質が全く初期化されない出産方法なのです。腹の中で受精卵を育てて胎児にしてから、その胎児をわざわざ殺してから産み落とすと言う厄介な行程を取る理由は、親の遺伝形質や本能を初期化するのが目的なのです。育児に手は掛かるものの、生物本能に呪縛されない「アッパラパーの赤ちゃん」から育て上げないと、つまり地の因縁を全て切ってやらないと、天体生命体には成長できないからなのです。

 卵子と精子の合体は細胞の遺伝形質の初期化が目的でした。それに対して子宮内で発生して胎児まで育つと、今度は母親自身の遺伝形質(生物本能)を胎児が身に付けてしまいます。それを断ち切る為に命の館から胎児を追い出して、完全に胎児の命を射止めてから出産させています。一度死んで生まれ変われば、全てが初期化されるからです。従って、哺乳類の子供には生物本能が無い故に、卵から孵化した次の瞬間に海へ向かって走り出すと言う亀の子の様な真似は出来ない相談となります。子育てに何倍もの時間を費やす労力が必要となりますが、母体が有する生物本能を断ち切ってやらないと、学習と経験で成長して行く宇宙生命体にはならないからなのです。さて、今回は生物進化に関係する「ヒール遺伝子」の説明を省いていますが、次回のブログではヒールを中心に説明して行きたいと思います。ちなみに、子供時代の記憶の話ですが「胎内記憶」と言う摩訶不思議な現象が存在します。眼も開けていない羊水内の胎児の段階なのに、いや天体の位相や心動帯ともまだ接合していない誕生前の段階なのに、なぜ、子供は胎内に居た明晰な記憶映像を覚えているのでしょうか。そんな話を次回のブログでは説明したいと思います。

 

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